採用・教育研修からITコンサルタントへ──人と業務の理解を活かしたDX推進キャリア

採用・教育研修の現場で培った業務理解力、コミュニケーション力、業務改善の視点は、ITコンサルタントとしても大いに活かされます。企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進むなか、ITと人事・業務の橋渡しを担える人材へのニーズが高まっています。本記事では、採用・教育担当者がITコンサルタントに転職するためのステップと、志望動機・職務経歴書の記載例をご紹介します。

目次

1. 採用・教育研修とITコンサルタントの違い

項目採用・教育研修ITコンサルタント
目的人材獲得と組織育成業務改善とシステム導入支援
関係者候補者、社員、教育担当、経営陣クライアント企業の現場部門・情報システム部門・経営層
業務の進め方個別最適・人を中心とした施策業務プロセス全体の可視化と最適化

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2. 活かせるスキルと経験

  • 業務ヒアリング・課題抽出力
  • 社内の部門横断的な調整経験
  • 研修・教育施策を構築する企画力
  • Excel・PowerPointなどのドキュメント作成スキル
  • マニュアル作成・システム導入時の社内説明経験

3. 転職を成功させるステップ

  1. ITコンサルタントの役割を正しく理解:要件定義、業務改善提案、導入支援、定着支援
  2. 自らの人事・教育業務経験を業務改善の観点で棚卸し:業務の見える化・効率化に関与した事例を整理
  3. IT・システムへの関心と学習意欲を明示:DX、SaaS、業務システムなどの知識習得
  4. 志望動機では“人と業務をつなぐITコンサルタント”としての強みを打ち出す

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4. 求められる知識と補完方法

  • 業務フロー設計・要件定義の手法
  • 業務システム(ERP・SFA・HRテックなど)の基本理解
  • プロジェクトマネジメントの基礎(WBS、進捗管理)
  • ITパスポート・基本情報技術者などの資格取得

5. 職務経歴書の記載例

氏名:山口 彩乃
生年:1990年生まれ

■職務要約:
人材系企業にて採用・教育担当として8年間勤務。新卒採用設計、研修企画、eラーニング導入、業務フロー改善などに従事。特にシステム導入における社内展開・運用定着に貢献し、業務改善の必要性と可能性を感じるように。今後はITコンサルタントとして、業務×ITの橋渡し役として活躍したいと考えている。

■職務経歴:
○○株式会社(2015年4月〜現在)
・年間50名規模の新卒採用業務全般(説明会〜内定者フォロー)
・人事評価制度の運用と、研修体系の整備
・eラーニング導入プロジェクト(要件定義〜ベンダー調整〜社内展開)
・社内問い合わせのFAQ化、業務マニュアル作成

■保有資格:
・ITパスポート
・キャリアコンサルタント(国家資格)
・TOEIC 800点

■学歴:
立教大学 現代心理学部 卒(2013年3月)

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6. 志望動機の記載例

採用・教育の現場で業務改善やシステム導入に関わるなかで、「現場に根差した仕組みづくり」に強い関心を持つようになりました。今後はITコンサルタントとして、業務理解とコミュニケーション力を強みに、現場とシステムをつなぐ支援がしたいと考えています。

7. まとめ

採用・教育研修の経験者は、業務を深く理解し、ユーザー目線で提案できるITコンサルタントとしての素養があります。現場理解と改善意欲を活かし、企業のDXを推進する担い手として活躍できるでしょう。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)