履歴書の「免許・資格」欄の書き方を徹底解説!見本付きでポイントとコツを紹介

1. 履歴書の「免許・資格」欄とは?

・免許・資格欄の役割と重要性

履歴書における「免許・資格」欄は、応募者が持つスキルや知識を証明する重要な項目です。採用担当者にとっては、職務に関連する能力や、業務に必要なスキルを短時間で確認する手がかりになります。この欄は、応募者の強みを具体的に示すことで、書類選考を有利に進めるために欠かせないポイントといえます。

・採用担当者が見るポイント

採用担当者が免許・資格欄で注目するのは、業務に直結するスキルや専門知識を証明できる資格の有無です。特に、その職種を遂行するために必須とされる資格が明確に記載されている場合、優先的に評価されることがあります。また、取得年月の記載や資格の正式名称の表記も重要で、正確性や信頼性が伝わるような記入が求められます。

・免許・資格欄を活用するメリット

免許・資格欄を正しく活用することで、応募者の強みを効率的にアピールすることができます。たとえば、業務に必要な資格だけでなく、仕事への意欲を示すために取得した汎用的な資格や、スキルアップのために挑戦している資格を記載することで、熱意や向上心を伝えることが可能です。また、履歴書全体の説得力を高めるため、自己PRと連動して関連性を持たせることも効果的です。

・「免許」と「資格」の違いについて

履歴書で記載する際、「免許」と「資格」は区別して考える必要があります。「免許」とは、国や自治体が一定の条件を満たした人に発行し、その内容に基づく業務や行為を許可するもの(例:運転免許)が該当します。一方で、「資格」は、特定の知識や能力を証明するために取得するもので、民間団体や国家資格などさまざまな種類があります。この違いを正しく理解し、その役割に応じて適切な記載を行うことが、履歴書を書く上での基本となります。

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2. 基本ルールを押さえよう:免許・資格欄の記載方法

・正式名称で記載する重要性

履歴書に免許や資格を記載する際は、必ず正式名称を使うことが重要です。正式名称を用いることで、採用担当者に正確かつ信頼できる情報を伝えることができます。例えば、「普通自動車第一種運転免許」を「普免」と略して記載すると、正確性に欠ける印象を与える可能性があります。履歴書ではあなたのスキルや取得実績を証明する必要があるため、必ず公式の名称で記載しましょう。特に国家資格や業務に関連する専門資格では、正式名称を掲載することで信頼度が高まります。

・記入順のルールとおすすめ順番

免許・資格欄の記載順は以下のルールを参考に整えると良いでしょう。一般的には、「運転免許」を最初に記載します。その後、仕事に関連する資格や高い専門性を示す資格を記載し、最後にその他の資格を書く順番がおすすめです。また、資格を取得した年月順に記載することもポイントです。これにより、採用担当者が内容を時系列で確認しやすくなり、一貫性のある履歴書として印象付けることができます。

・省略や略称がNGな理由

履歴書に記載する資格名は、略称を使用しないことが必須です。省略や略称は、採用担当者が内容を誤解するリスクを招きます。例えば、「TOEIC」はその点数を加えて正確に「TOEIC公開テスト 850点取得」と表記することで信頼性が高まります。また、正式名称を使用することで、企業はその資格がどの程度のスキルを証明しているかを正確に判断できます。これにより、履歴書全体がプロフェッショナルな印象を与えることが可能です。

・日付の書き方とポイント

資格欄の記載では、取得した年月を明記することが重要なポイントです。和暦・西暦のどちらを使用するかは自由ですが、履歴書全体で統一する必要があります。例えば、「令和3年5月 普通自動車第一種運転免許 取得」や「2021年5月 普通自動車第一種運転免許 取得」のように記載してください。また、適当な年月を記入するのではなく、取得証明書やカードを確認して正確な日付を記載するようにしましょう。これにより、採用担当者からの信頼を得ることができます。

・資格なしの場合の対処法

現在、履歴書に記載できる資格がない場合でも、「免許・資格」欄を空白のまま提出するのは避けましょう。この欄が空白だと、採用担当者に準備不足の印象を与えかねません。その場合は「特になし」と記載するのが一般的です。ただし、もし現在取得を目指している資格や勉強中の資格があれば、「〇〇資格 勉強中」や「〇〇資格 取得予定(2024年3月)」と記載することも可能です。このように記載することで、向上心や努力をアピールできます。

