
不動産証券化市場の急拡大に伴い、近年需要が高まっている資格「不動産証券化マスター」について解説します!
不動産証券化マスターとは
通称「不動産証券化マスター」(正式名称:不動産証券化協会認定マスター)とは、2006年に社団法人不動産証券化協会がスタートした新しい資格で、不動産分野と金融分野にわたる幅広い実践的な専門知識を有することを証明する資格です。
資格を取得するためには、アセットマネージャーの実務に役立つ不動産、金融、法律、税・会計制度など、幅広い内容を体系的に学びます。
資取取得後は、不動産投資とファイナンス分野のプロフェッショナルとして、不動産業界や金融業界をはじめとした幅広い分野で活躍することができます。
不動産証券化マスターの資格取得の流れ
不動産証券化マスターの資格取得の流れは次のとおりです。
①マスター養成講座(Course 1)をWEBで受講後、修了試験に合格
②マスター養成講座演習編(Course 2)においてレポートの提出・スクーリングで確認テストを受け合格
③上記2段階の講座終了後、不動産証券化協会へ資格認定を申請し、認定証の交付を受ける
※また、「不動産証券化協会認定マスター」となるには上記のCourse 2までを修了し、金融や不動産の分野で2年以上の実務経験が必要です。(実務経験は「不動産証券化」の実務である必要はなく、金融や不動産の分野に広く関係する業務が実務経験として認められています。)
実務経験がない場合は「認定アソシエイト」となり、「認定アソシエイト」は次の条件を満たすと、「認定マスター」になることができます。
1.実務経験要件を充足することとなったとき
2.アソシエイトとして2年以上が経過し、かつ継続教育のポイント制度において控除後の残高が300ポイントに達したとき
(参照:不動産証券化協会認定マスター「マスターになるためには」)

不動産証券化マスター取得のメリット
2006年に新設された不動産証券化マスターの資格取得者数は、不動産のメジャー資格である宅建士と比較しても圧倒的に少数です。
しかし、不動産リートを取扱う会社(不動産会社・銀行・信託銀行・証券会社・保険会社等)では非常に認知度の高い資格です。さらに、不動産証券化マスターは民間資格でありながら、不動産特定共同事業法で定められている業務管理者にもなることができるので、業界で働くにあたり、非常に有用な資格です。
近年、不動産証券化市場は急激に拡大しており、今後も需要拡大が見込まれています。その中で、リート等の業務は不動産関連特定投資運用業の人的要件として、専門家を置くことが登録案件に求められています。この登録案件として求められる専門家の資格の中で比較的取得しやすいのが、「不動産証券化マスター」です。
また不動産証券化マスターは、不動産証券化に特化した唯一の資格であるため、不動産証券化業界においては第一線で活躍できることが期待され、転職にも非常に有利に働きます。
広がる不動産証券化マスター資格取得者の活躍の場
不動産証券化マスターは、専門的な資格ではありますが、不動産投融資に関する領域を中心に幅広く活躍できる資格です。
不動産会社、建設会社などの不動産業や、銀行、信託銀行、証券会社、保険会社、資産運用会社などの金融業のみならず、法律事務所、監査法人、不動産鑑定評価機関、税務会計事務所、政府系機関、シンクタンク、コンサルティング会社、格付機関など不動産証券化を関わる各分野の専門機関に従事することが可能です。
不動産証券化市場の拡大に伴い、活躍の場も広がっていることから、不動産証券化マスターは将来性の高い資格と言えます。
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