コトラ（広報チーム） 
大学生が押さえておきたい履歴書の基本
履歴書の重要性とは？
履歴書は、採用担当者が応募者について最初に知る資料であり、いわば「自己紹介の名刺」のような役割を果たします。大学生がアルバイトを探す際でも、履歴書の内容や見た目が採否の重要な判断材料になることが多いため、丁寧に作成することが必要です。また、履歴書はあなたのスキルや態度だけでなく、仕事に対する誠実さや意欲をアピールする機会でもあります。そのため、空欄をできるだけ避け、必要な情報を簡潔かつ正確にまとめることが重要です。
履歴書に必要な基本項目
バイトの履歴書には、日付、氏名、住所、連絡先などの基本情報に加え、学歴、職歴、志望動機、自己PRなどが含まれます。学歴は中学校卒業以降を記載するのが一般的で、特に大学生の場合は高校卒業から「在学中」の大学名までを正確に書きます。職歴はアルバイト経験を記載し、未経験の場合は「職歴なし」と記入するのが一般的です。また、写真は最新かつ清潔感のあるものを用い、サイズや指定項目を守ることも大切です。これらの基本項目を漏れなく揃え、細部まで丁寧に記入することが、良い印象を与える第一歩となります。
履歴書のフォーマットと選び方
大学生がバイトの履歴書を書く際には、適切なフォーマットを選ぶこともポイントです。履歴書の形式には、一般的な「市販のフォーマット」やオンラインでダウンロードできる「テンプレート」を利用する方法があります。市販の履歴書は文房具店やコンビニで購入でき、フォーマルな場面で幅広く使いやすいのが特徴です。一方、オンラインテンプレートは便利でカスタマイズ性に優れていますが、バイト先の求める形式と合致しているか確認が必要です。また、項目が過不足なく記載されている履歴書を選ぶことも重要です。必要な情報がすべて記載でき、スペースが適切に確保されているフォーマットを選びましょう。
手書きとパソコン作成のメリット・デメリット
履歴書の作成方法として、「手書き」と「パソコン」の二通りがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、応募先や自分のスキルに応じて使い分けると良いでしょう。手書きの履歴書は、文字から「丁寧さ」や「熱意」が伝わりやすいというメリットがあります。ただし、文字が苦手な場合やミスをして書き直しが多い場合には、労力がかかってしまう点がデメリットです。一方、パソコンでの作成は、見た目が整いミスが少なくなる点が利点です。また、複数のアルバイトに応募する際には、データを使いまわせるので効率的です。しかし、多くの企業では手書きの履歴書を重視する場合もあるため、応募先の文化に合わせて選ぶと良いでしょう。
具体的な履歴書の記入方法を徹底解説
学歴・職歴欄の正しい書き方
履歴書の学歴・職歴欄は、採用担当者が応募者のこれまでの経歴を知るために最も注目するポイントの一つです。大学生がアルバイトのために履歴書を書く際にも、この欄の書き方を押さえておくことが重要です。
学歴は中学校卒業以降を記載します。1行目の中央に「学歴」と記載し、新しい行に具体的な学歴を記載してください。学校名は正式名称で記入し、在学中の学校については「在学中」と明記します。例：\
「20XX年4月 〇〇県立〇〇高等学校普通科 入学」\
「20XX年3月 〇〇県立〇〇高等学校普通科 卒業」\
「20XX年4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学（在学中）」
職歴欄には、過去のアルバイト経験を記載します。経験がない場合は「職歴なし」と記入して問題ありません。バイト経験がある場合は、勤務期間（年・月）と勤務先の正式名称を記入します。3つ以上のバイトを経験した場合、特に関連性が高いものを選んで記載するのがおすすめです。
自己PR・志望動機で魅力を伝えるコツ
履歴書であなたの人柄や意欲をアピールするポイントが、自己PRと志望動機の欄です。特に大学生がバイト用の履歴書を作成する際には、未経験でも自分の魅力を伝えられるよう工夫しましょう。
