ビジネス実務法務検定 準1級とは?取得メリット・認定基準を徹底解説!

はじめに

ビジネス実務法務検定の概要

ビジネス実務法務検定は、東京商工会議所が主催する公的資格です。ビジネスにおいて必要とされる法律知識を体系的に学ぶことを目的としており、企業活動におけるコンプライアンス(法令遵守)能力やリスク管理能力を高めることができます。この検定は、1級、2級、3級の3つのレベルに分かれており、それぞれ求められる知識レベルが異なります。3級はビジネスパーソンとして最低限の法律知識、2級は実務経験に基づく応用レベルの法律知識、そして1級はビジネス全般にわたる高度な法律実務知識と多面的な判断・対応能力が求められます。

記事の目的と対象読者

この記事では、ビジネス実務法務検定の中でも特に1級を目指す方、あるいはその過程で認定される「準1級」に焦点を当て、その認定基準、取得メリット、試験概要、効果的な勉強法などを詳しく解説します。キャリアアップを目指す社会人、法務部門の担当者、法律系資格に興味のある方々にとって、準1級の取得がどのような価値を持つのかを理解し、今後の学習やキャリア設計に役立てていただくことを目的としています。

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準1級認定制度の全体像

準1級とは何か

ビジネス実務法務検定1級には「準1級認定制度」が設けられています。これは、1級の受験者の幅広い活躍を支援するために導入された制度で、1級の合格基準には達しなかったものの、一定の条件を満たした受験者に対して「準1級」として認定するものです。具体的には、1級の合格点である200点満点中140点に満たなかった110点以上139点以下の受験者、あるいは140点以上を獲得したものの、共通問題2問・選択問題2問のいずれかで50%未満の得点だった受験者が準1級に認定されます。

1級・2級・3級との位置づけ

ビジネス実務法務検定は、3級が法律の基礎知識、2級が実務への応用レベルの知識、1級が高度な専門知識と法的判断力を測るものです。準1級は、このうち1級のレベルに匹敵する知識を持ちながらも、惜しくも合格に至らなかった受験者に対する評価として位置づけられます。転職市場では2級以上の資格が評価される傾向にありますが、準1級の認定を受けることで、より専門的な法律知識を備えていることをアピールでき、キャリアアップの強力な武器となり得ます。

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準1級の認定条件と合格基準

認定の仕組み

準1級認定制度は、1級試験の不合格者のうち、得点上位者を「準1級」として認定するものです。これにより、1級合格には至らなくても、そのレベルに準ずる実力があることを客観的に証明できます。認定対象者には認定証が発行されます。

合格基準点・評価方法

ビジネス実務法務検定1級の合格基準は、200点満点中140点以上で、かつ共通問題2問・選択問題2問のすべてにおいて50%以上の得点を満たすことです。準1級の認定条件は以下のいずれかです。

  • 139点から110点の範囲の得点であった場合
  • 140点以上を獲得したが、共通問題または選択問題のいずれかで50%未満の得点があった場合

1級試験は論述形式であり、単なる知識の暗記だけでなく、具体的な事例に対する法的判断力と論理的な記述力が求められます。六法全書の持ち込みは可能ですが、条文を読み解き、実務に適用する能力が重要です。

最新の認定率・難易度

1級の合格率は例年10%台で推移しており、非常に難易度の高い試験です。例えば、2024年度の合格率は16.6%、2023年度は10.5%、2022年度は8.9%でした。準1級の認定率は、年度によって異なりますが、2019年度には1級受験者のうち42.8%が準1級に認定されています。このことから、1級の正規合格は狭き門であるものの、準1級であれば比較的取得しやすいと言えるでしょう。

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受験資格・試験概要

申込要件と受験資格

ビジネス実務法務検定は、1級から3級まですべて受験資格に制限がなく、学歴、年齢、性別、国籍を問わず誰でも受験できます。以前は1級の受験に2級合格が必須でしたが、2022年度からこの制限が撤廃されました。そのため、3級や2級を受験せずに、いきなり1級に挑戦することも可能です。

試験日程・試験方式・受験料

1級の試験は年に1回、毎年12月上旬の日曜日に実施されます。2025年度の試験日は12月7日(日)が予定されています。試験方式はCBT(Computer Based Testing)形式のみで、全国各地のテストセンターに設置されたパソコンで受験します。試験は共通問題(90分)と選択問題(90分)の2部構成で、いずれも論述形式です。受験料は12,100円(受験料9,900円+CBT利用料2,200円、いずれも税込)です。

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準1級取得のメリットと活かし方

企業・転職市場での評価

ビジネス実務法務検定1級・準1級は、企業や転職市場において高く評価される資格です。特にコンプライアンス意識の高い企業では、法務知識を持つ人材が重要視されます。1級・準1級の取得は、管理職候補として書類選考や面接での強力なアピールポイントとなるでしょう。法務部門だけでなく、営業、総務、人事など幅広い職種でその知識を活かすことができます。

