Web3.0(Web3)とは?基礎的な特徴やサービス例を解説

Web3.0(Web3)とは?基礎的な特徴やサービス例を解説
heart - Web3.0(Web3)とは?基礎的な特徴やサービス例を解説loading - Web3.0(Web3)とは?基礎的な特徴やサービス例を解説お気に入りに追加
3 - Web3.0(Web3)とは?基礎的な特徴やサービス例を解説

「Web3.0(Web3)」という言葉をご存知でしょうか。

大きな注目が集まっていて、参入する企業も増えてきています。

今回はWeb3.0(Web3)について、基礎から解説していきます。

この記事でわかること

・Web3.0(Web3)の意味とその特徴

・Web3.0(Web3)領域のトレンド技術例

・Web3.0(Web3)の注意点

>Web3.0関連の求人案件に精通しているコンサルタントに相談する

Web3.0(Web3)とは?

中央集権型と分散型

Web3.0でキーワードとなってくるのが「分散型ネットワーク」です。

image 5 - Web3.0(Web3)とは?基礎的な特徴やサービス例を解説
総務省『第1部 特集 人口減少時代のICTによる持続的成長』より引用

まず「中央集権型ネットワーク」というのは、GAFAMなどのサービスに代表されるように、一つのサーバーに情報が集まって、データのやり取りをしている状態です。

一方で、「分散型ネットワーク」は、サーバーは持ちつつ、各個人の中で情報の連携をしていくことで中央集権型のデメリットやリスクを抑えていると言われています。

Web1.0とWeb2.0

Web1.0というのは一方通行の世界です。情報の送り手と受け手が固定されていて、コミュニケーションの方法もメールが中心でした。

Web2.0というのは今の世界で、FacebookやInstagramなどで双方向の情報のやりとりができるというのが特徴です。

そしてWeb3.0というのが、分散型ネットワークが実現した世界です。2014年にイーサリアムの共同設立者であるギャビン・ウッド氏によって提唱された概念です。

Web3.0(Web3)の特徴

個人情報を自己管理する

現在は、例えばFacebookなどではIDや個人情報を登録するのが一般的ですが、Web3.0の世界では、個人情報は自分で管理することになります。

サーバーを経由せずに情報交換できる

今までは、一度プラットフォームの企業のサーバーを通じて情報をやりとりしていましたが、Web3.0の世界では、サーバーを経由せずに情報交換が可能になります。

仲介組織を介さずに通信できる

ここでの仲介組織というのは、今の環境だと例えばGoogleやFacebookを指します。

こういった組織を介さずにデータのやり取りができるため、将来的には仲介組織へのマージンが不要になってくるのではないかと言われています。

言論の自由が保護される

2021年にはトランプ前大統領のTwitterアカウントが凍結されました。当時の大統領の言論を統制するかどうかを判断したのはTwitter社です。

Web3.0の世界では、特定企業にコントロールされなくなり、言論の自由が確保されます。

セキュリティが向上する

現在では、企業による個人情報の流出が度々問題となっています。

サーバーで情報を一元管理していたため、ハッキングに弱かったのですが、分散型ネットワークが実現すれば、サイバー攻撃という考え方自体が無くなってくることも考えられます。

>Web3.0関連の求人案件に精通しているコンサルタントに相談する

Web3.0(Web3)領域のトレンド技術例

DeFi(ディーファイ)

DeFiとは「Decentralized Finance」の略で日本語では「分散型金融」と訳されます。

分散型ネットワークを金融ネットワークの中で実現しているのがこのDeFiというサービスです。

サービス例:Compound

Compound」は仮想通貨のレンディングサービスの一つです。

イーサリアム上に作られていて、中央管理者の存在なしに借入や貸出の処理ができ、利用者は利息を得ることが可能です。

タイの大手銀行がこのサービスを活用している事例もあり、今後の動向に注目です。

メタバース

メタバースは3Dのバーチャル空間のことで、自分自身のアバターを利用して現実の世界と同じような体験ができるようになっていくということが特徴的です。

サービス例:REV WORLDS

REV WORLDS」は三越伊勢丹が運営する仮想都市コミュニケーションプラットフォームサービスで、アプリ内の仮想空間で様々な体験ができます。

「仮想伊勢丹新宿店」や「バーチャル東京ドーム」などがあります。

手軽に体験できるのでアプリをダウンロードしてみるのも良いと思います。

NFT(エヌエフティー)

NFT(Non-Fungible Token)は「非代替性トークン」と呼ばれています。

NFTではブロックチェーンの技術を使ってデジタルコンテンツ等のオリジナル性を証明することができます。

サービス例:NFT鳴門美術館

日本初のNFT美術館である「NFT鳴門美術館」ではデジタルファッションショーの動画などをNFT化して展示しています。展示以外にもアート作品に関連するNFTの発行、審査、販売、流通など幅広く携わっています。

