コトラ（広報チーム） 
双日におけるダイバーシティの現状
双日の全社員に占める女性社員割合の推移
双日では、企業全体の女性社員割合が30%を超える状況となっており、特に20代の社員では約半数が女性を占めています。このような数値の推移は、双日がこれまで積極的に女性の採用と育成に注力してきた成果を表しています。長期的な取り組みの一環として、女性がキャリアの中でリーダーシップを発揮できる環境を整えることにも力を注いでおり、各年代・部署における女性比率の均衡が目指されています。
女性活躍推進コミッティの立ち上げとその目的
双日は、女性のさらなる活躍を促すために「女性活躍推進コミッティ」を立ち上げました。この組織は、女性社員が抱える課題の発見や解決に取り組むとともに、具体的なキャリア開発の支援策を策定することを目的としています。特に、管理職や役員候補者に成長するための育成プログラムの設計や、働きやすい職場環境の創出を重点的に行っています。これにより、女性社員が中長期的にキャリアを築くための支援体制を整えています。
「なでしこ銘柄」8回目の選定の意義
双日は、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「なでしこ銘柄」に8回目となる選定を受けています。なでしこ銘柄は、女性活躍の推進に優れ、経営戦略としてダイバーシティを積極的に取り入れている企業に与えられるものです。この継続的な受賞は、双日の女性活躍推進の取り組みが評価されていることを示すものであり、社内外においてその意義の大きさが共有されています。また、これにより投資家からの信頼が高まり、双日の企業価値向上にも寄与しています。
女性役員数の拡大に関する具体的な施策
双日は、2030年度までに女性役員比率を30%以上に引き上げるという目標を掲げています。この目標を達成するために、積極的な登用計画を策定し、女性がリーダーシップを発揮できる環境を整備しています。具体的な施策としては、役員候補者の発掘と育成を目的としたプログラムや、柔軟な働き方を支援する制度が導入されています。また、女性社員を対象としたロールモデルの透明化や、メンター制度の導入を通じて、女性が意欲的にキャリアアップを目指せる風土を醸成しています。
双日におけるダイバーシティのこれまでの成果
双日は、ダイバーシティ推進がもたらす多数の成果を上げてきました。そのひとつが、女性役員比率の改善です。2024年時点で女性役員の占める比率は36.4%に達し、数値的にも日本企業の中で際立った成果を示しています。また、全社員に占める女性割合や若手女性社員の多さも、組織全体として多様性を重視している証といえるでしょう。これにより、社員一人ひとりが持つ個性や能力を最大限発揮する文化が社内に定着してきています。このような取り組みを通じて、双日は持続的な成長基盤の構築に成功しています。
双日の女性役員が挑戦する新たなリーダーシップ
専務執行役員・荒川朋美氏のキャリアと試み
荒川朋美氏は、日本アイ・ビー・エム株式会社でのキャリアを経て2023年に双日へ入社し、現在は取締役 専務CDO兼CIOとして活躍しています。過去には日本アイ・ビー・エム株式会社でチーフ・デジタル・オフィサーを務め、デジタル技術を活用した企業変革を牽引してきた実績があります。この豊富な経験を活かし、双日ではDX（デジタルトランスフォーメーション）の推進に取り組んでいます。特に、経営におけるデジタルの利活用を通じた効率化と新規事業開発での成功例を示し、女性役員として組織変革をリードしています。
多国籍チームの統率とダイバーシティ活用の工夫
荒川氏がチームを率いる際には、ダイバーシティを強みとして最大限に活用しています。双日がグローバル規模で展開する事業では、さまざまな文化的背景を持つ社員との協働が求められます。荒川氏は、多面的な視点を尊重しつつ、共通の目標に向かうためのコミュニケーションやアプローチを工夫することで、多国籍チームを効果的に統率しています。このような取り組みは、ダイバーシティを事業戦略の重要な柱として位置付ける双日の姿勢を体現しています。
女性リーダーが推進するイノベーションの事例
荒川氏は双日でデジタル分野を中心にイノベーションを推進し、多くの成果を上げています。例えば、顧客データやサプライチェーン情報の活用をリアルタイムで可能にするプラットフォーム導入を主導し、業務の効率化と顧客満足度の向上に寄与しました。この取り組みは、女性ならではの視点と独自の発想を活かし、多様性の力が企業競争力を強化する好例と言えます。
困難を克服する中で培われたリーダーとしての資質
デジタル化推進や多国籍チームの統率など、挑戦の連続であった荒川氏のキャリアは、時に困難を伴いました。しかし、彼女は自身の経験を糧に、物事を前向きに捉える姿勢を貫いてきました。業界の変化に適応する柔軟性や、他者を巻き込む影響力、そして確固たるビジョンを持つリーダーとしての資質を備えるまでに至りました。これらは、双日が掲げる「新中期経営計画」にも共鳴する資質であり、その貢献は企業全体の成長にも直結しています。
他の社員や役員に与える影響力と波及効果
荒川氏が双日において発揮しているリーダーシップは、他の社員や役員にも大きな影響を与えています。彼女の姿勢や取り組みは、若手社員や女性社員に希望を与え、キャリアアップへの意欲を喚起していると言えます。また、役員会でも多様な視点とデジタル戦略に基づく提案が受け入れられており、双日の経営方針に新たな方向性をもたらしています。この波及効果は、双日のダイバーシティ推進をさらに加速させる要因の一つとなっています。
ダイバーシティ戦略がもたらす企業価値の向上
双日が目指す「企業価値2倍」チャレンジの背景
