IR・経営企画からベンチャーキャピタルに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

IR（インベスター・リレーションズ）や経営企画の経験は、企業分析、業界動向の把握、経営層との対話といった観点で、ベンチャーキャピタル（VC）業務と極めて高い親和性を持っています。VCに求められるのは、投資先企業の将来性を見抜く力、定量・定性の両面での分析スキル、そして起業家と共に価値を創る共創姿勢です。本記事では、IR・経営企画からVCに転職するためのステップ、志望動機・職務経歴書の例をご紹介します。

1. ベンチャーキャピタルが評価するIR・経営企画出身者のスキル

• 企業価値評価、KPI管理、資金繰り予測の実務経験
• 中期経営計画の策定や成長戦略の構築経験
• 財務モデリング・バリュエーションスキル
• スタートアップやテクノロジー領域への関心
• 経営陣とのコミュニケーション経験

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2. 転職ステップ

STEP1：投資視点での業務経験を棚卸し

企業価値評価、資本政策支援、新規事業の評価など、投資判断に近い領域での実務を振り返り、数値的裏付けとセットで整理しておきましょう。

STEP2：スタートアップのトレンドやVCの仕組みを理解

資金調達ラウンド、転換社債、SAFE、バリュエーションメソッド（VC法、マルチプル法等）、投資契約の基本を学んでおくと志望動機に説得力が増します。

STEP3：起業家支援・社会的意義への共感を言語化

「新しい価値を生む起業家を支援したい」「社会にインパクトを与える事業成長に関わりたい」といったVCならではのマインドセットを明文化しましょう。

3. 志望動機（例）

IR・経営企画として、企業価値評価、中計策定、資本政策立案などに携わってまいりました。特に新規事業の立ち上げ支援や市場動向調査を通じて、事業成長の本質を見極める視点を磨いてきました。こうした経験をもとに、次は外部の立場から、起業家やスタートアップの成長支援に関わりたいと考えております。

貴社が掲げる「共創型投資」のスタンスに深く共感しており、投資後の支援を通じて、社会的意義のある事業の成長に伴走してまいります。

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4. 職務経歴書（例）

氏名：佐々木 誠
生年：1989年生まれ（35歳）
学歴：早稲田大学 政治経済学部 卒業（2012年）

職務要約

上場企業の経営企画・IR部門にて12年間勤務。中期経営計画の策定、新規事業評価、投資家対応、資本政策立案に従事。特にスタートアップ企業との提携やM&Aに関わる中で、成長企業の見極めと支援に強い関心を持ち、ベンチャーキャピタル業務への関心を深めている。

職務経歴

株式会社○○ホールディングス／2012年4月～2024年3月
所属：経営戦略本部 経営企画部／IR部門

• 新規事業評価：サービス立ち上げの事業計画支援、投資回収見込みの策定
• 企業分析：業界構造・競合調査を踏まえた投資候補企業の評価
• 資本政策立案：株主構成、資金調達スキームのシミュレーション
• IRレポート：投資家向け成長戦略資料の作成、決算説明会の企画運営

スキル・資格

• 企業分析／DCF・マルチプル評価／新規事業評価／資本政策／IR／投資家対応
• 証券アナリスト1次合格／日商簿記2級／TOEIC 880
• Excel／PowerPoint／PitchBook／Notion／Slack

“経営の内側を見てきた目”で、“未来を拓く事業”へ資本と支援を届ける投資家へ。

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