情報セキュリティマネジメント試験の次は?おすすめステップアップ資格7選

はじめに

この記事の目的

この記事では、情報セキュリティマネジメント試験(SG)に合格された方が、次に目指すべきステップアップ資格について解説します。ITスキルをさらに高め、キャリアアップを目指すための具体的な資格とその選び方、効果的な学習法までを網羅的にご紹介します。

読者層とステップアップの必要性

本記事は、情報セキュリティマネジメント試験に合格し、さらなるIT知識やスキル習得を目指しているITエンジニア、情報システム部門の若手、およびIT業界への転職を考えている方を主な読者層として想定しています。

情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティに関する基本的な知識やスキルを認定する国家試験であり、ITを利活用するすべての人にとって重要な資格です。しかし、IT技術の進化やサイバー攻撃の巧妙化に伴い、より高度な専門性が求められる場面が増えています。そのため、この資格を足がかりに、さらに専門的な資格を取得し、自身の市場価値を高めることが、キャリアを築く上で不可欠となっています。

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情報セキュリティマネジメント試験(SG)のおさらい

試験の概要と位置づけ

情報セキュリティマネジメント試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催する国家試験「情報処理技術者試験」の一区分として、2016年度(平成28年度)春期から実施されています。この試験は、情報セキュリティマネジメントの「計画・運用・評価・改善」を通じて、組織を継続的に脅威から守り、情報セキュリティ確保に貢献するための基本的なスキルを認定することを目的としています。

ITスキル標準(ITSS)においては「レベル2」相当に位置づけられており、ITパスポート試験(レベル1)の次に目指すステップアップとして推奨されています。IT技術者向けというよりも「IT使用者向け」の資格であり、ITエンジニア以外の職種においても、情報セキュリティリーダーとして安全な情報管理を遂行するためのマネジメント能力が評価されます。

2023年度からはCBT方式が導入され、年間を通じて随時受験が可能となり、試験時間・出題形式も変更されました。現在は、知識を問う「科目A」と、実践的なスキルを問う「科目B」の2部構成で、合計120分で実施されます。

難易度・合格率・取得メリット

情報セキュリティマネジメント試験の難易度は、IT系国家試験の中では比較的易しい部類に入ります。合格率は近年、50〜70%程度で推移しており、しっかりと対策を行えば十分に合格を狙える試験と言えるでしょう。

この資格を取得するメリットは多岐にわたります。

  • さまざまな業界・職種で活用できる情報セキュリティの基礎知識が体系的に身につく。
  • 就職・転職活動において、情報セキュリティに関する知識やスキルを客観的に証明できるため、アピール材料になる。
  • より高いレベルの資格取得を目指す上での土台となり、キャリアパスを広げることができる。

特に、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進が加速する現代において、情報セキュリティの知識はIT・非ITを問わずあらゆるビジネスパーソンに必須のスキルとなっており、その需要は今後も高まると予想されます。

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次に目指すべき!おすすめステップアップ資格7選

情報セキュリティマネジメント試験の次に目指すステップアップ資格として、専門分野やキャリアパスに応じて以下の7つが挙げられます。

基本情報技術者試験

情報セキュリティマネジメント試験と同じITSSレベル2に位置づけられる国家資格です。情報セキュリティマネジメント試験が情報セキュリティに特化しているのに対し、基本情報技術者試験はIT技術全般の理論と実践を問う、ITエンジニアの「登竜門」とも言える資格です。プログラミングやデータ構造、アルゴリズムといった技術的な内容も含まれるため、ITエンジニアとしての基礎力を盤石にしたい方におすすめです。

応用情報技術者試験

ITSSレベル3に位置づけられる国家資格で、基本情報技術者試験の上位資格にあたります。IT技術に加え、システム戦略、経営戦略、プロジェクトマネジメントなど、より幅広い知識と応用力が問われます。特定の技術分野に限定されず、ITを活用した戦略立案やシステムの企画・要件定義、運用管理といった応用的な知識・技術を評価するため、IT技術者としてキャリアアップを目指す多くの方におすすめです。

情報処理安全確保支援士試験

ITSSレベル4に位置づけられる、情報セキュリティ分野の最高峰国家資格です。通称「登録セキスペ」と呼ばれ、サイバーセキュリティ対策の専門家として法的に位置づけられています。情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守において、セキュアな情報システムを推進または支援し、下位者を指導する役割を持つ人材が対象です。セキュリティの専門家として高度な知識と実践力を身につけ、企業や組織のセキュリティ体制構築や監査業務に貢献したい方におすすめです。

セキュリティスペシャリスト(旧区分含む)

2016年度まで実施されていた「情報セキュリティスペシャリスト試験」は、情報処理安全確保支援士試験の前身にあたる国家資格です。現在では情報処理安全確保支援士試験に統合されていますが、過去の合格者も高度なセキュリティ知識を持つと認識されています。情報セキュリティマネジメント試験で基礎を固めた後、より技術的な側面からセキュリティを深く学びたい方には、情報処理安全確保支援士試験への挑戦が直接的なステップアップとなります。