双日は新中期経営計画において、「企業価値を倍増させる」という大胆な目標を掲げています。この背景には、変化の激しい市場環境の中で持続的成長を実現するための基盤強化への必要性があります。特に、人的資本の強化とダイバーシティ推進を二本柱として位置付け、多様な人材の活躍が企業競争力の中核として重要視されています。この取り組みの一環として、女性役員の登用率向上に力を注いでおり、多様性を軸にした経営を推進することで、新しい企業価値の創造を目指しています。
働きやすい環境を目指した制度改革の全貌
双日では、社員が性別やライフスタイルの違いに関係なく活躍できる環境の整備を進めています。例えば、働き方改革の一環として、フレックスタイム制や在宅勤務制度を導入し、仕事と生活の両立を支援しています。また、育児や介護を行う社員を支えるための特別休暇制度や短時間勤務制度を拡充しており、特に女性社員がキャリアを重ねる中で直面する課題を解消するための取り組みを強化しています。これらの制度改革は、全社員の生産性向上と企業の長期的な成長につながっています。
女性登用強化が金融市場で評価される理由
双日が女性役員登用に注力する姿勢は、金融市場においても高く評価されています。女性の役員比率を2030年までに30%以上に引き上げる目標を掲げていることに加え、現在の役員に占める女性比率が既に36.4%と高水準に達している点が注目されています。このようなダイバーシティ推進の取り組みは、持続可能な経営へのコミットメントを示し、ESG（環境・社会・ガバナンス）投資家からの支持を得ている要因の一つとなっています。女性役員の視点を経営に取り込むことで、より柔軟で創造的な意思決定が可能になり、企業価値向上にも寄与しています。
多様性がもたらすイノベーションと業績への影響
多様性を推進することで、双日はイノベーションを生み出しやすい環境を築いています。異なるバックグラウンドや視点を持つ人材が加わることで、新しいアイデアが生まれやすくなります。また、ダイバーシティの進展は、顧客ニーズの多様化に対応できる体制づくりにも役立っています。こうした取り組みの結果、製品やサービスの競争力向上に繋がり、業績へのポジティブな影響が顕著になっています。双日が取り組むダイバーシティ推進は、単なるCSR活動を超え、ビジネスの成果に直結する重要な戦略です。
社外からの視点で見た双日の取り組みの評価
双日のダイバーシティ推進は、社外からも高く評価されています。例えば、女性活躍推進や働きやすい環境整備が評価され、双日は「なでしこ銘柄」に選定されています。同銘柄への選定は、ダイバーシティ戦略が株主や投資家からも信頼を得ている証左といえます。また、双日の取り組みは業界全体においても先進的とされ、多様性を促進するロールモデルとして注目されています。こうした評価の積み重ねが、双日ブランドの価値向上をさらに押し上げています。
今後の展望：双日のダイバーシティ推進が描く未来像
さらなる女性役員比率向上の計画
双日は、2030年までに女性役員比率を30%以上に引き上げるという具体的な目標を掲げています。この目標に向け、社内での女性リーダー候補の発掘や育成に力を入れるほか、異なる分野からの多様な才能を積極的に役員に登用する施策を進めています。また、女性役員として現在活躍する人物の事例を社内外で共有し、ロールモデルとしての影響力を活用する取り組みも行っています。これにより、性別を問わず誰もがキャリアの可能性を見出せる環境を整備しています。
次世代リーダー育成プログラムの展望
双日は次世代リーダーを育成するために、従業員がキャリアを長期的に構築できる人材開発プログラムを強化しています。特に、女性を対象としたリーダーシップ研修やメンター制度を導入し、経験を積みながら管理職としてのスキルを養う場を提供しています。これに伴い、女性管理職が国際的なプロジェクトに携わる機会も増加しており、各自の能力を最大限に発揮する仕組みが整いつつあります。このようなプログラムは、双日の人材基盤を強化し、企業全体の競争力向上にも寄与すると期待されています。
取り組みの海外展開とグローバル化への挑戦
双日は、国内に留まらずダイバーシティ推進の取り組みを海外にも展開しています。特に、多国籍チームのマネジメントや国際プロジェクトにおける女性リーダーの登用を強化することで、グローバルな組織文化の醸成を目指しています。この動きは、各地域での多様な市場ニーズに対応できる体制を構築するだけでなく、社内の多様性をさらに促進し、双日の競争優位性を向上させる重要な一歩と位置付けられています。
社内外のステークホルダーとの連携強化の方向性
双日は、ダイバーシティ推進をより効果的に進めるため、社内外のステークホルダーとの連携を強化しています。社内では役員や従業員との対話を通じて、ダイバーシティの重要性についての理解を深める施策を進めています。また、外部の専門機関や団体とのパートナーシップを通じて、先進的な取り組みを学び、取り入れる姿勢を示しています。このような連携により、双日のダイバーシティ戦略は、より実効性を持つものとなり、企業価値の向上にもつながると考えられます。
双日が目指す「新時代」のミッション
双日が描く未来像には、ダイバーシティ推進を中心とした新たな企業文化の構築があります。同時に、「企業価値2倍」という挑戦的な目標を達成するため、多様性から生まれるイノベーションの活用が不可欠です。男女問わず、全ての従業員が能力を発揮できる場を提供し、持続可能な社会に貢献する企業を目指すことが双日の「新時代」のミッションです。こうしたビジョンは、同社がビジネスの枠を超えて求められる存在となるための核心的な要素といえるでしょう。