初めて転職活動をされる大手企業在職者のご転職について

初めて転職活動をされる大手企業在職者のご転職について
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新型コロナウィルス感染拡大により、ご自身やご家族の健康だけでなく、今後のキャリアにもかつてないほどの不安を抱えていらっしゃる方も少なくないと思います。特に新卒以来、超大手企業に長らくお勤めの方は、これまでであれば「終身雇用」に守られていたため、雇用そのものが失われることは極めて稀なケースでしたが、現在はその過去の常識が崩れていると言っても過言ではなく、「ご転職」というものを初めて検討されている方も多くいらっしゃるでしょう。上記を踏まえ、初めてご転職活動をされようとしている大手企業にお務めの方のご転職についてご説明いたします。

専門領域と志向軸

ご転職活動においてまず大切なことは、ご自身を正しく理解することです。ご自身がご自身のことを正しく理解するために、新卒から現在に至るまで、時系列でどのような経験を積み、どのようなスキルを得てきたのか、文字にしてみることから始めましょう。その際に、どのタイミングでモチベーションが上がったか、逆に下がったかを思い出して下さい。そのモチベーションのアップダウンこそがご自身のキャリア志向と言えます。

次に、ひとつのことを長くご経験されてこられた方は、ご自身が何のスペシャリストか、自身に問うてみて下さい。お答えになる際に注意が必要なのは「より具体的に」です。

例えば「営業です」と答えるのではなく、

 ・何の商材を扱う営業か

 ・どの業界向けの営業か

 ・お客様は内資か外資か

 ・新規開拓中心か、アカウント営業中心か

 ・現在のお立場はリーダーか、管理職か

 ・過去受注額はそれぞれどのくらいか、等々。

あるいは単に「エンジニアです」ではなく、

 ・アプリ開発の場合は得意とする言語は何か

 ・インフラ構築の場合は得意とする環境やフェーズは何か

 ・PLやPMの場合は何人月(または何Kstep)規模の経験をお持ちか、等々。

のように、とにかく具体的に答えてみましょう。

またジョブローテーション等により、多くの部門でご経験を積んでこられた方は、これまでもっともやりがいを感じた職種、もっとも在籍期間が長かった職種が何だったかに加え、それぞれで何故やりがいを感じたのか、何を得たのか、上記同様、より具体的に明確にしてみて下さい。

上記により、ご自身がご自身の専門領域(強み)や志向軸の明確化を知ることに繋がります。ご転職にあたっては、エントリー先企業は書面上でまずその方の専門性と志向軸について知りたいとお考えであり、上記が明確でないとせっかく良い経験を積んでこられたとしても、先方に伝わらないまま残念な結果となってしまいがちです。

転社ではなく、転職

 ご自身の専門領域や志向軸を明確にできたら、次に取り組むべきは転職先でのご自身の活躍している姿を想像することです。そのためにはエントリーする企業のことを知る必要があります。企業理念、扱っている商材、体制や規模、業績推移、注力業界や得意する領域等、HPやニュースリリース等の公知の情報をもって企業研究が必須となります。その企業研究が「志望動機」に繋がります。

 また「転社」ではなく「転職」であることを認識することが大切です。現職と同じような規模や業態の企業、いわゆる社格だけでエントリー先を選んでしまうと、今お感じになっている不安がこの先もずっと付きまとうことにも繋がりかねません。せっかく前述の専門領域と志向軸を明確にしたのですから、「社」ではなく「職」でエントリー先を検討することを心がけましょう。

ご転職に求められるのは覚悟

これまで長きに渡り、現職で類まれなご経験を積んでこられたわけですので、それ相応のお立場や処遇があるものと推察いたします。一方でご転職を検討する場合は「肩書きとプライドを捨てる覚悟」も必要です。

ご転職はすべてがバラ色とは言えません。例えば、もしこれまで培った営業経験から企画職へとキャリアチェンジをなさりたい場合は、大企業やベンチャー企業の企画職もご紹介することは可能ですが、年収が下がることも大いに有り得ます。いきなりベンチャー企業のCxOポジションへご転職ができるのは、極限られた方だけとお考え下さい。一般的には、まずはメンバーポジションやリーダーポジションから新しいキャリアを始めることになります。

また例えばこれまでの営業経験を活かして、ご転職先でも営業としてご活躍なさりたい場合であっても、その企業での営業がどのような営業スタイル、もしくは必要とされるスキルが何であるかによって、お立場や年収が現状から下がってしまうことも同様です。現職で管理職であっても、ご転職先でも管理職ポジションが約束されるとは限らないのです。

やや大げさで、かつ厳しい言い方になってしまいますが、ご転職にはそれだけの覚悟が必要となります。お立場や処遇条件等がご転職活動における優先順位の上位であれば、ご転職ではなく社内異動によるキャリアチェンジを狙うことも選択肢の一つとお考え下さい。その場合、まずは目の前の仕事で圧倒的な成果を出し、上司や組織に認めてもらうことが最優先事項となります。もし目の前の業務への不満や漠然とした不安だけがご転職の理由となってしまっては、誰の目にも留まらず異動の可能性もなくなってしまうでしょう。

今一度、ご転職をなさりたい理由について明確にしてみましょう。

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この記事を書いた人

KOTORA JOURNAL | 初めて転職活動をされる大手企業在職者のご転職について

コトラ(広報チーム)