20代・30代でコンサルへ未経験転職!年収/働き方/やりがい徹底比較

はじめに

本記事の目的と想定読者

本記事は、20代・30代でコンサルティング業界への転職を検討している未経験者を対象としています。特に、現在の業界・職種で培ったスキルを活かしてキャリアアップを目指したい方、より高い年収や成長機会を求めている方、ワークライフバランスを重視しながらもやりがいのある仕事に挑戦したいと考えている方に向けた内容です。

コンサルティングファームには、戦略系、総合系、IT系、専門特化型など多様な種類があり、それぞれ仕事内容や働き方、求められるスキルが異なります。この記事では、それぞれのファームの特徴を詳しく解説し、未経験からコンサル転職を成功させるための具体的な方法、年収やキャリアパス、実際の働き方など、あなたが知りたいポイントを徹底的に比較検討します。転職エージェントや転職サイトの固有名詞は含まれていません。

未経験からコンサルに挑戦する価値

コンサルティングファームは、その高い報酬水準や自身のキャリアアップにつながるアグレッシブな職場環境が魅力的です。企業が抱える多様な課題を解決に導く専門家として、若いうちから企業の経営層と直接対話し、大規模なプロジェクトに携わる機会も豊富にあります。

近年、ビジネス環境の複雑化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速に伴い、コンサルタントの需要は飛躍的に拡大しています。これに伴い、多くのコンサルティングファームが業界未経験者の採用を積極的に行っており、様々なバックグラウンドを持つ人材に門戸が開かれています。論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力といったビジネスパーソンとしての基礎能力があれば、未経験からでも十分にコンサルタントとして活躍できる可能性を秘めているのです。

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コンサル業界の基礎知識と未経験転職の最新動向

コンサルファームの主な種類と特徴(戦略系・総合系・IT・専門特化型)

コンサルティングファームは、その得意とする領域や提供するサービスによっていくつかの種類に分類されます。

  • 戦略系コンサルティングファーム
  • 企業の中長期的な経営戦略、事業戦略、M&A戦略などのトップマネジメントレベルの課題解決に特化しています。少数精鋭の組織が多く、高度な論理的思考力や分析力が求められます。近年は実行支援まで手掛けるファームも増えています。代表的なファームとして、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストンコンサルティンググループ、A.T.カーニーなどが挙げられます。
  • 総合系コンサルティングファーム
  • 経営戦略の立案から、業務改善、ITシステムの導入、組織改革まで、企業全体の幅広い課題に対して包括的なコンサルティングを提供します。多様な専門性を持つコンサルタントが在籍し、大規模な組織であることが多いです。アクセンチュアや、デロイトトーマツコンサルティング、PwCコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティングといった「BIG4」と呼ばれるファームが代表的です。
  • IT系コンサルティングファーム
  • IT戦略の立案、システム導入、ITを活用した業務効率化など、ITの側面から企業の課題解決を支援します。DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に伴い、需要が拡大している分野です。IBMやフューチャーアーキテクトなどがこの分野に強みを持っています。
  • 専門特化型コンサルティングファーム
  • 人事・組織、財務・M&A(FAS)、シンクタンク、医療、事業再生、製造業など、特定の分野に特化したコンサルティングを提供します。その分野における深い知見やノウハウが強みとなります。例えば、財務・M&Aアドバイザリーでは公認会計士や企業の財務部門経験者が有利です。

未経験採用トレンドと市場が求める人物像

近年、コンサルティング業界では未経験採用が活発化しており、特に20代から30代半ばのポテンシャル人材が積極的に採用されています。これは、コンサルティング需要の急拡大や、IT・デジタル化の進展に伴い多様な業種知識が求められるようになったことが背景にあります。