CISSP(国際資格)

(ISC)²(International Information System Security Certification Consortium)が認定する、情報セキュリティの専門家向けの国際的な資格です。世界的に認知度が高く、特に欧米ではCISO/CSO(最高情報セキュリティ責任者)の多くが保有していると言われるほど、高い評価を受けています。セキュリティ共通知識分野(CBK)の8分野について深い知識が問われるため、グローバルな環境で活躍したいセキュリティプロフェッショナルを目指す方におすすめです。

CompTIA Security+(国際資格)

CompTIAが実施する国際的なIT資格で、基礎的なITセキュリティに関する知識を証明できます。ITSSレベル2相当の難易度とされ、情報セキュリティマネジメント試験よりは専門的ですが、情報処理安全確保支援士試験よりは易しい位置づけです。クラウドやモバイル、IoTなどのハイブリッド環境の監視と保護、セキュリティイベントやインシデントの特定・分析など、幅広いセキュリティ知識が求められます。国際的に通用するスキルを身につけたいIT未経験者や、海外志向の方におすすめです。

その他注目のセキュリティ・IT系資格

上記以外にも、キャリアパスや業務分野に応じて様々なセキュリティ・IT系資格があります。

  • 個人情報保護士認定試験: 個人情報保護に関する体系的な知識を証明する公的資格で、総務・法務・一般社員など、個人情報を扱うすべての方におすすめです。
  • AWS認定セキュリティ – 専門知識: Amazon Web Services (AWS) のクラウドセキュリティに特化したベンダー資格で、AWS環境でのセキュリティ運用に携わるクラウドエンジニアにおすすめです。
  • シスコ技術者認定(CCNA、CCNP Securityなど): ネットワーク機器大手のシスコシステムズが実施するベンダー資格で、ネットワーク構築・保守点検を行うネットワークエンジニアにおすすめです。

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資格選びのポイント

難易度・学習時間・合格率の比較

資格を選ぶ際には、自身の現在のスキルレベルと目標とする難易度を考慮することが重要です。情報処理技術者試験の難易度レベルは、ITパスポート(レベル1)から高度試験(レベル4)まで段階があります。情報セキュリティマネジメント試験(レベル2)の次に目指すなら、レベル2やレベル3の資格から始めるのが一般的です。

学習時間の目安は、資格によって大きく異なります。情報セキュリティマネジメント試験が約50〜200時間であるのに対し、応用情報技術者試験は100〜300時間、情報処理安全確保支援士試験は150〜400時間程度とされます。国際資格ではさらに長時間の学習が必要な場合もあります。合格率は、試験の難易度を測る一つの指標となりますが、自身の学習状況や背景によって変動するため、あくまで参考として捉えましょう。

キャリアパスと資格の活用例

資格取得は、単なる知識の証明だけでなく、キャリアアップの強力な手段となります。

  • 社内での活躍・昇進: 取得した知識を業務に活かし、社内でのセキュリティリーダーやIT部門の中核人材として活躍することで、昇進や昇給につながる可能性があります。
  • 転職・就職活動での活用: 資格は、自身の専門性や学習意欲を客観的に証明する材料となり、未経験分野への転職や、より良い条件での就職を有利に進めることができます。特に、情報セキュリティ人材は不足しているため、専門資格は高い評価を受けやすいでしょう。
  • フリーランスや独立で活きる資格: 高度な専門資格は、フリーランスとしてセキュリティコンサルタントやスペシャリストとして独立する際の信頼性向上に寄与し、高単価案件の獲得にもつながります。

業務分野・職種別おすすめ資格

目指す業務分野や職種によって、最適な資格は異なります。

  • システム開発・インフラエンジニア: 基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、情報処理安全確保支援士試験、シスコ技術者認定(CCNAなど)、AWS認定セキュリティなどがおすすめです。技術的な側面からのセキュリティ強化に貢献できます。
  • セキュリティ管理・マネジメント: 情報処理安全確保支援士試験、CISSP、CompTIA Security+、個人情報保護士認定試験などがおすすめです。組織全体の情報セキュリティ戦略の策定や運用、従業員への啓発活動などを担いたい方に適しています。
  • 監査・コンプライアンス: 情報処理安全確保支援士試験、システム監査技術者試験、個人情報保護士認定試験などがおすすめです。企業コンプライアンスの強化やシステム監査を通じて、組織の信頼性向上に貢献できます。

自身のキャリアプランを明確にし、それに合致する資格を選ぶことが、効率的なスキルアップへの近道です。

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効率的な学習・合格のための勉強法

独学が向いている資格

情報セキュリティマネジメント試験と同様に、ITパスポート試験や基本情報技術者試験、CompTIA Security+などの比較的難易度が低い資格は、独学でも十分に合格を目指せます。独学で進める場合は、以下のポイントを意識しましょう。

