【徹底解説】おすすめ通信制MBAの特徴・費用・卒業後のキャリアまとめ

投稿日 2023年12月24日
更新日 2025年12月24日
著者コトラ（広報チーム）
カテゴリー経営層・事業会社

はじめに

オンライン（通信制）MBAに注目が集まる背景

近年、ビジネス環境はデジタル化やグローバル化の加速により、急速に変化しています。このような状況下で、従来の経験や直感だけに頼った意思決定では限界があると感じるビジネスパーソンが増え、「体系的に経営を学びたい」というニーズが高まっています。

MBA（Master of Business Administration、経営学修士）は、経営学全般の理論と実践を体系的に学び、マネジメントスキルやリーダーシップを磨くためのプログラムです。これまでMBA取得といえば通学型が一般的でしたが、デジタル技術の発展やオンラインコミュニケーションツールの普及、そして働き方の多様化/柔軟化に伴い、「オンラインMBA」「通信制MBA」と呼ばれるプログラムが注目を浴びるようになりました。これにより、場所や時間の制約を受けにくく、働きながらでもMBA取得を目指せるようになりました。

想定読者とペルソナ（30代～40代のビジネスパーソン、キャリアアップ志向）

本記事は、30代から40代のビジネスパーソンで、以下のようなキャリアアップ志向を持つ方を主な読者として想定しています。

現在の仕事や家庭と両立しながら、経営知識を体系的に学びたい
昇進や転職を視野に入れ、自身の市場価値を高めたい
将来的な起業や新規事業開発に役立つ実践的なスキルを習得したい
時間や場所にとらわれずに、自分のペースで学習を進めたい

このようなニーズを持つ方々にとって、オンラインMBAがどのような選択肢となるのかを詳細に解説していきます。

転職のご相談（無料）はこちら＞

通信制MBAとは？その基礎知識

通信制MBAの定義とプログラム形態

通信制MBAとは、主にインターネットを介して講義、ディスカッション、課題提出などが行われるMBAプログラムです。従来の通学型MBAとは異なり、場所や時間の制約を受けずに学習を進められるのが特徴です。

プログラム形態には大きく分けて二つのタイプがあります。

オンデマンド型（非同期型）: 講義映像を自身の都合の良い時間に繰り返し視聴でき、ディスカッションはオンライン掲示板などのテキストチャット形式で行われることが多いです。自分のペースで学習を進めたい方、忙しいスケジュールの中で柔軟に学びたい方に適しています。
ライブ型（同期型）: 特定の時間帯にライブ授業（ウェビナー）が開催され、リアルタイムでの音声ディスカッションが中心となります。通学に近い臨場感があり、即応性のあるコミュニケーションを重視する方に適しています。

多くの通信制MBAではこれらの形式を組み合わせて提供しており、受講生は自身のライフスタイルや学習スタイルに合わせて選択することが可能です。

通信制MBAと通学制MBAの違い

通信制MBAと通学制MBAの主な違いは、以下の点が挙げられます。

学習場所の柔軟性:
通信制MBA: 自宅、職場、移動中など、インターネット環境があればどこでも学習可能。
通学制MBA: 大学キャンパスに通学する必要がある。
時間の自由度:
通信制MBA: オンデマンド形式が多いため、自分のペースで学習スケジュールを調整しやすい。講義の倍速再生や繰り返し視聴も可能。
通学制MBA: 定刻出席が求められ、再視聴ができない場合が多い。
費用感:
通信制MBA: 通学型に比べて交通費や宿泊費がかからず、学費も比較的安価な傾向がある。
通学制MBA: 学費が高額な傾向があり、通学費なども別途必要となる。
ネットワーク形成:
通信制MBA: オンラインコミュニティや定期的な交流会を通じてネットワークを形成する。オンラインならではの多様な人材との出会いも期待できる。
通学制MBA: 対面での交流が多く、深い人脈を形成しやすい。

学位そのものの価値については、オンラインだからといって評価が劣ることはありませんが、学習体験や得られるネットワークの質には違いがあります。自分にとって最適な学習環境を選ぶことが重要です。