市場が求める人物像としては、以下のような特徴が挙げられます。

  • 論理的思考力
  • 複雑な課題を構造化し、筋道立てて考える能力。ケース面接などで評価されます。
  • コミュニケーション能力
  • 相手の意図を正確に理解し、自身の考えを明確に伝える能力。クライアントやチームメンバーとの円滑な連携に不可欠です。
  • 課題解決力
  • 表面的な問題だけでなく、その根本原因を見抜き、解決策を導き出す能力。
  • 好奇心と学習意欲
  • 新しい知識やトレンドを積極的に学び、自己成長を追求する姿勢。
  • 精神的なタフさ
  • 高いプレッシャーの中で、成果を追求し続ける強靭な精神力。

20代・30代で求められるスキルや経験

20代・30代の未経験者がコンサル転職を目指す際、特別な資格が必須というわけではありません。しかし、選考でプラス評価されるスキルや、特定領域への適性を示せる経験は存在します。

  • 抽象化スキル
  • 現職で得た具体的な経験や成果を、普遍的な「能力」として言語化できる力。例えば、営業で高い実績を上げた経験を「顧客の課題を発見し、最適な提案につなげる力」と抽象化してアピールするなどです。
  • プロジェクト推進力
  • 規模の大小に関わらず、目標達成に向けて計画を立て、実行し、関係者を巻き込みながら推進した経験。
  • データ分析スキル
  • Excelなどを用いたデータ整理・集計、簡易的なモデリングの経験。
  • 語学力
  • 外資系ファームやグローバル案件では、英語力があると有利に働くことが多いです。

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未経験からコンサル転職に成功する人・苦戦する人の特徴

評価される資質・選考ポイント

未経験からコンサル転職に成功する人は、以下の資質やポイントを選考で効果的にアピールできています。

  • 熱意と職業理解
  • コンサルタントという職業、業務内容、ワークスタイルを深く理解し、その上で強い熱意を伝えられるか。
  • リーダーシップとコミュニケーション
  • チームで目標に向かって行動を起こし、困難な状況でも前向きに対処できる姿勢。自分の考えを明確に伝え、相手の話を聞き、論点を整理する能力。
  • 地頭とユニークさ
  • ケース面接などで優れた分析力に加え、面接官に新たな気づきを与えるようなユニークな発想ができるか。
  • 貢献意識と自己成長意欲
  • クライアントや組織への貢献を強く意識し、業務外でも知識のキャッチアップに時間を使うなど、継続的な自己研鑽を惜しまない姿勢。

落ちやすいNG回答・失敗事例と改善方法

未経験者がコンサル転職で苦戦する主な理由は、能力不足ではなく「準備の方向性のズレ」にあることが多いです。

  • 思考が浅く見えるNG回答
  • NG例:「前職で努力して成果を上げた経験があります」
  • 改善策:PREP法(結論・理由・具体例・結論)やロジックツリーを用いて、「何を」「なぜ」「どうやって」成果を上げたのかを具体的に、かつ論理的に説明する練習をしましょう。
  • 志望動機が抽象的
  • NG例:「成長したいから」「論理的思考力を鍛えたいから」
  • 改善策:過去の経験、コンサルで活かせる強み、将来のキャリアの方向性を一貫性のあるストーリーで語れるように準備します。なぜ「コンサル」でなければならないのかを明確にすることが重要です。
  • 成果を抽象化できない
  • NG例:「営業でトップセールスでした」
  • 改善策:具体的な成果を「顧客課題発見力」や「仮説検証力」といった抽象的な能力に変換し、それがコンサル業務でどのように活かせるかを具体的に説明しましょう。
  • 解法プロセス・構造化スキルの不足
  • ケース面接やフェルミ推定で、問題をいきなり解こうとせず、問題整理、構造化(MECE)、仮説構築、優先順位付けといった正しいプロセスを踏む練習を重ねましょう。
  • 業界理解の浅さ
  • 「問題解決がしたい」という漠然とした志望動機ではなく、戦略系、総合系、IT系、専門系といった各ファームの種類と、それぞれの仕事内容、プロジェクトイメージを具体的に理解し、自身の経験と結びつけて語れるようにすることが大切です。

