コトラ（広報チーム） 
履歴書作成の基本ルール
履歴書の役割と重要性とは？
履歴書は、自分自身を採用担当者にアピールするための重要なツールです。学歴や職歴、スキル、資格だけでなく、個性や仕事に対する意欲を伝えるための手段でもあります。書類選考の第一関門を突破するためには、履歴書を丁寧かつ的確に作成することが欠かせません。また、採用担当者に与える第一印象を決定づける書類であるため、細部にこだわることが必要です。特に、正確性と分かりやすさを重視することで、採用担当者が内容をスムーズに把握できます。
履歴書作成前の準備事項
履歴書を作成する前に、必要な情報や資料を整理しておくことが成功の秘訣です。具体的には、学歴や職歴の記録、公的資格の証書などを確認し、正確なデータを書き出しておきましょう。また、応募する企業や職種に合わせて、どのような点を強調すべきかを考えることも重要です。採用担当者に響く内容を盛り込むためには、企業の情報や求められるスキルをリサーチすることをおすすめします。このような事前準備をすることで、履歴書の内容に一貫性を持たせ、説得力を高めることができます。
フォーマット選びのポイント
履歴書のフォーマット選びは非常に重要です。現在では、紙の履歴書を用いる場合とデジタルフォーマットを利用する場合があります。厚生労働省推奨のテンプレートを活用するのも一つの手段です。職歴やスキル重視のフォーマット、資格や自己PRを強調できる形式など、職種や応募先に適したフォーマットを選ぶことが採用担当者へのアピールに直結します。なお、フォーマットを選ぶ際には、記載項目ごとの配分や全体の見やすさにも配慮し、情報が過不足なく記載されるものを選びましょう。
手書きとパソコン入力のどちらが良い？
履歴書を手書きにするか、パソコンで入力するかは、一概にどちらが正解というものではありません。それぞれにメリットがあります。手書きは丁寧さや誠実さが伝わりやすく、特にサービス業や営業職など「人柄」を重視する職種では好印象を与えることができます。一方、パソコンで入力する履歴書は清潔感や正確さが目立ち、ITスキルを必要とする職種や効率性を重視する業界との相性が良いと言えます。どちらを選ぶにしても、内容は正確かつ見やすく整えることを心がけ、履歴書の書き方に注意しましょう。また、採用側の指定がある場合はそれを優先することが重要です。
採用担当者が重視する履歴書の項目
正確かつ簡潔な学歴・職歴の書き方
履歴書は、採用担当者が応募者の経歴やスキルを迅速に把握するための重要な書類です。そのため、学歴や職歴は正確かつ簡潔に記載することが求められます。学歴は一般的に中学校卒業以降を記載し、正式な学校名や学部名を省略せずに書くことが基本です。同様に、職歴では会社名、所属部署、業務内容を明記し、わかりやすくまとめるのがポイントです。また、時系列が乱れないように最新のものから記載する『逆編年型』や、古いものから順に記載する形式を統一することも重要です。誤字や脱字があると印象を損なうため、履歴書の書き方として最後に必ず見直しを行いましょう。
差別化できる志望動機の書き方
志望動機は、採用担当者に「なぜ当社を選んだのか」という熱意や適性を伝えるチャンスです。ここで重要なのは、自分のキャリアやスキルと応募先の業務内容や社風をどのように結びつけるかです。ただ「御社に興味があった」ではなく、例えば「前職で培った〇〇スキルを活かし、御社の〇〇事業の発展に貢献したい」といった具体性のある内容を盛り込みましょう。また、応募先企業についてしっかりと下調べを行い、他社にはない強みやビジョンに焦点を当てて言及することも、差別化を図るポイントです。同様に、読み手がスムーズに理解できるよう簡潔な文で構成することも意識しましょう。
自己PR欄でアピール力をアップ
自己PR欄は、自分の強みや実績を採用担当者に印象づけるために活用できる箇所です。ここでは「採用されることで、企業にどのような価値を提供できるか」を具体的に示すことが鍵となります。例えば、過去のプロジェクトで成果を上げた具体的なエピソードや、資格・スキルを活かしてどのように貢献するかを明記すると良いでしょう。ただし、過剰な表現や誇張は避け、事実に基づいたアピールを心掛ける必要があります。また、自分の性格や価値観を簡単に加えることで、より個性が伝わりやすくなるため、短いエピソードも効果的に取り入れてください。読み手にアピール力を感じさせる履歴書の書き方が採用の確率を高めます。
連絡先・住所の記載で気をつけるべきこと
履歴書に記載する連絡先や住所は、採用担当者が連絡する際に必要な情報ですので、漏れや記入ミスがないよう十分注意しましょう。住所は略さずに「都道府県名」から「番地」まで正確に記載することがマナーです。また、マンション名や部屋番号も必ず明示してください。さらに、電話番号は日中に確実に連絡が取れるものを選び、固定電話と携帯電話を両方記載する場合は、分かりやすく区別しておくと良いでしょう。連絡先に誤りがあると採用に影響が出ることもあるため、最終チェックを徹底しましょう。このような基本的な履歴書の書き方を守ることで、採用プロセスがスムーズに進みます。
