金融・コンサル・経営幹部の転職コトラ HOME > 経営共創基盤(IGPI)企業インタビュー アソシエイト・公認会計士 小松原 龍介 氏

経営共創基盤(IGPI)企業インタビュー

小松原 龍介 氏 / アソシエイト・公認会計士


株式会社経営共創基盤(IGPI)。2007年に元産業再生機構の最高執行責任者、冨山和彦氏の下、従来の戦略型コンサルティングファームとは異なる徹底したハンズオンを武器に独特の地位を築いてきた。設立から10年経った今も経営共創基盤の精鋭揃いのイメージは健在だが、次の十年の飛躍を目指し精鋭部隊の拡充には余念がない。戦略コンサルティングファーム、投資ファンド、法律事務所など、各分野の一流の人材が集まる同社だが、今回はその中、金融機関と会計事務所バックグラウンドの人材にスポットを当て、経営共創基盤で働くというキャリアの魅力について探ってみた。

■ 小松原 龍介氏 プロフィール
アソシエイト/公認会計士。中央大学商学部卒業。大学在学中に公認会計士試験に合格、大手監査法人で会計士としての実務経験を積んだ後、2015年に経営共創基盤(IGPI)に入社。現在は事業再生の案件を中心にコンサルティング業務を行っている。IGPIの若手会計士の中でも将来を嘱望される小松原氏に、何を思い経営共創基盤(IGPI)の門戸を叩き、何を達成したいのかについて尋ねてみた。

1.大学3年時に公認会計士試験に合格

― 小松原さんは在学中に公認会計士試験に合格していますが、なぜ公認会計士を目指したのでしょうか?

小松原氏:

大学2年生のときに将来について考え始めた際、それまで大学で学んでいた簿記や会計の仕組み、考え方が性に合っており勉強していて楽しいと感じていたこと、また会計士になれば若い頃から様々な企業の貴重な情報にアクセスできる等、豊富な経験を積むことができ面白そうだなと思い公認会計士を目指すことを決めました。

― 大学3年生の時に会計士試験に合格していますが、その時はどのようなキャリアを考えていましたか?

小松原氏:

まずは「会計士」としての看板をしっかり掲げられるようになりたいと考えておりました。そのため会計士の独占業務である監査を行うため、監査法人以外の選択肢は考えていませんでした。

― 監査法人ではどのような業務をしていたのですか?

小松原氏:

不動産、リース、生命保険会社、外資の不動産ファンドなど様々なクライアントの法定監査を主に行っていました。

2.クライアントの問題解決にコミットできない業態に疑問

― 順調なキャリアを歩んでいたようですが、なぜキャリアを見直そうと思ったのでしょうか?

小松原氏:

入所して3年後、修了考査を経て正式に公認会計士になることができました。その機会にもう一度自分のキャリアを見つめなおそうと思いました。必ずしも監査法人を卒業しようと思っていたわけではなかったのですが、次のステップをきちんと考えてみたかったのです。

― その結果、新しいキャリアを選ぶことを選択したわけですが、どうしてキャリアチェンジをしようと思ったのですか?

小松原氏:

私は様々なお客様のところに行き、直接現場のお話を聞くのがとても好きなので、監査法人でも楽しく仕事に取り組んでおりました。ただ監査業務というのは過去の数字を検証することが中心で、企業に広範なアドバイスをすることが法律的に許されていないのです。入所3、4年経ってくると、マネジメントの方とお話をさせて頂く機会も増えていき、クライントが将来へ向けての成長を模索する中、過去の取引検証を主とする監査業務に物足りなさを感じるようになりました。

― 公認会計士法によって業務が制限されているのですね。

小松原氏:

はい、独立性を保持するためには必要なことなのです。私の担当していたクライアントの業績が悪化したことがあるのですが、悪化していっているにも関わらず、安定した監査報酬を頂いており、何か違和感を持つようになりました。そしてクライアントの課題解決、成長にコミットできるような仕事をして報酬をもらえるようになりたいと思うようになったのです。

3.会計士のキャリアをいかすためにIGPIへ

― 具体的にはどのような選択肢を検討したのですか?