転職のご相談（無料）はこちら＞

通信制MBAの主な特徴と学び方

働きながら学べる柔軟な学習スタイル

通信制MBAの最大の魅力は、多忙な社会人が働きながらでも学習を続けられる柔軟な学習スタイルです。通学不要なため、移動時間を削減でき、その時間を学習に充てることができます。特にオンデマンド型の講義は、通勤時間や昼休み、出張先など、隙間時間を有効活用して学習を進めることが可能です。これにより、仕事や家庭と両立しながら、キャリアを中断することなくMBA取得を目指すことができます。

カリキュラム例：経営戦略・人間学・マーケティング等

通信制MBAのカリキュラムは、通学型MBAと同様に、ビジネスに必要な幅広い知識を体系的に学ぶことができます。主要な学習内容としては、以下のような科目が挙げられます。

経営戦略: 競合分析、成長戦略、ポジショニングなど、企業の方向性を決定する戦略的思考を養います。
マーケティング: 市場調査、顧客分析、プロモーション戦略など、製品やサービスを市場に投入し、顧客に届けるための手法を学びます。
会計: 財務諸表の理解、原価計算、損益管理など、企業の財務状況を把握し分析するための知識を習得します。
ファイナンス: 投資判断、資金調達、企業価値評価など、企業の資金に関する意思決定能力を高めます。
組織論・人材マネジメント: 組織構造、リーダーシップ、チーム運営、採用・育成、評価制度など、組織を効果的に機能させるための知識を深めます。
人間学: リーダーに求められる資質や倫理観を養うための科目です。

これらの科目を横断的に学ぶことで、経営の全体像を理解し、各知識を相互に活用できる実践的な力が身につきます。

オンデマンド・ライブ型授業の実態

オンラインMBAの授業形式は、オンデマンド型とライブ型が主流です。

オンデマンド型授業: 録画された講義映像を視聴する形式で、受講期間内であればいつでも何度でも繰り返し視聴可能です。これにより、自分の理解度に合わせて学習を進められ、難しい内容は繰り返し復習できます。ディスカッションはオンライン掲示板などのテキストチャット形式で行われることが多く、じっくりと論理を組み立てて意見を表明する力が養われます。発言者の声の大きさや立場に左右されず、内容重視の議論ができる点も特徴です。
ライブ型授業: 特定の時間にオンライン会議システム（Zoomなど）を使って行われるリアルタイム授業です。通学型の授業と同様に、教員や学生が一斉に参加し、ディスカッションを中心に学びます。リアルタイムでの質疑応答や意見交換が可能で、高い臨場感の中で学習できます。

多くの通信制MBAでは、これらを組み合わせたハイブリッド形式を採用しており、受講生は自身の都合や学習目的に合わせて最適な学習方法を選択できます。例えば、グロービス経営大学院では、オンラインクラスでも通学クラスと同様にディスカッション中心のライブ形式の授業を提供し、高い学習効果を追求しています。

転職のご相談（無料）はこちら＞

国内・海外のオンラインMBA比較とおすすめ校

国内で取得できるおすすめ通信制MBA5選

日本国内でオンライン（通信制）MBAを取得できるビジネススクールは複数存在します。ここでは、代表的なスクールを5つご紹介します。

グロービス経営大学院:
日本最大規模のMBAプログラムを提供し、オンライン受講のみでのMBA取得が可能です。
ライブ形式のディスカッション授業が特徴で、通学形式と変わらない質の高い学びを提供しています。
柔軟な受講制度があり、忙しい社会人でも継続しやすい環境が整っています。
SBI大学院大学:
文部科学省認可のオンライン専門ビジネススクールです。
MBA本科コースの他、Pre-MBAコースやMBA単科コースなど、目的別に選べるコースが用意されています。
オンライン完結型で、場所や時間を選ばずに学習を進めることができます。
ビジネス・ブレークスルー大学大学院（BBT大学院）:
世界的経営コンサルタント大前研一氏が学長を務め、実践的な知見を学べるオンラインMBAです。
独自のケーススタディ「RTOCS（Real Time Online Case Study）」により、現在進行形の企業課題に取り組み、問題解決能力を鍛えます。
オンデマンド型の講義映像とオンライン掲示板でのテキストディスカッションが中心です。
事業創造大学院大学:
「事業創造」に特化した5つのMBAプログラムを提供しており、興味のある専門領域に合わせた学びが可能です。
平日夜間・土曜日のみの受講で修了できるため、社会人でも両立しやすいです。
多様なバックグラウンドを持つ学生や教員とのネットワーク形成を積極的にサポートしています。
名古屋商科大学大学院（PreMBA）:
MBAの導入教育課程であるPreMBAを提供しており、短期間でマネジメントの基礎を学ぶことができます。
修了してもMBA学位は取得できませんが、PreMBAの履修証明（Certificate）は履歴書に記載可能で、修士課程への道も開けます。

