【完全解説】日商簿記の正式名称は?正しい履歴書の書き方と注意点

はじめに

記事の目的と読者ターゲット

この記事は、日商簿記の資格を持つ方、またはこれから取得を目指す方を対象に、日商簿記の正式名称や履歴書への正しい記載方法、さらには資格のメリットや他の簿記資格との比較について詳しく解説します。就職・転職活動を控えた方や、自身のキャリアアップを考えている方にとって、日商簿記の資格を最大限に活かすための情報を提供することを目的としています。

日商簿記とは何か

日商簿記とは、日本商工会議所および各地の商工会議所が主催する簿記検定試験のことです。企業や商店の日常の取引を記録・集計し、その経営成績や財務状態を明らかにするための技能を測る公的資格です。1954年に第1回が実施されて以来、70年以上の歴史を持ち、年間50万人以上が受験する国内最大規模の検定試験として広く認知されています。一般事務職から経理・財務職まで、幅広い職種での就職・転職に有利な資格とされており、ビジネスパーソンにとって必須の基本知識として多くの企業から評価されています。

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日商簿記の正式名称

正式名称とその英語表記

日商簿記の正式名称は「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」です。非常に長い名称であるため、履歴書などでは「日本商工会議所簿記検定試験〇級」または「日商簿記検定試験〇級」と省略して記載するのが一般的です。

英語表記としては、「The Official Business Skill Test in Book-keeping」が公式の英名として挙げられます。ただし、履歴書や職務経歴書に英語で記載する際には、「Nissho bookkeeping test 1st grade/2nd grade/3rd grade」といった表記がよく用いられます。

略称「日商簿記」との違い

「日商簿記」は、正式名称である「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」の略称・通称です。日常生活やビジネスシーンで一般的に使われるこの略称は、その知名度の高さから多くの人に親しまれています。しかし、履歴書など公的な書類に記載する際は、略称ではなく「日本商工会議所簿記検定試験〇級」といった、主催団体名を含んだ表記が推奨されます。「簿記検定〇級」とだけ記載すると、他の簿記検定(全商簿記、全経簿記など)と混同される可能性があるため、注意が必要です。

正式名称の由来と歴史的背景

日商簿記検定は、1954年(昭和29年)11月21日に第1回が実施され、日本商工会議所法(昭和28年法律第143号)第9条第9号の規定に基づき、日本商工会議所および各地の商工会議所が実施する検定試験の一つとして認定されました。この歴史的背景から、正式名称には主催団体である「日本商工会議所及び各地商工会議所」の名称が冠されています。

1997年度以降は年3回実施されるようになり(1級は年2回)、2017年4月には4級が廃止され、簿記初級が新設されました。また、2020年12月からは2級・3級・初級でネット試験が導入されるなど、時代とともに名称や制度が変遷し、受験機会の拡充や実務に即した内容への改定が図られてきました。

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履歴書に書く際の正しい記載方法

履歴書・職務経歴書への記載例

履歴書や職務経歴書に日商簿記の資格を記載する際は、以下のポイントを押さえましょう。

  • 正式名称またはそれに準ずる表記を用いる
  • 「日本商工会議所簿記検定試験〇級 合格」
  • 「日商簿記検定試験〇級 合格」
  • 取得日は合格証書に記載された日付を記入する
  • 合格証書に記載されている「年・月」を記載します。西暦と和暦は履歴書全体で統一しましょう。
  • 上位資格取得に向けて勉強中の場合は記載する
  • 例えば「日商簿記検定試験2級取得に向けて勉強中」や「日商簿記検定試験2級 ○月○日受験予定」と記載することで、向上心や学習意欲をアピールできます。

英語表記のポイント

外資系企業への応募や英文の履歴書を作成する際には、英語表記での記載も求められることがあります。

  • 「Nissho bookkeeping test 1st grade/2nd grade/3rd grade」といった表記が一般的です。
  • 会計用語も英語で理解していることをアピールするため、関連する英語の簿記用語を学習しておくと良いでしょう。

よくある誤記・注意点

  • 「簿記検定〇級」とだけ書くのは避ける
  • 他の簿記検定と混同される可能性があるため、必ず主催団体名がわかるように記載しましょう。
  • 合格証書の紛失
  • 合格証書は再発行できないため、取得日などの確認が必要な場合は、受験した商工会議所で合格証明書の発行を依頼しましょう。
  • 募集要項の確認
  • 企業によっては「簿記2級以上」を応募条件としている場合があります。その際は、3級のみの記載だと募集要項を読んでいないと判断される可能性もあるため、2級取得に向けた勉強中である旨を併記するなど、適切な対応を心がけましょう。

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他の簿記資格との正式名称比較

簿記の資格は、日商簿記以外にも「全経簿記」や「全商簿記」などがあります。それぞれの主催団体や特徴が異なるため、混同しないよう注意が必要です。

全経簿記との違い

  • 正式名称: 公益社団法人全国経理教育協会主催 簿記能力検定試験
  • 略称: 全国経理簿記検定試験、全経簿記検定試験
  • 主な受験者層: 経理の専門学校生が多いです。
  • 特徴: 難易度は日商簿記よりやや低いとされていますが、上級に合格すれば税理士試験の受験資格が得られます。日商簿記2級と全経簿記1級は商業簿記の難易度がほぼ同等と言われますが、工業簿記は日商簿記2級の方が難しい傾向にあります。

