【三井物産特集インタビュー】総合商社でのハンズオン経営改善・バリューアップ(ポスト戦略・再生コンサルティングファームのキャリア)

ゲストのご経歴

三井物産株式会社
コーポレートディベロップメント本部
総合力推進部ビジネスコンサルティング室 室長補佐
(取材当時)

中村 文彦 様

[ 経歴 ]
IT企業を経て、監査法人系のFASにて事業再生、事業戦略、M&A戦略、ビジネスデューデリジェンス等の業務に従事した後、2017年10月よりビジネスコンサルティング室にてグループ会社の経営改善業務や、全社戦略に関するタスクフォースなどに参画。
2022年1月より関係会社の経営企画部門に出向し経営の現場で様々な取組を推進中。

インタビュアー

株式会社コトラ
エグゼクティブコンサルタント

宮崎 達哉

[ 経歴 ]
地方自治体にて産業政策の企画・運営業務に従事。在籍中に、中央省庁にてエネルギー政策に係る新規事業立案や規制・制度の合理化に従事。県庁退職後、地方創生及び教育分野のコンサルティング業務を経て現職。

[ 担当業界 ]
パブリックセクター、ESG/サステナビリティ領域、監査法人、コンサルティングファーム、シンクタンク、事業会社の企画・事業開発

戦略・再生コンサルティング経験をそのまま生かし、複数社に対してハンズオン経営改善・バリューアップに関与できるキャリアを実現

三井物産株式会社 中村 様

宮崎:
中村様のこれまでのご経歴、についてお話頂けますでしょうか。

中村様:
2003年に新卒で日本IBMに入社した後に、2007年から10年程、PwCアドバイザリーで戦略コンサルティング、事業再生等の業務に従事し、2017年から三井物産ビジネスコンサルティング室に参画しております。

宮崎:
ビジネスコンサルティング室へのご転職の経緯について教えて下さい。

中村様
コンサルティングファームでの経験を通じて、コンサルタントとして、事業をどう見るか、経営改善にどのようにアプローチするか、という知見・経験は一通りついてきたと感じていた中で、プレイヤーとしての力がどのくらいあるのか試してみたいという気持ちが高まってきていました。

そのタイミングでちょうど現職より声がかかり、コンサルタントとしてのスキルをそのまま生かしながら、企業の経営課題に当事者として従事できることを魅力に感じました。

商社ではなく、個別の事業会社に転じるという道もありましたが、自社(グループ)のハンズオン経営改善であるものの、1社だけではない幅広い事業への貢献ができること、経験が積めることは、なかなか無い面白い機会であると思いました。

ビジネスコンサルティング室でのキャリアを経て、グループ会社の経営を担っていけるチャンスもあると考えたので、そうした点もキャリアステップとして良いと感じました。

宮崎:
ビジネスコンサルティング室の業務、魅力について教えて下さい。

中村様:
三井物産に約500社あるグループ企業向けの経営改善をミッションとしています。また、最近では三井物産全社の経営課題や組織課題にも関わり始めています。

「ビジネスコンサルティング室」という名前になっておりますが、どちらかというとプライベート・エクイティ(PE)ファンドのバリューアップチームに近いイメージです。

株主としてバリューアップをしていくぞ、となったときに上から診断をして、経営課題を見つけ、一気呵成に現場と一緒になってタスクフォースを組んで推進していき、目処が立ったところでリソースを次へ割り振っていく、という動きになっております。

実績を地道に積み上げることで信頼を勝ち取り、より大きなインパクトを出す組織への発展

宮崎:
ビジネスコンサルティング室立ち上げの背景や狙いについて教えてください。

中村様:
私は立ち上がってからそれほど時間が経っていないタイミングで入室しましたが、当初の構想としては、経営側がてこ入れしたいところに、落下傘のように当室の人間を送り込むというイメージでした。

