経営の中核を担う「エグゼクティブ」への転職

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6 1 - 経営の中核を担う「エグゼクティブ」への転職

企業を取り巻く社会の変化の中で、採用が活発になっている「エグゼクティブ」への転職について紹介します!

エグゼクティブとは

ビジネスシーンでは、「エグゼクティブ」という言葉は、経営の中核を担う上級管理職のことを指します。
「実行力・執行力のある」「役員」という意味を持つ ”Executive” という単語から、ビジネスにおいて、 企業経営に深く関わり、大きな影響力を持つ、上級管理職や幹部人材が「エグゼクティブ」と呼ばれるようになりました。 

エグゼクティブ人材に求められるスキル

組織を管理・運営していくエグゼクティブ人材は、どのようなスキルを持った人たちなのでしょうか。エグゼクティブ人材に求められるスキルを紹介しましょう。

マネジメント能力がある

上級管理職や幹部であるエグゼクティブに必要なのは、なんといっても、組織を管理・運営したことのある経験や、マネジメント能力です。
マネジメントを行った部署や組織、事業が、実際に成果を出すことができた経験、メンバーが協力できるよう統率した経験、メンバーを成長させられた経験などが評価されます。

専門知識がある

経営や事業に関する重大な判断や意思決定を行うためには、業界に関する専門知識が必要です。また、専門知識に加えて、業界全体のトレンドや、競合他社の状況なども常に把握し、随時適切な判断をしていくことが求められます。

応用力がある

所属業界の知識に加えて、他業界での考え方や最新技術などを流用できる応用力も役に立ちます。特に、他業種からのエグゼクティブ転職の場合には、これまでにない知識やスキルを活用して、経営や事業を刷新することを期待される場合もあるでしょう。

先見の明がある

昨今の目まぐるしく変化する社会の中で、事業を継続していくためには、将来性を見極める「先見の明」が求められます。
トレンドをいち早くキャッチして、将来性を見極めることで、需要が見込まれる商品やサービスを開発したり、プロジェクトを立ち上げることができます。これらの能力は、事業を推進していく上で、ステークホルダーの納得を得るためにも役立ちます。

目標設定スキルがある

目標やビジョンの設定スキルも重要です。
社会のトレンドや、自社の立ち位置などを正確に把握し、組織の目指す方向性を決める必要があります。変動の著しい現代社会で勝ち残っていくには、効果的な戦略立案や、ビジョン設定が必要不可欠です。
また、効果的な目標設定を行うことで、目標達成に向けた体制の構築や、授業員のモチベーション向上にも繋がります。

人望が厚い

マネジメント経験が豊富で、業界の知識に長けていても、周囲からの信頼や尊敬を得られる人間性がなければ、リーダーシップを発揮し、組織を運営していくことはできません。
従業員をはじめとする、周囲の人たちの協力を得て、事業を展開していくためには、人望の厚さも必要となります。

アセスメントスキルがある

人材の適性や強み・弱みを正確に把握し、適材適所に人員を配置する能力も必要です。
効果的な人選や組織づくりを行い、パフォーマンスを最大化させるためにも、エグゼクティブにとって正確なアセスメントスキルは、非常に重要です。

エグゼクティブの役職

ビジネスにおいて、エグゼクティブは上級管理職や幹部人材のことを指し、その中にはさまざまな役職が含まれます。また昨今では、さまざまな役職名が用いられることがあります。
この項目では、代表的なエグゼクティブの役職を紹介します。

最高経営責任者(CEO)

CEOは「Chief Executive Officer」の略語で、「最高経営責任者」という意味です。
取締役会で決定した方針に従って会社を経営の経営を行います。
主な役割は、会社の業務の執行の統括、会社の経営方針や事業方針の策定、会社の利害関係者への説明や情報開示などです。
厳密には、代表取締役が「企業の最高責任者」である一方で、最高経営責任者は「企業の経営に対する責任者」です。また、代表取締役は、会社法で定められている「会社の代表権を持つ、法的に会社を代表する人」であるのに対して、CEOは会社法に明記されている職位ではありません。
このため、法的な責任や権限がCEOにはありません。しかし、日本においては、代表取締役がCEOを兼務している場合が多く、CEOと代表取締役は同じ意味合いで使用されていることがほとんどです。

最高執行責任者(COO)

COOとは「Chief Operating Officer」の略語で、「最高執行責任者」という意味です。
最高経営責任者に次ぐNo.2のポジションとして、CEOが策定した経営戦略を受けて、具体的な業務執行を指揮、統括します。
日本では代表取締役会長がCEOを兼務し、代表取締役社長がCOOを兼務するというパターンも多く見られます。

最高財務責任者(CFO)

CFOとは「Chief Financial Officer」の略語で、「最高財務責任者」という意味です。
企業の財務・経理の戦略立案および執行面での責任者として、財務戦略立案および実行、予算やコストの管理、資金調達などを担います。
また、財務の観点から、CEOの右腕として経営戦略・事業戦略の立案に関わります。
このため、経営的な視点や、高度なコミュニケーションスキルも求められます。
CFOもその役割の重要性から、COOと同等の地位を確立しつつあり、CEOを支える重要な経営陣の一人です。

最高情報責任者(CIO)

CIOとは「Chief Information Officer」の略語で、「最高情報責任者」のことです。
情報戦略を統括する責任者として、企業経営における情報技術の活用と管理、システムの構築、情報戦略の立案や実行などを行います。
近年では、企業の経済活動の大半が、情報技術と密接に関わっており、効果的なIT戦略が企業の業績向上の鍵を握っています。
このような時代の変化の中で、企業価値を増大させていくためにも、CIOの重要性は、今後も増していくものと思われます。

