コトラ（広報チーム） 
「現在に至る」とは？その意味と使い方
「現在に至る」の基本的な意味
「現在に至る」という表現は、現在もその職場に在籍していることを示すフレーズです。履歴書や職務経歴書において、就業状況を記載する際に用います。この言葉を追加することで、採用担当者に現在の就労状況を正確に伝えることができます。
例えば、「株式会社〇〇〇〇 入社」という記載だけでは、現在も勤務中かどうか判断することが難しい場合があります。そこで「現在に至る」という表現を使うことで、現在もその職場で勤務していることを明確に示せるのです。
履歴書・職務経歴書での使用タイミング
履歴書や職務経歴書では、最も最近の職歴を記入した際に「現在に至る」を使用することが一般的です。この表現により、転職活動中であっても現在在職中である旨を示せます。また、退職予定日が未定の場合でも、「現在に至る」を記載しておくことで問題ありません。
具体例としては、職歴欄の最後に以下のように記載します。
例:
20XX年4月 株式会社〇〇〇〇 入社\
現在に至る
このように記載することで、「現在もその企業で就業中」という事実を簡潔に伝えることが可能です。
「現在に至る」と「在職中」の違い
「現在に至る」と「在職中」は、どちらも現在勤めていることを示す表現ですが、その使い方やニュアンスに若干の違いがあります。「現在に至る」は主に履歴書や職務経歴書など、形式的な書類での使用に適しています。一方で「在職中」は、比較的カジュアルな表現となるため、採用担当者とのメールや口頭でのやり取りなど、柔らかい印象が必要な場面で使用されることが多いです。
例えば、職務経歴書では「現在に至る」と書くことが一般的ですが、面接時に自分の就労状況を説明する際には「現在、在職中です」といった表現を用いることが自然です。
転職活動において「現在に至る」を記載する意義
転職活動において「現在に至る」を記載することは、採用担当者に信頼感を与えるための重要な要素です。現職の詳細を明示することで、現在も働きながら転職活動をしている真剣さや、職場で得たスキルをどのように活かしたいのかを伝えるきっかけになります。
さらに、「現在に至る」という表現を記載することで、履歴書や職務経歴書の内容に一貫性を持たせることができます。場合によっては、退職予定日が未定であることを理解してもらう手助けにもなります。
「現在に至る」を適切に使う際の注意点
「現在に至る」を使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、配属部署や仕事内容を詳しく記載している場合は、その説明との整合性が保たれるようにしましょう。また、退職予定日が確定している場合は、「現在に至る」と併せて具体的な退職予定日を記載することが望ましいです。
例: 20XX年4月 株式会社〇〇〇〇 入社\
現在に至る（20XX年X月末退職予定）
さらに、使用タイミングによって表現が不自然にならないよう、職歴全体のフォーマットを統一することも大切です。一貫した表現を心がけることで、採用担当者に与える印象が向上します。
ケース別：「現在に至る」の正しい書き方
現職が同業他社の場合の書き方
現職が同業他社である場合、履歴書に記載する際は慎重さが求められます。同業他社への転職は、企業にとって競争上のリスクを伴うため、記載内容を正確かつ簡潔にまとめることが重要です。この場合、履歴書には会社名や配属部署、職務内容を記載し、「現在に至る」または「在職中」と明記します。具体例としては以下のように書くとよいでしょう。
例：
- 20XX年4月 株式会社AAA入社
- 東京本社 営業部に配属
- 現在に至る
- 以上
また、職務経歴書では詳細な業務内容や実績をアピールしつつ、守秘義務に抵触する情報を含まないよう配慮してください。
退職予定日が未定の場合の記載例
退職予定日がまだ確定していない場合は、履歴書には明確に「現在に至る」と記載しましょう。具体的な退職予定日を記す必要がない場合でも転職意欲は伝えるべきです。そのため、本人希望欄に「入社可能時期について柔軟に対応可能」といった一文を付け加えることで採用担当者に配慮を示すことができます。例として、以下のように記入します。
例：
- 20XX年4月 株式会社BBB 入社
- 開発部 プロジェクト管理を担当
- 現在に至る
- 以上
短期雇用や契約社員の場合の対応方法
短期雇用や契約社員の場合でも、「現在に至る」を使うことは適切です。ただし、契約期間の終了が近い場合は、その旨を明記することをおすすめします。採用担当者に情報の正確性を示すことで、信頼感を高めることができます。
例：
- 20XX年7月 株式会社CCC 契約社員として入社
- デザイン部に配属、広告制作を担当
- 現在に至る（契約更新予定）
- 以上
「有給消化中」など特殊ケースの書き方
有給消化中の状態で転職活動を行う場合でも、履歴書や職務経歴書には「現在に至る」を活用できます。「有給消化中」との記載は直接的すぎるため控え、過去の職務内容をしっかりと整理することで前向きな印象を与えることができます。
例：
- 20XX年4月 株式会社DDD 入社
- 人事部に配属、採用業務を中心に担当
- 現在に至る
- 以上
転職エージェント利用時の具体例
