コトラ（広報チーム） 
履歴書の資格欄でよくある間違い
正式名称を書いていない
履歴書の資格欄でよくある間違いの一つが、資格の正式名称を書いていないことです。略称や通称で記載してしまうと、採用担当者に伝わりにくくなります。例えば、「英検」ではなく「実用英語技能検定」など、資格証明書に記載されている正式名称を使うことが重要です。また、略称のみでは資格の認知度が高いとは限らず、内容が誤解される可能性もあります。正確かつ正式な名称で記載することで、履歴書の信頼性を高めましょう。
取得日を省略している
資格欄に取得日を記載しないのも、履歴書でよく見られる間違いです。取得日は資格の新しさや経歴の積み重ねを示す重要な情報です。日付を記載していないと、採用担当者に資格取得時期が不明と受け取られ、信用度が下がる可能性があります。取得日を省略せず、西暦または和暦で統一し、〇年〇月という形式で正確に書くようにしましょう。
関係の薄い資格を記載している
応募先の職種と関係の薄い資格を履歴書に記載するのも、避けるべき間違いです。資格欄は、自分のスキルや能力をアピールする場所であり、業務に直結しない資格を羅列すると、かえって採用担当者にマイナスな印象を与えてしまうこともあります。たとえば、事務職を希望している場合には、「簿記検定」や「MOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）」が関連性の高い資格となり、逆に料理や美容に関する資格を記載しても評価につながりにくいでしょう。
取得順序がバラバラになっている
履歴書の資格欄では、資格を取得順に記載するのが基本です。しかし、順番がバラバラになっていると、経歴が整理されておらず、採用担当者に理解されにくくなる原因となります。特定の資格を強調したい場合は例外的に最初に記載しても構いませんが、そうでない場合は取得した順番に書くことを徹底しましょう。順序に配慮し、経歴を時系列で整理することで、履歴書全体の印象が向上します。
資格名や内容を誤記している
資格の名称や内容に誤りがあることも、資格欄でよく見られる失敗例です。誤記は、採用担当者に「注意力が不足している」という印象を与え、評価を下げる原因となります。資格証明書を手元で確認しながら、正確な表記で書くことを心がけましょう。例えば、「保育士資格」を「保育士免許」と誤記したり、「普通自動車第一種運転免許」を「普通運転免許」と簡略化してしまうミスは避けるべきです。細かな部分にまで注意を払うことで、履歴書への信頼性を高めることができます。
採用担当者が重視するポイント
正式名称の正確性
履歴書の資格欄では、免許や資格の正式名称を正確に記載することが求められます。これは、採用担当者に正確な情報を提供し、誤解を避けるために重要です。たとえば、「普通自動車第一種運転免許」や「日商簿記検定2級」のように、正式名称と取得内容を明確に記載することで、信頼性が高まります。略称や通称だけを書いてしまうと、プロフェッショナルな印象を損ねる場合があるため注意が必要です。
業務関連度が高い資格の優先度
採用担当者は、応募職種に関連性の高い資格を重視します。そのため、履歴書には職種に直結する資格を優先的に記載することがおすすめです。たとえば、経理職への応募であれば「日商簿記検定」や「税理士資格」が重要視されるでしょう。一方で、業務に直接関係のない資格を多数並べても、採用担当者にアピールするポイントがぼやけてしまいます。関連性をよく考慮して取捨選択を行いましょう。
取得日順による時系列整理
資格欄を記載する際、取得日順に整理することは基本的なマナーです。取得順序がバラバラだと、履歴書全体が読みづらくなり、採用担当者の評価に影響を及ぼす可能性があります。資格が多い場合でも、一貫性を持って取得日順に並べることで、履歴書全体が整然とした印象を与えられます。また、取得時期が古すぎる資格については、記載に慎重になることも重要です。
履歴書全体の整合性
資格欄は履歴書全体の一部であり、他の項目との情報の整合性も採用担当者は確認しています。たとえば、職歴や学歴と資格の取得時期が矛盾していると、不信感を抱かれる可能性があります。また、年号は西暦または和暦で統一するなど、記載ルールにも一貫性を持たせましょう。履歴書の資格欄は、応募者の実力や信頼性を示す重要な部分であるため、細部まで正確かつ丁寧に記入することが大切です。
資格欄のNG例とその改善策
