バックエンドエンジニアの平均年収は?正社員・フリーランスの差

バックエンドエンジニアの仕事内容と年収の全体像

バックエンドエンジニアが担う役割

バックエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションの利用者からは見えにくい裏側の仕組みをつくる職種です。会員情報や商品情報などのデータを管理し、画面側からの操作に応じて必要な情報を返す処理を設計・開発します。

具体的には、サーバー上で動くプログラムの開発、データベースの設計、外部サービスとの連携、セキュリティ対策、処理速度や安定性の改善などを担当します。サービスの基盤に関わるため、担当範囲が広がるほど年収にも差が生じやすい仕事です。

平均年収の目安と年収幅

バックエンドエンジニアの年収は、経験年数や雇用形態、勤務地、担当する仕事の難易度によって大きく変わります。目安としては、若手を含む正社員では年収400万円台から、高度な設計や管理を担う経験者では年収800万円台以上を目指せる場合があります。

記事内で扱う年収帯としては、おおむね450万〜900万円程度の幅を想定できます。ただし、この幅は全員に当てはまる平均ではありません。未経験に近い人、地方勤務の人、大規模サービスの設計を担う人、フリーランスとして高単価案件を継続して受ける人では、収入水準が異なります。

年収を比較する際に確認すべき条件

年収を比較する際は、提示された金額だけで判断しないことが重要です。正社員の場合は賞与、残業代、住宅手当、退職金制度などが含まれるかを確認します。フリーランスの場合は、月額単価だけでなく、案件がない期間や税金、保険料、経費も考慮する必要があります。

また、同じ「バックエンドエンジニア」でも、実装を中心に担当するのか、設計やチーム管理まで担うのかで市場価値は変わります。年収相場を見るときは、雇用形態、経験年数、担当工程、勤務地をそろえて比較することが大切です。

転職のご相談(無料)はこちら>

正社員バックエンドエンジニアの平均年収

経験年数別の年収目安

正社員の年収は、一般に経験年数とともに上がる傾向があります。ただし、単に在籍年数を重ねるだけでは大幅な年収アップにつながりません。開発経験に加えて、設計、品質管理、顧客との調整、後輩育成など、任せられる仕事の範囲が広がることが重要です。

経験が浅い段階では実装やテストを中心に経験を積み、中堅以降はシステム全体の設計や改善に関わる機会が増えます。さらにリーダー層になると、技術面だけでなく、納期や人員、品質を管理する役割も求められます。

未経験者・若手の年収目安

未経験者や若手の段階では、まず基礎的な開発スキルを身につけ、チームの一員として安定して開発できる状態を目指します。この層では、年収の高さよりも、実務経験を積める環境かどうかが将来の収入に大きく影響します。

特に重要なのは、プログラミング言語を使って機能を実装した経験、データベースを扱った経験、チームで開発した経験です。これらを積み上げることで、より条件のよい求人や難易度の高い仕事に応募しやすくなります。

中堅・リーダー層の年収目安

中堅以降は、年収450万〜900万円程度の範囲で比較されることが多くなります。実際の水準は企業や地域によって異なりますが、設計や改善を主導できる人材は年収が上がりやすい傾向です。

リーダー層では、開発作業だけでなく、メンバーの進行管理、技術的な判断、関係者との調整を担います。複数人が関わる開発を円滑に進め、品質と納期の両方に責任を持てることが、高年収につながる要素になります。

高年収になりやすい正社員の特徴

高年収を得やすい正社員には、特定の言語を扱えるだけではなく、事業やサービス全体を見ながら技術を選べるという共通点があります。性能、安定性、安全性、開発の進めやすさを考慮し、適切な設計を提案できる人材は評価されやすいです。

また、古い仕組みを改善した経験、大量のデータを扱った経験、障害を防ぐ仕組みを整えた経験なども強みになります。成果を具体的に説明できることも、評価や転職時の年収交渉に役立ちます。

転職のご相談(無料)はこちら>

フリーランスのバックエンドエンジニアの収入目安

月額単価と年収換算の考え方

フリーランスの収入は、一般に月額単価をもとに考えます。年収換算は、月額単価に実際に稼働できる月数を掛けて算出します。たとえば、月額60万円の案件を12カ月継続できた場合、売上は720万円です。

ただし、売上はそのまま手取り額ではありません。税金や社会保険料、仕事に必要な機器代、通信費、学習費用などを自身で負担します。案件の切れ目があれば、その期間は売上が発生しない点も考慮が必要です。

