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MCEV (市場整合的エンベディッド・バリュー)

MCEV (市場整合的エンベディッド・バリュー)

MCEV(Market Consistent Embedded Value:市場整合的エンベディッド・バリュー)

2008年6月に欧州主要保険会社のCFOフォーラムによって、生命保険会社の企業価値評価を市場と整合的に行うことや会社間の比較を容易にすることなどを目的としてMCEV原則が制定された。

MCEV原則によるEV算定手法は、よりリスクを反映した手法であり、個々の保険種類ごとにリスクをとらえ、市場取引されている商品価格と整合性を保つよう工夫されている。原則の中の定義によればMCEVは「対象事業における総リスクを十分に認識した上で、対象事業に割り当てられた資産から得られる分配可能利益の中の株主分の現在価値」であり、リスク測定やパラメータ推定においてはインプライド・ボラティリティを用いるなど、基準日時点における市場価格にカリブレートすることが求められる。MCEVは、対象事業に割り当てられたフリー・サープラス、必要資本、保有契約価値の3項目から構成される。

1)フリー・サープラス フリー・サープラスは保有契約に割り当てられた資産の市場価値であり、保有契約を維持するために必要となる資産の市場価値ではない。

2)必要資本 必要資本は株主への配当が制限され、保有契約負債の維持に必要とされる額を超えて保有契約に属する資産の市場価値である。

3)保有契約価値 保有契約価値は、確実性等価将来利益現価、TVFOG、フリクショナル・コスト、ヘッジ不能リスクに係る費用の4項目から構成され、確実性等価将来利益現価から他3項目を差し引いた額として算出される。

MCEVとTEVの主な違いは、割引率、収益率、リスク準備金、測定方法の4種類である。割引率については、TEVではリスク・プレミアムが全てのリスクに対応するために設定されるのに対し、MCEVでは割引率がリスク・フリー・レートとして設定される。

収益率は、TEVではリスク資産に対してはリスク・フリー・レートより高くなるリアル・ワールドの期待収益率、MCEVではリスク・フリー・レートである。

リスク準備金はTEVでは割引率中のリスク・プレミアムや、目標とするソルベンシー比率を保つための資本コストであるのに対し、MCEVではTVOG、CRNHR、フリクショナル・コストである。

測定手法はTEVでは決定論的手法であって、TVOGの測定方法は明示的には定められていない。一方で、MCEVでは確率論的手法によってこれを測定するよう定めている。

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