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3. 見本で解説!効果的な免許・資格欄の書き方

・運転免許を記載する場合の例文

履歴書の免許・資格欄では、運転免許を記載する場合、正式名称で記載することが最も重要です。「普通自動車免許」や「普免」といった略称ではなく、例えば「普通自動車第一種運転免許」というように丁寧に記載しましょう。また取得年月日も正確に記入することが必要です。記載例としては以下のようになります。

例:令和3年7月 普通自動車第一種運転免許 取得

運転免許は広く認知されている資格であり、多くの職種においてプラスの評価を受けるポイントですので、資格欄の最初に記載するのが一般的です。免許種別が複数ある場合や大型免許など特殊な免許を持っている場合は、それも明確に記載しましょう。

・資格の等級(例:簿記、英検)の書き方

簿記や英検のように等級がある資格の場合、その等級も含めて正確に記載することが重要です。等級が履歴書を見る採用担当者に能力の目安として認識されるため、明確に記載することでアピールにつながります。

例:平成30年11月 日本商工会議所主催簿記検定試験2級 合格

例:令和2年10月 実用英語技能検定2級 取得

取得年月は必須で、和暦・西暦は履歴書全体で統一してください。また、職種に関連の高い資格については特に強調しましょう。

・TOEICや語学資格の記載方法

語学資格であるTOEICやTOEFLの場合、スコアを具体的に明記することが重要です。「TOEIC 800点」や「TOEFL iBT 95点」など、取得者の能力を数値的に伝えられる資格は、採用担当者に具体的なスキルイメージを与えやすくなります。

例:令和3年6月 TOEIC 800点

英検などと違ってスコア型資格の場合は点数の有効期限にも注意し、有効期限内のスコアのみを記載します。また、英語以外の語学資格(例えば「中国語検定」や「DELF」)の場合も同様に、等級やスコアを正式に記載しましょう。

・勉強中や取得見込みの資格を書く際の注意点

勉強中や取得見込みの資格について記載する場合、「取得予定」や「受験予定である旨」を明確に記載することがポイントです。ただし、いずれも正式に取得していない時点では実績として扱われないため、自信がある場合に限り記載することをおすすめします。

例:令和6年5月 日商簿記検定2級 受験予定

例:現在、TOEIC 850点取得に向け学習中

取得見込みの資格は、採用担当者に向けた努力のアピールとして機能しますが、関連性の薄い資格を無理に記載するのは避けましょう。その資格が将来のキャリアや応募職種にどうつながるかを意識した記載が大切です。

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4. 応募先に合わせた免許・資格欄のカスタマイズ方法

・企業や職種に関連性のある資格の選び方

履歴書に記載する免許・資格は、応募する企業や職種のニーズにマッチするものを優先的に選びましょう。例えば、営業の職種であれば「普通自動車第一種運転免許」は欠かせません。また、事務職に応募する場合であれば、パソコンスキルを証明する「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」や「日商簿記」などがアピールポイントになります。企業が求めるスキルや資格は求人票や会社のウェブサイトに記載されている場合が多いので、事前にリサーチしておくことが重要です。

・強調したい資格の記載順を工夫する

免許・資格欄には取得順に記載することが基本ですが、応募先の企業にとって特に重要な資格を目立たせるために、順番を工夫することも可能です。特にアピールしたい資格がある場合は、「普通自動車第一種運転免許」の次の行などに記載しましょう。ただし、あくまで履歴書全体の整合性を保つことが大切です。公式の取得年月日を正しく記載し、一貫性のあるフォーマットを意識してください。

・資格が多い場合の書ききれないときの対処法

資格の数が多く、履歴書の免許・資格欄に書ききれない場合は、応募先に関連性が薄い資格を省略することを検討しましょう。また、「関連資格欄」などを別途設け、詳細に記載する方法もあります。たとえば立場が重要な国家資格は必ず記載し、趣味や関連性の低い資格については優先度を下げる選択が必要です。同時に、資格名称を正確に記載し、省略形や略称は避けましょう。

・自己PRとの一貫性を意識する

免許・資格欄の内容は、自己PRや志望動機と整合性を持つようにしましょう。例えば、「英語を活かした業務に挑戦したい」というアピールポイントがある場合は、「TOEIC○○点」「実用英語技能検定○級」などを記載することで説得力が増します。また、取得した資格が業務経験やスキルアップにどのように繋がるかを明確にすることも有用です。履歴書全体を通じ、あなたのスキルや意欲が企業に正しく伝わるよう工夫しましょう。