年齢ごとの難易度と転職成功可否

未経験からのコンサル転職は、年齢によって難易度が異なります。

  • 20代(特に後半)〜30代前半
  • 最も転職しやすい年齢層です。多くのファームがポテンシャル採用を積極的に行っており、論理的思考力や学習意欲などが高く評価されます。第二新卒枠を設けているファームもあります。
  • 30代後半〜40代以降
  • 若手層に比べると難易度は高くなります。しかし、特定の領域での深い専門性、マネジメント経験、特定の業界における豊富な知見など、ファームが求めるニーズと合致すれば、十分に転職のチャンスはあります。マネージャーやシニアマネージャーといった上位職位でのオファーが出るケースもあります。

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転職活動のステップと面接・選考対策

自己分析・強みの抽象化

転職活動の第一歩は、徹底的な自己分析です。これまでの職務経験で得たスキル、達成した成果、直面した課題とその解決方法などを詳細に棚卸しします。特に重要なのは、それらの経験をコンサルティングに活かせる普遍的な「強み」として抽象化することです。

  • 棚卸しで整理すべき項目
  • これまでの役割と責任範囲
  • 定量的・定性的な成果
  • 課題設定・問題解決の経験
  • 困難な状況をどのように乗り越えたか
  • 仮説検証から改善に至るプロセス

職務経歴書の書き方のポイント

コンサルティングファームに響く職務経歴書を作成するには、以下のポイントを押さえましょう。

  • STAR(Situation, Task, Action, Result)法を活用し、具体的な状況、担当業務、行動、結果を論理的に記述します。
  • PREP(Point, Reason, Example, Point)法で、結論から書き始め、その根拠と具体例を簡潔に説明します。
  • 定量的なデータを用いて成果を明確に示し、それがコンサルティングでどのように再現性のあるスキルとして活かせるかをアピールします。

ケース面接・フェルミ推定対策のコツ

ケース面接とフェルミ推定は、コンサル転職における最大の関門ですが、正しい対策を行えば未経験者でも突破可能です。

  • ケース面接の攻略法
  • 問題整理:まず「何を解くべきか」を明確に言語化します。
  • 構造化:問題をMECE(漏れなく、ダブりなく)に分解します(例:売上 = 客数 × 客単価)。
  • 仮説構築:分解した要素から「まずはここから分析すべき」という仮説を立て、優先順位をつけます。
  • 練習方法:市販の対策本や模擬面接を活用し、「型」を覚え、思考プロセスを言語化する練習を重ねましょう。
  • フェルミ推定の攻略法
  • 分解する力:不明確な数字を、論理的に分解できる要素に細分化します。
  • 合理的な前提を置く力:分解した要素ごとに、現実的かつ合理的な仮定を設定します。
  • 計算を最後までやり切る力:複雑な計算は不要ですが、簡単な四則演算を素早く正確に行う練習が必要です。
  • 練習方法:タクシーの台数、駅の利用者数、ペットボトルの販売数など、定番のテーマで繰り返し練習し、自分の思考プロセスを説明できるように準備しましょう。

実際の面接でよく聞かれる質問集

コンサルティングファームの面接では、以下のような質問が頻繁に聞かれます。

  • 「なぜコンサルタントになりたいのですか?」「なぜ弊社なのですか?」
  • 「これまでの職務経験で、最も困難だった課題は何ですか?どのように解決しましたか?」
  • 「あなたの強みと弱みを教えてください。それはコンサルタントとしてどのように活かせますか?」
  • 「入社後、どのようなプロジェクトに携わりたいですか?」「どのようなキャリアパスを描いていますか?」
  • 「(ケース面接やフェルミ推定後の質問として)その解決策で生じるリスクは何だと思いますか?」

