コトラ（広報チーム） 
在職中に履歴書を書く際の基本ルール
「現在に至る」「在職中」の正しい記載方法
在職中に履歴書を記載する場合、職歴欄では「現在に至る」または「在職中」と記載するのが基本ルールです。この表記は「現在もその職場で勤務していること」を示す重要な要素です。一般的には、職歴の最後に「現在に至る」と記載し、その後に「以上」を右寄せして記載します。また、「在職中」と記載されるケースもあり、いずれの表現も適切です。たとえば、
例: 20XX年X月 株式会社〇〇 入社 主に顧客対応業務を担当 現在に至る 以上
このように明確かつ簡潔に現在の状況を示すことで、採用担当者にとってもわかりやすい履歴書となります。
退職予定日をどのように書くべきか
退職予定日が確定している場合は、それを履歴書に記載することで採用担当者に対する明確な意思表示が可能となります。職歴欄の最後に具体的な退職予定日を記載することで、入社可能なタイミングをあらかじめ伝えられます。退職予定日が未定の場合は記載不要です。
具体的な記載例: 20XX年X月 株式会社△△ 入社 ITプロジェクトの管理業務に従事 現在に至る（20XX年△月末退職予定） 以上
また、「本人希望欄」を活用し「20XX年△月X日より就業可能」と記載することで、採用担当者に入社時期をさらに明確に伝えることができます。このように、退職予定日を含めた履歴書の書き方は、スケジュールの調整を円滑に進めるためにも重要です。
履歴書における「以上」の位置と使い方
履歴書に記載する「以上」は、職歴や学歴の終わりを示す役割を持ちます。通常は、すべての学歴や職歴の記載が終了した後に、右寄せで「以上」と記載します。この記載により、履歴書の内容がきちんと終了していることを明示できます。
適切な例: 20XX年X月 株式会社△△ 入社 業務内容: プロダクトのマーケティング戦略を担当 現在に至る 以上
「以上」の使い方が正確であることは、履歴書全体の完成度や印象にも影響を与えます。また、この形式に従うことで、きちんと整理された履歴書として評価されやすくなります。
在職中に履歴書を準備するポイント
在職中に履歴書を作成する際には、現職の業務に影響を与えず、スムーズに転職活動を進める工夫が必要です。まず基本として、履歴書の作成には最新情報を記載することが求められます。特に職歴欄においては、現在の業務内容や役職について具体的に記載することで、自身のスキルや実績をアピールできます。
また、履歴書には自宅の連絡先など、採用担当者が迅速に連絡できる情報を正確に記載することが重要です。さらに、退職予定日や入社可能日について具体的な情報を伝えることもポイントとなります。そのため、「本人希望欄」に希望内容や連絡可能な時間帯を記載することが望ましいでしょう。
在職中の履歴書作成は、慎重に行うことで応募企業にも誠実な印象を与えられます。円滑な転職活動を進めるために、履歴書の記載ルールを守りながら正確で丁寧に仕上げることを心掛けましょう。
職歴欄を効果的に記載する方法
採用担当者に好印象を与える書き方
履歴書の職歴欄は、採用担当者にあなたの経験やスキルを伝える重要な部分です。在職中の場合、現在の職務内容を具体的に記載するとともに、わかりやすく整理された職歴欄を作成することが求められます。採用担当者に好印象を与えるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
まず、職歴は時系列に沿って記載し、入社年月や会社名、現在の役職や業務内容を正確に記します。また、在職中であることを明記し、「現在に至る」や「在職中」といった記載を用いることで、現状を明確に伝えることができます。そして、職歴欄の最後に右寄せで「以上」と記載することで、記載が終了したことを示します。
さらに、採用担当者は整理された書類に対して好意的な印象を抱きます。そのため、表現の統一や、適切なフォーマットを選ぶことが基本です。このような工夫を施すことで、より良い評価を得られる履歴書を作成することができます。
