コトラ（広報チーム） 
USBメモリ紛失がもたらすリスクとは
個人情報漏洩のリスクとその影響
USBメモリを紛失することで、最も懸念されるのが個人情報の漏洩です。たとえば、尼崎市の事件では約46万人もの住民基本台帳情報が記録されたUSBメモリが紛失し、社会的に大きな問題となりました。このようなケースでは、個人のプライバシーが侵害されるだけでなく、関係者の信頼が損なわれることにもつながります。また、一度漏洩した情報は回収がほぼ不可能であり、被害が長期間にわたって拡大するリスクがあります。
企業や組織での被害実例
USBメモリに保存されたデータが紛失することで、企業や組織に甚大な損害をもたらすケースも多く発生しています。たとえば、昭和大学付属病院では患者情報が記録されたUSBメモリの紛失が公表され、病院の信用が揺らぎました。同様に、関西テレビではプレゼント応募者情報が記録されたUSBメモリを紛失した事件が発生しています。これらの事例からも、情報漏洩が企業の評判や組織の運営にどれほど深刻な影響を与えるかがわかります。
SNSでの拡散による reputationalリスク
USBメモリの紛失による情報漏洩は、SNSを通じて瞬く間に拡散する可能性もあります。情報漏洩事件がニュースや個人の投稿を通じて拡散されることで、企業や組織のブランドイメージが大きく損なわれます。近年では、SNSを利用して問題が炎上し、顧客や取引先の信頼を完全に失う事例が多数見受けられます。情報がデジタル化された社会において、 reputationalリスクは無視できない重要な要素です。
法規制と法的責任について知る
情報漏洩に関連する法規制および法的責任についても注意が必要です。日本では、個人情報保護法をはじめとする法規制により、情報の適切な管理が義務付けられています。USBメモリの紛失によって個人情報が漏洩した場合、管理者として法律違反に問われるだけでなく、民事責任を負うリスクもあります。たとえば、情報漏洩により被害者が経済的損害を被った場合、経済的賠償を求められる可能性があります。法制度を理解し、それに準拠した情報管理が不可欠です。
感染の可能’assessment
USBメモリにはマルウェア感染のリスクも存在します。たとえば、第三者が故意にマルウェアを仕込んだUSBメモリを利用した場合、個人のPCや企業全体のシステムが感染する可能性があります。このリスクは特に企業ネットワークでは深刻であり、一部の感染がシステム全体に拡大し、業務停止やデータ消失といった大きな問題につながることもあります。一例として、ドイツ連邦政府情報セキュリティ庁が指摘したように、リムーバルメディアを通じた感染リスクが依然として警戒されています。USBメモリを利用する際には、信頼性のあるセキュリティ対策を講じることが重要です。
