コトラ（広報チーム） 
Security Days 2025とは？
イベント概要と開催スケジュール
Security Days Spring 2025は、最新のサイバー攻撃の動向や対策を共有するために開催されるセキュリティ業界最大級のイベントです。12年目を迎えるこのイベントでは、国内外の専門家が集まり、講演、展示、ワークショップを通じて先進的なセキュリティ技術や対策を紹介します。
開催スケジュールは以下の通りです。
- 名古屋: 2025年3月5日（水） – ウインクあいち（愛知県産業労働センター）
- 東京: 2025年3月11日（火）～ 14日（金） – KITTE丸の内
- 大阪: 2025年3月19日（水） – ナレッジキャピタル カンファレンスルーム
すべての会場で参加費は無料ですが、事前登録が必要です。
全国4都市で開催される理由
Security Days 2025は、名古屋、東京、大阪の主要3都市で開催されます。これにより、全国各地で幅広いユーザー層が参加しやすくなり、地域を超えた情報共有が可能となります。また、各開催地の会場はアクセスの良いロケーションに設定されており、さまざまな業種・役職の参加者が気軽に最新セキュリティ動向に触れられるよう工夫されています。
注目されるSecurity Daysの過去実績
Security Daysは2013年の初開催以来、毎回多くの参加者を集めており、内外で高い評価を得ています。2024年の実績では、秋の東京開催で13,023人、春の東京開催で11,784人が来場しました。2025年春も、名古屋で1,535人、東京で16,238人、大阪で2,122人を記録しており、増加する需要を物語っています。
これらの実績は、業界においてSecurity Daysが信頼される情報提供の場であることを証明しています。
対象者と参加のメリット
Security Daysでは、IT部門や営業部門、経営層、コンサルタントを含む幅広い職種が対象です。また、ユーザー企業、ソフトウェア開発、データセンター業界などの多様な業種にわたる参加者が集まります。参加者にとって最も大きなメリットは、ランサムウェア対策、ゼロトラストセキュリティ、クラウドセキュリティなどの最新トレンドを専門家から直接学べることです。
さらに、参加者は会場で最先端の技術や製品のデモを体験できるため、実践的な知識を得られる貴重な機会となります。
注目トピック：2025年のサイバー脅威動向
ランサムウェアと標的型攻撃の最新動向
ランサムウェアと標的型攻撃は、2025年も引き続き企業や個人にとって深刻な脅威となる見込みです。特に日本国内では、中小企業を狙った高度な標的型攻撃の件数が増加傾向にあります。Security Days Spring 2025では、この分野の専門家が最新の攻撃手法やその防御策について講演を行います。東京会場では、総務省の西村卓氏による国家レベルの政策とランサムウェア対策の進展について触れる内容も非常に注目されています。
クラウドセキュリティの課題と対策
クラウド技術の普及が進む中で、セキュリティの確保が以前にも増して重要視されています。クラウド環境におけるデータ保護の難しさや、攻撃者が狙うクラウド特有の脆弱性に対する対策が議題になります。Security Daysでは、技術デモや講演を通じて、企業が直面しやすい脆弱性やそれを防ぐための最新ソリューションが紹介されます。特に、大企業だけでなく中小規模の企業にも適応可能な効率的なセキュリティ体制についての情報提供が魅力的なポイントです。
ゼロトラストセキュリティの進化
ゼロトラストセキュリティは、もはや新しい概念ではなく、深化した次のフェーズに移行しています。「信頼を置かない」という前提のもとにネットワークを構築し、動的なアクセス制御とリアルタイムなモニタリングが不可欠となっています。Security Days 2025では、ゼロトラストの導入事例や技術革新を支えるクラウドソリューションに焦点を当てた講演が注目されています。このテーマは特に各業界のIT管理部門から注目され、企業全体のセキュリティ強化の重要課題として取り上げられる予定です。
企業コンプライアンスとの関係性
サイバーセキュリティは単なる技術分野の課題ではなく、今や企業コンプライアンスと密接に結びついています。情報漏洩や不正アクセスを防ぐための対応が不十分である場合、法的責任や企業の信頼失墜を招くリスクがあります。そのため、セキュリティ対策とコンプライアンス遵守を両立させることは、経営陣にとって大きな課題となっています。Security Daysでは、この分野について実際の事例を交えながら、戦略的なセキュリティポリシーの構築方法が共有される予定です。
業界注目の講演・展示内容
セミナーの主要スピーカー紹介
