コトラ（広報チーム） 
1日で取れる簡単資格
食品衛生責任者
食品衛生責任者は、飲食店や食品販売業など食品を扱う事業者にとって必要不可欠な資格です。この資格は、1日6時間程度の講習を受けるだけで取得可能です。講習内容には、食品衛生に関する基礎知識や衛生管理の方法についての学習が含まれます。試験はないため、講習を受講するだけで誰でも簡単に取得できます。また、食品業界での就職や開業時に強いアピールポイントとなる資格です。
防火管理者
防火管理者は、建築物や施設の火災予防を管理するために必要な資格です。甲種と乙種の2種類があり、甲種は一定規模以上の防火管理が必要な施設、乙種は比較的小規模な施設で適用されます。1日（甲種は約10時間、乙種は約6時間）の講習を受講するだけで取得可能で、終了試験などはありません。この資格は特に事業所や飲食店の責任者、管理者にとって重要で、火災事故を未然に防ぐための実務に直結する内容です。
特定粉じん作業者
特定粉じん作業者は、粉じんが発生する現場において作業を行う際に必要となる資格です。この資格は1日4.5時間程度の講習を受けるだけで取得できます。講習内容では、粉じんによる健康被害を防ぐための安全対策や機器の取り扱い、現場でのリスク管理などが学べます。安全管理が重視される現場作業では、この資格を持つことで安全性への配慮をアピールでき、履歴書でも高く評価されるでしょう。
小型車両系建設機械運転者（特別教育）
建設現場で使用される小型車両系建設機械の運転に必要な資格です。この資格は特別教育として提供されており、1日の講習で簡単に取得できます。その内容には、建設機械の構造理解や安全操作方法、現場での実践的な注意点などが含まれます。小型バックホーやフォークリフトなど、小型機械の操作に携わる方にとって、この資格の取得は大きなスキルアップになります。また、建設業界での転職を考えている場合にも有効な資格といえるでしょう。
短期間で取得可能な資格
短期間で取得可能な資格は、転職やスキルアップを目指す人にとって非常に効率的です。講習を受けるだけで認定を受けられる資格が多数存在しており、比較的短い時間で知識や技術を習得することができます。以下では、その中でも注目の資格を紹介します。
玉掛け技能講習
玉掛けとは、クレーンなどの作業で荷物を吊り上げるための作業を指します。この玉掛け技能講習は、法律で定められた労働安全衛生法に基づく資格で、クレーン等を使用する現場では必要不可欠な資格です。講習日数は2日から3日間が一般的で、安全な荷物の取り扱いや吊り方について学びます。受講条件も特に厳しくなく、講習をしっかり受ければほとんどの方が修了証を取得できます。
安全衛生推進者
安全衛生推進者は、安全衛生管理体制のサポート役として重要な役割を果たします。常時50人未満の労働者を雇用している事業所では、労働安全衛生法により安全衛生推進者の選任が義務付けられています。この講習は1日程度で完了し、職場での安全な環境づくりに関する基礎知識を無理なく習得できます。事務所や小規模な工場での働き方を検討している方には特におすすめの資格です。
職長教育・安全衛生責任者教育
職長教育や安全衛生責任者教育は、現場のリーダー的な役割を担う人たちが受講すべき資格講習です。職場における危険性やリスク要因を洗い出し、労働者の安全を確保するための指導方法を学びます。この講習は通常2日間程度で修了し、現場での統率力や安全管理能力を高めたい方に最適です。講習を受けることで、より安全な職場環境を整える上で必要な知識を効果的に身に付けられます。
建築物環境衛生管理技術者
建築物環境衛生管理技術者は、ビル管理における衛生面のスペシャリストです。通称“ビル管理士”とも呼ばれ、一定規模以上の建築物で衛生管理業務を行う際に必要な資格です。この資格は講習を受けることで取得を目指すことが可能ですが、試験合格も求められるため、やや高度な知識が必要となります。講習では主に空気環境、飲料水の衛生、害虫防除などの項目について学び、建物の維持管理に関心がある方にとって非常に有益な資格となります。