経験年数別の収入目安

フリーランスでは、実務経験が長く、ひとりで担当範囲を完結できる人ほど高い単価を得やすくなります。経験が浅い段階では、案件の選択肢が限られたり、作業内容が限定されたりすることがあります。

一方で、設計から開発、運用改善まで対応できる経験者は、継続案件や責任の大きい案件を受けやすくなります。フリーランスへの転向を検討する場合は、年数だけでなく、どの工程を自力で担えるかを確認することが重要です。

正社員より収入が高くなりやすい理由

フリーランスの売上が正社員の年収より高く見えやすいのは、企業が雇用に伴って負担する費用の一部を、個人への報酬として提示する場合があるためです。また、案件ごとに単価を見直せるため、専門性が高い人や需要のある技術を持つ人は収入を上げやすい面があります。

ただし、高い月額単価が長期間続くとは限りません。正社員の年収と比べる際は、賞与や福利厚生、休業時の収入、将来の案件獲得に必要な時間も含めて判断する必要があります。

稼働が不安定な場合に備える費用

フリーランスは、案件の終了や体調不良などによって稼働できない期間が生じる可能性があります。そのため、生活費だけでなく、次の案件を探す期間に備えた資金を確保しておくことが大切です。

また、確定申告、税金の納付、保険料の支払いは自分で管理します。売上が高い月に使い切るのではなく、税金や保険料の支払い分を分けて管理する必要があります。収入の多さだけではなく、継続して働ける準備ができているかを確認しましょう。

転職のご相談(無料)はこちら>

正社員とフリーランスの年収・働き方の違い

年収と手取り額の違い

正社員は、給与から税金や社会保険料が差し引かれた金額を受け取ります。フリーランスは、売上から経費、税金、保険料などを差し引いた金額が実質的な手取りになります。

そのため、フリーランスの売上が正社員の年収より高くても、必ずしも生活に使える金額が大きいとは限りません。比較する場合は、額面だけではなく、年間の支出と手取り額を試算することが必要です。

福利厚生・社会保険の違い

正社員には、健康保険や厚生年金、休暇制度、賞与、各種手当などが用意されていることがあります。内容は勤務先によって異なりますが、病気や休職などのリスクに備えやすい点は大きな特徴です。

フリーランスは、こうした制度を自分で準備します。働き方の自由度が高い一方で、生活保障や将来への備えも自ら考える必要があります。収入だけでなく、保障面を含めて働き方を選ぶことが重要です。

収入の安定性と案件獲得の違い

正社員は毎月の給与が基本的に固定されており、収入を見通しやすい働き方です。フリーランスは契約内容や案件の継続状況によって収入が変動します。

フリーランスは、開発業務と並行して案件を探し、条件を確認し、契約を進める必要があります。技術力に加え、自分の経験を説明する力や人脈、情報収集力も収入の安定につながります。

キャリア形成とスキル習得の違い

正社員は、チーム内で先輩から学んだり、より大きな仕事に段階的に挑戦したりしやすい環境です。経験が浅い人にとっては、レビューや相談を受けながら成長できる点がメリットになります。

フリーランスは、案件を選べるため、得意分野を深めやすい働き方です。一方で、学習機会やキャリアの方向性を自分でつくる必要があります。どちらが適しているかは、現在の経験、収入への考え方、求める働き方によって変わります。

転職のご相談(無料)はこちら>

バックエンドエンジニアの年収を左右する要素

プログラミング言語と開発経験

年収は、扱えるプログラミング言語の数だけで決まるものではありません。重要なのは、その言語を使って業務システムやWebサービスを開発し、運用・改善した経験です。

たとえば、利用者が増えた際の処理速度改善、データの安全な管理、障害の原因調査と再発防止などの経験は評価につながります。技術名を並べるよりも、どのような課題を解決したかを説明できることが大切です。

設計・管理を担う経験

実装だけでなく、システムの設計や開発計画の作成に関わる経験は、年収を上げるうえで有効です。設計では、将来の機能追加や利用者の増加を見据え、変更しやすく安定した仕組みを考えます。

さらに、チームの進行管理や後輩育成を担える人は、より広い役割を任されやすくなります。技術力と管理能力の両方を備えることで、選べる求人や案件の幅が広がります。

業界・企業規模・勤務地

年収は、所属する業界、企業の規模、勤務地の影響も受けます。特に、事業の成長に直接関わる開発や、大規模なシステムを支える仕事では、高い専門性が求められる場合があります。

