コトラ（広報チーム） 
履歴書に書ける資格とは？
資格欄の基本的な書き方
履歴書における資格欄の書き方は、採用担当者に明確に伝わることが重要です。「取得年月」「資格名」「合格/取得」を基本情報として記載しましょう。たとえば、「2023年3月 実用英語技能検定2級 合格」のように、形式を統一することで見やすくなります。また、資格を書く順番は取得した古い順が一般的ですが、業務に関連する重要な資格を優先的に記載する方が採用担当者にアピールしやすくなります。
履歴書に記載できる資格の条件
履歴書に記載する資格は、基本的に「取得済みの資格」が対象です。ただし、勉強中や取得予定の資格でも、応募職種や業界に関連がある場合には記載できます。その際、「〇〇取得予定」や「〇〇勉強中」といった形式で記載することが推奨されます。また、記載すべき資格は国家資格、業務に役立つ民間資格、語学資格（例: TOEIC、英検）などが含まれます。一方で、業務に全く関連しない趣味・娯楽系の資格は避けるべきです。特に採用担当者が関心を持つのは職務に直結する資格や、目標意識を表す資格です。
資格と免許の違いについて
資格と免許の違いは、履歴書を作成する際に混同しやすいポイントです。一般的に、資格は特定のスキルや知識を持っていることを証明するものであり、受験や講習を受けて取得するものです。一方、免許は法律で定められた権利を持つことを示し、特定の活動を行うために必要な手続きや登録を伴います。たとえば、自動車運転免許は「免許」にあたり、日常業務やバイトにも活用される実用的な資格として広く知られます。履歴書ではこれらの違いを理解した上で、免許から記載するのが基本的なルールです。
未取得資格や勉強中の場合の記載方法
まだ取得していない資格や勉強中の資格も、適切に記載することであなたの意欲をアピールできます。その場合、「2024年〇月取得予定 TOEIC L&Rテスト」や「〇〇資格 勉強中」といった表現を活用しましょう。ただし、この場合、過剰なアピールや曖昧な書き方を避けましょう。実際の合格見込みがない資格を記載すると、信頼を損ねる可能性があります。また、未取得資格を記載するときは、その資格が応募職種や業界に関連性があるかも確認しておく必要があります。たとえば、不動産業界を目指している場合は「宅地建物取引士」の取得予定と記載することで好印象を与えることができます。
履歴書に書くと印象の良い資格一覧
汎用性の高い資格（例：簿記、TOEIC）
履歴書に書くことで採用担当者に好印象を与えやすい資格として、「簿記」や「TOEIC」などの汎用性の高い資格が挙げられます。簿記資格は金融や会計、事務作業の基礎知識を持っている証明として企業を問わず評価されます。特に「簿記2級以上」を取得している場合、専門的なスキルを持つとして採用選考でも有利です。また、TOEICは語学力を測定する資格で、特にスコア600点以上が英語を使う業務で相応とされ、外資系企業や国際的な業務では700点以上が評価されるポイントとなります。バイトや派遣の履歴書でも、このような基礎的で業務に活かせる資格は書いておくと効果的です。
業界特化型の資格（例：技術士、調理師）
特定の業界で求められるスキルを示す資格は、採用担当者にとって非常に重要なアピール材料になります。たとえば、技術職で必要とされる「技術士」や、飲食業界で重宝される「調理師」は、その分野でプロフェッショナルなスキルと知識を持つことを示します。これらの資格は特定業界での即戦力として期待されるため、応募職種との関連性が高い場合には必ず履歴書に記載しましょう。特に現場での実務経験が求められる職種では、実践的な能力を保証する資格として評価されやすいです。
実用性の高い資格（例：運転免許、フォークリフト）
実用性の高い資格は、どの業界・職種でも評価されることが多いです。「普通自動車運転免許」は、業務で車両を使用する職種だけでなく、多くの職場での移動や物資輸送の場面で必要とされます。また、「フォークリフト運転技能講習修了証」などの物流や製造業で役立つ資格も、高い評価を受けやすいものです。このような資格は、そのまま業務で即戦力となるため、採用担当者の目を引く効果があります。特にアルバイトでもこうした実用性の高い資格を持っていることで、応募者としてのアピールポイントが増します。
目標意識を示す資格（例：英検、ITパスポート）
資格を記載することで、単なるスキルの証明だけでなく、目標意識や向上心を示すこともできます。たとえば「実用英語技能検定（英検）」の2級以上は、ビジネスシーンでも活かせる英語運用能力を証明し、特に履歴書で印象に残る資格と言えます。また、IT基礎知識を問う「ITパスポート試験」も、ITスキルが必須となる現代の職場環境では注目される資格として有効です。未経験でも挑戦する姿勢を見せることが評価につながるため、これらの資格を取得する過程で自己成長をアピールできる点が魅力です。
