コトラ（広報チーム） 
つくばサステナスクエアの概要
つくばサステナスクエアとは何か
つくばサステナスクエアは茨城県つくば市に位置するごみ処理施設です。この施設は、ごみの適正処理を行いながら持続可能な社会の実現に貢献する役割を担っています。また、ごみ処理技術の最新システムを導入し、地域から排出される家庭ごみや粗大ごみを効率的かつ環境に優しい方法で処理する拠点となっています。さらに、地域のリサイクル活動を促進するための教育機能も備えており、市民や関係者の環境意識を高める場として位置付けられています。
施設の立地とアクセス情報
つくばサステナスクエアは、茨城県つくば市水守2339に位置しています。郵便番号は300-4245で、施設への電話問い合わせは029-867-1379で受け付けています。営業日は月曜日から土曜日までですが、日曜日と年末年始は定休日となっています。施設へのアクセスは車での利用が便利で、広めの駐車スペースが用意されています。公共交通機関を利用される場合は、最寄りのバス停や施設周辺の交通情報を事前に確認することをおすすめします。
施設の役割と目的
つくばサステナスクエアの主な役割は、地域社会で発生するごみを適切に処理し、環境への負担を最小限に抑えることです。ここでは高効率な焼却技術やリサイクル技術を用い、ごみを資源として再活用する取り組みを進めています。また、施設内では処理したごみから発電を行い、その電力を地域の公共施設に供給する「自己託送事業」も実施されています。このように、つくば市のエコ活動を支える重要な役割を果たすと同時に、持続可能な社会の構築を目指しています。
主な利用者や対象ごみの種類
つくばサステナスクエアの主な利用者は、つくば市内の住民や事業者です。家庭から出る粗大ごみや可燃ごみ、不燃ごみの持ち込みが可能ですが、一部の家電製品（エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、パソコンなど）は法令に基づき搬入が禁止されています。また、一般廃棄物の収集運搬については、許可を受けた業者に依頼することが推奨されています。施設を利用する際は、ごみの種類や分別ルールに従い、適切に処理を依頼することが重要です。
ごみ処理技術の最前線
高効率な焼却技術とエネルギー利用
つくばサステナスクエアでは、最新の高効率焼却技術を活用することで、ごみ焼却時に発生する熱エネルギーを有効利用しています。この技術により、焼却時の環境負荷を低減しつつ、発電や地域の公共施設への電力供給を可能にしています。施設は、自己託送事業として焼却施設で発電した電力を41の公共施設に供給し、年間で約7000万円の電気料金削減と約1900トンのCO2排出削減を実現しています。このように「サステナスクエア」という名前にふさわしく、循環型社会の実現を目指した取り組みが行われています。
再資源化のプロセスとリサイクル
つくばサステナスクエアは、資源を無駄にせず再利用するためのリサイクル技術にも力を入れています。施設ではプラスチックや紙、金属など分別された素材を効率的に再資源化し、新たな製品の原料として活用しています。市から排出された資源ごみは、細かく分別・処理され、国内外の企業に供給されることが多いです。この取り組みによって、「捨てるごみ」から「活かす資源」へと転換され、つくば市の持続可能な社会づくりに貢献しています。
し尿処理のシステムと環境への配慮
つくばサステナスクエアでは、し尿処理施設も併設されており、衛生面と環境保護に配慮した処理が行われています。し尿は専門的なプロセスを経て処理され、その過程で発生する有機物などを分解し、最終的な生成物を適切に処理・再利用します。このシステムは生活の衛生を確保するだけでなく、環境への悪影響を最小限に抑える点でも重要です。また、地域でのし尿処理を担うことで、持続可能な都市生活の基盤づくりを支えています。
つくば市のエコ活動への寄与
つくばサステナスクエアは、地域のエコ活動を幅広くサポートしています。特に、市民参加型のリサイクルプログラムやごみ分別の啓発活動を通じて、リサイクル意識の向上に貢献しています。また、ごみ焼却による発電事業を通じて、地域全体のエネルギー効率化と炭素削減を実現しています。このような取り組みは市民一人ひとりの意識変革を促し、持続可能な地域社会の実現に向けた重要な役割を果たしています。
市民が利用する際の注意点
施設利用の手順概要
つくばサステナスクエアをご利用の際は、事前準備が重要です。まず、持ち込むごみの種類や量を確認し、適切に分別を行います。施設に到着したら、案内看板や係員の指示に従い、受付へ進んでください。その際、ごみ処理手数料が発生するため、正確な支払いができるように準備しておきましょう。
ごみの分別と搬入ルール
つくばサステナスクエアでは、家庭ごみを適切に分別して持ち込むことが求められます。燃やせるごみや不燃物だけでなく、粗大ごみや資源ごみも細かく分類し、それぞれに指定された場所へ搬入してください。ただし、法律でメーカーによるリサイクル義務が定められている家電製品（エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、パソコンなど）は受け入れできません。また、分別が適切でない場合は、持ち込みを拒否される場合もありますので注意が必要です。
持ち込み可能な粗大ごみの種類
つくばサステナスクエアでは、家庭から出る粗大ごみの多くを受け入れています。家具、布団、じゅうたん、木製の棚などが持ち込み可能ですが、事前に確認することをお勧めします。一方で、リサイクル法対象となる家電製品については、メーカーや販売業者に引き取りを依頼してください。また、大型の粗大ごみを搬入する際には、安全に輸送できるよう車両や道具を準備しておくとスムーズです。
利用料金と受付時間
家庭ごみを持ち込む場合、つくばサステナスクエアでは10キログラムあたり130円の処理手数料がかかります。受付時間は、月曜日から金曜日の8:30～16:30、土曜日の8:30～11:30、祝日は昼休みを挟み8:30～12:00および13:00～16:30です。日曜日および年末年始は定休日となるため、注意してください。特に年末年始は混雑が予想されるため、集積所へ出せるものはそちらを利用することを推奨しています。
サステナスクエアが目指す未来
地域社会における持続可能性の推進
つくばサステナスクエアは、地域社会における持続可能な循環型社会の構築を目指しています。その取り組みの中心には、効率的な資源の再利用や廃棄物削減があり、市民一人ひとりの意識向上を促す活動も展開されています。持続可能性の推進には、地域全体で協力し、つくば市全域が環境に優しい循環構造を実現することが重要と考えられています。
先進的なエコ技術の開発と展望
つくばサステナスクエアでは、常に最先端のエコ技術を導入し、環境負荷を低減しています。施設内では高効率な焼却技術を活用してエネルギーを有効利用しており、これによりごみ処理から発電まで一気通貫のエネルギーパフォーマンス向上を実現しています。このような技術は他の地域への波及も期待され、施設は環境技術の研究・開発拠点としても機能しています。
つくばから広がる持続可能な取り組みの波及効果
つくばサステナスクエアの取り組みは、茨城県内だけにとどまらず、全国や世界にも広がる可能性があります。例えば、同施設で行われている「自己託送事業」は、地域のエネルギー自給率を高め、年間電気料金やCO2排出量の削減という実績を上げています。このような地域密着型の取り組みは、他自治体へモデルケースとして提供されるなど、未来のサステナブルな社会構築に寄与しています。
市民参加型プログラムと教育活動
つくばサステナスクエアでは、市民が主体的に参加できるプログラムや教育イベントを積極的に実施しています。地域住民を対象にしたリサイクル講座や施設見学会の開催は、ごみ分別や環境問題に対する意識向上につながっています。市民一人ひとりの行動が、つくば市全体の環境保全に直接貢献するという考えのもと、次世代を担う子供たちへの教育活動にも力を入れています。