グループ企業の様々な経営課題を、我々が特殊部隊のような立ち位置で、丁寧に潰していければいいな、というような構想で立ち上がったと認識しております。

宮崎:
それに対して現実にはどうだったのでしょうか。

中村様:
実際に蓋を開けてみると、そうじゃなかったというのが大事なところです。
本社としては課題があると思っていても、現場に課題認識が無いとなかなか動かない。

本社のマネジメント層等からの「重要な先はここであるから、支援をすべき」というような指示を受けて現場に行ったこともあるんですけど、大抵は上手くいかないんですよね。

課題を抱えて困っている現場の相談に乗ることからまずはじめて、それに対してしっかり実績を出しているうちに、だんだんと口コミでビジネスコンサルティング室の存在・バリューが浸透していったという様に認識しています。そういう地道なアプローチをここ3〜4年続けてきて、現在はやっと当初の構想に近いこと、全社的にインパクトの大きなことも手掛けられるようになってきています。

ポスト戦略・再生コンサルティングファーム人材にとって、刺激的かつ成長できる環境がここにはある

宮崎:
コンサルティングファームやプライベート・エクイティファンド(PE)との違いはどういうところにあるとお考えですか。

中村様:
人の働くモチベーションのような話でいうと、当社に集っている人間は新卒・中途を問わず、金銭的なインセンティブよりも、経験だとか、より世界中と面白い仕事をするとか、そういう方向に向いているように感じます。
よって、経営改善・バリューアップというものも、社内に数多とある仕事の機会の一つとして捉えている人が多いかなという印象を持っています。

コンサルティングファームとの違い、という話でいうと、前にも後ろにも融通がきくというところがあります。
前、というのはちょっとした相談にも乗ることができるということ。
外部コンサルに依頼する場合、費用が発生するので、稟議を通し体制を決めて、それから依頼するというケースが多いと思うのですが、その検討段階でかなり解くべき課題が会社の中で絞り込まれる事になります。社内にいれば、それら外部に依頼すべき課題の絞り込みからも関与する形となります。
また、相談を受けて1時間の面談を行い、その場で事業上の課題と対策が見えてきて、後は自分たちでできます、というような事も結構発生します。それはずっと効率よく経営課題に対処できる、という事になるので、これら柔らかい相談事への対応はかなり力を入れています。

後ろというのは、社内にいるので長くフォローアップできるというところです。グループ企業に何が起こったのか、どこで止まっているのかわかりますし、最後まで伴走することができる点が魅力です。

プライベート・エクイティファンド(PE)との比較では、元々当室の動き自体がPEを鑑にしている所があり、タスク自体には似ている所が多いと思います。違いはPEと商社の投資へのスタンスの違いでしょうか。
PEですと、どうしても、3〜5年程度でのEXIT(売却等)が必要になると思いますが、商社ではサプライチェーン上の戦略といった、業界の大きな動きの中で投資活動を行っており、そうしたダイナミックな動きを意識しながらバリューアップに関われることが魅力です。

宮崎:
ビジネスコンサルティング室を経てのキャリア展望はどのようになるのでしょうか。

中村様:
グループ企業の経営層や、経営企画や事業開発の推進を担うCFOや経営企画本部長になったりと、当室を卒業して現場に入り直接、経営や事業推進に従事するというケースが徐々に出てきています。

営業本部でも経営改善のできる人材は強く求められますので、経験・スキルを生かした他部署でのキャリアという可能性も様々な広がりがあり、三井物産はそうした異動も柔軟になってきています。

宮崎:
今後のビジネスコンサルティング室の展望について教えて下さい。

中村様:
ビジネスコンサルティング室は、今まさに過渡期にあります。コンサルティングファーム出身者が集まっていて、グループ会社に対して経営改善支援をして来ましたが、先述の通り、現場の経営に直接従事するという人間がちらほら出てきました。
そうすると、次はそういった人間がまた現場で経験を積んでから戻ってきて、今度は経営者目線でアドバイスできるようになる。そうなると支援の説得力や幅が広がってくるのではないかと思います。