仕事・キャリアアップへの直接的な効果

準1級で培った法律知識は、日々の業務におけるトラブル回避やリスク管理に直結します。契約書の精査、取引先との交渉、労務問題への対応など、様々なビジネスシーンで適切な判断を下せるようになります。また、企業によっては昇進や昇格の要件となる場合もあり、キャリアアップに直接的な効果をもたらします。法律の専門家である弁護士などとの連携もスムーズに行えるようになるため、企業内で「法の番人」として重宝される存在となるでしょう。

他の法律系資格へのステップアップ

ビジネス実務法務検定1級・準1級の学習範囲は、民法や会社法をはじめとする幅広い法律を含んでおり、司法書士や行政書士といった他の法律系国家資格の学習内容と重複する部分が多くあります。そのため、準1級の取得は、より高度な法律資格を目指す上での足がかりとなり、学習の大きなアドバンテージとなるでしょう。

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効果的な勉強法と試験対策

学習時間の目安と計画

ビジネス実務法務検定1級合格に必要な勉強時間は、200〜250時間程度が目安とされています。これは2級や3級の倍以上の時間であり、1日2〜3時間の勉強を3〜4ヶ月継続する必要があります。計画的に学習を進めるためには、まず試験日から逆算して学習スケジュールを立て、1日あたりの目標勉強時間を設定することが重要です。

おすすめの教材・参考書

公式テキストと公式問題集は、試験内容を網羅しているため必須の教材です。特に公式テキストは、実際のビジネスシーンに即した法律知識がまとめられており、実務にも役立ちます。過去問演習は出題傾向を把握し、論述式の対策に慣れるために繰り返し取り組むことが大切です。1級の過去問は東京商工会議所の公式ホームページで一部公開されていますが、解答は公表されていないため、公式問題集などを活用しましょう。

独学・スクール・通信講座の選択

2級までは独学でも合格を目指しやすいですが、1級は論述形式であり難易度が高いため、独学での合格は容易ではありません。効率的な学習を目指すのであれば、通信講座や資格の学校の利用も有効です。通信講座では、人気講師の動画講義や添削指導を受けられることが多く、苦手分野の克服や論述対策に役立ちます。また、スキマ時間を活用できるため、忙しい社会人にもおすすめです。

合格者の体験談・学習のコツ

合格者の多くは、問題演習を中心にインプットとアウトプットを繰り返す学習法を取り入れています。問題集を繰り返し解くことで、自分の得意・苦手分野を把握し、効率的に知識を定着させることができます。また、論述式試験では、知識を自分の言葉で論理的に説明する力が求められるため、過去問や模擬問題を通して論理構成力と文章力を鍛える練習が不可欠です。

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1級や他資格との比較

1級・行政書士・宅建士との違い

ビジネス実務法務検定1級は、企業法務全般の知識と実務対応能力を問う民間資格であり、論述式で高難易度です。一方、行政書士や宅建士は国家資格であり、それぞれ異なる専門分野を持ちます。行政書士は幅広い法律知識が求められ、書類作成や許認可申請の代行が独占業務です。宅建士は不動産取引に関する専門知識が求められ、重要事項説明などが独占業務となります。

それぞれのメリットとキャリアパス

  • ビジネス実務法務検定1級・準1級: 企業の法務部門でのキャリアアップ、コンプライアンスやリスク管理のスペシャリストとしての活躍に適しています。独占業務はありませんが、実務に直結する幅広い法律知識が身につきます。
  • 行政書士: 独立開業が可能で、行政手続きの専門家として多様な業務に携わることができます。
  • 宅建士: 不動産業界でのキャリアに強く、不動産取引の専門家として活躍できます。

これらの資格は試験範囲が一部重複するため、ビジネス実務法務検定を足がかりに他の法律系資格取得を目指すことも有効なキャリアパスとなり得ます。

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まとめ

準1級取得のポイント総括

ビジネス実務法務検定準1級は、1級の高度な法律知識と実務対応能力に準ずる実力を持つことを証明するものです。1級試験は合格率が10%台と非常に難易度が高いですが、準1級認定制度があるため、挑戦する価値は十分にあります。取得のメリットとしては、企業や転職市場での高い評価、実務でのトラブル回避能力の向上、そして他の法律系資格へのステップアップの機会が挙げられます。

今後の学習・キャリア設計へのアドバイス

準1級、ひいては1級合格を目指すためには、200〜250時間の学習時間を確保し、計画的に勉強を進めることが不可欠です。公式テキストや問題集を活用し、特に論述式の対策としてインプットとアウトプットを繰り返すことが重要です。独学が難しいと感じる場合は、通信講座などの利用も検討し、効率よく学習を進めましょう。準1級の取得は、あなたのビジネスキャリアにおいて、法律知識を活かした専門性と信頼性を高める貴重な財産となるでしょう。

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)

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