Web3.0(Web3)の注意点

トラブルは自己責任

例えばWeb2.0の現在のSNSでは「ID」と「パスワード」を入力してログインすることが多いです。

もしパスワードを忘れてしまっても運営元にパスワードを教えてもらったり、新しいパスワードを発行してもらったりすることができます。

しかし、Web3.0の時代になって個人情報を自分で管理していると、必要な情報を紛失しても誰も教えてくれません。

このような点をどう改善していくのかというのも今後の課題になってきます。

普及には時間がかかる

実際に一般社会に普及していくまでには時間を要すると考えられます。

2022年現在でも法整備は全く進んでいない状況です。

日本国内でも少しずつ動きはあるものの、広く浸透していくにはまだまだ時間がかかる可能性が高いです。

Web3.0(Web3)関連のトピックス

VC主導の現実

アメリカ大手ベンチャーキャピタルの「アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)」は2022年1月に「より良いインターネットを構築する方法」として、各国政府が行うべき10の原則を発表しています。

また、DeFi・メタバース・NFT分野のベンチャー企業にも積極的に投資を行っています。

日本政府の動き

2022年6月7日に閣議決定された「デジタル社会の実現に向けた重点計画」ではWeb3.0についても言及しています。

ブロックチェーン等の分散台帳技術やデジタル資産に関する研究開発・利用環境の整備を行い、世界の潮流に遅れることなく、必要な施策を実施します。

デジタル庁『デジタル社会の実現に向けた重点計画』より引用

このような文言が明記されているということで、今後の動きに注目です。

まとめ

今回はWeb3.0の基礎を解説してきました。

実際に世の中の流れとして、「こんなふうになってきているんだ」となんとなくでも覚えておくことは大事だと思います。

ぜひご自身でも実際に体験しながら学んでみてください。

>Web3.0関連の求人案件に精通しているコンサルタントに相談する

Web3.0関連の求人案件にご興味がある方へ

Web3.0関連の求人をご紹介します。
ご興味がある方は、下記ボタンよりぜひご応募ください。

■求人:
日系大手総合コンサルティングファームでの金融機関向けWeb3コンサルタント

■仕事内容:
クライアントである金融機関に対し、既存の金融事業の枠組みを超え、Web3 領域での新たな価値創造を支援します。Web2 から Web3 のイノベーションが起きると期待が高まる中、金融機関は自らのビジネスのあり方そのものを問い続けています。
以下のようなコンサルティング業務を提供することで、クライアントに対して新たなビジネス機会の提供を実現していきます。

◆ Web3 領域での新規事業企画/推進支援
 ・Web3 プロジェクトリサーチ支援
 ・新規事業企画構想策定支援
 ・事業計画策定支援
 ・コミュニティ運営設計支援
 ※NFT マーケット構想から DeFi 関連ビジネス化まで、Web3 領域に関する幅広いサービスの検討を想定しています。

­◆ Web3 領域の社内知見共有・プレゼンス向上
 ・公式 HP でのインサイト発信
 ・各種セミナー/講演登壇

■必要スキル:
【必須条件】
以下いずれかでの業務経験・スキル
・Web3 関連技術を活用した新規事業の立ち上げや、プロダクト開発などのご経験
・事業計画(戦略、サービス/プロダクト企画、収支/費用計画(PL))策定のご経験
・Web3 に関する技術理解とご知見(エンジニアではなくビジネスサイドとしての理解)

【以下のご経験・スキルがあれば尚可】
・金融機関での経験
・ビジネスレベルの英語力
・各種コンソーシアム、協会等への参加実績

■求人:
メガバンクにおけるWeb3.0エキスパート

■仕事内容:
Web3.0エキスパート人材として、業界や企業への影響、起こりうる将来像を洞察するなど、インテリジェンス機能を担っていただきます。

部内の業界エキスパート等と連携し、クライアント企業への価値提供に貢献いただきます。
また、社内の経営層・幹部人材との間で、Web3.0に対する経営方針や事業方針に関して議論を進めていただきます。

■必要スキル:
・Web3.0、分散型Web、ブロックチェーン、セキュリティ、NFT(Non Fungible Token)、DeFi(Decentralized Finance)、DAO(Decentralized Autonomous Organization)、メタバース、AI(Artificial Intelligence)等に関する知見
・業界や企業動向に関する分析力
・内外の関係者と議論できるコミュニケーション力

■求人:
大手日系信託銀行でのデジタル企画(セキュリティトークン事業)

■仕事内容:
FinTech・金融デジタル領域における新ビジネス・サービス(セキュリティトークン)の企画・開発、推進

■必要スキル:
・金融機関での法人業務経験がある方。
・不動産または金銭債権の信託を活用した証券化のアレンジまたは信託受託経験がある方。
・システムの企画・開発の経験は一切不問。但し、金融のデジタル化に強い関心がある方。

コトラでは業界動向や今後のキャリアについて無料キャリア相談会を開催しております。
最新の採用動向や非公開求人情報などの情報提供をさせていただきます。

また、ざっくばらんな意見交換・ご相談をさせて頂きながら、理想のキャリアを歩むためのアドバイスをさせていただきます。 お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

KOTORA JOURNAL | Web3.0(Web3)とは?基礎的な特徴やサービス例を解説

梅田哲正

学習院大学法学部卒業後、大手生命保険会社に入社。7年間システム開発業務に従事。 その後、アクセンチュアに転職。アクセンチュアでは採用部門に所属、年間100名以上のITおよびコンサルタント人材の採用を長年経験。その後、大手不動産ファンドのプロロジス、大手人材紹介会社、大手ITコンサルティング会社で人事採用関連の幅広い業務に携わる。
[ 担当業界 ]
コンサルティングファーム、IT業界、人事/総務など管理部門全般