具体例で理解する職歴欄の記入例
具体的な記入例を参考にすることは、在職中の履歴書作成において非常に効果的です。以下は、実際の職歴欄に記載できる例です。
例えば、現在も勤務中の職場の情報は次のように記載します。
- 20XX年X月 株式会社〇〇 入社
- 主に金融系システムの開発業務に従事
- 現在に至る（20XX年△月末退職予定）
- 以上
もし退職予定日が未定の場合は、「退職予定」を記載せず単に「現在に至る」と書きます。これにより、現状が明確に伝わり、採用担当者も応募者の状況を正確に理解できます。このように記載することで、職務経歴が整理され、履歴書全体の印象を向上させることが可能です。
職務内容の記載でアピール力を上げるコツ
履歴書の職務内容の記載は、単なる事実の列挙ではなく、自分のアピールポイントを伝えるチャンスでもあります。在職中の履歴書では、応募企業が求めるスキルや経験に関連した実績を盛り込み、読み手に「この候補者は即戦力になる」と思わせることが重要です。
例えば、具体的な成果や担当プロジェクトを記載し、可能であれば数値化します。「売上10%増加に寄与」「プロジェクトリーダーとして5名のチームを指導」といった具体的な表現を使用することで、あなたの貢献度が採用担当者に伝わりやすくなります。
また、業界用語や専門的なスキルを盛り込む場合には、簡潔な説明を添えることが大切です。採用担当者が必ずしも専門知識を持っているとは限らないため、わかりやすく、読みやすい内容にすることがポイントと言えます。
本人希望欄の効果的な活用法
本人希望欄に書くべき内容とは？
履歴書の本人希望欄には、基本的に転職活動における希望条件を記載する場所です。この欄には主に、入社可能日や勤務地の指定など、採用担当者が選考を進める際に役立つ情報を記入します。在職中の場合は、例えば「〇年〇月△日以降で入社可能」や「現職の業務終了後に勤務開始可能」といった形で、現状の就業状況を考慮したスケジュールについて具体的に記述するのが適切です。
また、転勤が難しい場合やフルタイム勤務が難しい特別な事情がある場合も、この欄を活用して希望や制限を伝えることができます。ただし、給与や待遇に関する要望を記載するのは避け、該当する内容は面接時に伝えるのがマナーです。
特別な事情がある場合の記載方法
在職中であっても、通勤や転勤に制約があるなど特別な事情が存在する場合は、本人希望欄を活用してその旨を適切に伝えましょう。例えば、「親の介護のため、通勤可能な範囲内での勤務を希望」や「転勤の調整が難しいため勤務地は現住所から通勤圏内を希望」といった具体的な記載が有効です。
ただし、内容があまりに詳細だったり、自分の希望だけを優先させるようなトーンにならないよう注意が必要です。相手に配慮しつつ、採用担当者が具体的な事情を理解できる程度に簡潔にまとめると良いでしょう。状況によっては、面接で直接説明することを前提に、その旨を簡潔に記載するケースもあります。
本人希望欄が不要な場合の対応
特に記載する内容がない場合や希望条件がない場合は、「特になし」と記入することが一般的です。このように記載することで空欄を避けることができ、履歴書全体の印象を損なわず、採用担当者に誤解を与えるリスクも防げます。
ただし、空欄で「特になし」を記載する場合でも、そのまま放置するのではなく、選考過程でスムーズな意思疎通を図れるよう、連絡先や連絡が取りやすい時間帯、手段を記載しておくと親切です。特に在職中の転職活動では昼間の電話対応が難しいことがあるため、「平日の19時以降のご連絡を希望」など具体的な連絡希望時間を記載しておきましょう。
在職中ならではの注意点
在職中の転職活動の基本的マナー
在職中に転職活動を行う場合、現職の業務に支障をきたさないよう注意することが重要です。転職活動が勤務時間中に及ばないよう、面接などの日程調整はできる限り業務時間外または有給休暇を利用して行います。また、現在の職場での機密情報を扱う業務を行っている場合は、他社に関する情報を転職活動に活用しないようにすることも基本的なルールです。
