コトラ（広報チーム） 
ドコモのサステナビリティ方針
サステナビリティ方針の概要
ドコモは、サステナ社会実現のため、環境、社会、人材、公正への取り組みに注力しています。この方針の根底には、持続可能な未来を形作るために企業としての責任を果たすという強い信念があります。ドコモは、社会課題の解決を通じて、新しい価値を提供し、環境に配慮したサービスや製品の開発を進めています。このような取り組みによって、サステナブル社会を構築することを目指しています。
NTTグループ全体での取り組み
ドコモはNTTグループ全体の一員として、連携を強化しながら大規模なサステナビリティ活動を展開しています。特に「NTTグループ環境エネルギービジョン」では脱炭素社会の実現を目指し、再生可能エネルギーの導入拡大やエネルギー効率の改善に注力しています。また、「グリーン5G」など環境に配慮した次世代通信技術を推進し、ICTの力で社会課題の解決に寄与しています。このように、NTTグループと一体となって未来の可能性を広げています。
マテリアリティ（重要課題）の設定
ドコモでは、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを戦略的に進めるために、マテリアリティ（重要課題）を設定しています。その中には「環境保全への貢献」「エネルギーの脱炭素化」「人材のダイバーシティ推進」などが含まれています。これらの課題は、経営陣によるサステナビリティ推進委員会で議論・設定され、定期的に見直し改善が図られています。こうしたアプローチにより、ドコモは社会に対する影響を長期的視点で捉え、持続可能な成長を果たそうとしています。
ステークホルダーとの協力
ドコモはサステナ社会を実現するため、様々なステークホルダーとのパートナーシップを大切にしています。地域社会や自治体、顧客、取引先と緊密に協力することで、リサイクル活動や環境保護、次世代教育への支援など多岐にわたる活動を展開しています。また、災害支援や募金活動など、社会的課題への具体的な対応にも力を入れています。ステークホルダーとの対話を深めることで、共に持続可能な未来を築いていくことを目指しています。
環境保全と資源循環の取り組み
循環型社会を目指したリユース・リサイクル
ドコモは、循環型社会の実現に向けたリユース・リサイクルの取り組みを積極的に進めています。例えば、「ドコモ ケータイリサイクル」では全国のドコモショップや関連施設で携帯電話の無料回収を行っています。この取り組みでは、回収された端末を適切にリサイクルし、貴重な資源の再利用を促進しています。また、「ジモティーすくすくバトン」などの地域連携プロジェクトでは、不要な子ども用品のリユースを通じて資源循環を支援し、地域社会とともに持続可能な社会を構築しています。ドコモのこれらの活動は、サステナブルな未来を創るための重要な一歩となっています。
プラスチック廃棄物の削減への挑戦
ドコモでは、プラスチック廃棄物の削減にも力を入れています。環境配慮型のスマートフォンを開発し、一部のモデルにリサイクル素材を使用することで、プラスチック使用量を減らしています。また、携帯電話の付属品やパッケージの簡素化にも取り組み、無駄な廃棄物の発生を抑えるデザインを採用しています。このように、製品全体を見渡して環境負荷の少ない選択を進めることで、サステナ社会の実現に向けた取り組みを推進しています。
Green Action Planの実施
ドコモは、環境保全に向けた行動計画「Green Action Plan」を策定し、その具体的な実施に取り組んでいます。このプランは、脱炭素や省エネルギー、廃棄物管理といった課題に取り組む中長期計画であり、持続可能な社会の実現を目指しています。さらに、2030年までのネイチャーポジティブ達成や、2050年までに自然と共生する社会を目指し、生物多様性の保全にも力を入れています。このプランは、ドコモのサステナビリティ方針と密接に連携しており、企業としての社会的責任を果たすためのロードマップとなっています。
グリーン基地局と店舗のグリーン化
ドコモは、通信インフラや店舗の運営にも環境配慮を取り入れています。具体的には、エネルギー効率の向上を図った「グリーン基地局」を展開することで、通信サービスの運用による環境負荷を軽減しています。また、一部のドコモショップでは、太陽光発電や省エネ設備の導入を進め、店舗のグリーン化を実現しています。これにより、再生可能エネルギーの利用拡大や温室効果ガスの抑制を図り、サステナビリティへの具体的な貢献を果たしています。
ICTによる社会課題解決の実例
スマートシティの実現と地域貢献
ドコモは、ICT技術を活用してスマートシティの実現に取り組んでいます。スマートシティとは、デジタル技術を基盤に地域の生活環境を最適化し、持続可能なまちづくりを目指す取り組みです。ドコモは、高速通信ネットワークやモバイルテクノロジーを通じて交通渋滞の緩和、エネルギー効率の向上、行政サービスの効率化などを支援し、地域社会に直接的な価値を提供しています。この取り組みによって、効率的かつ持続可能な地域社会の構築が進んでいます。
CO2削減を目指したシェアサイクル事業
ドコモでは、環境負荷軽減のための具体的な取り組みとして、シェアサイクル事業「docomo bike share」を展開しています。このサービスは、都心部を中心に自転車のシェアリングを可能にし、通勤や観光の場面で利用されることでCO2削減に寄与しています。また、この取り組みには「サステナ」という視点が強く組み込まれており、脱炭素社会実現への一助となるべく、便利で持続可能な移動手段を提供しています。地域の景観に調和する自転車ステーションの設置も、ドコモが地域と連携して取り組んでいる証です。
