コトラ（広報チーム） 
英検の基本情報と履歴書に載せる価値
英検とは？その信頼性と社会的認知度
英検の正式名称は「実用英語技能検定」であり、公益財団法人日本英語検定協会が実施している試験です。この試験は文部科学省の後援を受けており、その信頼性と社会的認知度は非常に高いと言えます。英検は1級から5級までの7段階で構成されており、それぞれの級は日本国内において広く知られているため、履歴書にも記載しやすい資格とされています。また、企業や教育機関においても一定の評価を受けているため、取得する価値は高いです。
履歴書への資格記載が重要な理由
履歴書に資格を記載することは、自己のスキルや適性を客観的にアピールするための手段です。英検のような資格は特に、言語能力を証明する具体的な指標となるため、採用担当者に対して有意義な情報を提供することができます。また、資格欄に具体的な内容を記載することで、応募者の意欲や努力を可視化できる点も、企業が評価するポイントとなります。特に英語力が求められる職種では、英検の記載が選考において有利に働く場面が多いです。
英検取得が評価される場面とは？
英検の取得が高く評価される場面として、まず挙げられるのが英語を活用する職種です。例えば、外資系企業や観光業界、または海外取引を行う会社などでは、英語力が業務遂行において必須条件となることが多いため、英検資格がアピール材料になります。また、教育機関では英検の取得が英語講師や塾講師としての能力を裏付ける証拠として評価されることがあります。さらに、履歴書に英検を記載することで、日常的に自己向上に努めている姿勢や努力の結果を伝えることもできます。
企業目線での英検の重要性
企業にとっても、英検資格は採用時の判断基準の一つとして重要です。特に英検2級以上は、高校卒業程度の英語力を示し、ビジネスシーンでも一定のコミュニケーション能力を有しているものと見なされます。さらに、準1級や1級はより高度な英語力を証明するものであり、外資系企業や国際取引の多い職場では特に高い評価を受けます。一方で、3級以下の級はビジネス用途としては自信を持ったアピールにはつながりにくいですが、新卒や学生の場合、英語力を伸ばしている証として好意的に受け取られる場合もあります。
他の英語資格との比較
英検は国内では広く認知され、高い信頼性を持つ資格ですが、国際的な評価においてはTOEICやIELTS、TOEFLなどと比較すると知名度が低いと言えます。TOEICは特にビジネス英語に特化しており、多くの企業で採用基準として活用されています。そのため、ビジネスシーンにおいてはTOEICスコアと併記することで、英語力の評価基準が総合的に伝わり、より効果的なアピールが可能です。ただし、英検はリスニングや筆記試験だけでなく、スピーキング能力も評価されるため、総合的な英語力の証明としては優れています。このように、どの資格を記載するかは志望する職種や業界に応じて使い分けることが重要です。
英検は何級から履歴書に書ける？評価ポイントを解説
一般的に評価される2級以上の理由
履歴書へ記載する英検資格として一般的に評価されるのは、2級以上です。英検2級は「高校卒業程度の英語力」とされており、基礎的な英語運用能力を持っていることを証明します。これは日常会話や簡単なビジネス英会話を理解できるレベルとされ、多くの企業で基礎的な英語能力の証明として評価されやすい資格です。そのため、英検2級以上を取得した場合は自信を持って履歴書に記載しましょう。
留意点：3級以下でも書くべきケースはある？
3級以下の英検資格については、一概に「履歴書に記載するべきではない」とは言えません。3級は「中学卒業程度の英語力」とされ、基本的な文章読解や会話能力を持つことを示します。例えば、学生や新卒者、英語力が求められない職種への応募では、3級以下でも取得していること自体をアピールできる場合もあります。また、現在2級や準1級を目指している場合は、取得予定として記載すれば努力や向上心を伝えることができます。ただし、英語力が重要視される業種や職種では、3級以下の記載は評価につながりにくい点に留意が必要です。
英検準1級・1級が持つ特別なアピール力
英検準1級や1級は、履歴書において非常に強力なアピールポイントとなります。準1級は「大学中級程度」、1級は「大学上級程度」の英語力を示し、実務や専門的な場面でも活用できる高い英語力を持つことを証明します。特に外資系企業や英語を活用する業務では、これらの資格を持っていることで、即戦力として評価される可能性が非常に高いです。さらに、英検1級に合格している場合、日本ではトップレベルの英語力を有していることを示すため、他の候補者と差別化を図る際に極めて有効です。
求められるレベルは業種や職種で異なる
英検を履歴書に記載する際の評価は、応募先の業種や職種によって異なります。英語力が重視される職種、例えば外資系企業や観光業、国際的な業務に従事する職種では、2級以上、特に準1級以上が好まれる傾向があります。一方で、必ずしも英語力が求められない職種、例えば国内事業が中心の一般企業の場合は、2級や準2級でも基礎的な英語力の証明として十分なアピールになるでしょう。志望職種に求められる英語力のレベルを確認し、それに適した級を履歴書に記載することが重要です。
TOEICや他資格との併記の是非
