パレクセル・インターナショナル株式会社は、米国に本社を置くCRO(医薬品開発業務受託機関)Parexelの日本法人です。この記事では、会社概要と事業内容、国際共同治験を支える体制、中途採用で求められる経験を解説します。
Parexelは1982年に米国で創業し、2021年に投資ファンドのEQTとゴールドマン・サックスに買収されました。日本法人は1997年に設立され、オンコロジーや希少疾患などの治験を受託しています。
パレクセル・インターナショナルの会社概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | パレクセル・インターナショナル株式会社(親会社:米Parexel International) |
| 日本法人設立 | 1997年10月1日(米国本社の創業:1982年) |
| 本社所在地 | 〒104-0033 東京都中央区新川1-21-2 茅場町タワー13階 |
| 主要拠点 | 東京本社、大阪本社 |
| 従業員数 | グローバル:約21,000名(2025年) / 日本法人:1,031名(2025年10月時点) |
| 事業内容 | ・臨床開発業務受託(第I相〜第IV相臨床試験のモニタリング・フルサポート) ・治験の立ち上げ(SSU/サイトコントラクト) ・薬事戦略コンサルティング ・データマネジメント、統計解析、メディカルライティング |
事業内容と強み
1. 国際共同治験の実績
Parexelは世界各地に拠点を持つCROで、日本法人も国際共同治験を受託しています。海外の治験チームと共通のプロトコルで進めるため、ICH-GCPに沿った運用や英語での情報共有が日常業務に組み込まれています。
2. 機能ごとに分業したオペレーション体制
従来はCRA(臨床開発モニター)がまとめて担っていた業務を、機能ごとに分けて担当する体制をとっています。
- SSU(Study Start-Up)スペシャリスト/サイトコントラクト:治験審査委員会(IRB)の手続きや契約交渉など、治験の立ち上げを専任で担当します。
- iCRA(内勤モニター)とフィールドCRA(外勤モニター):施設訪問によるモニタリングと、文書管理やリモートでの手続きを分担します。
- COL(クリニカル・オペレーションズ・リーダー):試験全体の進行管理とタイムラインを統括します。
3. 分散型臨床試験(DCT)への取り組み
ウェアラブル機器やオンライン診療、eConsent(電子的同意取得)を組み合わせた分散型臨床試験(DCT)にも取り組んでいます。患者の通院負担を減らし、被験者の募集を早めることが狙いです。
中途採用の主な募集職種と求める人物像
- CRA(臨床開発モニター)/シニアCRA
オンコロジー、中枢神経系(CNS)、循環器、免疫・希少疾患などのモニタリング経験者が対象です。国際共同治験で、英語のメールやレポート作成、電話会議に対応できる人は評価されやすくなります。 - COL(クリニカル・オペレーションズ・リーダー)/プロジェクトマネージャー
治験全体のタイムライン、予算、品質を管理します。スポンサーである製薬企業との折衝や、国内外のチームをまとめる役割を担います。 - SSUスペシャリスト/治験契約担当(サイトコントラクト)
医療機関との契約交渉や治験の立ち上げを担う専任職です。治験手続きの実務知識と調整力が重視されます。 - 薬事コンサルタント(Regulatory Affairs Consulting)
PMDA相談や承認申請戦略の立案、薬事文書の作成を担います。製薬企業や規制当局での経験が生かせる領域です。
転職市場での評価とキャリア
- 国際共同治験の経験が評価される
多国籍治験のプロトコルに沿って業務を進めた経験は、製薬企業の臨床開発部門やバイオベンチャーの臨床開発職に移る際にも評価されやすくなります。 - 働き方の確認ポイント
フレックスタイム制や在宅勤務の運用、女性管理職比率などは、公式に確認できる最新の数値が限られます。選考の中で配属予定部署の実態を確かめることをおすすめします。