これらのスクールは、それぞれ異なる特徴や強みを持っており、自身の学習目的やライフスタイルに合わせて検討することが重要です。

海外MBAも検討すべきか？そのメリット・デメリット

海外MBAは、国際的なビジネス環境での活躍を目指す方にとって魅力的な選択肢です。オンライン形式であれば、日本にいながら海外のビジネススクールのプログラムを受講することも可能です。

メリット:

世界レベルの経営学が身につく: 世界的に評価の高いビジネススクールで学ぶことで、最先端の経営理論やグローバルな視点を習得できます。
英語力の向上: 授業や課題、ディスカッションが英語で行われるため、ビジネスシーンで通用する高度な英語力が自然と身につきます。
国際的な人脈形成: 世界各国から集まる多様なバックグラウンドを持つ学生との交流を通じて、グローバルなネットワークを築けます。
就職・転職市場での評価: 特に外資系企業や国際機関では、海外MBAホルダーが優遇される傾向があります。

デメリット:

高い英語力が必要: 入学前から高いTOEFLやGMATのスコアが求められることが多く、英語学習に多大な時間と労力が必要です。
費用が高額: 国内MBAと比較して、学費が非常に高額になる傾向があります。オンライン形式であっても、一部のトップスクールでは高額な費用がかかる場合があります。
学習期間が長い場合がある: 海外のオンラインMBAは、国内と比較して卒業までに平均3年程度かかるプログラムも存在します。
対面交流の機会が限定的: 完全オンラインの場合、現地での直接的な交流や体験が不足する可能性があります。

例えば、マサチューセッツ州立大学とアビタスが提携する「UMass MBAプログラム」のように、日本語サポートがありながらも米国MBAの学位を取得できるプログラムも存在します。自身の目標や英語力、予算などを考慮し、慎重に検討しましょう。

主要MBAプログラムの費用・取得期間比較

主要なMBAプログラムの費用と取得期間を比較すると、以下のようになります。

プログラムの種類費用相場（2年間）標準取得期間特徴国内オンラインMBA260万円〜330万円前後2年働きながら学びやすく、費用を抑えられる。日本語での受講が主。国内通学制MBA（私立）300万円〜450万円以上2年対面での深い人脈形成が可能。国内通学制MBA（国公立）100万円〜150万円程度2年私立より安価だが、入試難易度が高い傾向。海外オンラインMBA300万円〜800万円前後2年〜5年日本にいながら海外MBA取得。英語力向上、国際的な視点。海外フルタイムMBA800万円〜2,000万円以上1年〜2年最先端の経営学とグローバルな人脈、高額な費用と機会費用。

※上記の費用は授業料のみの目安であり、入学金やIT教材費、施設設備金などが別途発生する場合があります。また、為替レートによって海外MBAの費用は変動します。

国内のオンラインMBAの費用は、おおよそ300万円前後が相場ですが、教育訓練給付金制度の対象となっているスクールも多く、条件を満たせば最大112万円の給付金を受けられる場合もあります。これにより、実質的な費用負担を大きく減らすことが可能です。

取得期間については、ほとんどの国内オンラインMBAプログラムは2年間を標準修了年限としていますが、長期履修制度を利用して最長5年程度まで在籍期間を延長できるスクールもあります。自身の仕事やライフスタイルに合わせて無理のない学習計画を立てることが重要です。