自己PRでは、これまでの学生生活や活動の中で得た経験やスキルを具体的に述べることが重要です。例えば、「大学でのグループワークで培ったコミュニケーション能力」や「サークル活動でのリーダー経験による責任感」などを挙げると、実際の業務にも応用できる印象を与えやすくなります。
志望動機では、応募先のアルバイトに対する関心を示しつつ、自分がどのように役立つ人材であるかを伝えましょう。ただ「家の近所だから」「時給が良いから」といった理由だけを書くのではなく、「お店の雰囲気に魅力を感じました」や「接客経験を活かし、より良いサービスを提供したいです」といった仕事への意欲が感じられる内容にすることがポイントです。
本人希望欄のポイントと例文
履歴書の本人希望欄は必要であれば記載するスペースですが、大学生のバイト履歴書では慎重に記入することが大切です。希望が特にない場合は「特になし」と記載して構いません。
希望条件を記載する際は、相手の負担にならないよう配慮しながら具体的に書きましょう。例えば、「学業との両立のため、週3日程度の勤務を希望します」や、「土日を中心としたシフトを希望します」といった内容は、採用担当者にとっても判断材料になります。ただし、あまりにも細かい条件を書き過ぎると、ネガティブな印象を与える可能性があるため注意が必要です。
空欄をできるだけ避けるための工夫
履歴書を作成する際、空欄が多いと「やる気が感じられない」と判断される可能性があります。そのため、できるだけ空欄を避ける工夫をしましょう。
例えば、志望動機や自己PR欄が書きにくい場合は、自分の特技やアルバイトへの意欲について具体的なエピソードを盛り込み、それを仕事にどう活かしたいかを考えて書いてみてください。また、「資格・免許」欄に記載する内容がないときは、生まれ持った性格や自分の長所について記述するのも良いでしょう。
何を書けばいいかわからない場合は、事前に応募先の仕事内容や求める人物像を調べ、それに合った情報を履歴書に盛り込むと説得力が増します。しっかりと工夫すれば、履歴書の空欄を埋めるのは決して難しくありません。
大学生ならではの履歴書作成のポイント
短期バイトの職歴はどう書く？
短期間のアルバイト経験も履歴書にはしっかりと記載しましょう。採用担当者は職歴から、応募者の勤勉さやスキルを把握しようとします。ただし、すべての短期バイトを記載する必要はありません。特に応募するバイト内容に関連性のある職歴を選び、入社年月と退社年月を具体的に明記することが大切です。
例えば、「2023年7月～2023年8月 コンビニエンスストア勤務（レジ操作、接客対応に従事）」のように、具体的な仕事内容を簡潔に書き添えると、どのような作業が可能か伝わります。履歴書の書き方を工夫して、短期とはいえ経験をしっかりアピールするようにしましょう。
未経験の際にアピールする方法
未経験の場合でも、履歴書には十分アピールできるポイントがあります。まずは「意欲」を見せることが重要です。志望動機欄や自己PR欄を活用し、その仕事に挑戦したい理由や自身の特性、持ち前の姿勢を書き込みましょう。
例えば、「未経験ではありますが、新しい環境で積極的に学ぶ姿勢と適応力があります。」といった具体的な表現を使うことで採用担当者に好印象を与えることができます。また、部活動やサークル活動を通じて身につけたスキルや経験も、履歴書に記載することで説得力が生まれます。
学生の強みを最大限に活かす書き方
大学生は、学業やサークル活動から得たスキルやコミュニケーション能力といった強みをアピールすることが有効です。履歴書の自己PR欄で、「学生ならではの視点」をしっかりと伝えましょう。例えば、「ゼミ活動を通じて、チームでの協力やリーダーシップを学びました」や「アルバイト先での接客経験を通じ、お客様満足を第一に考える姿勢を身につけました」などが挙げられます。
