パブリックセクター/官民リボルビングドア転職 究極の面接対策:内定を掴むための実践ガイド★面接質問集の特典あり

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パブリックセクター(※)への転職は、社会貢献への強い意欲と、課題解決への情熱を持つ皆様にとって、非常に魅力的な選択肢です。

※パブリックセクターとは:民間企業(事業会社、コンサル・シンクタンク・金融機関)における公共向けや官民連携等の公共関連ビジネスの部門、公共機関を指しています。

しかし、官民のカルチャーの違いや、求められるスキルの特殊性から、面接対策に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、コトラのパブリックセクターチームが培ってきた知見を基に、パブリックセクター転職の面接で実際に問われる質問とその対策、そして内定を勝ち取るための秘訣を徹底解説します。

パブリックセクター転職で求められる人物像

パブリックセクターでは、社会課題解決への強いコミットメントに加え、以下のような資質が求められます。

課題解決能力: 複雑な社会課題の本質を見抜き、多角的な視点から解決策を導き出す能力。

コミュニケーション能力: 関係者との円滑な連携を図り、合意形成を推進する能力。

変化への適応力: 刻々と変化する社会情勢や政策動向に対応し、柔軟に業務を遂行する能力。

リーダーシップ: チームやプロジェクトを牽引し、目標達成に導く能力。

倫理観と公共性への意識: 公平公正な視点を持ち、公益のために職務を遂行する高い倫理観。

これらの資質を、あなたの具体的な経験と結びつけてアピールすることが重要です。

面接で問われる質問の傾向と対策

パブリックセクター転職の面接では、大きく分けて「一般的な質問」と「パブリックセクター特有の質問」があります。それぞれの質問意図を理解し、的確に答える準備をしましょう。

一般的な質問と対策

これらの質問は、あなたの基本的な能力、経験、そして人間性を把握するために問われます。

質問例:

  • 自己紹介をお願いします。
  • これまでの職務経歴について詳しく教えてください。
  • 転職理由は何ですか?
  • 現職で最も成果を出したことは何ですか?
  • あなたの強みと弱みを教えてください。
  • 将来のキャリアビジョンを教えてください。

対策

自己紹介: 30秒〜1分程度で、自身の強みと志望動機を簡潔にまとめて話せるように準備しましょう。

職務経歴: STARメソッド(Situation, Task, Action, Result)を用いて、具体的な業務内容、役割、課題、行動、そして成果を明確に伝えましょう。特に、課題解決能力やリーダーシップを発揮した経験を強調すると良いでしょう。

転職理由・志望動機: 現職では実現できないこと、パブリックセクターで実現したいことを具体的に述べ、「社会課題解決とビジネスの両立」への共感を織り交ぜて話しましょう。

強み・弱み: 強みは具体的なエピソードを交えて説得力を持たせ、弱みは克服に向けた努力や改善策とセットで伝えましょう。

キャリアビジョン: 短期・中長期的な視点で、パブリックセクターでどのような貢献をしたいか、どのように成長していきたいかを具体的に語りましょう。

パブリックセクター特有の質問と対策

これらの質問は、パブリックセクターへの理解度、社会貢献への意欲、そして公務員や行政機関との連携に対する適応力を測るために問われます。

質問例:

  • なぜパブリックセクターへの転職を希望するのですか?
  • 行政の業務改善を行いたいのであれば、なぜ内部からではなく外部(コンサルティングファーム等)から行いたいのですか?
  • 具体的にどのような社会課題に興味があり、どのように貢献したいと考えていますか?
  • 日本の〇〇(例:再エネ業界、行政DX、子育て・教育)が抱える課題は何だと思いますか?それに対してどのような解決策が考えられますか?
  • 行政機関や官公庁の仕事は地味だと感じるかもしれませんが、大丈夫ですか?
  • あなたが発注者側だとして、あなたに仕事を依頼したいと思いますか?(自身の何を売りとして貢献できるか)
  • 官民連携の推進において、どのような課題があると思いますか?
  • 公務員から民間への転職の場合、公務員としての経験がどのように活かせると思いますか
  • 民間企業からパブリックセクターへの転職の場合、民間企業での経験がどのように活かせると考えますか?
  • 若くて論理的な部下が多いが大丈夫ですか?(マネージャー職の場合)
  • 弊社の得意分野は何だと思いますか?(企業への理解度)
  • 50ページほどのレポートをまとめる業務もある。大丈夫ですか?

対策:

志望動機(パブリックセクター特有): 「社会貢献をしたい」という抽象的な理由だけでなく、具体的な社会課題や政策領域への関心、そして自身のスキルや経験がどのように活かせるかを明確に伝えましょう。コトラの専門サイトの理念にある「官と民の間をビジネスを通じて行き来し、活躍の場を広げる」という点に触れると良いでしょう。

行政の内部・外部からのアプローチ: 自身の専門性を高めたい、多様な案件に携わりたい、といった明確な理由を述べましょう。行政内部では異動が多いため専門性を高めにくい、といった具体的な課題意識を提示することも有効です。

社会課題への理解と解決策: 興味のある社会課題について、現状分析、課題の深掘り、そして具体的な解決策を論理的に説明できるように準備しましょう。具体的な政策や事例を挙げると、説得力が増します。

公務員や行政機関への理解: 行政の仕事の特性(公共性、長期的な視点、地味な側面など)を理解していることを示し、それに対する自身の考えを述べましょう。

自己の貢献可能性: 自身の強みや経験が、具体的にどのように組織や社会に貢献できるかをアピールしましょう。案件獲得能力や、具体的なソリューション提案力など、具体的なバリューを提示することが重要です。

企業への理解: 応募先の企業がパブリックセクターでどのような実績を持ち、どのような強みを持っているかを事前に徹底的に調査し、面接でその理解度を示すことが重要です。

内定を勝ち取るためのポイント

徹底した企業研究と自己分析: 応募先企業のパブリックセクターにおける実績、事業内容、企業文化などを深く理解し、自身の経験やスキルがどのように貢献できるかを具体的に言語化しましょう。

論理的思考力の提示: 質問に対して、結論から述べ、その後に理由や具体例を続く「PREP法(Point, Reason, Example, Point)」などを意識して、論理的に回答しましょう。

積極的な逆質問: 最後に「何か質問はありますか?」と聞かれた際には、企業の事業内容や働き方、今後の展望など、具体的な質問を準備しておきましょう。意欲と関心の高さを示すことができます。

熱意と誠実さ: パブリックセクターへの強い想いと、社会貢献への真摯な姿勢を伝えることが重要です。

まとめ

パブリックセクターへの転職は、あなたのキャリアと社会貢献への強い意志を試される場です。本記事で解説したポイントを参考に、しっかりと準備を進めてください。コトラのパブリックセクターチームは、皆様の転職活動を全力でサポートいたします。ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

宮崎達哉

信州大学工学部卒、ゼネコンでの施工管理者を経験した後、三重県庁にて産業政策の企画・運営業務に従事。県庁在籍中に、経済産業省資源エネルギー庁及びNEDOにてエネルギー政策に係る新規事業立案や規制・制度の合理化に従事。デロイトトーマツグループでの地方創生及び教育分野のコンサルティング業務を経て現職。
【担当業界 】ESG/サステナビリティ領域、シンクタンク、コンサルティングファーム、監査法人、パブリックセクター、教育、経営層、管理系人材、技術者