履歴書の「以上」って必要?知らないと損する基本の書き方

履歴書の「以上」とは?その意味と役割

「以上」の基本的な意味

履歴書に記載する「以上」とは、文章や内容が終了したことを示す簡潔な表現です。この言葉は、「ここで記載内容が終わります」という意味を持ち、それ以上の追加情報がないことを明確に伝えます。また、改ざんや書き足しを防ぐ役割も果たしており、履歴書の一部として非常に重要な要素です。

履歴書における「以上」の役割

履歴書で「以上」を記載する最大の役割は、記載内容が完結していることを伝える点にあります。特に学歴・職歴欄において「以上」を記載することで、採用担当者に対して「これで全ての学歴・職歴情報は記載済みである」という明確なメッセージを送ることができます。さらに、履歴書の信頼性や完成度を高める効果もあります。例えば、「以上」がない場合、記載漏れがあるのではないかと疑われるリスクがあるため、正確な情報を提示する意識を示すためにも記載することが推奨されます。

「以上」を記載する理由とは?

履歴書に「以上」を記載する理由は主に3つあります。1つ目は、記載内容の終了を明示するためです。これにより、採用担当者は必要な情報が一通り揃っていると理解できます。2つ目は、記載漏れや不完全な印象を防ぐためです。特にビジネス文書においては、最後の締めくくりが重要とされています。3つ目は、情報の改ざん防止が挙げられます。「以上」を記載することで、内容の終わりが明確になり、外部からの書き足しを抑止できます。このような理由から、「以上」を記載することは履歴書の完成度を高め、採用担当者に好印象を与えるポイントとなります。

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履歴書のどこに「以上」を書くべきか

学歴・職歴欄と「以上」の記載位置

履歴書に記載する「以上」は、一般的に学歴・職歴欄の最後に記入します。その役割は、その欄に書かれた内容がすべて完了したことを示すことにあります。具体的な位置としては、最終行の次の一行を使うか、あるいは最終行の右端に書き添える形が適切です。

例えば、新卒者の場合、学歴欄に最後の学校名を記入した後、その下に空行を設けて職歴欄を記載します。そのとき、「職歴」に「なし」と記載する場合、その次の行に「以上」を書きます。一方で、転職者の場合では、最後の職歴を記入した後、その次の行に「以上」を記載します。

また、在職中の場合には「現在に至る」と記入した次の行に「以上」を書くことが推奨されます。在職中の記載で「以上」を忘れてしまうと、記載内容の締めくくりが不十分という印象を与えてしまうことがあるため注意が必要です。

免許や資格欄では「以上」は必要か?

履歴書の免許や資格欄では、「以上」を記載する必要はありません。免許・資格欄は補足情報として記載されるものであり、一定のまとまりや締めくくりの役割を持つ学歴・職歴欄とは性質が異なるためです。多くの場合、免許・資格欄の最後には何も追加せず、そのまま次の欄に進む形で問題ありません。

ただし、免許や資格欄のスペースが多く残り、記載内容が視覚的に中途半端に見える場合は、空白を埋め過ぎず内容を整理することで、全体のバランスを整えることを意識しましょう。

左右寄せの位置や改行ルールについて

「以上」を履歴書に記載する際の具体的な位置や改行ルールにも注意が必要です。履歴書では統一感のあるスッキリとしたレイアウトが求められるため、「以上」は基本的に右寄せで記載するのが適切です。この時、文章全体が左寄せだからといって、特定の行だけ異なる配置にならないように意識しましょう。

また、学歴や職歴欄が長く、書くスペースが限られる場合は、最終行の右端に「以上」を記載する形でも問題ありません。ただし、「以上」が1ページの最後に孤立することだけは避けるべきです。そのため、書く内容を調整して、紙面全体が不自然にならないように工夫することが大切です。

こうした細部の書き方に注意を払うことで、履歴書をより一層丁寧に見せることができます。「以上」の正しい配置は、採用担当者に対してきちんとした印象を与えるポイントの一つとなるでしょう。

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「以上」を書かない場合の影響と注意点

採用担当者へ与える印象とは

履歴書で「以上」を書かない場合、必ずしも即座に不採用になるわけではありませんが、採用担当者に注意不足や基本的なビジネスマナーの欠如を感じさせてしまう可能性があります。「以上」は履歴書における締めの役割を果たしており、正式な文書でのルールを守れているかを見られるポイントでもあります。そのため、特に事務職や公務員など、文書作成能力が求められる職種においては、「以上」を記載していないことで印象を損ねる可能性が高まります。