最高技術責任者(CTO)

CTOとは「Chief Technical Officer」の略語で、「最高技術責任者」という意味です。
企業の技術面に関する責任者で、技術戦略の意思決定、技術経営、エンジニアの採用や教育の推進などを行います。
最高技術責任者には、技術職としての専門知識や、優れた能力に加えて、経営視点での技術戦略の策定や技術活用などを行う能力が必要とされます。昨今のデジタル化の影響を受けて、特にIT関連企業を中心に、重要視されるようになってきている役職です。

エグゼクティブマネージャー

最近認知度が高まってきた「エグゼクティブマネージャー」とは、経営を担う上級管理職のことを意味します。
「執行力・実行力のある」という意味のエグゼクティブと、「管理職」を意味するマネージャーが組み合わさってできた言葉です。
主に、代表取締役会長、社長、専務、常務、事業部長といった上級のマネジメント層をエグゼクティブマネージャーと呼びます。また、前述の、役職名が ”Chief”から始まる「Cレベル人材」もこのエグゼクティブマネージャーに含まれます。

こうした「Cレベル人材」や、エグゼクティブマネージャーという役職名は、もともと外資系企業で多く使われてきましたが、昨今では日系企業でも広く使われるようになり、一般的となってきています。

39 - 経営の中核を担う「エグゼクティブ」への転職

エグゼクティブ需要増加の背景

経営人材の不足や市場のグローバル化、IT技術化などによって企業経営が複雑化する中で、エグゼクティブの採用は、近年活発となっています。
この項目では、エグゼクティブの需要が増加している背景について具体的に紹介しましょう。

終身雇用の衰退

近年では、以前のように終身雇用制度が衰退してきており、転職をすることが当たり前になりつつあります。上級管理職などの経営層の人材であっても、より良い待遇や自己実現のために、転職するケースが増えてきています。また、ベンチャー企業やスタートアップ企業では、経営ノウハウの豊富なベテラン人材の採用に積極的です。
このように経営人材の転職が活発となる中で、優秀で経営経験のある人材をエグゼクティブマネージャーとして招き入れようという企業が増加しているのです。

後継者不足問題の深刻化

昨今、多くの中小企業は後継者不足問題に直面しています。
後継者が見つけられないために、廃業を余儀なくされる中小企業も少なくありません。このような状況を回避するために、外部から優秀な経営人材を採用しようという動きが、中小企業の間でも活発になっています。このように、これまで親族内で事業継承してきた企業が、外部から積極的に経営人材を起用するようになったことも、エグゼクティブの採用が増加した一因です。

急速なIT化、グローバル化、消費者ニーズの多様化

近年、IT化や、グローバル化、消費者ニーズの多様化が急速に進み、社会は刻一刻と変化しています。このような中で、企業が存続していくためには、時代の流れを把握して、効果的な経営戦略を次々と打ち出していく必要があります。
新規事業の創出や海外での事業展開などの大きな変革を、ベストなタイミングと方法で実施していくためにも、経営のノウハウや先見の明を持った優秀なエグゼクティブ人材が求められているのです。

エグゼクティブへの転職

エグゼクティブ求人や採用には、いくつかの特徴があります。

求人数に限りがある

エグゼクティブの求人は増加傾向にあるものの、企業の上層部のポジションは限りがあるため、求人の母数はどうしても少なくなります。少ない求人に応募が集中した場合、競争が非常に高くなることもあります。
また、エグゼクティブ求人は非公開の場合も多く、適切なサービスの利用がおすすめです。

採用年齢が高い

次に、エグゼクティブ採用では、上級管理職として活躍できる、豊富な経験や実績のある人材が求められるため、年齢層が高くなる傾向があります。若ければ30代くらいから、40代、50代を中心に採用されることが多いです。
50代でのエグゼクティブ転職は、40代の候補者と競合して不利になるケースも有るため、中長期的な活動や、入念な自己分析、採用ニーズの把握、非公開求人の活用などが必要となり、これらを効果的に進めていくためには、転職エージェントの活用が近道となります。

ヘッドハンティングが行われることも多い

エグゼクティブ転職では、企業側が求めている人材像が明確であるケースが多く、当てはまる人材にヘッドハンティングを行う場合があります。
このため、企業とのマッチングを成功させるためにも、徹底的に自己分析を行い、経験や実績から自身の長所を明確にしておくことが重要です。

まとめ

企業を取り巻く社会の急速な変化の影響で、積極的にエグゼクティブの採用を行う企業は増えています。
このため、さまざまな経験や実績を積んで来られた方達、特に40代、50代の方達にとっては、エグゼクティブへの転職の絶好のチャンスと言えるでしょう。

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この記事を書いた人

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梅村幸輔

慶應義塾大学文学部卒業後、(株)三越伊勢丹(当時・(株)三越)に入社、店舗にて食品販売、総務、人事、労務業務に従事後、本社にて子会社管理、構造改革等を担当、事業会社統合時には、経営戦略部門にて管理会計制度の統合に尽力する。その後、食品小売子会社に出向、経営企画・財務経理部門のマネジメントとして、バイアウト投資会社への株式譲渡、新会社設立後の中期経営計画の立案、実行に携わる。

[ 担当業界 ]
経営幹部人材(CXO/事業推進責任者等)、投資ファンド、ファンド投資先の管理系人材、人事・総務・法務・財務経理など管理部門全般、コンサルティングファーム、監査法人