さらに、採用担当者とメールや電話でやり取りする際に、現職の企業メールアドレスを使用するのは避けましょう。個人の連絡先を使用することで、プロ意識を持った転職活動を進められます。同時に、新しい職場に対する誠実な姿勢を示すことにもつながります。
現職が応募企業に知られるリスクを防ぐ方法
在職中の転職活動では、現在の勤務先に転職活動が知られないようにする配慮が必要です。具体的には、応募企業へ事前に「現職に知られたくない」という旨をはっきりと伝えておくと安心です。また、履歴書やエントリーシートに記載する際、現職の具体的なプロジェクトや機密に触れる内容を詳細に記載するのは控えるようにしましょう。
さらに、職歴欄に「在職中」と正しく記載しつつも、現在の職務内容を転職先企業にアピールできる程度にまとめることが重要です。そのほか、事前連絡や面接日程の調整では、応募企業から自宅や私用携帯を連絡先として使用できるよう記載しておくことで、リスクを軽減することができます。
採用側への誠実な印象を保つためのポイント
転職活動において、採用側に対して誠実さを感じさせる対応は非常に重要です。まず、履歴書には正確かつ最新の情報を記載し、「在職中」とする場合でも具体的な業務内容を簡潔に伝える工夫をしましょう。信頼性を損なわない緻密な記載が求められます。
採用担当者とのやり取りでも、適切なタイミングでレスポンスを返すことが重要です。面接日程の調整を迅速かつ礼儀正しく行うことで、相手に好印象を与えられるでしょう。また、現在の勤務先ではどのような責任を持って業務を遂行しているのかを伝えることで、職務に対する誠実な姿勢をアピールすることができます。
以上のように、在職中の履歴書の書き方や転職活動の進め方には気を配り、新たなキャリアのスタートに向けて信頼と評価を高めるよう意識することが重要です。
履歴書をプロ級に仕上げる最終チェックリスト
誤字脱字を徹底的に見直す方法
履歴書における誤字脱字は、応募者への印象を大きく左右します。そのため、内容を入力した後に必ず複数回の見直しを行いましょう。まず、文面を自分の目で確認した後、一度声に出して読むことをおすすめします。すると、小さなミスや文法の不自然さが浮き彫りになります。また、履歴書作成ツールやワープロソフトのスペルチェック機能も活用すると良いでしょう。ただし、機械的なチェックに頼りすぎず、内容が応募企業や職種に合っているかも再確認することが重要です。在職中に履歴書を作成する際は、忙しい合間を縫って行うことが多いため、時間に余裕を持って準備しましょう。
フォーマットの整え方で印象をアップ
履歴書は内容だけでなく、フォーマットを整えることで採用担当者に好印象を与えられます。まず、項目ごとの文字の大きさやフォントを統一し、必要以上に大きくしたり、小さすぎたりしないよう注意しましょう。また、職歴欄や学歴欄では、年月や内容ごとに適切な余白を設け、読みやすさを重視してください。特に在職中の場合、「現在に至る」や「在職中」といった表現を明確に記載し、誤解を招かないようにすることも大切です。手書きの場合は、文字の濃淡や斜めにならないよう丁寧に記載し、清潔感を意識してください。
面接に備えた履歴書準備の具体策
面接に備える上で、履歴書の内容が面接での受け答えと一致するよう準備を整えることが重要です。在職中のスケジュール管理を徹底し、応募企業ごとに履歴書をカスタマイズしましょう。その際、職歴欄では具体的な実績や担当業務を明記し、採用担当者がイメージしやすい内容を心がけます。また、本人希望欄や連絡方法の記載については、希望条件や退職予定日、連絡手段を正確に記載し、スムーズなやり取りをサポートします。さらに、コピーを取った履歴書をもとに面接での回答を練習し、自分の職歴やスキルを的確にアピールできるよう準備を万全にしておきましょう。
