コトラ（広報チーム） 
こんにちは。株式会社コトラ 不動産チームです。
不動産ファンド業界への転職は、専門性の高い金融スキルと不動産の専門知識を活かし、大きなインパクトを生み出せる非常に魅力的なキャリアパスです。
しかし、その専門性の高さゆえ、面接では一般的な質問だけでなく、高度な知識や実践的な経験、そしてキャリアへの強いコミットメントが問われます。
本記事では、コトラの不動産チームが培ってきた知見を基に、不動産ファンド転職の面接で実際に問われる質問とその対策、そして内定を勝ち取るための秘訣を徹底解説します。
不動産ファンド転職で求められる人物像
不動産ファンド業界では、高い専門性と事業を推進する力に加え、以下のような資質が求められます。
分析力・課題解決能力：変動する不動産マーケットや案件の本質を見抜き、不動産価値最大化のための最適な解決策を導き出す能力。
交渉力・コミュニケーション能力：投資家、仲介業者、テナント、レンダーなど、多様なステークホルダーと円滑な関係を構築し、合意形成を推進する能力。
市況変化への適応力：刻々と変化する経済情勢や不動産マーケットの動向を読み解き、柔軟に投資戦略を調整する能力。
プロジェクト推進力・リーダーシップ：案件のソーシングからアクイジション、運用、ディスポジションまで、一連のプロセスを牽引し、目標達成に導く能力。
高い専門性・プロフェッショナリズム：財務、法務、税務など幅広い知識をキャッチアップし、高い倫理観をもって職務を遂行するプロ意識。これらの資質を、あなたの具体的な経験と結びつけてアピールすることが重要です。
面接で問われる質問の傾向と対策
不動産ファンド転職の面接では、大きく分けて「一般的な質問」と「業界特有の質問」があります。それぞれの質問意図を理解し、的確に答える準備をしましょう。
一般的な質問と対策
これらの質問は、あなたの基本的な能力、経験、そして人間性を把握するために問われます。
■質問例：
- 自己紹介をお願いします。
- なぜ転職しようと思ったのですか？
■対策：
自己紹介： 30秒〜1分程度で、自身の「不動産ファンド業界で活かせる強み」と「志望動機」を簡潔にまとめて話せるように準備しましょう。
職務経歴： STARメソッド（Situation, Task, Action, Result）を用いて、具体的な業務内容、役割、課題、行動、そして成果を明確に伝えましょう。特に、投資判断に主体的に関わった経験、課題解決能力、リーダーシップを発揮したエピソードを強調すると良いでしょう。
転職理由・志望動機： 現職では経験できない「大規模案件への取り組み」「特定アセットへの専門性向上」など、不動産ファンドで実現したいことを具体的に述べましょう。「投資家へのリターン最大化と不動産価値向上」への共感を織り交ぜて話すことで、業界への適応性をアピールできます。
強み・弱み： 強みは「財務分析力」「交渉力」「プロジェクト管理能力」など、不動産ファンドの業務に直結するスキルを具体的なエピソードと共に伝えましょう。弱みは克服に向けた努力や改善策とセットで伝えることが重要です。
キャリアビジョン： 短期・中長期的な視点で、具体的な役割と目標を語ることで、意欲の高さを示せます。不動産ファンド特有の質問と対策
これらの質問は、不動産ファンド業界への理解度、専門知識、そして意欲を測るために問われます。
■質問例：
- 現在の業務経験はAMにおいてどのように活かせると思いますか？
- これまでの物件の取得、売却経験について教えてください。
■対策：
志望動機（業界特有）： 応募先のファンドの投資戦略や得意アセットについて深く理解し、「その中でどのように貢献したいか」を具体的に伝えましょう。「投資に興味がある」という抽象的な理由ではなく、「貴社が取り扱うアセットの価値向上のために、私の〇〇の経験を活かしたい」といった形で語ることが重要です。
経験と業務の関連性： PM経験者がAMへ転職する場合など、これまでの業務が新しい職務にどう役立つかを具体的に説明しましょう。「PMで培ったリーシングの知見は、AMのバリューアップ戦略に活かせる」**といったように、業務の全体像を理解していることを示すことが重要です。
市況への理解： 面接官は、市場の動きを把握し、それに合わせた戦略を立てられる人材を求めています。「最近の不動産市況では、〇〇エリアのキャップレートが上昇傾向にあり、投資判断に影響が出ると考えています」など、市況に対する自分なりの見解や、それに基づいた具体的な行動を準備しておきましょう。
自己の貢献可能性： 自身の強みや経験が、具体的にどのように組織やファンドに貢献できるかをアピールしましょう。「現職で培った〇〇の経験を活かし、バリュエーション業務を効率化できます」など、具体的なバリューを提示することが重要です。
企業への理解： 応募先のファンドがどのような投資戦略を持ち、どのような強みを持っているかを事前に調査し、面接でその理解度を示すことが重要です。「貴社は〇〇アセットに強みがあると理解しており、それは〇〇という実績からも伺えます」といったように、具体的な情報を付け加えると説得力が増します。ポートフォリオが分かる場合、事前に物件見学をすることも有効です。内定を勝ち取るためのポイント
徹底した企業研究と自己分析： 応募先ファンドの投資実績、得意なアセット、ファンドの運用方針などを深く理解し、自身の経験やスキルがどのように貢献できるかを具体的に言語化しましょう。
論理的思考力の提示： 質問に対して、結論から述べ、その後に理由や具体例を続ける「PREP法（Point, Reason, Example, Point）」などを意識して、論理的に回答しましょう。
積極的な逆質問： 最後に「何か質問はありますか？」と聞かれた際には、企業の事業内容や働き方、今後の展望など、具体的な質問を準備しておきましょう。意欲と関心の高さを示すことができます。
熱意と誠実さ： 不動産や金融への強い想いと、プロフェッショナルとしての真摯な姿勢を伝えることが重要です。
まとめ
不動産ファンドへの転職は、あなたのキャリアと専門性への強い意志を試される場です。本記事で解説したポイントを参考に、しっかりと準備を進めてください。コトラの不動産チームは、皆様の転職活動を全力でサポートいたします。ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。
