コトラ（広報チーム） 
履歴書の資格取得日とは？
資格取得日の定義
資格取得日とは、その資格を正式に得た日付を指します。履歴書においては、資格が有効であることを証明する重要な情報となります。この日付は通常、合格通知や資格証明書に記載された「合格日」や「交付日」、または「登録日」から確認できます。資格によってどの日付を採用するかが異なるため、正確に理解して記載することが求められます。
「合格日」「交付日」「登録日」の違い
資格取得において、「合格日」「交付日」「登録日」という異なる日付が関わる場合があります。「合格日」は試験に受かった日付を指し、資格に関する最初の重要な日です。一方、「交付日」は資格証や免許証が発行された日を意味します。「登録日」は、資格情報が公式なデータベースに登録された日を示します。履歴書には資格の種類に応じてこれらの中から適切な日付を記載することが大切です。たとえば、国家資格のような重要な資格では、通常、公式書類に記載されている取得日を基準にします。
履歴書で日付を記載する理由
履歴書に資格の取得日を記載する理由は、応募者のスキルや経験を具体的かつ正確に伝えるためです。資格取得日は、そのスキルをいつ取得したのかを証明し、応募者がどれだけの経験を積んできたかを採用担当者にアピールするポイントとなります。また、履歴書の日付記載は応募者の誠実さと信頼性を示す重要な要素でもあります。採用担当者は、正確な情報を基にした応募者の判断を求めているため、日付の不正確さや漏れは避けるべきです。
資格取得日の正しい記載方法
取得資格の順番と日付の記載ルール
履歴書の資格欄には、取得した資格を「古い順」に記載することが基本的なルールです。これは、時系列に並べることで採用担当者がキャリアの流れやスキルの積み重ねを理解しやすくするためです。たとえば、「平成14年6月 普通自動車第一種運転免許 取得」から始めて、以降取得した資格を古い順に記入していくのが望ましいです。また、資格の正式名称を使用し、略称は避けることが重要です。
西暦・和暦はどちらを使うべきか？
履歴書の作成では、西暦と和暦を自由に選択できますが、一貫性が非常に重要です。一度選んだ形式は、履歴書全体で統一するようにしましょう。たとえば、資格欄に西暦で「2023年4月」と記載する場合は、ほかの箇所の日付（学歴欄や職歴欄など）もすべて西暦に統一します。どちらを選ぶべきか迷ったときは、応募先の企業や職種の慣例を参考にすると良いでしょう。また、採用担当者が再確認しやすいメリットから、近年では西暦が選ばれる傾向があります。
日付を書く際に注意すべきポイント
資格取得日の記載時には「合格日」「交付日」「登録日」の違いを確認し、誤った日付を記載しないよう注意が必要です。公式に発行された資格者証や免許証に記載された日付をしっかり確認してから記入するとよいでしょう。また、資格取得日が不明な場合には、取得した組織や証書を確認し、それでも不明であれば運営団体に問い合わせることで正確な情報を得ることができます。さらに、資格欄に記載する資格が多い場合は、業務に関連する資格を優先し、重要度が低い資格は職務経歴書等で補足しましょう。
書き間違えた場合の修正方法
履歴書には正確さが求められるため、資格取得日を間違えて記載した場合には、修正液の使用は避けることが推奨されます。手書きの履歴書の場合、間違った部分は二重線で消し、その上に「訂正印」を使用して正しい日付を記載するのが一般的です。ただし、見た目の美しさや印象を保つため、可能であれば新しい用紙に記入し直すことが最適です。一方、パソコン作成の履歴書の場合は、誤り部分を修正して再印刷すれば問題ありません。信頼性を損なわないように、ミスした際の対応も慎重に行いましょう。
資格取得日が分からない場合の対処法
運営団体への問い合わせ方法
資格取得日が分からない場合、最も確実な方法は資格を発行した運営団体に直接問い合わせることです。多くの資格には管理団体や運営組織が存在し、取得情報が記録されています。そのため、連絡先やオンラインサービスを活用し、登録情報や取得日を確認する手続きを依頼しましょう。
問い合わせを行う際は、氏名、生年月日、資格の名称、受験や登録に関する情報（試験日や受験番号など）が求められる場合があるため、事前にこれらの情報を準備しておくことが重要です。また、依頼から回答を得るまで時間がかかることもあるので、早めに問い合わせるよう心がけましょう。
不明な場合に使用できる記載例
資格取得日が明確に確認できない場合、履歴書には概算の年月を記載することも可能です。この際、「平成〇年頃取得」や「2020年取得（正確な日付不明）」といった形で、不明な状態であることを明らかにしましょう。また、補足として「取得日は確認中です」とコメントを添えることで、応募者が意図的に日付を省略したわけではないことを伝えられます。
ただし、一部の企業や採用担当者が正確な日付を求めている場合もあるため、この方法を使用する際は注意が必要です。事前に問い合わせを試みるなど、できるだけ正確性を高める努力を怠らないようにしましょう。
信頼を損なわないための注意ポイント
履歴書に記載する資格の情報に不正確な内容が含まれると、信頼を大きく損ないかねません。特に日付が分からない状態であっても、適当に埋めたり、不正確な情報を記載することは避けるべきです。また、資格取得日が不明な場合は、自己判断で判断するのではなく、確認できる限りの努力を行い、必要であれば採用担当者に誠意を持って説明しましょう。
さらに、取得日が分からないことを企業に伝える際は、「資格の取得そのものは間違いない」ことを明確にし、応募ポジションに求められる資格要件を満たしていることを主張しましょう。このような誠実な対応が、採用担当者に好印象を与える可能性があります。
資格取得日記載に迷わないためのヒント
履歴書フォーマットを選ぶ基準
履歴書を作成する際、フォーマット選びは重要です。資格欄のスペースが十分にあるフォーマットを選ぶことで、必要な情報を整理しやすくなります。市販の履歴書には「資格・免許」欄が狭いものも多いため、特に資格が多い場合は適切なフォーマットを選びましょう。また、手書きとパソコン作成の履歴書では、内容の正確さや見やすさも異なります。自分の応募先や記載する資格量に応じて最適な形式を選ぶことが、採用担当者に好印象を与える第一歩となります。
資格欄に必要な情報を事前に整理
履歴書を作成する前に、資格欄に記載する情報を事前に整理しておくことが重要です。記載内容には資格の正式名称、取得日、資格区分（国家資格や民間資格）を含めることを心がけましょう。また、資格の取得日を時系列で並べることで、応募者の学びやスキルアップの過程をわかりやすく伝えることができます。この準備は、正確で見やすい履歴書を作成するのに役立つだけでなく、面接時の説明にも備えることができます。
資格一覧を作成して管理するメリット
資格一覧を作成して管理することは、効率的な履歴書作成に直接つながります。資格一覧には取得済みの資格とその日付を記載し、定期的に更新することで常に最新の状態を保ちましょう。この情報を整理しておけば、履歴書だけでなく職務経歴書や自己PR文を記載する際にも活用できます。また、不明な取得日があれば早期に調査する時間も確保でき、日付の誤記載を防ぐことができます。
仕事に合った資格を記載する重要性
履歴書の資格欄には、応募する職種に関連性の高い資格を優先的に記載することが重要です。例えば、応募職種がITエンジニアの場合、「基本情報技術者試験」のようなIT分野の資格を上部に記載することで、採用担当者に適性をアピールすることができます。一方、関連性の薄い資格は省略するか、職務経歴書に記載することで、履歴書の読みやすさを向上させることができます。こうした工夫により、履歴書が伝える情報の質を高めることができます。
