コトラ（広報チーム） 
ZOZOとサステナブルファッションの歩み
ZOZOが掲げるサステナビリティステートメント
ZOZOは、2021年4月19日に取締役会で承認されたサステナビリティステートメント「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ」を掲げています。これは、2030年の達成を目指し、ファッションとテクノロジーの力で社会や環境問題の解決を目指すという企業理念に根ざしたものです。このステートメントを軸に、ZOZOはサステナブルファッションへの取り組みを加速させています。
具体的には、顧客が持続可能な選択肢を容易に選べる仕組みづくりや、受注生産プラットフォームによる廃棄ゼロの実現、ダイバーシティや地域づくりへの貢献など、4つの重点取り組みを定めています。これらの目標を達成するため、ZOZOは社内外のステークホルダーと協力し、道筋を明確にしながら進んでいます。
ファッション業界でのZOZOの役割と社会的影響
ZOZOは、日本一のファッションECサイト「ZOZOTOWN」としてだけでなく、サステナブルファッションを推進するプラットフォーマーとしても大きな役割を果たしています。年間約1000万人以上の利用者を抱え、1500以上のショップや8400以上のブランドを取り扱う影響力を基盤に、持続可能なファッションを広める活動を展開しています。
特に、情報発信コンテンツ「elove by ZOZO」を通じて、サステナブルな商品やそれを選ぶ意義について啓発する取り組みは大きな社会的影響を及ぼしています。また、ペットボトルのリサイクル素材を活用した製品や、古着を取り扱う「ZOZOUSED」のような循環型プラットフォームの提供は、廃棄物削減や環境意識の高まりに貢献しています。
大切に着る文化を広める取り組み
ZOZOは「大切に着る文化」を広めるため、さまざまな取り組みを展開しています。その一つが、「ZOZOUSED」を通じた古着の流通促進です。年間700万点以上の商材を扱い、商品を次の所有者へとつなぐことで、使い捨てではないファッションの価値を提案しています。このように、服を長く使い続けることへの意識を顧客に呼びかけています。
また、商品選びの際に「エシカル」や「サステナブル」な視点が取り入れられるよう、プラットフォーム全体で関連商品の紹介や情報提供にも注力しています。これにより、サステナブルファッションや大切に着る文化が、より多くの人々に浸透することを目指しています。
「Made by ZOZO」による余剰生産削減の挑戦
2022年9月に始動した「Made by ZOZO」プロジェクトは、過剰な在庫や廃棄を防ぐために、受注生産を採用しています。このプロジェクトでは、顧客が必要な商品を必要なだけ購入する仕組みを提供しており、サステナブルな消費スタイルを推進しています。
約1年で37のブランドがこのプログラムに参加し、14万枚の製品が生産されました。この取り組みは、アパレル業界の課題である余剰在庫の削減に寄与するだけでなく、消費者とブランドがともに持続可能な未来を描く一助になっています。こうした挑戦により、ZOZOは業界全体へも広がりを見せるモデルを構築しています。
サステナブルファッションの基盤を整えるための技術と革新
無水染色素材で切り開く新たなアパレルの可能性
ZOZOは環境負荷を軽減するための革新的な技術として、無水染色素材の活用に注力しています。無水染色は従来必要とされた大量の水を使用しない染色技術であり、水資源の保全に貢献するだけでなく、染料による水質汚染のリスクも低減します。こうした技術の採用により、ZOZOはサステナブルなアパレルの可能性を広げると同時に、ファッション業界全体の環境負荷を削減する取り組みを推進しています。特にZOZOが目指す「世界中をカッコよく」という理念において、この技術は持続可能な未来を実現する強力な武器となるのです。
リサイクル素材・循環型製品の開発
サステナブルファッションを実現するために、リサイクル素材や循環型製品の開発もZOZOの重要な取り組みの一つです。例えば、使用済みのペットボトルから再生繊維を製造し、それを活用したファッションアイテムを提供しています。また、「ZOZOUSED」のような古着流通プラットフォームでは、年間700万点以上の古着が循環される仕組みを築いており、資源の有効活用に貢献しています。このような取り組みを通じて、ZOZOは廃棄ゼロに向けて着実に歩みを進めています。
デジタルファッションの普及と環境負荷軽減