転職のご相談（無料）はこちら＞

通信制MBAのメリット・デメリット

主なメリット（時間の自由度、ネットワーク形成ほか）

通信制MBAには、多忙なビジネスパーソンにとって魅力的な多くのメリットがあります。

時間の自由度が高い: オンデマンド型授業が中心のため、自分の都合の良い時間に学習を進められます。通勤時間や出張先、育児中など、場所を選ばずに学べるため、仕事や家庭との両立がしやすい点が最大のメリットです。講義映像を繰り返し視聴できるため、理解を深めやすいという利点もあります。
費用を抑えられる: 通学制に比べて交通費や宿泊費がかからないだけでなく、学費自体も比較的安価な傾向があります。また、教育訓練給付金制度の対象となるプログラムも多く、経済的な負担を軽減できます。
キャリアを中断せずに学べる: MBA取得のために仕事を辞める必要がないため、収入を維持しながらスキルアップを目指せます。学んだ知識をすぐに実務に活かせるため、実践的な学びを深めることができます。
多様なネットワーク形成: 地域や国境を越えた多様なバックグラウンドを持つ学生が集まるため、普段のビジネスでは出会えないような人々と交流し、人脈を築くことができます。オンラインディスカッションでは、立場や声の大きさに左右されず、論理に基づいた建設的な議論が行われ、深い学びと連帯感が生まれることがあります。
オンラインコミュニケーションスキルの向上: オンラインでのディスカッションやグループワークを通して、非対面でのコミュニケーションスキルが磨かれます。これは、リモートワークが普及する現代において、非常に価値のあるスキルです。

主なデメリット（モチベーション管理、対面交流の限界など）

一方で、通信制MBAにはデメリットも存在します。

モチベーションの維持が難しい: 時間的制約や強制力が少ないため、自律的な学習姿勢が求められます。長期間にわたって学習を継続するには、高い自己管理能力と強いモチベーションが必要です。通学制のような周囲の学生からの刺激が直接得にくい環境であるため、孤独感を感じやすい場合もあります。
対面交流の限界: オンラインでの交流が中心となるため、通学制のような偶発的な出会いや、授業外での深い人間関係を築きにくいと感じる人もいます。直接顔を合わせてのディスカッションや懇親会と比べると、得られる刺激や情報が限定される可能性があります。
国際認証の有無: 国内のオンラインMBAプログラムの中には、国際認証（AACSB、EQUIS、AMBAなど）を受けていないものも存在します。国際的なキャリアを目指す場合、国際認証の有無が評価に影響する可能性もあるため、注意が必要です。
学習の質の差: オンライン教育の質は、提供するスクールによって大きく異なります。単に動画を配信するだけのプログラムでは、実践的なスキルや思考力を養うのは難しいでしょう。双方向性のあるディスカッションや、質の高いフィードバックが受けられるプログラムを選ぶことが重要です。

これらのデメリットを理解した上で、自身の性格や学習スタイルに合ったプログラムを選ぶことが、通信制MBAを成功させる鍵となります。

転職のご相談（無料）はこちら＞

通信制MBA取得後のキャリア・実際の活かし方

昇進・転職市場での評価

通信制MBAの取得は、昇進や転職市場において自身の市場価値を高める有力な要素となります。MBAを修得していることは、企業にとって「経営の基礎を理解し、戦略的に行動できる人材」という強いシグナルとなります。

昇進: 特にマネジメント職を目指す方や、経営に関わる部門で働く方にとっては、MBAでの学びが自らの強みを裏付ける証拠となります。企業によっては、社内昇進の条件として経営知識の習得を掲げている場合もあり、MBAはその裏付けとして大きな効果を発揮します。
転職: 転職市場では「経営を体系的に学んだ意欲的な人材」として評価されやすくなります。特にコンサルティングファームや外資系企業、経営幹部候補といったポジションでは、MBAの学位が有利に働くことが多いです。異業種への転職や、より責任のあるポジションへのステップアップの機会も広がります。実際に、オンラインMBAを修了したことで希望の管理職に昇進したり、異業種への転職に成功した事例も多く存在します。

