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SCR (所要ソルベンシー資本)

SCR (所要ソルベンシー資本)

SCR(Solvency Capital Requirement:所要ソルベンシー資本)

保険債務に対する3種類の準備金のうちの1つで、債務の履行を保証するために要求される準備金(資本)のこと。保険者が重大な予期せぬ損失を吸収することを可能とし、保険契約者に保険金支払いがなされるという信頼を与える資本水準を示す。SCRは早期警戒指標の役割、すなわち保険者の健全性を保全し、その水準によって監督機関に警告などの行動をとらせるという役割を持つ。

SCR算出にあたっては、まず保険者が抱える各種のリスクに対する必要資本(ショックシナリオがNAVに与える影響額)を個別に計算し、それらを統合したのちに一定の調整を加える。これは、技術的仕様書(Technical Specification)で定める標準フォーミュラにより計算するか、または全体的もしくは部分的に会社の内部モデルを使用して計算する。

また、リスクの性質、規模、複雑さによっては簡便法を用いることも許容される。この標準フォーミュラについては、技術的仕様書(Technical Specification)に詳細な計算方法が与えられている。それによると、まず保険者が抱えるリスクを市場リスク、債務不履行リスク、生命保険リスク、損害保険リスク、健康保険リスク、無形固定資産リスクの6つに分け、個別に所要資本を測定する。個別の所要資本をお互いの相関を考慮して一定の数式によって足し合わせたものに、契約者配当や繰延税金資産による損失吸収効果の調整とオペレーショナルリスクに対する所要資本を加える。

SCRを充足するのに十分な利用可能原資を維持することができない場合には直ちに監督当局に通知する必要があり、また、SCRの充足を回復できることを示す回復計画を提出することが要求される。

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