ZOZOはデジタル分野の技術革新を活用し、環境負荷の低減を目指しています。具体的には、物理的な生産や廃棄の必要がないデジタルファッションを普及させることで、環境に優しい新しいファッションの形を模索しています。デジタルファッションは試着やパーソナライズの手法をオンラインで提供することで、生産過剰や返品の削減にもつながります。この取り組みは「Made by ZOZO」のような受注生産モデルとも連携し、より効率的で持続可能なファッション文化の普及に寄与しています。
ブランドや顧客との共創による持続可能な経済モデル構築
ブランド連携によるサステナブル商品の推進
ZOZOは、サステナブルなファッションを推進するために、多くのブランドと連携しています。同社の理念である「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」を基盤に、環境に配慮した商品を幅広く展開することで、持続可能な社会の実現を目指しています。特に、余剰生産を防ぐ「Made by ZOZO」プロジェクトにおいては、多くのブランドが参加し、一点一点の生産から無駄を減らす取り組みを行っています。これにより、ZOZOはファッション業界における環境負荷削減とサステナビリティ推進のための役割を担っています。
顧客参加型のサステナブル企画の実施
ZOZOは、顧客参加型のサステナブル企画を積極的に取り入れ、消費者と共に持続可能な経済モデルを構築しています。例えば、「ZOZOUSED」プラットフォームは、古着の循環を促進する仕組みとして、多くの利用者に支持されています。年間700万点以上の古着商材が取引されることで、資源の再利用を活性化し、大量廃棄の抑制につながっています。また、ユーザーが商品選定の中でサステナを意識できる環境を提供することで、買い手としての意識改革も進めています。
エシカル購買を促すための情報発信プラットフォーム
情報発信の面では、2022年に立ち上げた「elove by ZOZO」が特に注目されています。このプラットフォームでは、インフルエンサーインタビューや商品レビューを含む多岐にわたるサステナビリティ関連の記事を公開し、顧客がエシカル購買を選択するきっかけを提供しています。さらに、商品のサステナブルな特性や背景を分かりやすく提示することで、利用者がより主体的に環境や社会に配慮した消費行動を取れる仕組みを整えています。こうした取り組みを通じて、ZOZOはサステナブルファッションの普及を促進しています。
ZOZOが目指す未来とサステナビリティの可能性
世界中に笑顔とファッションを届けるビジョン
ZOZOは「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という企業理念を掲げ、ファッションを通じて人々に喜びを届ける取り組みを進めています。この理念はZOZOが単なるファッションプラットフォームにとどまらず、社会や環境に前向きな影響を与える企業でありたいという姿勢を表しています。特に「サステナ」の実現を重視し、持続可能な未来を目指す中で、顧客とブランド、そして社会全体をサステナブルファッションの輪でつなぐことで、新しい文化を創造するパイオニアであることを目指しています。
次世代のファッションリーダーとしての責任
ファッション業界において、ZOZOは次世代のリーダーとしての責任を自覚し、革新的な取り組みを進めています。具体적으로は、廃棄ゼロを目指した受注生産プラットフォーム「Made by ZOZO」や、循環型の古着市場を育てる「ZOZOUSED」など、持続可能性を重視したサービスを展開しています。また、リサイクル素材を使用した商品開発や、無水染色技術を活用した環境負荷の低減に向けた研究開発にも力を入れています。こうした取り組みは、ファッションが環境へ与える悪影響を最小限に抑え、次世代に安心して受け継ぐことのできる産業を築くことを目指しています。
持続可能性をファッション文化に定着させる挑戦
ZOZOは、サステナビリティを単なるトレンドとしてではなく、ファッションの新しい文化として根付かせる挑戦を続けています。このビジョンの一環として、2022年にはサステナビリティ情報を発信する新コンテンツ「elove by ZOZO」を立ち上げました。ここでは、顧客やブランドがともにサステナブルな選択を行えるよう、具体的な商品や事例の紹介に加え、インフルエンサーとの対談記事などを通じて情報を発信しています。
また、「elove by ZOZO」の取り組みは、サステナブルな観点からファッションを選ぶという文化を顧客の日常に取り入れることを目指しています。さらに、教育機関や研究機関と連携し、次世代の学びや研修にも加担することで、ファッションを通して広がる持続可能な経済モデルの輪を広げています。こうしてZOZOは、責任ある消費や生産を実現し、多くの人々に「サステナ」を考えるきっかけを提供しています。