株式会社クボタ 2025年に営業利益3000億円へ – 2021年12月期第1四半期決算

株式会社クボタ 2025年に営業利益3000億円へ – 2021年12月期第1四半期決算
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株式会社クボタは5月14日に、2021年12月期第1四半期決算を発表しました。

本記事ではクボタの2021年12月期第1四半期決算の概要・今後の取り組みについて解説します。

▼参考:株式会社クボタ 2021年12月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)(参照 2021-05-17)

クボタ 2021年12月期第1四半期決算の概要

21年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比2.5倍の783億円に急拡大し、1-6月期(上期)計画の1230億円に対する進捗率は63.7%に達し、4年平均の41.8%も上回り、直近3ヵ月の実績である1-3月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期6.9%→14.5%に急改善しています。

コロナ特需ともいえる特にコロナの影響からの戻りが早かった北米市場が好調。現地での売上高は前年対比で20~30%も伸びており、農機はコロナによる巣ごもり特需の側面も。クボタのトラクターは郊外の大きな家に住む人たちのガーデニングにも使用されているので、テレワークで在宅時間が長くなったり、都心から郊外の家に引っ越す人たちが増えたりしていることが、需要の増加につながっている模様です。

また、北米では住宅着工件数が回復し、小型建機も足元の引き合いが非常に強い状況。コロナ禍での一時生産休止で製品在庫が少なくなっていたところに需要が急激に戻ったので、工場の現場は少しでも生産を増やそうと必死に稼働している状況です。

長期ビジョン発表:2025年に営業利益3000億円へ

具体的な経営計画として「中期経営計画2025」も発表しています。今後5年間のメインテーマとして以下の5つの点を挙げています。これらの取り組みにより、2025年には売上高2兆3000億円(2019年12月期は1兆9200億円)、営業利益3000億円(同2017億円)を目指していくビジョンです。

・ESG(環境、社会、ガバナンス)経営の推進
・次世代を支えるGMB2030実現への基礎作り
・既存事業売上高の拡大
・利益率の向上
・持続的成長を支えるインフラ整備

次世代に向けた成長ドライバー候補の確保に向けた取り組みも強化。北米建機事業では、2022年の量産開始に向け北米生産拠点の立ち上げを進めており、製品ラインアップ拡充や建機用アタッチメントの内製化も含め、現地での開発、生産、販売が一体となった体制構築により、大幅なシェアアップを目指しています。

ASEAN向けの機械事業については、安価なベーシックトラクターや安価なコンバイン投入による新領域進出を強化。また、タイの研究開発拠点と販売会社との連携強化で、現地ニーズに適合した製品開発を推進していきます。機械事業におけるアフターマーケット事業の拡充にも取り組み、クボタでは「現状は他社に比べて部品事業の売上高比率が低く拡大余地が大きい」としており、現在8%の比率を高めたい狙い。純正部品以外の商材を拡充する他、地域の物価指数に合わせた価格設定を行い事業拡大を進めます。

国内については、IoTを活用したタイムリーな整備受注を進める他、複数年メンテナンス契約制度を導入し、機械稼働時間を通じた価値の提供を推進していく予定です。

3つの領域でDXを推進

これらの実現を支えるためにDXも加速。DXの基盤となるプラットフォームを整備、活用し、「製品・サービス・生産現場」「ビジネスプロセス」「コミュニケーション&コラボレーション」の3つで変革を進めていく計画です。

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この記事を書いた人

KOTORA JOURNAL | 株式会社クボタ 2025年に営業利益3000億円へ - 2021年12月期第1四半期決算

並木雄助

大学卒業後、大手計測器メーカーに入社。自動車試験装置の設計開発に従事した後、自動車部品(tier1)メーカーに転職。防振製品の研究開発や自動車メーカーへの出向を経験した後、現職
[ 担当業界 ]
メーカー、製造業