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5. ありがちな間違いや注意点

・正式名称の記入ミスに注意

履歴書の免許・資格欄では、資格や免許の正式名称を用いることが非常に重要です。「普通自動車運転免許」を「普免」と略したり、「英検」をただ単に「英語検定」と記載したりすると、採用担当者にきちんとした印象を与えられません。正式名称が分からない場合は、資格を発行した団体や公式サイトなどで確認してください。正式名称を正確に記載することで、履歴書全体の信頼性を高めることができます。

・日付や年月のフォーマットに関する注意

免許・資格欄に記載する取得日のフォーマットも注意が必要です。履歴書全体で、和暦または西暦を統一する必要があります。例えば「令和元年5月」や「2019年5月」といった統一された表記にすることで、見やすく整然とした印象を与えることができます。誤って和暦と西暦が混在すると採用担当者に雑な印象を与えてしまう可能性があるため、履歴書全体を見直して統一感を持たせましょう。

・資格欄が空欄のまま提出してしまうミス

履歴書を提出する際に、資格がない場合でも免許・資格欄を空欄のまま提出するのは避けましょう。資格を持っていない場合は、「特になし」と記載すると誠実な印象を与えることができます。また、例え現在取得を目指している資格がある場合でも「〇〇勉強中」や「〇〇取得予定」と記載することで、意欲を示すことが可能です。空欄の履歴書は採用担当者にマイナスの印象を与えかねないため、必ず埋めるようにしましょう。

・内容が採用ポジションに合っていない場合の改善策

免許・資格欄には、多くの資格を所持している場合でも、応募する職種に直結する資格を優先的に記載することが重要です。例えば、営業職に応募する場合は運転免許を最初に記載し、次にビジネス関連資格や語学資格などを続けます。一方で、職種に関連性が低い趣味に関する資格やスポーツの資格は省略する方が無難です。このように、履歴書に記載する順番や内容を工夫することで、採用担当者に対して適性を強調することができます。

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6. 最後に履歴書をより魅力的に仕上げるコツ

・見やすいフォーマットで統一感を持たせる

履歴書全体を通じて、統一感のあるフォーマットを使用することは非常に重要です。特に「免許・資格」欄も、他の項目と同様に見やすさを意識して記入しましょう。使用するフォントや文字サイズを統一し、書き方もルールに従って整理すると読み手にとって印象が良くなります。また、資格を取得した年月日や順番についても一貫性を保つことを心がけましょう。例えば、「西暦」と「和暦」を混在させるのではなく、どちらかに統一すると履歴書全体の整合性が保たれ、採用担当者にも伝わりやすくなります。

・資格以外のアピールポイントとどう連動させるか

履歴書の「免許・資格」欄は単独で記載するだけでなく、自己PRや職務経歴書と関連付けることで、さらに魅力的に見せることが可能です。例えば、応募職種に必要な資格だけでなく、その資格を活かしてどのような成果を上げたかや、その能力をどう活用したいかをアピールすることで、採用担当者に強い印象を与えられます。資格だけに頼らず、その取得過程で学んだスキルやエピソードを他の項目に織り込むことも効果的です。

・プロに見てもらう、またはテンプレート活用のすすめ

履歴書の作成に迷った場合は、プロのアドバイスを受けるのも良い選択肢です。ハローワークや職業紹介サービスの担当者、またはキャリアコンサルタントに相談することで、より的確なアドバイスを受けられるでしょう。また、インターネット上にあるテンプレートを活用するのも手軽で効果的です。特に、資格欄の記入例が具体的に記載されているテンプレートは、自分の記載漏れや間違いを防ぐ助けになります。不安な場合は一度第三者に見てもらうことで、履歴書全体の完成度を高めることができます。

・再確認!提出前の最終チェック項目

履歴書の提出前には、最終的な確認を欠かさないことが大切です。「免許・資格」欄では、正式名称や取得年月日が正確に記載されているかをチェックしましょう。また、記載した資格の順番が不自然でないか、応募先の職種に適した資格がしっかり含まれているかも再確認が必要です。さらに、誤字脱字やフォーマットの乱れがないかを注意深く見直します。そして、全体を通して清潔感のある仕上がりかを意識し、完成品を提出するようにしましょう。この最終確認を怠らなければ、履歴書全体がより魅力的なものとなり、採用の可能性を高めることができます。

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)

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