スマートシティ領域の転職市場動向|おすすめの転職先や転職動向を徹底解説

スマートシティ領域の転職市場動向|おすすめの転職先や転職動向を徹底解説
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スマートシティ領域の転職市場は近年非常に盛り上がっており、全体設計を担うコンサルティングファームから、まちづくりを主導する不動産ディベロッパー、都市OSを提供するメーカーまで幅広い企業から求人が出ております。

なぜここまでスマートシティ領域が盛り上がっているのか、事例をもとにお伝えいたします。

1 - スマートシティ領域の転職市場動向|おすすめの転職先や転職動向を徹底解説

スマートシティ領域の転職市場が盛り上がっている理由

現代では世界的な人口増加による様々な課題があるなか、特にエネルギー消費と環境問題が注目されています。その中で、行政・民間とも、街の開発や整備に当たって環境に配慮したまちづくりを進める傾向が強まっています。

また、IT化が急速に進む中で、まちづくりにおいても、IoTやAIなどの先端技術を運用した、基盤インフラ・生活インフラの効率的なマネージメントが求められています。世界的に見ても、AIやビックデータを活⽤し、社会のあり⽅を根本から変えるような都市設計の動きが、国際的には急速に進展しています。

例えばスペイン・バルセロナ市では、Wi-Fiを都市のICT共通基盤として整備し、⽣活に変⾰をもたらすプロジェクトが2000年より進⾏しています。
具体的には、スマートパーキング(駐⾞場の空き状況をセンサーで検知、Wi-Fiを経由し提供することで渋滞緩和・市の駐⾞場収⼊増加を実現)、スマートなゴミ収集管理(ゴミ収集箱の満杯/空き状況をセンサーで検知しWi-Fiにより提供することでタイムリーなゴミ収集を実現)などを行っています。

転職マーケットへの影響

上記の通り環境・エネルギーに配慮し、かつITを起用したスマートシティ化の実現には、各領域のプロフェッショナルの力が欠かせません。
不動産会社はもちろんのこと、コンサルティングファームやIT企業、インフラ系企業など多様な関係者が存在するスマートシティ領域においては、各企業でプロフェッショナルに対する採用ニーズが高まっているのです。
また、スマートシティ事業は企業中心のプロジェクトでも地元の自治体や住民、大学・研究機関、国との協力が必須です。産学民が協力しなければ実現しない領域ですので、求める人材像も非常に多岐にわたります。

スマートシティ領域の転職動向

スマートシティ領域でご転職を考えてる方は大きく分けて以下2つの理由から転職活動をされています。

代表的な転職理由

1.これまでの経験を生かして、別の視点からプロジェクトに参画したい

2.年収を上げたい

例えばコトラがご支援したものですと、商社にて既存のスマートシティプロジェクトに対してインフラの連携ソリューション活用を提案された経験を持つ方が、事業会社のスマートシティ企画部署にご転職された例などがあります。

また、200万円も年収を上げることに成功した事例もあり、市場のニーズに対する人材供給不足から、チャンスの多い領域となっています。

転職における不安

一方、転職市場の盛り上がりに比例して、転職への不安を耳にする機会も増えました。その最も大きな原因は、各社の考えているポジションごとの業務内容の違いです。

例えば、プロジェクトの上流で企画に携わりたいと思っていたにもかかわらず、転職先では不動産と関係のないチームにアサインされてしまった、など理想とはかけ離れてしまった事例もあります。理想の転職を実現するためには、まずはご自身のキャリアを正確に棚卸しして、

・何ができるか
・何がやりたいか
・そのためにはどんな転職先が良いか

を明確化することが重要です。

オススメの転職先キャリアパス

スマートシティ領域への転職を考えている方に、今回は3つのオススメのキャリアパスをご紹介します。

事業会社・不動産ディベロッパー

1つ目は事業会社・不動産ディベロッパーです。これらの会社では、主に他社との協業を通じた、ビジネス全体の戦略立案、事業計画策定がミッションとなります。
関連省庁や自治体及び大学等の教育機関、大手・スタートアップ含む民間企業等のステークホルダーを、セクターを横断して巻き込みながら実装に向けてリードする必要があり、幅広い知識や高いコミュニケーション能力が必要とされます。