採用担当者が注目する希少性のある資格
他の応募者と差をつけたい場合には、希少性の高い資格を履歴書に記載するのが効果的です。たとえば、不動産関連では「宅地建物取引士」、IT分野では「情報処理安全確保支援士」などが該当します。これらは専門性が高く、取得の難易度があるため、特に採用担当者の目に留まりやすい資格です。また、ユニークな資格であっても、応募職種に関連がある場合には面接の話題になりやすく、記憶に残る可能性があります。希少性のある資格は応募者の専門的なスキルや強みを示すため、履歴書に書くとプラスになります。
履歴書に書かない方がよい資格とは？
業務に関係のない資格の扱い方
履歴書に資格を記載する際には、その資格が応募する職種や業界と関連性があるかどうかをよく考える必要があります。たとえば、趣味やスポーツに関する資格、または業務と全く関係のない個人的な興味で取得した資格は、採用担当者にとってあまり評価対象にならないことが一般的です。たとえば、バイトの履歴書であっても、店舗の業務に関係のない特殊な資格を書くよりは、応募する仕事で活かせる汎用性のある資格を優先して記載しましょう。資格の数を増やす目的で無関連な資格を羅列してしまうと、むしろマイナス評価になることもあるため注意が必要です。
採用担当者が評価しない資格の見極め
採用担当者が注目しない資格にはいくつかの特徴があります。例えば、英語関連の資格では「英検3級」など、ビジネスシーンで求められるレベルに達していない資格は記載しない方が良いかもしれません。また、取得難易度が低いものや一般的すぎて誰でも取得可能な資格についても、特別な印象を与えにくいことがあります。何級から書くべきか迷った場合は、一般的に評価されやすい最低ライン（例: 英検2級以上、TOEIC600点以上）を基準にしましょう。採用担当者は資格を通じて応募者のスキルや専門性を見極めているため、職務に直接関連のないものを記載することでミスマッチと見なされることがあります。
記載を控えた方が無難なケース
記載を控えた方が無難な資格として、まず古すぎて現時点でのスキルとして使えないもの、また未熟なスコアのものが挙げられます。たとえば、TOEICのスコアが500点以下である場合や、学生時代の履歴としては低評価となるような資格については、記載を避けた方が良い場合があります。さらに、スポーツや趣味に関する資格も、職務に直結する場面が限られるため、特別な意図がない場合は省略する方が無難です。履歴書に記載する資格は、応募職種やその企業の業務内容との関連性を意識し、履歴書全体の印象を損ねないように心掛けることが重要です。
採用担当者にアピールできる書き方のコツ
資格の正式名称を正しく記載する
履歴書に記載する資格は、必ず正式名称で記載することが重要です。略称や非公式な呼び方ではなく、公式に認められている名称を使うことで、採用担当者に正確にアピールすることができます。例えば、「英検」ではなく「実用英語技能検定」、または「TOEIC」と記載する際も「TOEIC(R)L&Rテスト」と正式名称を用いるべきです。これにより、資格への理解度や正確さが評価される可能性があります。
取得時期と使用能力の関連性を説明する
履歴書の資格欄では、いつ取得した資格なのかを明確に記載しましょう。採用担当者は資格の有効性や現在の活用状況を重視します。例えば、TOEICのスコアを記載する際、「取得時期」が古いものであれば現在のスコアを更新するべき努力を見せた方が良い場合もあります。また、資格をどのように日常業務で活用しているのか、面接中に補足説明できれば、実用性を伝えるポイントにもつながります。
資格と職種の関連性をアピールする方法
資格は応募する職種と関連性が高いほど、採用担当者へのアピール効果が高まります。例えば、事務職や経理を目指す場合は「簿記」、外資系企業や営業職であれば「TOEIC」などが該当します。自分が持つ資格と職種との具体的な結びつきを想定し、履歴書内や面接時にその関連性を説明することが重要です。業務にどのように役立つかを明確に伝えることで、即戦力としての印象を与えることができます。
複数の資格を効果的に組み合わせて記載
採用担当者に強くアピールするためには、複数の資格を組み合わせて記載することも効果的です。例えば、「簿記」と「TOEIC」を併記することで、経理や国際業務に対応できるスキルを一目で伝えられます。同様に、「フォークリフト免許」と「運転免許」の組み合わせは、物流業界での即戦力をアピールするポイントになります。資格を書く順番や全体のバランスを考慮しつつ、組み合わせることで、より魅力的な履歴書が完成します。