これらの質問に対し、事前に「結論から話す」「具体的なエピソードを交える」「論理的な思考プロセスを示す」といった準備をしておくことが重要です。

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未経験から狙えるファームと働き方の違い

戦略系、総合系、IT系、専門系の主なファームとそれぞれの特徴

未経験からコンサル転職を目指す際、各ファームの特色を理解し、自身の経験や志向性に合った選択をすることが成功の鍵となります。

  • 戦略系コンサルティングファーム
  • 主なファーム:マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストンコンサルティンググループ、A.T.カーニー、ベイン・アンド・カンパニーなど
  • 特徴:企業の経営層に対する中長期戦略の立案が中心。難易度は高いが、未経験でもポテンシャル採用枠があり、若手から高度な経験を積める。育成に力を入れる文化があります。
  • 総合系コンサルティングファーム
  • 主なファーム:アクセンチュア、デロイトトーマツコンサルティング、PwCコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティングなど
  • 特徴:戦略から実行支援まで幅広いサービスを提供し、採用人数が最も多い傾向にあります。IT・戦略・組織など専門チームが多数存在し、多様なバックグラウンドの未経験者を受け入れています。
  • IT系コンサルティングファーム
  • 主なファーム:日本IBM、フューチャーアーキテクト、ガートナージャパン、シンプレクスなど(総合系ファームのIT部門も含む)
  • 特徴:IT戦略、システム導入、DX推進などが中心。エンジニア出身者など、IT系の経験を持つ方が強みを活かしやすい領域です。
  • 専門特化型コンサルティングファーム
  • 主な領域:FAS(財務・M&A)、組織人事、シンクタンク、医療、製造業など
  • 特徴:特定の分野に特化しており、前職での専門知識や経験を直接活かしやすいのが特徴です。例えば、経理・財務出身者はFAS、人事経験者は組織人事コンサルなどで即戦力として評価されることがあります。

自分に合ったファームの選び方

自分に合ったファームを選ぶためには、以下の3つのステップで検討しましょう。

  1. 自分の「強み」から逆算する
  • 数字に強いなら財務・FASや戦略系、技術に強いならIT・DX系、コミュニケーション力が高いなら組織・人材系など、自身の得意分野を活かせるファームを検討します。
  1. 興味のあるプロジェクト領域を明確にする
  • 新規事業開発や市場分析に興味があるなら戦略系、業務改善や仕組みづくりが好きなら総合系、システム導入やデジタル化に関心があるならIT系など、どのようなテーマに取り組みたいかを具体的にイメージしましょう。
  1. 面接スタイルとの相性を考慮する
  • 戦略系はケース面接の比率が高い傾向にあり、総合系は多面的な能力を総合的に評価します。専門系は領域知識と論理性が重視されるため、自分の得意な選考形式と合うかどうかも重要な判断基準です。

入社後の仕事内容とキャリアパス

コンサルティングファームに入社すると、役職に応じて仕事内容や責任が変化します。

  • アナリスト(アソシエイト):入社直後のポジションで、データ収集・分析、資料作成などが主な業務です。上司の指示を受けながら、コンサルタントとしての基礎を学びます。
  • コンサルタント(シニアコンサルタント):プロジェクトの中心メンバーとして、課題解決に向けた仮説構築、検証、クライアントへの提案などを行います。小規模なプロジェクトではリーダーを務めることもあります。
  • マネージャー:プロジェクト全体の責任者として、計画・実行・進捗管理、品質管理を統括します。クライアントとの関係構築や、若手メンバーの育成も担当します。

コンサルタントとしてのキャリアパスは多様です。ファーム内で昇進を続けるだけでなく、以下のようなセカンドキャリアを選択する人も多くいます。

  • 他のコンサルティングファームへの転職:より専門性を高めたり、異なる領域に挑戦したりするため。
  • 事業会社への転職:クライアント企業のCxOや事業部長クラスとして、事業の推進に直接携わる道。
  • ベンチャー企業の幹部クラスへの転職:成長フェーズの企業で、コンサルティングで培った経営知識や課題解決能力を活かす。
  • 独立・起業:フリーランスコンサルタントとして独立したり、自身の事業を立ち上げたりする。