また、大学での専攻知識がバイトに役立つ場合は、それも強みとして記載することをおすすめします。たとえ直接的な職歴がなくても、自分の能力をポジティブに表現することが大切です。
アルバイト先との相性を考えた履歴書作成
アルバイト先の仕事内容や求める人物像に合った履歴書作成を心掛けましょう。例えば、接客業には明るく親しみやすい性格が求められるため、自己PR欄に「明るく笑顔で対応することを心掛けています」と記載することで好印象を与えられます。
一方で、事務作業などの職種には正確性や責任感が求められるため、「大学でのレポート制作で身につけた集中力と正確性があります」といった強みをアピールすることが効果的です。バイト先のニーズを事前にリサーチし、その内容を反映させた履歴書を書くことで、採用率を高めることができます。
履歴書作成時の注意点と成功事例
よくあるミスとその対策
大学生がバイトの履歴書を作成する際、特に注意したいのが「記入ミス」です。学歴や職歴の年代を統一せずに記入したり、学校名を略したりするのは、採用担当者に対してマイナスの印象を与えかねません。必ず正式名称で記入し、西暦と元号のどちらかで統一しましょう。また、黒色のボールペンを使用し、消せるボールペンやシャープペンシルは避けましょう。訂正が必要な場合は修正テープを使わず、必ず新しい履歴書を書き直すことが大切です。
さらに、連絡先の記載ミスもよくある失敗のひとつです。不備や入力間違いがあると採用担当者が連絡できず、採用機会を逃す可能性があります。メールアドレスや電話番号は、記載後に必ず再確認し、誤りがないか確認してください。
採用担当者に好印象を与えるポイント
履歴書で採用担当者に好印象を与えるためには、読みやすさを徹底することが重要です。文字は丁寧に書き、適切な間隔を取ってバランス良く配置しましょう。特に、学歴や職歴などの基本情報は誤字脱字がないように慎重に記入してください。また、自己PRや志望動機では、自分の強みやアルバイトに対する意気込みを具体的に述べることがポイントです。アルバイト先で学びたいことや貢献できる点をしっかりアピールすると、採用担当者に働く意欲が伝わりやすくなります。
また、使用する証明写真にも気を配りましょう。清潔感のある服装で、過去3ヶ月以内に撮影した写真を使用することが一般的です。明るく自然な笑顔が写った写真を選ぶと、柔らかな印象を与えることができます。
成功する履歴書の記入例
成功する履歴書の基本的なフォーマットを押さえることで、採用される確率を高めることができます。以下に記入例を挙げます。
例えば、学歴の欄は「2019年3月 〇〇県立〇〇高等学校 卒業」「2019年4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学（在学中）」のように、入学と卒業をそれぞれ行ごとに記載します。また、自分がアルバイトで得た具体的な経験を職歴として記載することで、働く姿勢や能力をアピールできます。例えば、「2021年6月～2022年3月 ファストフード店勤務（接客・商品管理を担当）」など、具体性を持たせた記述が効果的です。
さらに自己PRでは、大学生という立場を活かして「学業で培った計画性やコミュニケーション能力を活かして貢献したい」といった具体的な強みを述べることが推奨されます。
提出前の最終チェックリスト
履歴書を書き終えたら、必ず提出前に最終チェックを行いましょう。以下の項目を確認してください：
- 記載内容に誤字脱字がないか（特に学歴と職歴）
- 西暦や元号が統一されているか
- 証明写真が適切なものか（サイズ、写真品質を確認）
- 記載した連絡先が正しいか
- 日付が正確か（面接日か郵送日を記入）
- 余白や空欄が目立たないよう工夫されているか
こうしたポイントをしっかり確認することで、採用担当者にとっても信頼感のある履歴書を提出することができます。大学生にとってバイトの履歴書は第一印象を決める大切な書類です。丁寧に最後まで仕上げることを心がけましょう。
