コーポレートファイナンス（DCM&ECM）からプライベートエクイティ（バイアウト・再生ファンド）に転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

DCM（債券資金調達）やECM（株式資金調達）を担当してきた方は、企業の資本政策、財務戦略、市場との対話力を強みに、プライベートエクイティ（PE）業界への転職を目指すことができます。PEファンド、特にバイアウトファンドや企業再生ファンドは、資金調達だけでなく、企業価値向上や経営支援まで踏み込んで関わるため、財務的知見とビジネス理解の両輪が求められます。本記事では、DCM/ECM出身者がPEファンドへ転職するための具体的なステップと、志望動機・職務経歴書のサンプルを紹介します。

ステップ1：PEファンドの業務理解

• 案件ソーシング・投資検討（DD、LBOモデリング）
• バリュエーション・投資ストラクチャー設計
• エグゼキューション（契約交渉、クロージング）
• 投資後支援（PMI、KPI設計、取締役としての経営関与）
• EXIT戦略（IPO、第三者売却、MBO）立案・実行

PEでは、資金の出し手から企業の価値創出をリードする“オーナー”としての視点が求められます。

ステップ2：DCM/ECM経験の活かし方

• 資本市場知識 → EXIT戦略設計やバリュエーションに直結
• 財務モデル作成・企業分析 → LBOモデリングやCF計画に応用可能
• 経営陣・投資家との折衝経験 → PMI・経営支援時に活きる

資金調達の上流にいた経験は、ファンドにとっても貴重な資本構成・資本コストに関する視座として評価されます。

https://www.kotora.jp/c/47562/

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ステップ3：補完すべきスキル・知識

• LBOモデル（デットとエクイティの最適配分）
• 契約実務（SPA、SHA、投資契約）
• 事業デューデリジェンス（業界分析、競争力評価）
• PMI支援・ターンアラウンドの基本知識

ステップ4：志望動機に「本質的な企業価値の創出に関わりたい」意志を込める

“調達の支援”から“企業成長の担い手”へ。金融知見を起点に企業変革を推進したい熱意を伝えましょう。

https://www.kotora.jp/c/71501/

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志望動機（例文）

私はこれまで証券会社のコーポレートファイナンス部門にて、DCMおよびECM業務に従事し、多くの上場企業に対する資本政策・資金調達の提案を行ってまいりました。財務面から企業の成長を支援する中で、今後は資金面にとどまらず、経営課題の解決や企業価値向上に主体的に関わる立場で価値を提供したいと考えるようになりました。貴社のように中長期視点で企業と伴走し、変革をリードするプライベートエクイティ業界に身を置き、自らの金融知見を実業へと転化させていきたいと考えております。

職務経歴書（サンプル）

氏名：佐藤 優
連絡先：yu.sato@example.com｜080-1234-5678
【職務要約】
大手証券会社にてDCM・ECM業務を担当。資金調達支援、企業価値評価、ピッチ資料作成、IR支援に従事。今後は、資本市場で培った財務戦略・企業分析力をもとに、プライベートエクイティ領域において企業変革の当事者としてのキャリアを志望。
【職務経歴】
〇〇証券株式会社（2018年4月〜現在）
コーポレートファイナンス部 DCM&ECM担当
主な業務：
- 上場企業向けの社債・株式発行支援（案件ソーシング、条件設計）
- CFO・経営陣向け資本政策・財務戦略の立案提案
- バリュエーション分析（DCF、マルチプル、LBOモデル習得中）
- 投資家プレゼン資料、IR資料作成支援
【スキル・資格】
- Excel財務モデリング、PowerPoint資料作成、IR支援
- 証券アナリスト（CMA）保有、TOEIC 890点
【学歴】
東京大学 経済学部 卒業（2018年3月）

コーポレートファイナンスの知見を“企業の変革力”に。PE業界での新たな挑戦が、真の企業価値創造の舞台となるはずです。

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