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気になる年収・待遇・ワークライフバランス

ファーム別・職位別の平均年収

コンサルティング業界は、他の職種に比べて年収水準が高いことで知られています。年収は、ファームの種類と役職によって大きく異なります。

  • 戦略系コンサルティングファーム
  • 業界で最も高い年収テーブルを持ち、未経験のアナリストでも年収700万円~800万円を狙えることがあります。マネージャーになると1,400万円~2,000万円、パートナーでは2,500万円以上と、成果次第で大幅な昇給が見込めます。
  • 総合系・IT系コンサルティングファーム
  • 戦略系ほどではないものの、20代~30代で年収1,000万円に到達する人が多く、キャリアとして安定しています。コンサルタントで500万円~700万円、マネージャーで1,000万円~1,500万円が目安です。

年収アップ・働き方で期待できるメリット/デメリット

コンサル転職で期待できるメリットと、直面しやすいデメリットを理解しておくことは重要です。

  • メリット
  • 高い報酬:実力と成果がダイレクトに年収に反映され、早期に高収入を得られる可能性があります。
  • 短期間での成長:若手から経営層に近い案件に携わる機会が多く、圧倒的なスピードでスキルアップできます。
  • 市場価値の向上:論理的思考力、問題解決力、プロジェクトマネジメント力など、普遍的なビジネススキルが身につき、キャリアの選択肢が広がります。
  • 多様な経験:様々な業界・テーマのプロジェクトに携わることで、幅広い知識や知見を得られます。
  • デメリット
  • 激務になりやすい:短納期・高負荷なプロジェクトが多く、長時間労働を強いられる可能性があります。
  • 高いプレッシャー:クライアントからの高い期待に応え続ける必要があるため、精神的な負担が大きい仕事です。
  • Up or Outの文化:特に外資系ファームでは、成果が出なければ退職を促される「Up or Out」の文化が根付いている場合があります。

入社後に感じやすいギャップや大変さ

入社後にギャップを感じやすい点や、大変だと感じる可能性のある点も把握しておきましょう。

  • マニュアル通りの仕事がない
  • コンサルタントの仕事に決まったマニュアルはなく、常にゼロベースで考え、最適な解決策を模索する必要があります。指示待ちではなく、自ら課題を発見し、解決策を提案していく姿勢が求められます。
  • チームでの協業が必須
  • 大規模なプロジェクトでは、様々な専門性を持つメンバーと協力して業務を進めるため、単独で黙々と作業したい人には向かないかもしれません。
  • プライベートとの両立の難しさ
  • プロジェクトの状況によっては、深夜や休日も仕事に時間を費やす必要が出てくる場合があります。ただし、近年は働き方改革を推進し、ワークライフバランスを重視するファームも増えています。

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未経験からコンサル転職を成功させるコツ

事例紹介:営業・エンジニア・バックオフィス等からの転職成功談

未経験からコンサル転職に成功した事例は多岐にわたります。

  • 営業職出身者
  • 顧客の課題を深くヒアリングし、解決策を提案してきた経験を「課題発見力」や「仮説構築力」として抽象化。コミュニケーション能力の高さも評価され、組織・人材領域やIT導入支援のプロジェクトで活躍。
  • エンジニア出身者
  • アプリ開発などの技術理解の深さ、論理的思考力、課題を構造化する力が評価され、DX/ITコンサルティングの即戦力として採用されるケースが多数。
  • バックオフィス(人事・経理)出身者
  • 人事制度の運用経験や会計知識を業務プロセス理解や数値分析力としてアピール。人事特化型コンサルやFAS(財務アドバイザリー)領域で実務経験が評価される。
  • 企画・マーケティング職出身者
  • 事業企画やプロダクト企画で培った仮説思考、事業分析、プロジェクト推進力がコンサルに求められる能力と合致し、戦略系や総合系ファームの戦略領域で活躍。

これらの成功事例に共通するのは、「経験を正しく言語化し、コンサルに必要なスキルと結びつけて説明できた」という点です。

必須・有利な資格と準備方法

コンサル転職に必須の資格は少ないですが、取得することで有利になる資格はいくつかあります。

  • 必須ではないが有利な資格
  • 簿記(2級以上):財務・会計の基礎知識として、総合系ファームで評価されることがあります。
  • 公認会計士/USCPA(米国公認会計士):FAS(財務アドバイザリー)や会計コンサルティングを目指す場合に強力な武器となります。
  • TOEIC/IELTS:外資系ファームやグローバル案件では、高い英語力が求められます。
  • PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル):PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)や業務改革系のプロジェクトで評価が上がります。
  • 基本情報技術者/応用情報技術者:IT/DX領域の基礎知識の証明になります。
  • データ分析関連(Python, SQL, BIツール):DX/デジタルコンサルティングで高く評価されます。

