銀行員の年収マップ|メガバンク・地銀の比較と転職で年収アップを狙うポイント

銀行員の平均年収概況

日経転職版が実施した年収調査(2022年11月〜2023年10月に登録した大卒以上の新規会員データ)によると、銀行員の平均年収は783.5万円となっています。これは同調査における全回答者の平均年収(702万円)を上回る水準であり、回答者の平均年齢は40.0歳です。年代が上がるにつれて給与水準が上昇する傾向が見られ、伝統的な年功序列型の評価・報酬体系や役職昇進に伴う昇格給が反映されたデータ構造となっています。

全国平均および業態別の給与水準と業界構造

東京商工リサーチの2020年3月期決算調査(国内主要79行対象)によると、銀行業界の平均年間給与は608万8,000円となっています。業態別に見ると、都市銀行の平均が762万5,000円、地方銀行(第一地銀)が621万4,000円、第二地方銀行が550万8,000円となっています。なお、個別行のトップは東京スター銀行(832万1,000円)です。これらのデータが示す通り、一口に銀行業界と言っても業態や個別行によって給与水準には顕著な開きが存在します。

都市銀行と地方銀行における給与格差の要因

都市銀行(大手行・メガバンク)の平均年間給与は800万円台前後で推移しており、例えば三井住友銀行では平均年収が800万円台半ばとなる水準が報告されています。これに対し、地方銀行の平均年間給与は621万4,000円にとどまり、都市銀行との間に一定の開きが見られます。こうした格差が生じる背景には、都市銀行が国内外の大規模な法人取引や投資銀行業務を中心に展開し高い収益性を確保している点や、経済活動が集中する都市部に主要拠点を置き、案件規模や取扱金額が大きい環境で営業を展開していることが影響しています。

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地域別の銀行員年収分析

都道府県・地域別の給料水準と市場特性

銀行員の給料水準は、勤務する地域によって差異が生じます。これは、各地域の経済規模や拠点数、労働市場の需要などが影響しているためです。コトラによる地域別分析データによると、都道府県別では東京都が718.1万円と最も高く、全国平均の607.1万円を大きく上回っています。次いで宮城県(648.0万円)、大阪府(640.1万円)などが高い水準に位置しています。大都市圏や主要な経済圏に主要拠点を持つ銀行では、取扱案件の規模や拠点戦略に応じた給与体系が設定されている傾向があります。

地域・業態別の年収格差とキャリア選定への影響

地域ごとの給料水準の違いは、都市部と地方における経済水準や市場規模の格差を反映しています。大手都市銀行が本社や主要拠点を構える都市部では比較的高水準な給料が維持されている一方、地方銀行(第一地銀)の平均年間給与は621万4,000円、第二地方銀行では550万8,000円となっており、金融機関の事業規模や業態によって平均給料に差が見られます。これは地元の経済規模や主要な取引領域(大企業・メガ案件中心か中堅中小・個人中心か)、地域の生活コストなどが影響しています。生活費や居住環境の差異とも密接に関連するため、勤務地や地域ごとの業態特性は、銀行員としてのキャリアや生活設計を検討する上での重要な要素となります。

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年次別の銀行員年収分析

年代別の平均年収

コトラの調査データによると、銀行員の平均年収は年代の上昇に伴い大きく変動します。20代の平均年収は461.1万円となっており、業務の基礎を習得し実務経験を積み重ねるキャリアの初期段階に位置します。

30代に入ると平均年収は651.0万円へ増加し、役職の付与や業務における責任範囲の拡大が収入面にも反映されます。40代では平均年収が950.5万円に達し、多くの行員が管理職として組織のマネジメントや重要業務を担うようになります。さらに50代では1,143.3万円となり、長年の経験と実績、上位ポストへの登用が年収水準に反映される傾向が見られます。

データ上では、30代から50代にかけて年代が上がるごとに平均年収が約200万円から300万円規模で大きく上昇しており、年功的な要素や役職階位に応じた昇格給が明確に反映された業界特性を示しています。

キャリアステージによる年収の変化

銀行業界における年収は、キャリアステージや役職の推移によって大きく変化します。新卒入行時の初任給や若手期の給与水準は比較的控えめに設定されていますが、伝統的な職能給・役職階位に応じた給与体系をとる金融機関が多く、年次や昇格に伴い給与が上昇していく傾向があります。順調に昇進を重ねた場合、40代(管理職層・次長・支店長クラス等)で年収1,000万円を超えるケースも多く見られ、キャリアの成熟に伴い高い報酬を得られる可能性が高まります。

一方で、50代に入ると役職定年制度の適用や関連会社・取引先等への出向、組織内での役割変更に伴い、本給や手当が減少(減額)する傾向があります。そのため、中長期的なキャリアプランやセカンドキャリアを見据えるにあたっては、こうした生涯年収のカーブや役職定年後の収入変化を考慮した資金計画・対策を講じることが重要となります。

