公務員の転職で退職金は引き継げる?勤続年数の通算制度と注意点を解説

公務員の退職金制度の基本

公務員の退職金はどう決まるのか

公務員の退職金は、国家公務員であれば退職手当法、地方公務員であれば各自治体の退職手当条例に基づいて支給されます。支給額は勤続年数や退職時の給与、退職理由などによって決まり、長く勤務するほど退職金も大きくなる傾向があります。

国家公務員の退職手当は、次のような仕組みで算定されます。地方公務員も多くの自治体でこれに準じた制度を採用しています。

退職手当=基本額(退職日の俸給月額×退職理由別・勤続期間別支給率×調整率)+調整額

基本額は、退職時の俸給月額に勤続年数や退職理由に応じた支給割合を掛けて算出します。さらに、職責や在職期間などを踏まえた調整額が加算されます。

たとえば、退職時の俸給月額が38万7,400円、勤続年数が38年、退職理由が定年退職の場合、支給割合は47.709となり、基本額は約1,848万円となります。ここに調整額が加算され、退職手当総額は約2,030万円となります。

このように、公務員の退職金は勤続年数の影響を大きく受けます。そのため、公務員同士の転職では勤続年数を通算できるかどうかが将来の退職金額に関わる重要なポイントになります。

通算制度とは

公務員間の転職では、一定の条件を満たすことで前職の勤続年数を退職金の計算に通算できる場合があります。これを一般的に「勤続年数の通算」といいます。

退職金は勤続年数が長いほど支給額が大きくなる傾向があるため、通算制度を利用できるかどうかは将来受け取る退職金額に大きく影響します。たとえば、勤続10年の地方公務員が別の自治体へ転職した場合でも、条件を満たせば転職前の勤務期間を含めて退職金を計算できる可能性があります。

ただし、公務員であれば必ず通算できるわけではありません。転職先や勤務先の制度によって取扱いは異なり、国家公務員と地方公務員の間で転職するケースや、自治体をまたいで転職するケースでは個別の確認が必要です。公務員間の転職を検討する際は、退職金を受け取るタイミングだけでなく、勤続年数を通算できるかどうかもあわせて確認しておくことが重要です。

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公務員間の転職で退職金は引き継げる?

通算できるケース

公務員同士の転職では、一定の条件を満たすことで前職の勤続年数を通算できる場合があります。勤続年数が通算されれば、転職前と転職後の勤務期間を合算して退職金が計算されるため、将来受け取る退職金への影響を抑えられます。

代表的な条件の一つが、退職後に一定の要件を満たして引き続き公務員として採用されることです。たとえば、地方公務員から別の自治体へ転職するケースや、地方公務員から国家公務員へ転職するケースでも、制度上の要件を満たせば勤続年数の通算が認められる場合があります。そのほかの条件として、前職で退職手当の支給を受けていないことや、転職先に勤続年数の通算制度が設けられていることなどが挙げられます。

ただし、通算の可否は一律ではありません。国家公務員と地方公務員では適用される制度が異なり、地方公務員の場合は自治体ごとの退職手当条例によって取扱いが定められています。そのため、公務員間の転職であっても、必ず勤続年数が通算されるとは限りません。転職を検討する際は、「公務員から公務員への転職だから問題ない」と考えず、所属先と転職先の制度を事前に確認することが大切です。

通算できないケース

代表的な注意点が、退職日と採用日の間に空白期間を作らないことです。制度によって細かな取扱いは異なりますが、退職後に一定期間の空白が生じると、継続した勤務と認められず、勤続年数を通算できなくなる場合があります。たとえば、3月31日付で退職した後、4月1日ではなく4月5日に採用された場合、通算の要件を満たさない可能性があります。

転職活動を進める際は、採用日が決まった段階で退職日との整合性を確認することが大切です。特に内定後は、現在の勤務先と転職先の人事担当者に相談しながら、制度上の要件を満たすスケジュールになっているか確認しておきましょう。

地方公務員と国家公務員の違い

国家公務員の退職手当は退職手当法に基づいて運用されています。一方、地方公務員の退職手当は各自治体の条例によって定められており、制度の詳細や勤続年数の通算に関する取扱いが異なる場合があります。

たとえば、国家公務員から国家公務員への転職であれば共通の制度に基づいて手続きが行われますが、地方公務員から国家公務員へ転職する場合や、異なる自治体へ転職する場合は、それぞれの制度や条例を確認する必要があります。

特に注意したいのは、同じ地方公務員間の転職であっても、自治体によって退職手当に関する運用が異なる可能性がある点です。勤続年数の通算が認められる条件や必要書類などが異なることもあるため、転職活動を始める段階で人事担当部署に確認しておくと安心です。

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退職金を通算する際の注意点

手続き

勤続年数の通算を希望する場合は、転職活動の段階から退職手当制度の取扱いを確認しておきましょう。公務員間の転職であっても、勤務先によって手続きの流れや必要な対応が異なるためです。

一般的には、転職先が決まった後に現職の人事担当部署へ相談し、勤続年数の通算が可能かどうかを確認します。そのうえで、退職日や採用日の調整、必要書類の提出などを進めていきます。

また、自治体によっては独自の申請手続きが設けられている場合もあります。手続きの漏れによって通算が認められなくなる可能性もあるため、不明点があれば早めに人事担当部署へ確認しておくと安心です。

必要書類

勤続年数の通算手続きを行う際に必要となる書類は、勤務先や自治体によって異なります。そのため、転職先が決まったら早めに人事担当部署へ確認しておきましょう。

一般的には、前職での在職期間や退職日を証明する書類、採用に関する書類などの提出を求められることがあります。また、勤続年数の確認に必要な証明書類を前職の勤務先から取り寄せなければならないケースもあります。

必要書類の取得には時間がかかることもあるため、転職活動と並行して確認を進めることが大切です。書類の不足や提出漏れがあると手続きに時間を要する場合もあるため、事前に準備を整えておきましょう。

退職日と採用日の調整

勤続年数の通算を希望する場合は、退職日と採用日のスケジュール調整が重要になります。制度によって取扱いは異なりますが、退職日と採用日の間に空白期間が生じると、勤続年数を通算できなくなる可能性があるためです。

そのため、内定を得た段階で採用予定日を確認し、現在の勤務先の退職日との整合性を早めに確認しておきましょう。退職手当に関する制度は勤務先によって異なるため、不安がある場合は双方の人事担当部署へ相談し、通算に必要な条件を確認しておくと安心です。

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)

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