ヤマハ初の女性役員が語る32年の会社員人生と新たな挑戦

32年の会社員人生を振り返る

ヤマハ初の女性役員としての経緯

大村寛子さんは、2019年にヤマハの初の女性執行役員に就任しました。大村さんはITや製造部門、電子楽器の商品企画、鍵盤楽器部門のグローバル営業、新部門の立ち上げなど、広範な業務に携わってきました。2021年からはブランド戦略本部 本部長 兼 マーケティング統括部長を務め、ブランドマーケティング、デザイン、コーポレートコミュニケーションを統轄してきました。長年にわたり男性役員が多い環境での勤務を経て初の女性役員となり、ヤマハの歴史と企業文化において、新たな道を切り開いた存在です。

働き続けた理由と困難を乗り越えた経験

2024年に退職するまでヤマハで32年間働き続けた大村さん。自身を「鋼のメンタルの持ち主」といい、高い意欲と情熱を持って成果を出し続けてきました。しかし、初の女性執行役員としての役割を果たす中で、大村さんの意見が女性の代表意見と捉えられているのではないかと感じ、発言や行動に慎重さを意識していたといいます。

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32年後の退社、起業への決断

人生最大の決断をした理由

32年間勤めたヤマハを退職するという決断は、大村さんにとって人生最大の節目でした。ヤマハでは女性として初めて執行役員を務め、会社の成長と変化に寄与してきましたが、その後の人生を考える中で、自分の力を新たな形で発揮したいという思いが芽生えました。役員として多くの責任を背負う中で、多様な働きがいを追求したいという願いが強くなり、勇気を持って退社を決心されたのです。

起業の道を選ぶまでの葛藤

ヤマハでの成功と成果があったからこそ、起業への道のりは簡単なものではありませんでした。54歳での再スタートという点も、決して軽い決断ではなかったといいます。しかし、自身の経験やスキルを次世代のために活かし、「個」として挑戦したいという強い信念が、大村さんを支えました。

新たに挑戦するブランドコンサルティング業界

大村さんは退職後、ブランドコンサルティングを核とした経営戦略コンサルティングを行う、trine(トライン)株式会社を立ち上げました。現在、「trine」では企業のブランド構築や戦略提案を行い、成果を積み重ねています。大村さんは新しい環境の中で、自らの力を最大限発揮しています。

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女性活躍推進のこれから

ダイバーシティを推進する企業文化の重要性

ヤマハでは、2030年までに女性役員の割合を30%にするという目標を掲げ、ダイバーシティ推進に力を入れています。また、女性のエンパワーメント原則(WEPs)に賛同し、企業内で男女問わず活躍できる環境づくりを進めてきました。多様性が根付いた企業文化を築くことは、競争力のある組織作りにも繋がるのです。

後世に伝えたいリーダーとしての教訓

大村さんの事例から学べるのは、全てが整ったタイミングを待つのではなく、まずは一歩を踏み出す勇気が、結果的に信頼や協力を築くきっかけになるという教訓です。この姿勢は、未来の女性リーダーにとって大きなヒントとなるでしょう。

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)

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