資格取得は、自身の強みを補強し、専門性を証明する手段として有効ですが、最も重要なのは「これまでの経験を抽象化し、コンサルに必要なスキルにつなげて説明できるか」です。

転職後の成長ややりがいを最大化する方法

コンサルティングファームへの転職後、成長とやりがいを最大化するためには、以下の点を意識しましょう。

  • 積極的に学習し続ける
  • コンサルタントは常に最新の知識やトレンドをキャッチアップし、自身の専門性を高める必要があります。業務外の時間も自己投資を惜しまない姿勢が重要です。
  • 質の高いアウトプットを追求する
  • クライアントの期待を超える成果を出すことにこだわり、常に高い品質のアウトプットを目指しましょう。
  • ネットワークを構築する
  • 社内外の多様なプロフェッショナルとの関係を築き、知見を広げ、新たな視点を取り入れることが成長につながります。
  • フィードバックを積極的に求める
  • 上司や同僚からのフィードバックを真摯に受け止め、自身の強みと弱みを客観的に理解し、改善に活かしましょう。
  • キャリアプランを定期的に見直す
  • 自身の興味や関心の変化に合わせて、長期的なキャリアプランを定期的に見直し、柔軟に対応していくことが大切です。

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よくある質問(FAQ)とまとめ

年齢・学歴・語学力などのよくある疑問

  • 未経験でもコンサルタントになれますか?
  • はい、可能です。特に20代~30代前半はポテンシャル採用が多く、論理的思考力、コミュニケーション力、課題解決力などが評価されます。現職での経験を抽象化してアピールすることが重要です。
  • コンサルタントに学歴は必要ですか?
  • 必須ではありませんが、戦略系ファームなど一部では有名大学や大学院卒が有利になる傾向があります。しかし、学歴よりも「思考力」や「問題解決能力」といったポテンシャルが重視されるため、学歴に自信がなくても諦める必要はありません。
  • 英語力は必要ですか?
  • 外資系ファームやグローバル案件では英語力が求められることが多いですが、日系ファームや国内案件が中心であれば必須ではない場合もあります。ただし、ビジネスのグローバル化が進む中で、英語力はキャリアアップの大きな強みになります。
  • コンサルタントは激務ですか?
  • プロジェクトの状況やファームの文化によって異なりますが、短納期・高負荷な時期があるのは事実です。しかし、近年は働き方改革によりワークライフバランスを重視する企業も増えています。

まとめとこれからチャレンジする方へのアドバイス

コンサルティング業界は、高い成長機会と報酬が魅力的な分野です。未経験からでも、20代・30代であれば十分に転職のチャンスがあります。成功の鍵は、自身の経験をコンサルティングに活かせる「強み」として言語化し、論理的思考力やコミュニケーション能力といったポテンシャルを効果的にアピールすることです。

転職活動は決して楽な道のりではありませんが、正しい準備と戦略を立てれば、未経験からでもコンサルタントとして活躍できる可能性は十分にあります。この挑戦を通じて、あなたはきっと、ビジネスパーソンとして飛躍的な成長を遂げ、自身の市場価値を最大限に高めることができるでしょう。

これからコンサル転職にチャレンジする方は、ぜひ本記事で紹介した情報を参考に、自身のキャリアプランを見つめ直し、後悔のない転職活動を進めてください。あなたの情熱と努力が実を結ぶことを心から願っています。

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)

金融、コンサルのハイクラス層、経営幹部・エグゼクティブ転職支援のコトラ。簡単無料登録で、各業界を熟知したキャリアコンサルタントが非公開求人など多数のハイクラス求人からあなたの最新のポジションを紹介します。