現場に出ていった人間が還流して、また次の人間が現場に行く、そういった中央と現場のサイクルが回っていくことによって、更に変わった形での支援ができるようになれば、結果的にグループ企業全体の経営力の強化に繋がっていくのかと思います。
グループ全体を通して見れば、これらの一連の活動自体に、大きな会社を少しずつ動かしていく内科治療的な意味合いも出てくるので、そういった楽しみもありますね。

ビジネスコンサルティング室は戦略・再生コンサルティングファーム出身のあなたの参画を待っています

宮崎:
ビジネスコンサルティング室の体制、カルチャーについて教えて下さい。

中村様:
メンバーは20名程で、戦略・再生コンサルティングファームでマネージャー経験のあるキャリア採用が半数で、プロジェクトマネージャーを担っています。

年齢構成は、上は40代前半、下は30歳前後ですが、30代半ばから後半くらいのプロジェクトマネージャーを担う層が比較的多い組織構成となっています。

また、3人1組のようなチームで動くことが多いです。複数案件に並行して従事しますが、プロジェクトマネージャーを担うもの、担当として動くものがあります。
得意分野、インダストリーなどによって、例えばA案件でのプロジェクトマネージャーとスタッフが、B案件では入れ替わって担当する、という感じで柔軟に運用していますね。

大組織にありがちな上意下達ではなく、各人がプロフェッショナルとして主体的に動きていきやすい風土があります。

宮崎:
どのようなスキルセット、マインドセットを持った方に参画いただきたいとお考えでしょうか。

中村様:
既にある問題を解決していくのではなく、何もないところから悩みを聞いて徐々に課題を抽出していく、というステップを踏んでいくので、最初のインターフェースが非常に重要です。
いかにして初期段階のふわっとした悩みを整理して解決するか、そして場合によってはプロジェクトに落とし込んでいけるか、そのような論点設計力は必要になってきます。ですので、人と人とのコミュニケーションを大事にしている方はよりフィットするかと思います。

宮崎:
最後に候補者の方へのメッセージをお願いします。

中村様:
成功モデルを徐々に生み出していっている、インパクトの大きい案件も増えてきているようなタイミングですので、そこにジョインしていただければ、キャリア形成上、非常に面白いことができるのではないかと考えています。

戦略・再生コンサルティングファームにおられる方で、事業主体側でチャレンジしたい方。
コンサルティングファームにいる方は、1つの事業に絞り込んでコミットすることにためらいを感じられる方も多いと思うのですが、その点ビジネスコンサルティング室であれば、当社内の様々なバリエーションのある事業に関与出来るので、そうした良さは引き続き得られます。
その中で、将来的に経営を直接担いたいと考えている方にとっても、よりハンズオンに近いところでコンサル業務の幅を広げたい方にとっても、良い機会としていただけると考えています。

※尚、中村氏は、2022年1月より関係会社の経営企画部門に出向し、経営の現場で様々な取組を推進中。

三井物産 ビジネスコンサルティング室に
ご興味がある方へ

今回特集しました三井物産株式会社様の求人をご紹介します。
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■求人:
ハンズオン経営改善・バリューアップ(経営人材候補)
■仕事内容:
M&A前の戦略立案、M&A後のPMIや海外含む既存グループ会社(約500社)の経営
をハンズオンで支援していくチームとなります。
初期診断、管理会計見える化、戦略策定、業務改善、コスト削減など、企業価値向上
に繋がる施策を立て、プロジェクト推進をしていく役割となり、結果として経営人材として送り込まれる機会も多くあります。
また三井物産グループ全体の事業経営力を高めていくためのガバナンスの構築、社
内の仕組みづくりなどにも関わっていただきます。
・経営分析
・マネジメントインタビュー
・事業再生、収益改善ストーリーの構築
・経営計画策定
・ハンズオンによる企業改革 など
■年収イメージ:
経験・能力を考慮の上、当社規定により決定します(~2,100万円)
■必要スキル:
・戦略・経営コンサルティングファームにおける5年以上の経験があり、その内マネー
ジャーの経験があること
・海外でのコンサルティングプロジェクトの経験(尚可)
・ビジネスレベルの英語力(尚可)

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この記事を書いた人

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