
本記事では、金融業界での営業職を目指す方に向けて、「実際どんな仕事?」「きついの?」「誰が働いているの?」「未経験でも大丈夫?」といった疑問にお答えします。

金融業界の営業って、どんな仕事なんですか?

銀行・証券・保険・リース・不動産金融など、さまざまな金融商品やサービスを、法人または個人のお客様に提案・販売する仕事です。
法人営業なら「融資・資金調達の提案」、個人営業なら「資産運用・保険商品の提案」など、ニーズをくみ取りながら最適な提案をするコンサルティング型も含まれます。

ノルマ辛くない?

営業目標はありますが、ノルマとして課されることはほとんどありません。飛び込み営業などのイメージが強いかもしれませんが、既存顧客、流入顧客への対応がメインであり、新規開拓のノルマはありません。顧客との関係構築に時間がかかること、景気や相場の影響を受けることなどはもちろんありますが、成果が報酬に直結し、お客様に最も近いところでキャリア形成ができる、やりがいの大きい仕事でもあります。

給料はどれくらいもらえるんですか?

年収は企業や経験によりますが、一般的に事業会社よりは高い傾向があります。
- 20代:400万〜600万円
- 30代:600万〜900万円
- 成果を出せば1,000万円超も十分可能です。
外資系やインセンティブ制度のある企業では、2000万円以上の年収を得ている方もいます。

未経験者には難しい仕事ですか?

金融知識や法令の理解は必要ですが、入社後に学べる体制が整っている企業も多く、地道に学ぶ姿勢と顧客志向があれば未経験でも活躍できます。
営業経験がある方は、そのスキルをすぐに活かせます。

お客様って、どんな人たちですか?

お客様は営業先によって異なります。
- 法人営業:中小企業の社長、大企業の財務部、経営企画部など
- 個人営業:資産形成層や富裕層、相続対策を考える高齢者など
いずれも信頼関係がすべてです。誠実な対応が求められます。

ワークライフバランスはとれますか?

金融業界でも、近年は残業抑制・フレックス・在宅勤務などの働き方改革が進んでいます。
ただし、顧客対応でイレギュラーな時間帯の対応が発生することもあり、部署や職種により差が出やすいです。

若くても転職できますか?30代・40代ではどうですか?

年齢を問わず活躍のチャンスがあります。
- 20代:ポテンシャル採用や第二新卒枠で積極採用
- 30代:マネジメント候補や既存顧客の引き継ぎ要員として重宝
- 40代:即戦力や管理職候補として歓迎されることも多いです。

学歴は重視されますか?

大手金融機関では大卒以上を条件とすることがありますが、学歴よりも職務経歴や人物面を重視する企業が増えています。特に中堅・ベンチャー系金融機関では学歴不問のケースも多いです。

どんな職歴の人が働いていますか?

金融業界出身者はもちろん、人材業界・IT業界・広告業界など、無形商材の営業経験者も多く活躍しています。顧客との信頼関係を築く力があれば、異業種からの転職も十分可能です。

顧客対応の経験は必要ですか?

あれば歓迎されますが、顧客対応が未経験でも、営業や販売など人と関わる仕事の経験があれば評価されます。提案力や傾聴力を磨いてきた方には、十分適性があります。

金融業界の経験がないと無理ですか?

いいえ、そんなことはありません。
実際に、未経験から金融業界に入り、知識を身につけてキャリアを伸ばしている方は多数います。
重要なのは「学ぶ意欲」と「誠実な姿勢」です。

資格は必要ですか?

必須ではありませんが、以下の資格があると有利です。
- 証券外務員資格(証券・銀行系希望者向け)
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 日商簿記(財務知識が必要な営業向け)
未取得でも入社後に取得サポートを受けられる企業が多いです。

英語ができないとダメですか?

国内営業であれば、英語力はほとんど不要です。
ただし、外資系企業や海外案件を扱うポジションでは英語力が求められることがあります。
希望するキャリアパスに応じて、必要かどうかが変わります。
おわりに
金融営業は、決して楽な仕事ではありませんが、人と信頼関係を築く力を活かし、年収・キャリアアップを実現できる魅力的なフィールドです。
経験を問わず挑戦できるポジションも多く、これまでの営業経験を新たなステージで活かしたい方には、ぜひ検討していただきたい職種です。