「以上」を書き忘れた場合の対応

もし履歴書に「以上」を書き忘れた場合は、慌てすぎず冷静に対応することが大切です。まず、提出前に気づいた時点で、清書し直すか、余白がある場合には手書きで追記することを検討しましょう。一方で、すでに提出してしまった場合は、「以上」を書き忘れたこと自体が即座に大きな問題になる可能性は低いです。ただし、履歴書全体を見直して他にミスがないか確認し、次回の応募では注意することが重要です。

「以上」と「現在に至る」の使い分け

履歴書で「以上」と「現在に至る」は、それぞれ異なる場面で使われるため、役割を正しく理解して使い分ける必要があります。「現在に至る」は、在職中の職務経歴を記載する際に使用される言葉であり、その後に「以上」を補うことで内容が完結する形となります。一方、離職中や新卒の場合は、最終行の経歴や「職歴なし」の下に「以上」を記載するだけで問題ありません。このように、状況に応じて適切な言葉を選ぶことで、履歴書全体の完成度が高まり、採用担当者への明確な伝達に繋がります。

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「以上」を正しく書くためのポイントと例文

正確な文面の作成手順

履歴書における「以上」を正確に記載するためには、基本的なルールを守った作成手順が求められます。まず、学歴・職歴欄を記載する際、内容を時系列順に整理します。中学校卒業以降の学歴や職歴を忘れずに記入し、それらの情報を過不足なく書き終えた最後に「以上」を記載します。このとき、「以上」は学歴や職歴とは少し離れた右寄せの位置に書くのが正式です。また、スペースの確保が難しい場合は、職歴欄の最終行と同じ行に記載することも可能ですが、ページをまたぐ形で「以上」を配置することは避けるべきです。

採用担当者に伝わりやすい書き方

履歴書における「以上」は、採用担当者に丁寧で整った印象を与えるための重要なポイントです。「以上」を正確に書くことで、履歴書全体にまとまりが感じられ、内容が完結していることを示す役割を果たします。そのため、見やすさにも配慮が必要です。「以上」は横線や文章と接近しすぎないように適度な余白を取るとよいでしょう。また、履歴書全体のバランスを確認しながら記載位置を最適化することで、採用担当者に一つ一つ細部に気を配れる人材である印象を与えることができます。

具体的な記載例でイメージをつかむ

以下に履歴書の「以上」の記載例を示します。具体的な例を見ることで、正しい書き方のイメージをつかむことができます。

例1: 離職中の場合

職歴\
2020年4月 株式会社〇〇 入社\
2023年3月 株式会社〇〇 退社\
        以上

例2: 在職中の場合

職歴\
2018年4月 株式会社△△ 入社\
現在に至る\
        以上

どちらの場合でも、「以上」は右寄せに記載し、履歴書の改行や空白を整えることで、見やすく清潔感のあるレイアウトを心がけましょう。また、新卒の場合は職歴欄に「職歴 なし」と記載した後、同じく右寄せで「以上」を記載することが基本です。

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まとめ:「以上」を使いこなして好印象を狙おう

履歴書を完成させる最後の仕上げ

履歴書では「以上」を正しく記載することで、書類全体が引き締まり整った印象を与えることができます。「以上」は単なる形式的な言葉ではなく、これ以上の情報がないことを明確に示す大切な要素です。そのため、学歴・職歴欄の最後には必ず「以上」を記載するようにしましょう。書き忘れや誤った位置に記載すると、採用担当者に注意不足と捉えられる可能性があるため注意が必要です。履歴書の完成時にはこれが適切に記載されているかをしっかり確認し、余裕を持って仕上げるよう心がけましょう。

細かいポイントも見落とさないことが重要

履歴書の「以上」は、細部にまで気を配るビジネス文書作成スキルを示すポイントです。例えば「以上」を右寄せに書く、不要な箇所には書かない、記載すべき内容に不足がないことを確認する、といった細かいルールを守ることで、採用担当者に良い印象を与えることができます。特に事務職や公務員など、正確性と形式を重視する職種では、「以上」に対する対応が評価の対象となることもあります。「以上」を含む履歴書全体を通して、ミスや余計な記載のない完成度の高い書類を目指しましょう。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)

金融、コンサルのハイクラス層、経営幹部・エグゼクティブ転職支援のコトラ。簡単無料登録で、各業界を熟知したキャリアコンサルタントが非公開求人など多数のハイクラス求人からあなたの最新のポジションを紹介します。