全商簿記との違い

  • 正式名称: 全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定試験
  • 略称: 全国商業簿記検定試験、全商簿記検定試験
  • 主な受験者層: 商業高校の学生が主な対象です。
  • 特徴: 本記事で紹介する簿記検定の中で最も難易度が低く、学校で学習する内容を網羅しています。全商簿記1級は日商簿記2級、全商簿記2級は日商簿記3級と概ね同等のレベルとされています。ただし、就職活動における知名度や評価は日商簿記の方が高い傾向にあります。

各資格の正式名称一覧

資格名正式名称履歴書での一般的表記主な受験者層日商簿記日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験日商簿記検定試験〇級大学生・社会人全経簿記公益社団法人全国経理教育協会主催簿記能力検定試験全国経理簿記検定試験〇級経理専門学校生全商簿記全国商業高等学校協会主催簿記実務検定試験全国商業簿記検定試験〇級商業高校生

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日商簿記の名称と制度の変遷

名称変更や等級追加の歴史

日商簿記検定は、時代とともに社会のニーズに合わせて制度や名称を変化させてきました。例えば、かつて存在した4級は2017年4月に廃止され、簿記の基本用語や複式簿記の仕組みを理解することを目的とした「簿記初級」が新設されました。また、近年では原価計算の基礎に焦点を当てた「原価計算初級」も追加されています。

出題範囲についても、近年は電子決済など商慣習の変化に対応するため、実務に即した内容への改定が頻繁に行われています。特に3級は、従来の個人商店を前提とした簿記知識から、小規模な株式会社の経理で扱う内容へと変更され、2級では連結財務諸表の一部が出題されるようになるなど、難易度も上昇傾向にあります。

公式証書・合格通知に記載される名称の実例

日商簿記検定の合格証書には、正式名称に近い形での「日本商工会議所簿記検定試験〇級」といった名称が記載されます。また、ネット試験で合格した場合にはデジタル合格証が発行され、これにも同様の名称が記載されます。履歴書に記載する際は、この合格証書に記載されている日付と名称を参考にしましょう。

公式サイトや関連情報への参照リンク

日商簿記検定に関する最新情報や詳細な試験概要、出題区分表などは、日本商工会議所検定試験の公式サイトで確認できます。

  • 日本商工会議所検定試験: https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping

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日商簿記取得のメリットと活用シーン

就職・転職活動での効果

日商簿記は、就職・転職活動において非常に有利に働く資格です。

  • 高い評価と信頼: 知名度と信頼度が高く、「会社のお金の流れや経営管理の数字を理解できる」と企業から高く評価されます。
  • 幅広い職種での活用: 経理・財務部門はもちろんのこと、営業職、事務職、システム開発職など、あらゆるビジネスシーンで役立つ知識として評価されます。
  • 実務未経験でもアピール: 特に2級以上の資格があれば、実務未経験でも経理職への就職が有利になることがあります。
  • キャリアアップの足がかり: 簿記2級以上の知識は、公認会計士、税理士、中小企業診断士、ファイナンシャルプランナーといった上位資格や関連資格取得の土台となります。

企業・学校での評価や優遇策

  • 企業での評価: 多くの企業が社員に簿記検定の取得を推奨しており、昇進・昇格の条件や資格手当の支給対象となることがあります。中小企業では2級以上、大企業では1級の合格者が高く評価される傾向にあります。
  • 公務員試験での加点: 国家公務員、地方公務員の採用試験で加点対象となる場合があります。
  • 大学・短大での優遇: 大学・短大の推薦入試やAO入試の出願条件、入学後の単位認定の対象となることがあります。

履歴書記載によるキャリアへの影響

履歴書に日商簿記の資格を正確に記載することは、単なるスキルの証明に留まりません。

  • 向上心と計画性のアピール: 資格取得に向けた努力や継続力は、目標に向かって計画的に取り組める人材であることを示し、面接官に好印象を与えます。
  • 情報処理能力・計算能力の証明: 簿記試験で頻出する計算問題への対応は、情報処理能力や計算能力が高いことをアピールできます。
  • 企業理解の深さ: 簿記の知識は企業の経営状況を把握する力を与え、志望企業の分析や提案の質を高めることにも繋がります。これにより、企業への志望度の高さや適性を効果的にアピールできます。

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まとめ

正式名称の確認の重要性

日商簿記の正式名称は「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」ですが、履歴書には「日本商工会議所簿記検定試験〇級」または「日商簿記検定試験〇級」と記載するのが一般的です。他の簿記資格と混同しないよう、正式名称またはそれに準ずる表記を正確に記載することが重要です。また、取得日は合格証書に記載された日付を記入し、西暦・和暦は履歴書全体で統一しましょう。

日商簿記の資格は、ビジネスパーソンにとって必須の知識であり、就職・転職活動における強力なアピールポイントとなります。自身のスキルや学習意欲を正確に伝え、キャリアアップに繋げるためにも、正しい記載方法を理解しておくことが大切です。

記事の活用方法・参考リンク

この記事が、日商簿記の正式名称や履歴書への正しい書き方、そして資格の価値を理解し、今後のキャリア形成に役立てる一助となれば幸いです。

  • 日本商工会議所検定試験: https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping
  • 履歴書の書き方に関する詳細は、転職サイトdodaなどのガイドも参考にすると良いでしょう。

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)

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