コトラ（広報チーム） 
パナソニックの企業文化と価値観
パナソニックの経営理念とサステナビリティの融合
パナソニック コネクトは、「現場をイノベートする」という企業パーパスを掲げ、経営理念とサステナビリティの融合を実現しています。その目的は、顧客の現場の課題を解決するだけでなく、豊かな社会と地球のサステナビリティを追求することにあります。企業活動を通じて「ウェルビーイング」な社会の実現を目指し、環境負荷の軽減はもちろん、持続可能な未来を構築するための全方位的な取り組みを進めています。
従業員の価値観育成と企業文化の形成
パナソニック コネクトでは、多様性を尊重しながら従業員の価値観を育成することに力を入れています。従業員エンゲージメントの向上に向け、心理的安全性を確保し、差別のない環境を整えることが基本方針です。これにより、個々の能力を最大限に発揮できる企業文化を形成しています。また、異文化理解を深める機会を提供することで、多様性を尊重する組織体制を築くことを目指しています。
人材への投資と人的資本経営の推進
人材の成長なくして企業の成長なしとの考えから、パナソニック コネクトは人的資本経営を重視しています。具体的な取り組みとして、従業員一人当たりの年間学習時間を現在の約21.68時間から40時間へ増加させる目標を立てています。このような教育投資により、従業員自身が価値を創造し続ける人材となり、企業の競争力を高めることが期待されています。これらの活動は、サステナビリティを支える重要な要素として位置づけられています。
環境負荷低減への実践的取り組み
製品開発を通じたCO2排出量削減の取り組み
パナソニック コネクト株式会社は、製品開発の段階から環境負荷の低減を重視しています。同社は、自社バリューチェーン全体でのCO2排出量削減を目標として掲げており、2022年度には工場のCO2排出量を2016年度比で32%削減するという成果を達成しました。この取り組みの背景には、地球環境への配慮だけでなく、お客様と協力しながら持続可能な社会を実現するという強いコミットメントがあります。
また、製品のパッケージングにおいては、梱包材に使用されるプラスチックの量を大幅に削減しています。具体的には、SZシリーズとQRシリーズの比較で約60%の削減に成功しています。これにより、環境への負荷を軽減すると同時に、製品ライフサイクル全体での持続可能性を高めています。
サプライチェーンの効率化による環境負荷の軽減
パナソニック コネクトは、グローバルなサプライチェーンの効率化を通じて環境負荷の軽減を目指しています。同社は、物流プロセスの最適化を進めることで、輸送効率を向上させる成功事例を数多く持っています。たとえば、国際的な農業メーカーであるBayer Crop Scienceと連携し、輸送効率を7%改善しました。こうした取り組みは、輸送アクティビティの削減に貢献し、温室効果ガスの排出を抑える重要な役割を果たしています。
加えて、パナソニック コネクトは、再生可能エネルギーの活用にも力を注いでいます。神戸工場では太陽光発電設備を導入し、使用電力の約15%を再生可能エネルギーで賄っています。このように、エネルギー使用における脱炭素を推進することで、その環境負荷の軽減を積極的に実現しています。
循環型社会に向けた取り組みと成果
循環型社会の実現は、パナソニック コネクトが目指す重要な目標の一つです。同社は、廃棄物削減とリサイクル率向上を通じた資源の有効活用を推進しています。具体的には、製品製造においてリサイクル材料の利用を増やし、資源の再利用を促進しています。また、EU RoHS指令対応として、鉛や水銀など有害物質の全廃に向けた取り組みを継続的に実施しています。
さらに、同社は、環境省と連携した脱炭素経営の取り組みにも参加しており、これを通じて環境保全活動を広範に展開しています。このように、循環型社会の構築に向けたパナソニック コネクトの取り組みは、単に企業としての義務にとどまらず、地球のサステナビリティに貢献する長期的なビジョンの一端を担っています。
社会貢献とサステナブルな未来へのコミットメント
地域社会への影響と企業の社会的責任
