総合商社からコンサルタントに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

総合商社では、多様な産業とグローバル市場に関わる中で、事業投資、M&A、事業再編、新規事業立ち上げなど、非常に広範な業務に携わることができます。これらの経験は、コンサルタントとして企業や官公庁の変革を支援する際に大きなアドバンテージとなります。本記事では、総合商社出身者がコンサルタントに転職するためのステップと、志望動機・職務経歴書の例をご紹介します。

1. コンサルファームが評価する総合商社のスキル

• グローバルなビジネス交渉力・クロスボーダー案件経験
• 投資案件のDD、事業再編、撤退判断の実行力
• 事業会社とのJV推進やPMI支援の実務経験
• 経営層との調整力や事業構想力
• 多業界を俯瞰する視点とネットワーク

戦略ファームでは投資・グローバル案件、総合ファームでは業務・組織改革や新規事業、FASではM&A関連の知見が特に評価されます。

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2. 転職ステップ

STEP1：案件実績の整理と構造化

担当した業界、目的（成長／再編／撤退）、自分の役割、成果（金額・期間）を「背景→課題→施策→成果」で整理しましょう。

STEP2：志望理由の明確化

「自社の枠を超え、複数業界や多様な企業の変革を支援したい」「より上流からの戦略策定や実行伴走に関わりたい」などを軸に構成します。

STEP3：ケース対策・思考の抽象化

商社での実務経験は複雑性が高いため、そこから構造化・抽象化して、コンサル案件に通じる形で語れるようにしましょう。

3. 志望動機（例）

総合商社にて、エネルギー・インフラ・食品など多様な業界の事業投資・新規事業企画・海外拠点管理などに従事してきました。個社支援の枠を超え、より多くの企業や官公庁の変革に貢献したいという想いから、コンサルティング業界への転職を決意しました。

貴社のグローバル案件における実行力と、構想から成果創出までを一貫して支援するスタイルに強く共感しており、私の商社での経験を活かして、クライアントに新たな価値を届けたいと考えております。

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4. 職務経歴書（例）

氏名：高橋 健人
生年：1990年生まれ（34歳）
学歴：慶應義塾大学 経済学部 卒業（2013年）

職務要約

大手総合商社にてエネルギー、化学、食品などの事業投資・JV管理・新規事業開発に従事。クロスボーダー案件や事業再編、経営企画支援の経験多数。今後はコンサルタントとして、商社で培った多業界知見と事業構想力を活かし、顧客の経営課題解決に貢献したい。

職務経歴

○○商事株式会社／2013年4月～2024年3月
所属：エネルギーインフラ本部／経営企画室

• 事業投資PJ：東南アジア電力会社とのJV立ち上げを推進。出資スキーム構築とPMI支援を担当。
• 新規事業開発：グリーン水素事業企画を推進。社内外ステークホルダー調整をリード。
• 経営企画：子会社の中期計画策定支援、KPI設計、月次モニタリング制度を導入。
• 撤退判断支援：採算割れ事業の撤退判断に向けた事業評価レポートを作成。

スキル・資格

• 事業開発／経営企画／投資評価／PMI
• Excel／PowerPoint／Tableau／英語ビジネス会話
• 簿記2級／TOEIC 910

変化の激しい時代において、多様な業界の知見と実行力を持つ商社出身者は、コンサルティング業界でも大いに活躍できます。ぜひご自身の強みを活かしてチャレンジしてください。

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