Security Days Spring 2025の注目ポイントであるセミナーでは、業界トップクラスの専門家たちによる講演が予定されています。名古屋会場では、日本電信電話の松原実穂子氏がAIとサイバー脅威の最新動向について講演するほか、名古屋工業大学の渡辺研司氏が重要インフラ防護に関するサイバー・フィジカルセキュリティをテーマに貴重な知見を共有します。東京会場では、総務省の西村卓氏がICT分野のサイバーセキュリティ政策に焦点を当てた講演を行い、日本ハッカー協会の杉浦隆幸氏が「真のアタックサーフェイス」に関する深い洞察を提供します。大阪では、神戸大学大学院の森井昌克氏がランサムウェアなど、現在進行形のサイバー攻撃の傾向と対策を講じる予定で、さらにはNPO日本ネットワークセキュリティ協会の米澤美奈氏が時代に即したセキュリティのトピックを展開します。これらの講演は、参加者の視野を広げる絶好の機会となるでしょう。
最新技術の展示とデモンストレーション
Security Days Spring 2025では、最新セキュリティ技術の展示やデモンストレーションを体験できる場も多数用意されています。名古屋、東京、大阪それぞれの会場で、革新的なセキュリティソリューションに直接触れることができ、多くの来場者が企業の具体的な活用イメージを持てるとされています。特に、ゼロトラストセキュリティを実演するデモンストレーションや、サイバー攻撃の侵入経路を可視化するツールの展示は、IT担当者や経営層にとって見逃せない内容となっています。また、クラウドセキュリティ関連製品の実用例や導入事例も紹介され、多岐にわたるセキュリティニーズに応えるイベントです。
IoTセキュリティの新潮流
IoTの普及による利便性の向上に伴い、Security DaysではIoTセキュリティの課題と対応策も大きなテーマとして掲げられています。今年の展示では、スマートデバイスや産業用IoT（IIoT）を含む多様なシステムに対する新たなセキュリティ技術が注目される見込みです。特に、IoT機器を標的にしたサイバー攻撃やボットネット対策に関するソリューションは、実環境での応用が期待されています。これにより、製造業や物流業界といったIoT活用が進む分野の参加者も、多くの知見を得られるでしょう。
小規模企業向けのセキュリティ提案
小規模企業におけるセキュリティ対策も、Security Days Spring 2025では重点的に取り扱われています。限られた予算やリソースでも取り組める実践的なセキュリティソリューションが提案され、クラウド型セキュリティやアウトソーシングサービスの重要性が紹介される予定です。また、小規模企業特有のサイバーリスクに対応する支援策や成功事例も発表されるため、経営者やIT担当者にとって有益な情報が満載です。これにより、セキュリティに投資する価値とメリットを再認識する機会となるでしょう。
Security Daysの未来と展望
なぜ企業はセキュリティへの投資を拡大するのか
近年、サイバー攻撃の高度化や多様化が進んでおり、企業におけるセキュリティ対策の重要性がますます高まっています。特に、ランサムウェアや標的型攻撃などに代表されるサイバー脅威は、企業経営そのものに深刻な影響を及ぼすリスクがあるため、セキュリティ投資への関心が拡大しています。Security Daysのようなイベントでは、最新のサイバーセキュリティ動向のみならず、効果的なソリューションが一堂に紹介されるため、多くの企業が参加し、知識を深めています。また、デジタルトランスフォーメーション（DX）が進む中で情報資産の保護が不可欠であることも、セキュリティへの投資が急増する背景と言えます。
AIとセキュリティの融合による進化
AI（人工知能）の技術進化がセキュリティ分野に革新的な変化をもたらしています。AIを活用したサイバー攻撃検知システムや脅威分析ツールにより、未知の攻撃パターンを迅速かつ正確に把握することが可能になっています。例えば、Security Days 2025ではAI技術を活用したセキュリティソリューションのデモンストレーションが予定されており、業界関係者の注目を集めています。中でも、松原 実穂子氏（日本電信電話）によるAIとサイバー脅威の関係に関する講演は、多くの企業やITセキュリティ担当者にとって実践的な学びの場となることが期待されています。
今後のイベントの発展と挑戦
Security Daysは2013年の初開催以来、毎年進化を遂げ、2025年春には12年目を迎えます。このイベントが全国4都市で開催されるのは、地域ごとの企業ニーズを反映し、あらゆる立場の参加者に最新情報を届けるためです。さらに、参加者数が毎回増加していることは、このイベントのニーズの高さを物語っています。今後は、より多様なテーマに対応したプログラムや新しい技術を活用したセキュリティソリューションの実演など、さらなる充実が期待されます。また、オンラインやハイブリッド形式の導入など、柔軟な開催形式を取り入れることも発展のカギとなるでしょう。
個人ユーザーへのセキュリティ強化の波及
企業で培われたセキュリティ技術や知識は、個人ユーザーにも波及しています。特に、家庭でのIoTデバイスの普及やリモートワークの増加に伴い、個人情報の保護やネットワークセキュリティの重要性が高まっています。Security Daysでは、企業向けの高度なソリューションだけでなく、個人ユーザーが取り入れやすいセキュリティ対策の提案も行われており、幅広い層の参加者に好評を得ています。今後も、個人が安全にデジタル技術を活用できるような情報提供や教育の場として、このイベントの役割が期待されています。