一方で、年収が高い求人でも、求められる責任や働き方が自分に合うとは限りません。年収だけでなく、担当領域、組織体制、残業の状況、学べる技術なども確認する必要があります。

求められる技術と仕事の難易度

多くの利用者が使うサービスや、止まると業務に大きな影響が出るシステムでは、高い安定性と安全性が求められます。このような仕事では、問題が起きた際に原因を切り分け、適切に対応する力が重要です。

また、古いシステムを新しい仕組みに移行する仕事や、複数のサービスをつなぐ仕事も難易度が高くなりやすい分野です。難しい課題に対応した実績は、年収交渉の材料になります。

実績を伝える力と市場価値

スキルがあっても、採用担当者や取引先に伝わらなければ評価につながりにくくなります。職務経歴書や面談では、担当した業務、役割、課題、行動、結果を整理して伝えることが重要です。

たとえば、「開発を担当した」だけで終わらせず、どの機能を担当し、どのような工夫をし、品質や開発効率にどのような影響を与えたかを説明します。実績を言語化することで、自分の市場価値を把握しやすくなります。

転職のご相談(無料)はこちら>

バックエンドエンジニアが年収を上げる方法

年収アップにつながるスキルの身につけ方

年収を上げるためには、現在の仕事で求められる技術を深めながら、次の役割で必要になる知識を身につけることが有効です。実装力に加えて、データベース、クラウド環境、セキュリティ、性能改善などを学ぶと、担当できる範囲が広がります。

ただし、学習した内容を実務で使える形にすることが重要です。個人学習だけで終わらせず、業務改善の提案や小さな機能開発などを通じて、実績として残すことを意識しましょう。

上流工程やリーダー業務への挑戦

より高い年収を目指すなら、要件整理、設計、見積もり、進行管理といった開発の前段階にも関わることが有効です。こうした業務では、技術だけでなく、利用者や関係者の要望を整理する力が求められます。

いきなり大きなチームを管理する必要はありません。まずは小規模な機能の設計を担当する、後輩の相談に乗る、開発の進め方を改善するなど、現在の職場で役割を少しずつ広げる方法があります。

転職で年収を上げるための準備

転職で年収アップを目指す場合は、応募前に自分の経験を整理することが重要です。担当した言語や案件数だけでなく、設計経験、改善実績、チーム内で果たした役割を具体的にまとめます。

求人を比較する際は、想定年収だけでなく、賞与の有無、評価制度、担当業務、求められる技術を確認します。年収が高くても、求められる経験と自分の強みが合わなければ、入社後に成果を出しにくくなる可能性があります。

フリーランスを選ぶ前に確認したい条件

フリーランスを選ぶ前には、ひとりで業務を進められる技術力があるか、案件が終了した場合に備えられるかを確認しましょう。特に、要件の確認、設計、開発、問題対応まで自走できる経験は重要です。

また、生活費や税金、保険料を含めた資金計画も欠かせません。正社員時代の年収と単純に比較するのではなく、年間の稼働見込み、経費、休業リスクを含めて検討する必要があります。

自分の年収相場を定期的に見直す重要性

バックエンドエンジニアに求められる技術や役割は変化します。そのため、現在の年収が自分の経験や責任に見合っているかを定期的に確認することが大切です。

年収相場を確認する際は、雇用形態、経験年数、担当工程、勤務地をそろえて比較します。自分の市場価値を把握したうえで、現職で役割を広げるのか、転職するのか、フリーランスを目指すのかを判断すると、年収アップにつながる行動を選びやすくなります。

この記事で触れた業界・職種に強い求人多数
コトラがあなたのキャリアを全力サポートします
20年超の実績×金融・コンサル・ITなど
専門領域に強いハイクラス転職支援

無料で登録してキャリア相談する

(※コトラに登録するメリット)

  • ・非公開専門領域の求人へのアクセス
  • ・業界出身の専門コンサルタントの個別サポート
  • ・10万人が使った20年にわたる優良企業への転職実績
  • ・職務経歴書/面接対策の徹底支援
今すぐあなたに合った
キャリアの選択肢を確認しませんか?
関連求人を探す

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)

金融、コンサルのハイクラス層、経営幹部・エグゼクティブ転職支援のコトラ。簡単無料登録で、各業界を熟知したキャリアコンサルタントが非公開求人など多数のハイクラス求人からあなたの最新のポジションを紹介します。