ただし、オンラインMBAの価値を十分に理解していない企業や採用担当者も一部にはいる可能性があるため、学びの成果を具体的にアピールすることが重要です。

経営スキル・マネジメント力・意思決定力の向上

MBAのカリキュラムを通じて、以下の経営スキルや能力が向上します。

経営スキル: 経営戦略、マーケティング、会計、ファイナンス、組織論など、ビジネスに必要な知識を体系的に学ぶことで、経営の全体像を理解し、各知識を相互に活用できる力が身につきます。
マネジメント力: リーダーシップ論や人材マネジメントを学ぶことで、チームや組織を効果的に率いるマネジメント力が向上します。新規プロジェクトの立ち上げ時にリスクを分析し、最適なリソース配分を行う能力も養われます。
意思決定力: ケーススタディやディスカッションを通じて、複雑なビジネス課題に対する分析力と問題解決能力が高まります。数字や理論に裏付けられた判断ができるようになることで、より信頼感のある意思決定が可能になります。

これらのスキルは、業種や職種を問わず普遍的に役立つ「ビジネスの土台」となり、管理職やリーダーを目指す方にとって、その後のキャリアの安定性や成長を大きく左右するでしょう。

起業・新規事業開発への展開実例

MBAで得られる知識は、既存の業務改善だけでなく、起業や新規事業開発を目指す方にも大いに役立ちます。

ビジネスモデル設計: 経営戦略やマーケティングの基礎を理解することで、実現可能性の高いビジネスモデルを設計する力が身につきます。
リスク管理: ファイナンスや会計の知識を活用し、事業のリスクを適切に評価・管理しながら、持続的に事業を成長させる視点を持つことができます。
アントレプレナーシップ（起業家精神）の育成: 事業創造に特化したプログラムを提供するスクールもあり、起業家育成のための支援体制が充実している場合もあります。例えば、SBI大学院大学の「SBI-Uベンチャーチャレンジ制度」のように、優秀なビジネスプランに出資や事業支援を行う制度もあります。
多様な人脈の活用: MBAで築いた多様なバックグラウンドを持つ学友とのネットワークは、起業や新規事業開発における貴重なブレーンやパートナーとなる可能性があります。

実際に、オンラインMBAを修了した後に起業したり、社内で新規事業を立ち上げたりする事例は数多く存在します。限られた資金や人材で挑戦する場面では、MBAで得た知識とフレームワークが判断基準となり、成功確率を高めてくれるでしょう。

転職のご相談（無料）はこちら＞

通信制MBA選びのポイントとよくある質問

費用と入試難易度、学びの質をどう見極めるか

通信制MBAを選ぶ際には、以下の3つのポイントを総合的に見極めることが重要です。

費用:
国内オンラインMBAの学費は2年間で300万円前後が目安ですが、入学金やシステム利用料などが別途必要となる場合があります。
国公立のMBAは100万円〜150万円程度で私立より安価ですが、オンラインプログラムは限られます。
教育訓練給付金制度の対象校であるかを確認し、利用できる場合は実質的な費用負担を軽減できます。
長期履修制度を利用する場合の追加費用も確認しておきましょう。
入試難易度:
通信制MBAの入試は、書類審査（課題エッセイ、志望理由書など）と面接が中心となることが多いです。一部では小論文や記述式試験が課される場合もあります。
各スクールは過去の入試倍率を公表していないことが多いため、入試内容や求められる経験、英語力の有無などを確認し、自身のバックグラウンドと照らし合わせて判断しましょう。無料体験授業や説明会に参加して、入学後のイメージを掴むことも有効です。
学びの質:
オンラインであっても、通学と同等の質の高い教育が受けられるかどうかが重要です。ディスカッション中心の授業形式か、実践的なケーススタディが豊富に用意されているかなどを確認しましょう。
教員陣が現役の実務家であるか、ビジネスの第一線で活躍しているかどうかも、学びの質を判断する上で重要な要素です。
国際認証（AACSB、EQUIS、AMBA）を取得しているスクールは、教育プログラムの品質が国際的に保証されているため、一つの目安となります。