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メガバンクと地方銀行の年収格差

業態別における年収水準の比較

メガバンクと地方銀行の年収を比較すると、明確な差異が見られます。都市銀行(メガバンク)の平均年収は806.8万円と高く、調査データにおける銀行業界の平均(702万円)や全回答者の平均水準を上回っています。これは、大規模な事業基盤や海外・投資銀行業務をはじめとする高い収益力が反映されていると考えられます。一方、地方銀行(第一地銀)の平均年収は621.4万円となっており、メガバンクとの間に約185万円の格差が存在します。こうした背景には、各業態が置かれた経済環境やマーケット規模、取扱案件の複雑性などの違いが影響しています。

企業ごとの個別の分析と年収の決定要因

個別の企業例を見ると、メガバンクである三菱UFJ銀行や三井住友銀行は、単体で数万人規模の従業員を抱えるメガ金融機関であり、それぞれ平均年収が780万〜840万円台(有価証券報告書等のデータでは時期により800万〜900万円前後で推移)という高水準を維持しています。また、持ち株会社である三井住友トラスト・ホールディングスのように、ホールディングス体制の下で高度な資産運用・信託業務やグループ経営管理に特化している企業では、平均年収が1,200万円を超える事例も存在します。

一方で、地方銀行や第二地方銀行の年収水準は、地域経済の規模や商業の活況度、地元の顧客基盤に影響を受けやすく、業績連動賞与の支給基準なども各行によって異なります。なお、第二地方銀行に分類される東京スター銀行は平均年収が800万円台(約832万円等の調査結果)と高水準ですが、これは首都圏を中心に多様な金融サービスを展開している事業モデルや地域特性が背景にあると考えられます。

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年収に影響を与える要因

役職階位や経験年数が給与に与える影響

銀行業界における給与水準は、役職や勤続年数に強く依存します。多くの金融機関で採用されてきた年功的な職能給や役職階位に応じた賃金体系により、実務経験を重ねるにつれて年収が上昇する傾向があります。年代別の平均年収データ(20代:461.1万円、40代:950.5万円、50代:1,143.3万円など)が示す通り、キャリアの進展に伴い給与は大きく増加します。さらに、昇格試験を経て役席・管理職(課長・次長・支店長等)や高度な専門職に着任することで役職手当や基本給が引き上げられ、より高い報酬水準へ移行する構造となっています。

地域経済の動向と拠点の経済環境による年収格差

銀行員の給与水準は、配属地域や対象拠点が位置する地域経済の状況にも影響を受けます。都道府県別の平均年収では東京都(718.1万円)が最も高く、全国平均(607.1万円)を上回る一方、経済活動や資金需要が限定的なエリアでは相対的に低い水準となるケースがあります。これは、地域の経済規模や事業活動の活発さが銀行の取扱案件規模・収益性に影響し、ひいては業績連動給や拠点ごとの評価、給与体系の設定に反映されるためです。このように、勤務地域や営業エリアの経済情勢は、銀行員としての生涯賃金やキャリア設計を検討する上での重要な要素となります。

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銀行別平均年収ランキング

内主要金融機関における平均年収・年齢データ

国内主要銀行および金融グループの最新の有価証券報告書等のデータに基づく平均年間給与と平均年齢の一覧です。持株会社と営業銀行単体では、組織構造や人員構成(企画・管理部門や幹部社員の割合)の違いにより算出データに差が生じます。

営業銀行・信託銀行(単体)平均年収ランキング

  • 三菱UFJ信託銀行:平均年収 892.4万円(平均年齢 43.8歳)
  • あおぞら銀行:平均年収 887.3万円(平均年齢 44.1歳)
  • 三井住友銀行:平均年収 864.9万円(平均年齢 40.3歳)
  • みずほ銀行:平均年収 811.7万円(平均年齢 39.9歳)
  • SBI新生銀行:平均年収 795.7万円(平均年齢 43.0歳)
  • ドコモSMTBネット銀行(旧:住信SBIネット銀行):平均年収 795.5万円(平均年齢 39.3歳)
  • 三菱UFJ銀行:平均年収 784.6万円(平均年齢 39.4歳)
  • 千葉銀行:平均年収 766.3万円(平均年齢 38.7歳)
  • 中国銀行:平均年収 738.2万円(平均年齢 39.4歳)
  • スルガ銀行:平均年収 735.2万円(平均年齢 45.4歳)

※住信SBIネット銀行は、2026年8月3日付で「ドコモSMTBネット銀行」へ商号変更しています。

銀行持株会社(ホールディングス)平均年収ランキング

  • 三井住友トラスト・ホールディングス:平均年収 1,304万円(平均年齢 50.1歳)
  • 三井住友フィナンシャルグループ:平均年収 1,155万円(平均年齢 39.3歳)
  • 第四北越フィナンシャルグループ(第四北越銀行 等):平均年収 1,108万円(平均年齢 48.3歳)
  • 三十三フィナンシャルグループ(三十三銀行 等):平均年収 1,099万円(平均年齢 46.2歳)
  • コンコルディア・フィナンシャルグループ(横浜銀行、東日本銀行 等):平均年収 1,080万円(平均年齢 47.4歳)

※持株会社(ホールディングス)は、グループ全体の経営企画や統括・管理業務を担う少数の幹部や各社からの出向社員等で構成される傾向があるため、事業会社(営業銀行単体)と比較して平均年収や平均年齢が高く算出されます。

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)

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