災害復興支援と迅速な通信復旧活動
ドコモは、災害発生時の迅速な対応にも力を入れています。大規模災害時には、いち早く通信ネットワークを復旧させることで、被災地の情報インフラを支える役割を果たしています。また、通信設備の復旧だけでなく、災害支援募金や復興活動の支援を行うことで、地域社会の早期回復に貢献しています。迅速な通信復旧とコミュニケーション支援は、安心・安全な社会の構築に欠かせないドコモの重要な取り組みの一つです。
ネットワーク技術を活用した安心・安全社会
ドコモは、ネットワーク技術とデジタルソリューションを活用することで、安心・安全社会の実現に向けた取り組みを進めています。具体例として、防災情報の提供や高精度な位置情報サービスが挙げられます。これにより、災害時の被害軽減や、人々の安全な移動が可能になります。また、地域住民や自治体と連携して取り組むこれらの活動には、「サステナ」の理念が反映されており、持続可能な安全・安心社会を目指した取り組みを進めています。
次世代教育とドコモの未来戦略
サステナスクールの取り組み
ドコモは、次世代を担う子どもたちに向けた教育支援プログラム「サステナスクール」を2024年1月から開始しました。この取り組みでは、情報活用能力の育成やSDGsに関する知識の普及に注力しています。さらに、未来の社会で活躍するためのキャリア形成支援を含む学びの提供を通じて、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。サステナブルな未来を描くこのプログラムは、国や地域を問わず広く展開され、子どもたちが確かな学びを得られる場を提供します。
子どもたちへのICTリテラシー教育支援
ドコモは、ICT技術を活用した教育支援活動として、スマホ・ネット安全教室などのプログラムを展開しています。これらの取り組みは、子どもたちに正しく安全にICTを活用する能力を育むことを目的としています。また、急速に進化するデジタル社会に対応できる基盤作りを支援することで、情報格差の是正や地域間の教育機会の平等にも貢献しています。このような活動を通じて、ICTが社会課題の解決に役立つツールとして機能することを啓発しています。
キャリア教育を通じた持続可能な社会創造
ドコモは、未来の労働市場で必要とされるスキルを育成するため、キャリア教育に力を入れています。この教育では、企業の社会的役割やSDGsに関連する知識を子どもたちに伝えるとともに、職業選択の幅を広げ、将来の夢を実現するサポートを行います。また、サステナ的な視点を取り入れたキャリア形成を推奨することで、持続可能な社会の創造に必要な人材の育成を目指しています。
世代を超えた学びのプラットフォーム構築
ドコモは、世代間の知識共有を目的とした学びのプラットフォーム構築にも取り組んでいます。このプラットフォームでは、子どもから大人、シニア世代まで学習機会を幅広く提供し、年齢や地域による壁を越えたコミュニケーションの場を作ります。また、環境や社会に配慮したコンテンツを提供することで、多様な世代がサステナの重要性について理解を深め、持続可能な未来に向けた共通の目標を共有できるよう支援します。
サステナブル社会を実現するドコモの未来像
持続可能性への先進的な企業文化
ドコモは、サステナブル社会の実現に向けて、先進的な企業文化を構築しています。企業内では、環境問題や社会課題に対処するため、すべての従業員が課題意識を持ち、行動できる体制を整えています。例えば、社員向けにサステナ教育プログラムを導入し、多様な分野での知識やスキルを高める取り組みを進めています。また、社内コミュニケーションを活用して持続可能な活動を共有し、全社員が一丸となってサステナ社会の創造を目指しています。ドコモは、自社文化の中に持続可能性を根付かせることで、日本全体にポジティブな影響を広げていきます。
地域社会とともに構築する未来
ドコモは地域社会と連携しながら、持続可能な未来を構築する取り組みを進めています。その一環として、地域の環境保全活動や災害復興支援への参加を積極的に行っています。また、「ジモティーすくすくバトン」のような地域密着型のリユース活動を通じて、持続可能な資源循環社会の形成にも貢献しています。さらに、ICT技術を活用したスマートシティの実現にも力を入れており、地域住民とともに未来志向の生活空間を追求しています。ドコモは、地域社会と共に課題に取り組みながら、サステナのビジョンを具体化しています。
SDGsとドコモの目標
ドコモは、国際連合が提唱する持続可能な開発目標（SDGs）に基づき、企業活動を展開しています。環境、社会、人材、公正という4つの重要課題（マテリアリティ）を設定し、それらに対する具体的な取り組みを積極的に行っています。特に「脱炭素社会の実現」と「資源循環の促進」はドコモのサステナビリティ方針の重要な柱の一つとなっており、再生可能エネルギーの活用や、プラスチック廃棄物削減への取り組みが進められています。また、通信という基盤サービスを通じて、人々の生活と社会の持続可能性に寄与することを目指しています。
今後の事業戦略と展望
ドコモは、未来を見据えたサステナ戦略をさらに強化していく方針です。「2050年自然と共生する社会の実現」を目標に掲げ、生物多様性の保全や脱炭素社会の推進にも注力します。また、新たなICT技術を活用し、スマートシティやシェアリングエコノミーといった未来型ビジネスを推進することで、社会・環境・経済の調和を目指します。さらに、「Green Action Plan」や「グリーン基地局」のように、通信インフラそのものの持続可能性を高める努力も進めています。これからもドコモは、サステナを軸にした新たな挑戦を重ね、社会変革の先導者として未来を切り開いていきます。