業界別におすすめの資格
建設業界向け：高所作業車運転者
建設業界で働く際に役立つ資格の一つが、高所作業車運転者です。この資格は、高所作業車を安全に操作し工事を行う際に必要となります。講習は1日または2日間で完了するため、短期間で取得が可能です。講習では学科と実技が組み合わさり、高所作業車の操作方法や安全管理について学ぶことができます。資格取得者は高所作業を伴う工事現場で貴重な人材となり、転職や業務の幅を広げる際にも有利です。
飲食業界向け：アルコール関連資格
飲食業界で特に求められる資格には、アルコール関連資格があります。たとえば、酒類販売業者や飲食店で大切となる「酒類販売管理者」の資格が挙げられます。この資格は、酒類の提供に関する法律やルールを理解し、適切に運営するために必要です。講習は1日で完了し、試験はありません。同時に、資格取得によって店舗の透明性を向上させ、安心してお客様にサービスを提供することができます。このような資格は特に飲食業界への就職や独立を目指す方にとって重要なステップとなります。
製造業界向け：フォークリフト技能者
製造業界や倉庫業界で欠かせない資格の一つが、フォークリフト技能者です。この資格は、フォークリフトを操作するために必要で、安全な運搬作業を行う上で重要です。講習は学科と実技を含め2日から4日程度で修了可能で、受講者全員が実際に操作を体験しながら学べるのが特徴です。フォークリフト技能者は物流現場でも高い需要があり、資格取得によって就職や転職の際にも大きなアドバンテージとなるでしょう。
現場作業向け：石綿作業主任者
現場作業において、石綿（アスベスト）に関連する業務を行う際には石綿作業主任者の資格が必要です。この資格は、石綿が使用されている産業廃棄物や建築資材の処理作業に従事する際に義務付けられています。講習は2日間で完結し、講義と実技を通じて石綿のリスク管理や適切な取り扱い方法を学びます。この資格を持つことで、現場における安全対策を強化できるため、建設業界や解体作業において高い評価を得られるでしょう。また、現場ごとの安全管理体制の向上にも大いに貢献できます。
講習資格取得のメリットと注意点
時間がかからない
講習資格の大きな魅力の一つは、短時間で取得できることです。多くの講習資格は、たった1日で必要な講義を受けるだけで取得が可能です。国家資格や特別教育の講習でも、条件を満たせば半日から1日程度の受講で済むものが少なくありません。そのため、スケジュールが限られている人でも気軽に資格を取得できる点が支持されています。
費用が比較的安い
資格取得に必要な費用が安いことも講習資格のメリットです。例えば、食品衛生責任者や防火管理者の講習は、1万円から1万5千円程度で受講できます。その他の特別教育も費用は1万円前後のものが多く、費用対効果が高いのが特徴です。特に、初期投資を抑えながらスキルアップをしたい方にとってはうってつけの選択肢といえます。
転職市場でのアピールポイント
講習資格は転職市場での強力なアピールポイントとなります。短期間で取得可能な資格であっても、その資格が特定の業界や職種において求められるものであれば、履歴書で自分のスキルを効果的に伝えるツールとして活用できます。たとえば、食品衛生責任者や特定粉じん作業者の資格は、飲食業界や建設業界において非常に重宝される資格です。これらを保有していることで、即戦力としての印象を与えることができます。
講習内容の理解不足に注意
一方で、講習資格には注意点もあります。そのひとつが講習内容の理解不足です。講習は基本的に1日から数日間で終了するため、短期間で多くの知識を学ぶ必要があります。その結果、内容をしっかりと理解しきれないまま講習を終えてしまうこともあります。特に実技や安全に関わる内容が含まれる場合、基礎知識を軽視してしまうと実務において支障が出る可能性があります。そのため、受講後も自主学習や知識の復習を怠らないように心がけることが大切です。