採用担当者が気になるポイントを抑えるコツ
写真の重要性と選び方
履歴書に添付する写真は、採用担当者に好印象を与える大切な要素の一つです。正式な写真を使用することが求められ、サイズは横2.4〜3cm、縦3.6〜4cmが一般的です。撮影時には正面から体の上半身が写るようにし、清潔感のある服装や穏やかな表情を心がけましょう。写真はなるべく3カ月以内に撮影したものを使用し、古い写真やプリクラのような非公式なものは避けてください。また、写真の貼り方にも注意が必要です。斜めにならないよう丁寧に貼り、剥がれないようにしっかり固定してください。履歴書の書き方の中でも写真の選定は第一印象を左右する重要なポイントです。
誤字脱字を防ぐためのチェックリスト
誤字脱字は履歴書全体の印象を大きく損ねる原因になります。採用担当者に対して誠実さや丁寧な性格をアピールするためにも、誤字脱字のチェックは必須です。まず記入後に自分自身で一度丁寧にチェックを行いましょう。その後、第三者に確認してもらうことで見落としを防ぐことができます。また、履歴書作成時には句読点の使い方や文脈も見直し、簡潔で読みやすい文章に仕上げることが大切です。パソコン入力の場合は、文章を確認するスペルチェックツールを活用するのも有効です。履歴書を書く際は細部まで気を配ることで、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
意外と見られる日付のルール
履歴書の日付は意外と採用担当者が気にするポイントです。日付は履歴書を提出する当日、または郵送する場合は投函日を記入しましょう。手書きの場合は必ず丁寧に書き、数字や漢字が読みやすいように清書を心がけてください。また、フォーマットを使用する際には、日付入力を見落とすことがないよう注意が必要です。古い履歴書の再利用で日付を更新せずに提出すると、相手に手抜きな印象を与える可能性があるため避けましょう。正確で最新の日付を記載することは、履歴書の書き方の基本的なマナーとして重視されます。
読みやすいフォント・文字サイズの選定
パソコンで履歴書を作成する場合、フォントと文字サイズの選定は全体の見栄えに直結します。フォントは一般的に「明朝体」または「ゴシック体」など読みやすいものがおすすめです。文字サイズは10.5〜12pt程度が適切で、見出し部分を強調したい場合は少し大きめのサイズで設定すると良いでしょう。また、強調したい箇所には太字を使用するなど視覚的な工夫も有効です。ただし、派手なフォントや過度な装飾は避け、全体としてシンプルで統一感のあるデザインを心がけてください。内容がしっかり伝わる履歴書の書き方を意識することで、採用担当者にとって読みやすい書類を作成することができます。
さらに好印象を与えるための工夫
応募先に合わせたカスタマイズの重要性
履歴書を作成する際には、応募先企業の特徴や求める人物像を把握し、それに応じて内容を調整することが大切です。同じ履歴書を複数の企業に使い回すのではなく、企業ごとにカスタマイズすることで、採用担当者に「この人は当社で働きたいという意欲がある」と感じてもらうことができます。具体的には、志望動機や自己PR欄に応募先で発揮できるスキルや経験をしっかりと記載しましょう。また、企業のビジョンや事業内容と自分のキャリアプランを関連付けると、説得力のある履歴書になります。
履歴書には何を付け加えるべきか？
採用担当者に強い印象を与えるためには、履歴書内の標準的な記載事項に加えて、自分をアピールできる要素を適切に盛り込むことが重要です。例えば、職務経歴欄に具体的な成果や具体的な数字を記載すると、説得力が増します。また、資格欄に関連する資格だけでなく、応募先の業務に役立つ可能性があるまさにそのスキルを記載しましょう。ただし、むやみに情報を詰め込みすぎないよう、簡潔で読みやすい書き方を心がけることもポイントです。厚生労働省推奨の履歴書テンプレートなどを活用し、形式の整った履歴書の書き方を意識すると見栄えよく仕上がります。
添え状で採用担当者に「会いたい」と思わせる
履歴書を送付する際に同封する「添え状」は、採用担当者への第一印象を左右する重要な要素となります。この文書では、応募の経緯や志望理由、感謝の意を伝えることができますが、一方で簡潔かつ丁寧に仕上げることが求められます。手紙形式で書き出しから締めくくりまでマナーを守り、採用担当者に好印象を与える内容を心がけましょう。特に、応募先の企業名や役職名を間違えずに記載すること、感謝の言葉を添えることが不可欠です。添え状を添えることで、応募先企業に対する熱意をアピールし、書類選考を通過する確率を高めることが期待できます。