履歴書には英検だけでなく、他の英語資格との併記を検討するのも有効です。特に、英検とTOEICは補完的な役割を持つ資格とされています。TOEICはスコア形式で英語力を数値的に示しやすいため、実務的な英語能力をアピールする際に効果的です。英検と違い、TOEICはリスニングとリーディングが中心の試験ですので、英検で証明されるスピーキングやライティングの能力を補足する形で評価される場合があります。ただし、複数の英語資格を併記する場合には、それぞれの役割や優位性が応募先に伝わるよう、丁寧に記載することが重要です。
履歴書への正しい英検資格の書き方
英検の正式名称とその書き方
英検の正式名称は「実用英語技能検定」です。履歴書の資格欄に記載する際は、必ず正式名称を記載するようにしましょう。「実用英語技能検定〇級 合格」と書くことで、企業側に誤解や不信感を与えることなく分かりやすく伝わります。また、略称の「英検〇級」とだけ記載するのは避け、正式名称を使用することで信頼性を高めることができます。
取得年月日の記載方法
英検の取得年月日は、合格証明書に記載されている発行日を参考に記載します。「年月」の形式で記入するのが一般的です。たとえば、2023年3月に2級を取得した場合は「2023年3月 実用英語技能検定2級 合格」と記載します。万が一合格証明書を持っていない場合は、日本英語検定協会の公式サイトなどから取得日を確認しましょう。
アピール度を上げる記載の工夫
履歴書における資格の記載では、ただ取得した事実を伝えるだけでなく、応募する職種や企業に関連性の高い級やスキルを強調することが重要です。たとえば、「実用英語技能検定2級 合格（コミュニケーション能力を活かし、英語を使った業務に対応可能）」のように記載すると、実務スキルとしての活用可能性をアピールできます。また、英検以外の資格を併記することで、英語力の信頼性をより高める工夫も有効です。
省略すべきでないポイント
英検の級や取得時期を曖昧にした記載は避けましょう。たとえば「英検合格」との記載では具体的なスキルレベルが分からないため、企業側に正確な評価をしてもらえません。また、正式名称を省略すると、資格としての認知度が下がる可能性があります。さらに、取得年月を記載しない場合は、いつ取得したスキルなのか不明瞭になるため注意が必要です。
記載例：正しい書き方とNG例
英検資格を履歴書に記載する際の具体例を以下に示します。
【正しい例】
・2023年3月 実用英語技能検定2級 合格
・2024年6月 実用英語技能検定準1級 合格（高度な英語力を活かし、交渉業務も対応可能）
【NG例】
・英検2級
・英語検定 3級
・実用英語技能検定 合格（級や取得年月日が不明確）
このように、具体的で正確な情報を記載することで、履歴書の信頼性やアピール力を高めることができます。
英検資格を最大限に履歴書で活用するコツ
志望職種に応じたアピール方法
履歴書で英検を活用するには、志望する職種に応じたアピール方法を工夫することが非常に重要です。例えば、貿易会社や航空業界、外資系企業など英語力が求められる職場では、英検2級以上を明確に示すことで英語コミュニケーション能力をアピールできます。一方で、英語力が直接求められない職種であっても、英検を通じて努力や継続力を示すことは評価される場合があります。志望業界の価値観や求められるスキルを事前に調査すると、より効果的にアピールできます。
面接時に英検をどう活用するか
英検を面接で効果的にアピールするには、「英語力をどのように活かして業務に貢献できるか」を具体的に伝えることが大切です。例えば、英検2級を取得していれば、英語での基本的な交渉や資料作成などに対応できることを具体例と共に述べると説得力が増します。また、実際の取得にかかった努力や、英語を使った自身の成功体験をエピソードとして加えることで、面接官にポジティブな印象を残せます。
他資格や経験との組み合わせで差別化
履歴書で英検をさらに際立たせるためには、他の資格や経験と組み合わせる方法も効果的です。例えば、TOEICスコアや他の語学資格を併記すると、英語力を多角的にアピールできます。また、留学経験や日常業務で英語を活用した実績を記載することで、より実務的な能力を示すことが可能です。ただし、情報量が多くなりすぎないように、志望職種に関連性の高い項目を優先して簡潔に記載する工夫も必要です。
資格を活かす職務経歴書の一工夫
職務経歴書に英検を活かすためには、履歴書以上に具体的な活用事例を記載することがポイントとなります。例えば、英検準1級取得者であれば、ビジネス英語でのメール対応や会議資料の翻訳など具体的な経験を記載することで、実際に英語を運用する力があることを示せます。また、英検を取得する過程で身につけた自己管理能力や課題解決能力を職務経歴のアピールポイントとして補足することで、高い評価を得る可能性が高まります。
英検の魅力を十分に伝えるためのポイント
英検の魅力を履歴書や面接で十分に伝えるには、単に資格を取得したという事実だけではなく、「その資格がどのように役立つか」を具体的に説明する必要があります。例えば、英検の学習過程で培った語彙力や文法知識が実務のどの部分に活かせるのかを明確に述べると、実用性が伝わります。また、英検は国内での知名度が高く、信頼性のある資格であることを理解されている場合が多いため、自信を持ってアピールすることも重要です。