NG例1：英検などの通称のみ記載
履歴書の資格欄に「英検」や「TOEIC」など、通称だけを記載するのはよくあるミスです。このような記載では資格の正式名称や正確な評価基準が採用担当者に伝わりません。例えば、「英検」ではなく、「実用英語技能検定〇級」など正式名称を記載することが求められます。資格の正式名称を記載することで、採用担当者にあなたのスキルを正確に伝えることができます。
NG例2：誤った形式で取得日を書いている
取得日の形式がバラバラであったり、不明確な表記になっているケースもNGです。例えば、「令和3年5月取得」や「2021年5月取得」など、和暦か西暦かが統一されていない場合、採用担当者に違和感を与えてしまいます。また、取得日そのものを記載し忘れるのも問題です。取得年月は、資格の活用可能性や取得時期による評価に影響するため、必ず正確に記入しましょう。
改善策：資格証明書を確認して正確に記入
資格欄を正確に記載するためには、取得時期や正式名称を資格証明書で確認することが重要です。例えば、「令和3年5月 普通自動車第一種運転免許 取得」など、取得年月と資格名を正確に記入してください。特に西暦と和暦を混在させるミスは見栄えにも影響するため、一貫性を保つことが大切です。このように、事前にしっかりと確認する習慣をつければ、履歴書の完成度が格段に上がります。
NG例3：関係のない資格を羅列して記載
応募職種に関係のない資格を多数記載することは、履歴書全体の見やすさを損ない、採用担当者に良い印象を与えません。例えば、事務職に応募するのに「調理師免許」など業務に無関係な資格を記載すると、趣味の延長で取得した資格と思われてしまう可能性があります。このような記載は、資格をどのように選択すべきかわかっていないと判断される恐れがあります。
改善策：応募職種と関連性が高い資格に絞る
資格欄には、応募職種に関連性が高い資格だけを記載することを心がけましょう。例えば、経理職を志望している場合は、「日商簿記2級」や「マイクロソフトオフィススペシャリスト (MOS)」といった具体的な業務に関連する資格を優先して記載すると、採用担当者に有利な印象を与えることができます。資格の取捨選択をすることで、整理された見やすい履歴書を作成することができます。
求人に合わせた資格欄の書き方
応募職種に応じた資格の取捨選択
履歴書の資格欄には、応募する職種に関連する資格のみを記載することが大切です。資格や免許は、自身の経歴や能力をアピールする重要な項目です。しかし、すべての資格を羅列してしまうと、採用担当者に「要点が絞られていない」「関係が薄い」と評価される恐れがあります。逆に、職種や業務に直結する資格が記載されていれば、「この仕事に対する適性が高い」という良い印象を与えられます。例えば、経理職の応募では、運転免許よりも「日商簿記」など直接的に関連する資格を優先的に記載しましょう。
企業が求めるスキルとのマッチング
応募企業が求めるスキルにマッチする資格をアピールすることも重要です。履歴書は単に資格を一覧化する場ではなく、企業との接点を作るためのツールと考えるべきです。企業の募集要項や仕事内容を確認し、必要なスキルを把握した上でそれに関連する資格を優先して記載しましょう。例えば、「コミュニケーション能力が求められる職種」では、TOEICのスコアや接客に関連する資格を記載することで、企業の期待に応えるアピールが可能です。
資格以外のスキルや特技の補足
資格欄では補えないスキルや特技も、履歴書上でアピールする工夫をしましょう。資格だけに頼らず、自分の強みを補足的に記載することで、採用担当者に広い視野であなたの能力を評価してもらえます。本来、資格は実力を証明するための手段に過ぎないため、例えば「Excelスキルに自信あり」や「チームリーダー経験が豊富」など、資格以外でアピールできるポイントも合わせて述べるといった工夫が効果的です。
逆転の発想：取得予定資格の使い方
まだ取得していない資格であっても、取得予定が決まっている場合は履歴書に記載することで自己成長意欲をアピールできます。たとえば、「2023年11月 日商簿記3級試験受験予定」と追記することで、新しいスキルを習得しようという前向きな姿勢を示せます。ただし、取得予定の資格を記載する際には、あまりにも曖昧な表現を避けるようにしましょう。具体的な試験日や計画を伝えることで信頼性が高まり、採用担当者にも好印象を与えることができます。