  • 最新の参考書を選ぶ: 試験要綱や出題範囲が変更されることがあるため、発行年度が近い参考書や問題集を選びましょう。
  • 過去問を徹底的に活用: 過去問を繰り返し解くことで、出題傾向を掴み、知識の定着を図ります。間違えた問題は解説を熟読し、関連する知識を深掘りしましょう。
  • インプットとアウトプットの繰り返し: テキストで知識をインプットし、問題演習でアウトプットするサイクルを繰り返すことで、理解度を高めます。

スクールや通信講座の活用

独学が不安な場合や、短期間で確実に合格を目指したい場合は、スクールや通信講座の活用が有効です。特に、情報処理安全確保支援士試験やCISSPなどの難易度の高い資格では、専門講師による体系的な指導や、学習仲間との交流がモチベーション維持につながります。

  • 体系化されたカリキュラム: 効率よく学習を進められるよう、試験の出題傾向に基づいたカリキュラムが組まれています。
  • 質問しやすい環境: 疑問点をすぐに解消できるため、理解が深まります。
  • 最新情報の提供: 試験制度の変更や最新のセキュリティ動向など、独学では得にくい情報も提供されます。

効果的な教材・問題集選び

教材選びは、学習の効率を大きく左右します。

  • 公式発表の情報を確認: IPAの公式サイトなどで公開されている試験要綱、シラバス、サンプル問題などを必ず確認し、出題範囲を把握しましょう。
  • 網羅性と分かりやすさ: 初心者でも理解しやすいように、専門用語の解説が丁寧なテキストを選びましょう。
  • 問題演習の充実度: 過去問や演習問題が豊富に収録されており、解説が充実している問題集を選び、実践力を養いましょう。

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資格取得後のキャリアアップ事例

社内での活躍・昇進例

情報セキュリティマネジメント試験の次に上位資格を取得することで、社内での評価が高まり、キャリアアップにつながる事例は少なくありません。例えば、情報処理安全確保支援士の資格を取得したことで、社内のセキュリティポリシー策定プロジェクトのリーダーを任されたり、セキュリティインシデント発生時の対応チームの中心メンバーとして活躍したりするケースがあります。IT部門だけでなく、総務や法務、経営企画など、幅広い部門でセキュリティの専門家として重宝され、昇進や役職手当の対象となることも期待できます。

転職・就職活動での活用例

情報セキュリティに関する上位資格は、転職・就職活動において強力な武器となります。特に情報セキュリティ人材は慢性的に不足しており、企業は常に専門知識を持つ人材を求めています。

  • IT業界未経験からの転職: 情報セキュリティマネジメント試験と上位資格を組み合わせることで、IT業界未経験からでもセキュリティエンジニアやITコンサルタントとして転職成功を果たす事例があります。学習意欲と基礎知識があることを客観的に証明できるため、採用担当者からの評価が高まります。
  • キャリアチェンジ・年収アップ: 既存のITエンジニアが情報処理安全確保支援士やCISSPなどの高度資格を取得することで、より専門性の高いセキュリティ分野へのキャリアチェンジや、年収の大幅なアップを実現するケースも見られます。特に国際資格は、外資系企業への転職や海外勤務のチャンスを広げることにもつながります。

フリーランスや独立で活きる資格

高度な情報セキュリティ資格は、フリーランスや独立を目指す上でも非常に有利です。情報処理安全確保支援士やCISSPといった資格は、セキュリティコンサルタントやペネトレーションテスターとして独立する際の信頼性を高め、高単価な案件を獲得する上で役立ちます。個人のスキルや経験に加え、公的な資格があることで、顧客からの信頼を得やすくなります。

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まとめ・これからのIT人材に求められるもの

スキルアップの継続がキャリアの鍵

情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティに関する基本的なスキルを証明する国家試験であり、ITを利活用するすべての人にとって重要な第一歩です。しかし、IT技術の進歩とサイバー攻撃の高度化・巧妙化が続く現代においては、この資格を足がかりに、さらなるスキルアップを継続していくことが、自身の市場価値を高め、キャリアを切り拓く上で不可欠です。

本記事で紹介した基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、情報処理安全確保支援士試験、CISSP、CompTIA Security+などの上位資格は、それぞれの専門性や難易度が異なります。自身のキャリアパスや業務分野、学習スタイルに合わせて最適な資格を選び、計画的に学習を進めることが重要です。独学が可能な資格もあれば、スクールや通信講座の活用が効果的な資格もあります。

最新のセキュリティ動向にも注目を

資格取得のための学習だけでなく、常に最新の情報セキュリティ動向にアンテナを張り、学び続ける姿勢も重要です。サイバー攻撃の手法は日々進化し、新たな脆弱性も発見されています。セキュリティ関連のニュースや専門記事を読み、業界カンファレンスやコミュニティに参加するなど、情報収集を怠らないことが、真に「情報セキュリティの専門家」として活躍するための鍵となります。

情報セキュリティ人材は、今後も社会全体で高い需要が続くことが予想されています。継続的なスキルアップと最新情報のキャッチアップを通じて、自身のキャリアを豊かにし、安全なIT社会の実現に貢献していきましょう。

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)

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