コトラ（広報チーム） 
資格の数え方の基本ルール
資格は「つ」か「種」で数える？
資格の基本的な数え方としては、「つ」または「種」がよく用いられます。「つ」は日常生活や口語で広く使われる表現で、「一つ」「二つ」といった形で数えます。一方で、「種」は公式な場や文書でよく使われる表現で、「一種」「二種」のように、資格の分類や種類を意識した際に使用されます。履歴書などのフォーマルな場面では「種」を使用すると、より適切な印象を与えることが可能です。
正式な数え方と日常会話での違い
資格の数え方において、正式な場面と日常会話では選択する表現に違いがあります。日常会話では親しみやすい「つ」を使い、「資格を一つ持っています」と表現することが一般的です。しかし、公式な場面では「種」が使用され、「一種の資格を取得しました」と言うほうが正確かつ丁寧な印象を与えます。適切な場面に合った数え方を選ぶことで、伝えたい意図が明確になります。
免状や免許証の数え方の違い
資格を証明する「免状」や「免許証」に関しては、数え方が異なります。免状は文書として扱われることが多いため、「通」や「枚」という言葉で数えるのが一般的です。例えば、「一通の免状」「一枚の免状」といった表現です。一方、免許証はカードとして取り扱われることもあり、「枚」と数えられることが多いです。また、資格そのものを指す場合には「種」や「つ」を使用します。状況や対象によって正しく使い分けることが重要です。
履歴書に適した数え方を選ぶポイント
履歴書において資格を数える際は、フォーマルな印象を与える「種」を使用するのが一般的です。例えば、「取得した資格は3種です」と記載すると、しっかりとした印象を与えることができます。また、記載する際には正式名称を使用することが望ましく、略称や不明瞭な言葉を避けることで、採用担当者に対して信頼感を与えることができます。
不適切な数え方を避けるための注意点
資格の数え方で注意すべき点は、日常会話的な表現をそのまま使用してしまうことです。たとえば、「資格を持っているものが3つあります」という表現は、正式な場面にふさわしいとは言えません。また、「一個の資格」というような不正確な表現も避けるべきです。数え方を適切に使い分けることで、履歴書の記載が整然とし、採用担当者にも好印象を与えられるでしょう。
履歴書に書ける資格の種類
履歴書に適した資格と不適切な資格
履歴書に記載する資格は、採用ポジションや業界に関連性があるものを選ぶことが重要です。採用担当者は、応募者がそのポジションにどれだけ適しているかを判断するため、関連性の低い資格や趣味的な資格を並べることは避けましょう。例えば、IT業界の職種に応募する場合、情報処理技術者試験やMOSなどの資格は適していますが、アロマテラピーの資格などは記載を控えた方が良い場合があります。ただし、職種や業界に直結しない資格でも、それが自己PRに活かせる場合には例外的に記載を検討しても良いでしょう。
資格の優先順位と記載順
履歴書に資格を記載する際、採用担当者が一目で重要な情報を把握できるように、資格の優先順位をつけて記載することがポイントです。最も上位には、応募ポジションに直接関連する資格を記載し、次に国家資格や権威のある資格を挙げると効果的です。同時に複数の資格を保有している場合、取得年月日順に並べることで、取得時期やスキルの成長がわかりやすくなります。資格の数え方については「つ」や「種」を使って丁寧に記載すると、形式的にも整った印象を与えられます。
国家資格と民間資格の違い
資格には国家資格と民間資格があり、どちらもそれぞれの価値があります。国家資格は法律に基づいて認定されているため、信頼性や社会的な評価が高い傾向にあります。例としては、宅地建物取引士や看護師、普通自動車運転免許などが挙げられます。一方、民間資格は特定の団体や企業が認定する資格であり、専門性の高さや実務の即戦力として活かせるものも多いのが特徴です。たとえば、TOEICやサーティファイ認定資格などがこれに該当します。履歴書に記載する際は、どちらもメリットに着目し、職種に応じて適切に選んで記載しましょう。
自己PRに活かせる資格の選び方
自己PRでは、保有している資格を活かして自分の強みをアピールすることが求められます。そのためには、取得した資格の中から、自分の能力や専門性を示すものを選ぶのが効果的です。特に「数」だけをアピールするのではなく、それぞれの資格がどのようにあなたのスキルや経験に結びついているかを具体的に示すことが大切です。たとえば、海外留学経験と合わせてTOEICの高スコアをアピールしたり、プロジェクト管理経験とPMP資格を関連付けたりすることで、説得力を持たせることができます。
特殊な資格をどう記載すべきか