パナソニック コネクト株式会社は、地域社会との調和を図り、企業の社会的責任（CSR）を積極的に果たすことを重視しています。同社は、地域社会が直面する課題に向き合い、現場に即したソリューションの提供を通じて、地域の持続可能な発展に寄与しています。東京都中央区に本社を置く同社は、さまざまなプロジェクトを通じて雇用の創出や地元資源の活用を進めることで、地域経済にも貢献しています。さらに、環境意識を高める取り組みや、地域社会との交流イベントを実施し、多様な価値観の共存を促進しています。
ESG経営を通じた持続可能な発展
サステナブルな社会を実現するために、パナソニック コネクトはESG（環境・社会・ガバナンス）経営を強化しています。同社がESG経営において注目しているのは、顧客およびパートナー企業との協力によるより良い社会の構築です。自社バリューチェーン全体でのCO2排出量削減や持続可能な製品開発に取り組む一方で、再生可能エネルギーの活用やサプライチェーンの効率化など、環境負荷を最小限に抑える活動を進めています。また、同社は「サステナビリティレポート2024」を通じて、ESGに関する目標と成果を公表し、透明性の高い経営を行うことに注力しています。この取り組みにより、社会全体の信頼を高めながら持続可能な発展に貢献しています。
教育や啓発活動による社会的意識の向上
パナソニック コネクトは、教育や啓発活動を通じた社会的意識の向上にも尽力しています。同社では、従業員だけでなく地域住民や顧客に対してもサステナブルな社会の実現に向けた知識を広めるプログラムを実施しています。たとえば、環境に配慮した暮らしを提案するセミナーや、次世代に訴求するワークショップを通じて、持続可能な未来のための行動変容を促しています。さらに、社内においても、このような啓発活動を通じて従業員エンゲージメントを高め、個々の意識を深めることで企業文化の強化にも寄与しています。これらの取り組みは、同社が目指す「ウェルビーイング」な社会実現に向けた重要なステップとして位置づけられています。
未来への展望—次世代への責任
長期的なビジョンと持続可能な技術の開発
パナソニック コネクトは、未来を見据えた長期的なビジョンに基づいて、持続可能な技術の開発に注力しています。同社は、顧客の「現場」をイノベートすることを目的に、B2Bソリューションを通じて価値を提供しています。例えば、輸送効率を向上させる物流ソリューションや、高耐久性を誇るPCレッツノートやタフブックの開発といった実績があり、これらは顧客の効率化だけでなく環境負荷軽減にも寄与しています。また、環境に配慮した製品開発に注力し、再生可能エネルギーの利用推進や梱包材のプラスチック削減など、多岐にわたる取り組みを展開しています。これにより、社会と地球の「サステナビリティ」を長期的な目標として掲げているのです。
パナソニックが目指すサステナブルな未来
パナソニック コネクトが目指す未来は、多様な価値観を持つ人々が安心して暮らせる持続可能な社会です。同社は2022年度に、工場のCO2排出量を2016年度比で32%削減するなど、実績を積み重ねています。また、自社のバリューチェーン全体でのCO2排出削減を進めることで、顧客と共に地球規模の問題に取り組んでいます。その一環として、神戸工場での太陽光発電設備の導入をはじめ、エネルギーの自給自足体制を構築しつつあります。同時に、循環型社会を構築するためにリサイクル部材の利用率を引き上げ、未来に向けて環境と調和した社会づくりを進めています。このような取り組みを通じ、パナソニック コネクトのサステナブルな未来へのコミットメントが明確になっています。
企業として果たすべき役割の再定義
パナソニック コネクトは、企業としての役割を再定義しながら社会的責任を果たそうとしています。その一つがESG経営の推進です。同社は2024年度のサステナビリティレポートで具体的な目標設定を行い、持続可能な発展への方向性を示しました。また、人的資本への投資も進めており、従業員1人あたりの学習時間を2027年度までに約1.8倍に増加させる目標を掲げています。これにより、従業員が常に変化するビジネス環境にも対応できる体制を整えています。さらに、地域社会への寄与を重視し、顧客やコミュニティと共に課題解決に取り組む姿勢を強調しています。このように、企業活動を通じて経済成長と環境保護を同時に追求することが、パナソニック コネクトが果たすべき重要な役割と考えられています。