コトラ（広報チーム） 
1. 履歴書における「在学中」とは？
「在学中」の意味と使い方
履歴書における「在学中」とは、現在進学している学校に在籍し、まだ卒業していない状態であることを表す言葉です。学歴欄に「在学中」と記載することで、自分が現在どの学校に通っており、どのような学業を続けているのかを正確に伝えることができます。特にアルバイトやインターンシップに応募する際は、「在学中」と記載することが一般的です。
「在学中」と「卒業見込み」の違い
「在学中」と「卒業見込み」の違いは、卒業が確定しているか否かにあります。「卒業見込み」は、卒業に必要な単位や学業要件をすでに満たしており、卒業の時期が確定している場合に使用します。一方、「在学中」はあくまで在籍している状態を示すため、卒業見込みの条件をまだ満たしていない場合に使います。たとえば、大学生が3年生の場合、まだ卒業要件を満たしていないため、「在学中」と記載するのが適切です。そのため、状況に応じて使い分けることが重要です。
「在学中」が書かれる主なケース
履歴書に「在学中」と記載する主なケースは、大学生や専門学校生が就職活動を始める際が挙げられます。特に大学3年生や4年生で就職活動やインターンシップ応募をする際、多くの場合、卒業までの状況を明記する必要があります。また、アルバイトをする際も、自身の学業状況を伝えるために「在学中」という表現は適しています。このほか、休学していない限り、進行中の学業を示す記載として「在学中」が用いられます。
2. 在学中の履歴書学歴欄の正しい書き方
基本の記載ルール
履歴書の学歴欄を書く際には、正確で統一された表記が求められます。在学中の学生が履歴書を書く場合、現時点での就学状況を明確に記載することが重要です。学歴は、義務教育を終えた段階から時系列順に記載するのが基本です。
在学中である場合、学校名は正式名称を記載し、入学年月を明確に表記した後、「現在在学中」という形で記載します。この際、卒業予定時期が確定していなくても、卒業の見込みがある場合には「卒業見込み」と書けますが、卒業確定の条件を満たしていない場合は「卒業見込み」とはせず、単に「在学中」と記します。
また、新規学卒者として就職活動を行う場合には「卒業見込み」が推奨されます。それに対し、アルバイトやインターンシップ応募の際は「在学中」を使用することでも問題ありません。
具体的な記入例
履歴書の学歴欄の具体的な記入例は以下のようになります。
例1: 大学在学中の場合\
「2020年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 入学 現在在学中」
例2: 卒業見込みの場合（卒業が確定している時期が明らかな場合）\
「2020年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 入学 2024年3月 卒業見込み」
これらの例では、学校名や所属学部・学科を正式名称で記載している点がポイントです。略語や通称ではなく、正しい名称を使用するよう注意しましょう。また、日付についても「○年○月」という形式で統一することが基本ルールとなります。
学歴欄での誤記を避けるポイント
履歴書での誤記は採用担当者に悪い印象を与える可能性があるため、慎重に記入することが大切です。まず、学校名や学部、学科名の正式名称は学校の公式ホームページや資料を確認し、間違いがないか確認しましょう。
また、「卒業見込み」と記載する際には、実際に卒業の見通しがある場合に限ります。卒業が確定していない場合にこの表記を用いると、事実と異なる情報を記載したとみなされるリスクがあります。そのため、在学中で卒業予定が確定していない場合は「現在在学中」とする方が適切です。
さらに、送り仮名の誤りも注意が必要です。「卒業見込」などと記載すると誤記となり、印象を損ねる恐れがあります。必ず「卒業見込み」と正確に表記しましょう。
最後に、履歴書を提出する前には、もう一度全体を見直して誤字脱字がないかを確認することをおすすめします。この細かい確認作業が、採用担当者への信頼感につながる大切なポイントです。
3. 「在学中」の履歴書を好印象にするコツ
記載する年次情報の工夫
履歴書の学歴欄に「在学中」を記載する際、具体的な年次情報を明記することで応募企業に好印象を与えられます。例えば、現在大学3年生であれば「◯◯大学 ◯◯学部 入学（年次確認） 在学中」と書くことで、いつから学んでいるかが明確になります。また、「卒業見込み」ではなく「在学中」を選ぶ場合、卒業予定年月も補足すると、進捗状況が分かりやすくなります。
さらに、履歴書での学歴記載順は義務教育終了後から始めますが、時系列順に正確に記述することで、読みやすい構成が求められます。このように年次を意識しながら書くことで、自身の教育背景を誠実かつ正確に伝えることが可能です。
学んでいる内容や取得スキルのアピール
履歴書の「在学中」の学歴欄に表現をプラスすることで、より具体的・アピール力の高い内容に仕上げることができます。例えば、「◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科 在学中」の後に、現在履修している専門分野や選択科目、資格取得に向けて学んでいることを補足すると良いでしょう。
例えば、「在学中、◯◯分野の研究を進めている」「◯◯資格の取得を目指している」など具体的な内容を追加すれば、自分のスキルや将来のキャリアを描けている姿を採用担当者に伝えることができます。このような詳細を盛り込むことは、履歴書に説得力を持たせ、応募書類全体の質を向上させるコツとなります。