また、コンサルティングファームと比べると、各社における担当者の数が多くありません。そのため、逆に様々なことに挑戦でき、自らのスキルに幅を待たせることができます。

しかし、会社によってスマートシティや不動産開発部門の立ち位置が大きく異なることも、事業会社の求人の特長です。転職先の実情を知らずに入社してしまうとカルチャーギャップを感じることもあるため、事前の情報取集が非常に大切です。選考と並行して、業界に精通している第三者からのアドバイスをもらうことをオススメします。

情報・通信系企業

情報・通信系企業はスマートシティプロジェクトにおいてまちづくりの基盤となる都市OSや共通決済サービスなどを提供しています。

スマートシティの実現に必要なサービス等のプロデュースにおいては、様々な環境やニーズの変化に合わせ、柔軟にかつスピード感を持って進めていく必要があります。そのため、広い知識や経験に基づいて知見をアウトプットできる能力や新規事業開発経験などが重要視されます。

また、スマートシティにおいてはデータの利活用が重要となってきます。例えば、各個人がウェラブルデバイスをつけることで取得できるパーソナルデータや都市を3D化した地理空間データ、これまでの人口変動などの静的データ、人の動きなどのリアルタイムな動的データなど、多種多様なデータが蓄積されます。これらのデータをうまく活用し、真に各ステークホルダーが求めるサービスを作り上げ、安定的に提供していくことが必要となってきます。

コンサルティングファーム

最後はコンサルティングファームです。もともとは会計監査を源流としている外資系コンサルティングファーム各社ですが、近年では事業会社における企業不動産(CRE)の有効活用やSDGsの観点から不動産領域への関与も増えています。

スマートシティに限ったことではありませんが、常にビジネスの最先端に触れ、刻一刻と変わるクライアントのニーズに応えてきたコンサルティングファームは各社の新規事業において多大なる貢献をしてきました。そして、スマートシティのような新たな領域において、彼らの存在感は無論大変大きなものとなっています。

また特長としては、コンサルティングファームは最も安定的に成長できる環境と言えます。「どのようなサービスを提供するか」という断片的な話だけでなく、「この技術を使って何を実現するのか」「経営にどのようなインパクトを与えるのか」という、企画・経営に関する全体感を持った視点が身につきます。
さらに、コンサルタントの必須スキルである、ロジカルシンキング・ドキュメンテーションスキル・コミュニケーション能力など、どの会社でも役立つポータブルスキルを身につけることができます。こちらもスマートシティ領域に限らずではありますが、成長志向・上流志向の強い方はコンサルに転職する方が多い印象です。

「成長できる環境に転職したい」「上流側で経験を積みたい」という志向の方は、コンサルティングファームへの転職を検討してみてはいかがでしょうか?

スマートシティ領域の転職ならコトラ

コトラの特徴は、転職支援を行うコンサルタント自身が業界出身者であることです。不動産業界の経験者も在籍しており、スマートシティ領域の転職支援においても実績を残しております。弊社でしか取り扱っていない、非公開求人も多数ございますので、あなたにピッタリの求人を見つけることができます。

転職エージェントの枠を超え、業界出身として転職のご支援をさせていただきますので、ぜひお気軽にコトラまでご相談ください。

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この記事を書いた人

KOTORA JOURNAL | スマートシティ領域の転職市場動向|おすすめの転職先や転職動向を徹底解説

加賀達也

一橋大学商学部を卒業後、大手生命保険会社に入社。投資用不動産におけるリスク管理の業務に従事。その後、現職に至る。
[ 担当業界 ]
投資銀行、投資ファンド、財務アドバイザリー(FAS)、保険業界、不動産業界