自分の目的に合ったオンラインMBAの選び方

オンラインMBAを選ぶ際は、自身のキャリア目標や学習目的とスクールの特徴が合致しているかを確認することが不可欠です。

キャリア目標:
昇進・管理職を目指す: 経営戦略や組織論、リーダーシップ論に強みを持つスクールが良いでしょう。
転職・キャリアチェンジ: 卒業生の進路や転職サポートが充実しているスクールを参考にしましょう。
起業・新規事業開発: アントレプレナーシップ教育や事業創造に力を入れているスクール、資金提供や販売支援などのサポートがあるスクールが適しています。
グローバルな活躍: 海外MBAプログラムや、国際ビジネスに特化したカリキュラムを提供するスクールを検討しましょう。
学習スタイル:
柔軟性を重視するならオンデマンド型、リアルタイムの交流や臨場感を重視するならライブ型、またはその両方を組み合わせたハイブリッド型が提供されているかを確認します。
自分のペースで学習を進めたい場合は、履修期間の柔軟性やアーカイブ視聴の有無も確認しましょう。
ネットワーク:
どのようなバックグラウンドを持つ学生が集まっているか、卒業生のコミュニティ活動が活発かどうかも重要なポイントです。クラブ活動や同窓会、勉強会などが充実しているスクールは、卒業後も続く人脈形成に役立ちます。

入学を検討しているスクールの体験授業や説明会に参加し、教員や在校生、卒業生の声を聞くことで、より具体的なイメージを掴むことができます。

通信制MBAに関するよくある疑問Q&A

オンラインMBAは日本語で受講できますか？
国内のオンラインMBAであれば、基本的に日本語で受講可能です。本記事で紹介したグロービス経営大学院、SBI大学院大学、ビジネス・ブレークスルー大学大学院、事業創造大学院大学はすべて日本語で受講できます。海外MBAの中には、日本語と英語のハイブリッド方式を採用しているプログラムもあります。
無料で受講できるオンラインMBAはありますか？
MBA学位を取得できるオンラインプログラムで、完全に無料で受講できるものはありません。ただし、多くのスクールで無料の体験授業や説明会を実施していますので、まずはこれらを活用して雰囲気をつかむことをおすすめします。
1年で修了できるオンラインMBAはありますか？
国内のオンラインMBAの標準修了年限は2年間であり、1年で修了できるプログラムはほとんどありません。通学制の国内MBAには1年制プログラムも存在しますが、オンラインで1年での取得は難しいのが現状です。多くのオンラインMBAでは、最短2年での修了を前提としていますが、最長5～6年間の長期履修制度を設けているところもあります。
オンラインMBAは意味がないというのは本当ですか？
「オンラインMBAは意味がない」という意見は一部に存在しますが、結論として、自身の目的や学習スタイルに合ったプログラムを選べば、非常に価値のある学びとなります。意味がないとされる理由としては、「国際認証を受けたプログラムが少ない」「対面交流が不足する」などが挙げられますが、多くのスクールがこれらの課題に対して工夫を凝らしています。オンラインならではの多様な人脈形成や、非対面でのコミュニケーションスキル向上など、特有のメリットも存在します。カリキュラム内容や提供されるサポート体制をしっかり確認し、自身にとって意義のある学びを見極めることが重要です。

転職のご相談（無料）はこちら＞

まとめ

通信制MBAでキャリアも人生もアップデート

オンライン（通信制）MBAは、多忙な現代のビジネスパーソンにとって、キャリアアップや自己成長を効果的に実現するための強力なツールです。場所や時間の制約を受けずに経営学を体系的に学べる柔軟な学習スタイルは、仕事や家庭と両立しながらスキルアップを目指したい方にとって大きな魅力となります。

通信制MBAで得られるものは、単なる知識だけではありません。経営戦略、マーケティング、ファイナンスといった実践的な経営スキルはもちろんのこと、ディスカッションを通じて磨かれる論理的思考力、問題解決能力、そして多様なバックグラウンドを持つ仲間とのネットワークは、あなたのキャリアを大きく広げ、人生を豊かにするかけがえのない財産となるでしょう。