特殊な資格とは、一般にはあまり知られていないけれど特定の職種や業界では高く評価される資格のことを指します。たとえば、建設業界なら施工管理技士、医療業界なら医療事務の資格が該当します。このような資格は、その名前だけでは採用担当者に内容が伝わりにくい場合があるため、一言で具体的な内容や実務での活用例を説明するのが効果的です。また、特に専門性が高いものは、取得したことで培われたスキルや知識が職務にどのように役立つかを説明文に含めると、さらにプラスの印象を与えられます。
正しい記載方法とマナー
正式名称と略称の使い分け
履歴書に資格を記載する際は、正式名称を使用することが基本です。正式名称は、資格の信頼性を伝える重要な要素であり、採用担当者が資格内容を正確に理解するために欠かせません。ただし、資格によっては略称が一般的に認知されている場合もあります。そのような場合には略称を併記しておくと親切です。たとえば、「日商簿記検定2級（日商簿記2級）」といった記載方法が望ましいです。
取得日や認定番号の記載に関する注意点
取得日は資格の重要な情報のひとつです。履歴書では、資格取得日を「年月」の形式で記載するのが一般的です。たとえば「2023年6月取得」のように簡潔に示します。また、一部の資格では、認定番号が発行される場合がありますが、これを履歴書に記載する必要は通常ありません。ただし、企業の応募条件として認定番号の記載が求められるケースがある場合には、その指示に従うようにしましょう。
複数の資格を一括で書く方法
履歴書に複数の資格を記載する場合は、同じ種類の資格をまとめると見やすくなります。たとえば、語学系資格（TOEIC、英検など）、IT関連資格（基本情報技術者試験、MOS認定など）といったように整理することで、採用担当者が資格の構成を一目で把握できるようになります。この際、資格名を箇条書きで記載することもおすすめです。
見やすいレイアウトと記載の工夫
履歴書に記載する際、資格欄が読みやすく整然としていることは好印象を与えます。資格名は正式名称で統一し、日付や資格の種類が混雑しないようレイアウトを工夫しましょう。また、資格に優先順位をつけて重要なものから記載することも有効です。これにより、採用担当者が応募者の強みをすぐに理解しやすくなります。
採用担当者に好印象を与える記載例
採用担当者に好印象を与える履歴書を書くためには、読みやすい構成と適切な資格の選定が欠かせません。たとえば、以下のような記載例が挙げられます。
国家資格:
– 普通自動車第一種運転免許（2020年3月取得）
民間資格:
– 日商簿記検定2級（2022年11月取得）
– 基本情報技術者試験（2023年6月取得）
このように、重要度の高い資格を前に記載し、補足的な資格を下に続けると良いでしょう。また、資格 内容の具体性を示すことで、採用担当者に「即戦力」としての自信を伝えることができます。
履歴書に資格を書くときの注意点
虚偽記載がもたらすリスク
履歴書に虚偽の資格を記載することは、非常に大きなリスクを伴います。採用担当者に対する信用を損ね、採用後に発覚した場合は即座に解雇される可能性があります。また、虚偽記載が故意と判断されれば、履歴書自体が詐称文書とみなされる場合もあります。このような事態を避けるためにも、履歴書には必ず事実のみを記載するようにしましょう。資格の数え方や正式な名称を記載する際にも、慎重に確認することが大切です。
未取得の資格を記載しない理由
未取得の資格を履歴書に記載することは避けるべきです。まだ受験中や合格発表待ちの資格については、「取得予定」や「合格見込み」と明記するべきですが、記載する際には注意が必要です。採用担当者に誤解を与える可能性があるため、事実を正確に伝えましょう。特に履歴書では、資格の正確な数え方や取得状況が採用側に評価される重要な要素となります。
失効した資格の取り扱い方法
失効した資格を履歴書に記載する場合は、基本的にその事実を明確に示すべきです。資格の中には、更新手続きを必要とするものや、一定の条件下で効力が失われるものがあります。例えば、「〇〇検定（資格失効）」や「旧〇〇資格」などと記載して、現状を正しく伝えることが重要です。資格の数え方や正式名称の正確な表記は、信頼性を高めるポイントとなります。
採用ポジションに関連する資格の絞り方
履歴書に記載する資格は、応募先のポジションに関連性の高いものに絞ることがポイントです。多くの資格を取得している場合でも、全てを記載する必要はありません。むしろ、適切に資格を選び出すことで、採用担当者に「応募ポジションを意識している」という印象を与えられます。仕事に直結しそうな資格から順に記載するなど、資格の優先順位にも配慮しましょう。
資格記載が他の項目と矛盾しない書き方
履歴書に記載する資格が、他の項目と矛盾しないよう注意しましょう。例えば、過去の職歴や学歴と一致しない資格を記載してしまうと、採用担当者に違和感を与えることがあります。また、資格の数え方や名称の表記が統一されていないと、履歴書全体の信頼性が損なわれる可能性もあります。履歴書全体を通じて一貫性を保つことが重要です。
