通信キャリア営業から決済サービス企画担当へ──営業力と企画力を活かすキャリア転換のステップ

キャッシュレス化が進む中で、決済サービス企画の需要はますます高まっています。通信キャリア営業で培った提案力、顧客理解力、プロジェクト推進力は、決済サービス企画担当としても大きな武器となります。本記事では、通信キャリア営業出身者が決済サービス企画担当に転職するためのステップ、活かせるスキル、選考対策、志望動機・職務経歴書の記載例まで、実践的に解説します。

1. 通信キャリア営業と決済サービス企画担当の業務の違い

まずは両者の業務領域と求められる視点の違いを整理しておきましょう。

項目通信キャリア営業決済サービス企画担当
主な目的通信サービス・端末の販売促進決済サービスの企画・推進・改善
業務内容法人・個人顧客向け提案営業、契約獲得新サービス企画、UX改善、加盟店開拓施策設計
視座売上目標達成重視ユーザー利便性向上・加盟店収益最大化
関与部門営業部門、販売代理店商品企画部門、システム部門、営業部門

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2. 通信キャリア営業で活かせるスキル

通信キャリア営業で培った以下のスキルは、決済サービス企画担当においても大きな武器となります。

  • 顧客ニーズ把握・提案力
  • プロジェクトマネジメント力
  • 数値管理・KPI達成スキル
  • 社内外調整・クロスファンクショナル推進力
  • 新サービス・新技術へのキャッチアップ力

特に、顧客接点から得られる生の声をサービス企画に活かす力は重宝されます。

3. 転職成功のための5ステップ

  1. 決済サービス企画業務の理解:キャッシュレス市場動向、UX設計、加盟店開拓施策を学習
  2. 自身の強みの棚卸し:提案力、プロジェクト推進力、数値管理スキルを整理
  3. 決済サービスの仕組み理解:決済フロー、加盟店手数料、セキュリティ要件など基礎理解
  4. プロダクトマネジメント基礎学習:要件定義、ユーザーリサーチ、ロードマップ策定知識を補強
  5. 面接対策:なぜ営業から企画職へ?を論理的に語れるよう準備

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4. 資格・知識面の補強ポイント

必須ではありませんが、以下の資格・知識があると転職活動で優位になります。

  • プロダクトマネージャー関連資格(PMI-ACPなど)
  • リテール決済・フィンテック関連知識
  • デジタルマーケティング基礎知識
  • SQL・データ分析基礎(施策効果検証力強化)

また、国内外の決済動向レポート(日本銀行・NRIなど)を定期的に読む習慣も重要です。

5. 職務経歴書の書き方

下記のように、顧客ニーズ把握力、プロジェクト推進力、数値管理力を強調して記載すると効果的です。

  • 法人・個人顧客向け提案営業実績
  • 新サービス導入推進プロジェクト参画経験
  • 売上目標・KPI達成実績
  • 社内関係部門連携・改善提案推進経験

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6. 志望動機の例文

営業力をベースとした企画推進意欲を中心に構成します。

【志望動機例】

私はこれまで、通信キャリアにて法人・個人顧客向けの営業活動を通じて、ニーズ把握、課題解決提案、プロジェクト推進に従事してまいりました。こうした経験を通じて、サービス企画段階からユーザー体験を設計し、より多くの価値を提供する仕事に携わりたいと考え、決済サービス企画職を志望いたしました。これまで培った提案力、プロジェクト推進力、顧客理解力を活かし、貴社の決済サービス拡大に貢献していきたいと考えております。

7. まとめ

通信キャリア営業出身者は、顧客ニーズ把握力、提案力、プロジェクト推進力といった決済サービス企画に不可欠な素養を備えています。金融・決済業界知識やデジタルサービス企画スキルを補強し、自身の経験を具体的にアピールすることで、キャリア転換の成功を目指しましょう。


【職務経歴書(サンプル)】

氏名:山本 翔
生年:1991年生まれ

■職務要約:
大手通信キャリアにて約7年間、法人営業・個人向け提案営業に従事。新サービス導入推進、KPI達成、プロジェクト推進に強みを持つ。今後は、決済サービス企画領域においてサービス開発・推進に携わるキャリアを志向。

■職務経歴:
〇〇通信株式会社(2016年4月~現在)
・法人向けモバイルサービス提案営業(年間売上目標120%達成)
・新決済アプリ導入プロジェクト参画(導入企業50社超)
・個人顧客向けクロスセル施策推進(契約率15%向上)
・営業部門と商品企画部門間の改善提案推進

■保有資格:
・ファイナンシャルプランナー(FP)2級
・リテール決済プログラム修了(フィンテック協会認定)
・TOEIC 820点

■学歴:
明治大学 商学部卒(2014年3月)

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)