誤解を招かないコメントの例
履歴書の学歴を記載する際に、「在学中」の曖昧な書き方によって誤解を招くことを避けることも重要です。例えば、「現在準備中」「卒業見込み」などの表現を誤って使った場合、適切でないと判断されることがあります。そのため、現状を明確に示すことが大切です。
具体例として、「◯◯年◯月 ◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科 入学 在学中」と記載した後に、「◯◯の研究に継続して取り組み、◯年◯月の卒業を予定しています」と記述すれば、応募企業に対する印象を向上させられます。このように、履歴書学歴欄で正確な情報を適切に示すことで、採用担当者にプロフェッショナルな姿勢を伝えることが可能です。
4. 特殊ケース別「在学中」の書き方
休学中の場合の注意点
履歴書の学歴欄に休学中の情報を記載する際には、応募先企業に誤解を与えないよう正確な内容を記載することが重要です。例えば、「○○大学◯◯学部 入学」「現在休学中」と明記する形が一般的です。また、休学の理由については履歴書には詳細を記載せず、面接等で問われた場合に簡潔に説明しましょう。学歴として認識されるため、正式な入学年月日を正確に記入することは欠かせません。
さらに、長期の休学が続く場合でもポジティブな印象を与える書き方を心がけるべきです。例えば、休学期間中に取り組んだ活動やスキルアップの成果を志望動機や自己PR欄でアピールすることは有効です。
短期留学や転校を履歴書に含める方法
短期留学経験は履歴書の学歴欄に記載するケースと、自己PR欄に触れるケースに分かれます。通常、1年以上の留学の場合は学歴欄に「○○年◯月 ◯◯大学 ◯◯学部（国名・都市）留学」と明記することが適切です。一方、数か月程度の短期留学である場合は、自己PR欄にて「国際経験」「語学力向上」「異文化理解」など具体的な成果を簡潔に記述するのが効果的です。
また、転校経験がある場合は、学歴欄に「○○年◯月 ◯◯学校 入学」「○○年◯月 ◯◯学校編入学」などのように、時系列で正確な情報を記述するのが基本ルールです。編入学の際の学業成績や校内での活動内容についても、必要に応じて自己PR欄で言及すると良いでしょう。
アルバイトやインターン応募での「在学中」の活かし方
アルバイトやインターンシップのために履歴書を提出する場合、「在学中」である旨を記載することで学生としての活動状況を明確にできます。この場合、学歴欄には「○○大学◯◯学部 入学（在学中）」と記載し、場合によっては在学中の学年を明記することもおすすめです。
特にアルバイトやインターンシップでは、応募先企業が採用の可否を検討する際にあなたが取得中のスキルや学んでいる分野を重視することがあります。そのため、自身の専攻や関連スキルを志望動機や自己PR欄でアピールするのが効果的です。また、在学中であることを明確にすることで、学業優先の姿勢を伝えられ、採用後のスケジュール調整での誤解を防ぐことにもつながります。
5. 「在学中」の学歴欄でよくある質問と解答
「在学中」をいつまで使用すべき？
履歴書に「在学中」と記載する期間は、卒業が確定していない段階までが適切です。新卒採用の履歴書では、最終学歴欄に「卒業見込み」と記載できる場合は使うようにし、確定していない場合やアルバイト・インターン応募時には「在学中」を使用します。
「在学中」と「卒業見込み」の使い分けが重要であり、例えば、大学生や大学院生が卒業要件を満たし「確実に卒業する見込み」である場合には「卒業見込み」を記載しましょう。ただし、学業が遅れているなど卒業が不確実な場合は「在学中」と表記するほうが適切です。
また、履歴書には常に最新情報を記載することが大切です。卒業予定日や進学先が変更になった場合は、内容を更新するよう心掛けましょう。
誤字・脱字の影響と対策
履歴書の学歴欄における誤字・脱字は、採用担当者に対していい加減な印象を与えてしまいます。特に学校名や年月日などの情報は正確に記載することが求められます。たとえば、「卒業見込」を「卒業見込み」と書くべきところを誤ると、注意力が欠けていると見なされるリスクがあります。
こうしたミスを防ぐためには、履歴書を記入する際に、正式な学校名や入学・卒業年月をあらかじめ確認することが大切です。また、記入後は第三者にもチェックしてもらい、自分では気付きにくいミスを発見できるようにしましょう。
特に学歴欄は、履歴書全体の中でも目につきやすい部分なので、丁寧に記載を行いましょう。形式的なミスをなくすことで、信頼感や誠実な態度をアピールすることができます。
採用担当者が重視するポイントとは？
採用担当者が履歴書の学歴欄を見る際、求めるのは正確性と読みやすさです。まず「在学中」や「卒業見込み」といった表現が状況に適しているかどうかが評価の対象となります。また、学歴欄が整理されていない場合、文章全体の印象も悪くなりがちです。
特に重視されるのは、履歴書全体で一貫性が保たれているかどうかです。例えば、「在学中」と記載していても後の自己PR欄に「卒業見込み」と矛盾する記述があれば、それだけで信頼性に欠けると判断される可能性があります。
さらに採用担当者は、学歴の時系列に加え、記載内容がその応募者の経歴やスキルにどう結びつくかという点にも目を向けています。そのため、在学中で学んでいる内容や取得したスキルが説明できるように準備すると、より好印象を与えることができるでしょう。
