考える技術(大前 研一 (著))

考える技術

株式会社コトラ

大前 研一 (著)
出版社: 講談社 (2004/11/5)

著者は言わずと知れた日本における経営コンサルティングの第一人者であり、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社長を経て独立し、ビジネス・ブレークスルー大学学長を務める。
本書は著者のこの時点までの数冊の著作のエッセンスが盛り込まれており、それらを読んだことのない読者にとって価値の高い内容となっている。著者自身の豊富なコンサルティング経験談を通して、経営目的を達成する結論を導くための仮説検証などの論理的思考や、それを顧客に実行させるためのプレゼンテーション技術を説明している。
論理的思考のツールとしては、MECEをベースとしたピラミッドストラクチャーを紹介している。執筆当時の時事問題を題材として応用例も示しているため実践に応用しやすい。例えば、「解決すべき問題の定義」が問題解決の第一歩であることを、道路公団や郵政三事業を例に解説している。

おもな主張としては、経営活動において前提として信じている命題を結論としてではなく仮説として扱い、フレームワークにこだわらない徹底的な分析によって絶対に正しいと言える根拠を用意してから結論として扱うべきだということである。
更に、本書の中で特に目を引く内容としては、「本書で解説している論理的思考を身につければ5年先の社会を予見することも十分可能である」という実例として論理的思考の技術を応用しながら5年先の携帯電話の機能についての予測を披露している部分である。
本書が発行された2004年から5年後の状況をピタリと当てている。

教育についても言及しており、「試験は知識ではなく思考パターンをテストすべき」と言っている。その主張に伴って、自身がマッキンゼー時代に面接試験を開発した経験から、コンサルティングファームにおけるケース面接においては最初に質問することで問題の前提を明確にしてから回答を始めると良い、というアドバイスをしている。

ビジネスにおいても日常生活においても、解決すべき問題に対する最適解を導けるようになるために日頃からできるトレーニング方法も多数提示している。

▽ ダイヤモンド社
「考える技術」
大前 研一 (著)

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