転職エージェントを利用する場合、履歴書の「現在に至る」に加えて「以上」「本人希望欄」などの活用が特に重要となります。エージェントとのやりとりにおいては、現在の就業状況を明確に伝え、採用担当者にスムーズに情報共有されるよう配慮しましょう。
例：
- 20XX年4月 株式会社EEE 入社
- 営業部に配属、新規顧客開拓を担当
- 現在に至る
- 以上
また、エージェントに登録の際、入社可能時期や希望条件を事前に明記しておくことで、スムーズな転職活動が可能となります。
「現在に至る」の記載で採用担当者に好印象を与えるコツ
具体例を盛り込んだ簡潔な記載方法
履歴書の「現在に至る」を記載する際は、簡潔でわかりやすい表現を心掛けましょう。たとえば、「20XX年4月 株式会社〇〇〇〇 入社 現在に至る」と書くことで、現在もその職場に在籍していることをシンプルに伝えることができます。また、必要に応じて配属部署や業務内容を簡略化して補足することで、読む側の負担を軽減します。採用担当者にとって重要なのは、あなたの現在の就業状況と経歴の一貫性が把握できることです。
過去の実績をアピールする書き方
履歴書の「現在に至る」の記載は、過去の実績を効果的にアピールする場でもあります。例えば、「現在に至る」の前後に、具体的な成果や担当業務を箇条書きで添えるのも良いでしょう。たとえば、「〇〇プロジェクトの成功に貢献し、売上を前年比10％向上させた」「新規顧客〇社獲得」など、具体的なデータを盛り込むことで、採用担当者の印象を強くします。このような記載は、特に職務経歴書と一貫性を持たせることで効果が倍増します。
不自然さをなくすための統一フォーマット
履歴書では、記載内容の統一感が非常に重要です。「現在に至る」または「在職中」をどちらか一方に統一することで、文面に違和感がなくなり、採用担当者にとって読みやすい書類となります。さらに、学歴・職歴を年月順に整理し、記載の締めくくりとして「以上」を右寄せで記載することで、洗練された印象を与えられます。この統一フォーマットを活用することで、履歴書全体の完成度が高まります。
「以上」や「本人希望欄」との併用ポイント
「現在に至る」を記載した後には、職歴欄の終わりを明示するために「以上」を記載するのが一般的です。また、「本人希望欄」を活用することで、採用担当者との連絡をスムーズにする工夫も可能です。例えば、「現在在職中であり、連絡可能な時間帯は〇時～〇時です」と記載することで、採用担当者側の対応がしやすくなります。明確かつ丁寧な情報提供が、良い印象を与えるポイントです。
職務経歴書と履歴書の一貫性を保つヒント
履歴書と職務経歴書は内容の一貫性が非常に重要です。履歴書では簡潔な記載を心がけつつ、職務経歴書でさらに詳細な情報を補足する形をとると良いでしょう。例えば、履歴書には「株式会社〇〇〇〇 入社 現在に至る」と記載し、職務経歴書で業務内容や担当実績を詳しく説明することで両者のバランスが整います。一貫性があると、採用担当者に信頼感を与えることができ、採用の可能性を高めることにつながります。
「現在に至る」記載に伴うよくあるQ&A
なぜ「現時点」を明示する必要があるのか？
「現在に至る」を履歴書や職務経歴書に明示することは、採用担当者に対して現在の就業状況を正確に伝えるための重要なポイントです。この表現を使用することで、応募者が現在どのような環境で働いており、転職活動を始める時点での状況を理解してもらいやすくなります。「在職中」という表現と組み合わせることで、「現在も職場に勤務している」という信頼感を相手に伝えることができます。
「現在に至る」を記載し忘れるとどうなる？
履歴書に「現在に至る」を記載し忘れると、採用担当者が応募者の就業状況を誤解する可能性があります。例えば、「現在に至る」の記載がなければ、既に退職していると受け取られる場合があります。その結果、面接の段階で詳細を問われたり、不要な確認をされる可能性もあります。適切な記載を怠ることで、転職活動のスムーズな進行に影響を与える可能性があるため注意が必要です。
退職後に修正すべきポイントはある？
「現在に至る」と記載された職務経歴書や履歴書については、退職後に速やかに修正することが大切です。特に、退職年月日を明記することで、採用担当者に具体的なキャリアの流れを正確に伝えることができます。また、退職予定で転職活動をしている場合は、「現在に至る（20XX年△月末退職）」や「在職中（退職日確定済み）」といった記載を加え、実態がわかるようにしておくのがよいでしょう。
エントリーシートにおける記載方法の違い
履歴書や職務経歴書とエントリーシートの記載方法には若干の違いがあります。エントリーシートには、これまでの職歴を要約する場面が多く、「現在に至る」など詳細な語句を用いない場合もあります。ただし、職務経験欄や希望欄では現在の就業状況を簡潔に記載することが重要です。必要に応じて「現在も勤務中」といった表現を活用して、採用担当者にわかりやすい内容にすることを心がけましょう。
採用担当者からの連絡をスムーズにする工夫
「現在に至る」を記載するだけでなく、採用担当者と円滑に連絡を取るための工夫も必要です。具体的には、履歴書の本人希望欄に「現在在職中のため、連絡は可能な限りXX時～XX時でお願い致します」と記載する方法が有効です。その時間帯の記載があると、採用担当者に好印象を与えるだけでなく、面接の調整もスムーズに進む可能性が高まります。また、メールアドレスや電話番号を記載する際には、普段から確認しやすいものを提供することも重要です。