小松原氏:

最初は事業会社、財務アドバイザリー(FAS)、戦略コンサルティングを検討しましたが、今お話したような理由から、財務領域に特化しているFASは選択肢からすぐに外しました。事業会社と戦略コンサルの中で悩んだのですが、色々なお客様に会って、短期間で課題解決を行っていくというスタイルが自身の成長をより加速できると思いコンサルティングファームに絞りました。

― その中で経営共創基盤を選んだ決め手はなんだったのですか?

小松原氏:

会計士としてのキャリアを生かせると思いました。監査法人を離れると決めた時点で公認会計士としてのプライドのようなものは捨てたのですが、4年間監査法人で培ったものは生かしたいとは思っていました。IGPIは戦略コンサルも法務も会計も特に担当を分けず、ワンストップで対応しますので、会計士としてのバックグラウンドが生かせると思ったのです。

4.クライアントのために、取れるリスクはすべて取る

― 入社前にすでに他のファームとの違いは明確に認識していたのですか?

小松原氏:

IGPIに参画している先輩がいたので、直接話を聞いて理解を深めることができました。IGPIの場合は単に戦略を立てるだけでなく、必要であれば自己資金で投資をすることもあれば、腰を据えたハンズオンで人材も投入するというのが特長だと思います。最近ではハンズオンを標榜する会社が多くなっている印象ですが、常駐をして腰を据えたハンズオンで成果を出すという点に重きを置いている印象はあまり受けませんでした。

― やはり経営共創基盤というと、ハンズオンがトレードマークになっているという印象がありますが、そういう泥臭いスタイルにも興味はあったのですか?

小松原氏:

はい。監査法人を辞めてIGPIに来た動機自体が、特定領域に特化した限定的な関与をするのではなく、取れるリスクはすべて取ってクライアントとしっかりとタッグを組んでやっていきたいということでしたので。

5.会計士のスキルが生かされる再生事業

― 入社後はどのような業務に携わっているのですか?

小松原氏:

今のところは事業再生がメインです。一口に再生といっても様々なフェーズがあります。貸借対照表(B/S)にある借入一つをとっても、返済計画をリスケするのか、切り離すのか、はたまた借入負担は大きくてもB/Sには手を付けずに損益計算書(P/L)やキャッシュフローの改善に注力するなど、様々なタイプの案件を担当しています。

― 入社の動機が、クライアントとしっかりとタッグを組みたいということでしたが、それは叶っていますか?

小松原氏:

はい。最初の仕事は関西の案件だったのですが、マンションを借り上げて常駐しながら対応していきました。お客様と膝を突き合わせて業務を推進することができ、とても手触り感がありました。

― 公認会計士としてのキャリアを生かす、という点についてはいかがでしょうか?

小松原氏:

会計の知識は再生業務にとても生かされています。再建計画を実行するにあたり、銀行や投資家など、数字に厳しい方々への説明説得が必要であり、最終的には決算書にどのように反映されるのかまで自分が理解して説明できるというところは強みになっています。また監査法人では入社1年目からクライアントのところに常駐してヒアリングを行っていたので、その際に培ったコミュニケーション能力もIGPIで生かされています

6.大切なのは真の当事者意識

― 監査法人時代はあまり突っ込んだアドバイスができないことがフラストレーションだったと仰っていましたが、経営共創基盤では逆にアドバイスとそれに対しての結果も求められると思います。結果を出さなければいけないという点に関してはいかがでしょうか?

小松原氏:

最初は想像以上に大変でした。始めは、アドバイス一つとっても自分には当事者意識が欠けていました。もちろん自分なりに考えていたつもりだったのですが、「当事者として」考えることは想像以上に大変でした。当事者意識が欠けた提案を実行に移そうとすると、実行を隔てる障害が山積みになります。最初はアドバイザーとしての立場でしか考えられておらず、自分が実行するというリアリティがなかったので、問題点が先読みできなかったのだと思います。実行し成果につなげる所まで責任を負うわけですから、本当に自信を持って提案ができるように実運用も含め色々なことを考えなければいけません。裏を返せばちゃんとしたことを考えて提案すればクライアントも動いてくれて、結果につながるということですから大きなやりがいがあります。

― 高みの見物というような態度では物事を動かすことができないということを肌身で感じたのですね。

小松原氏:

はい。たとえば何かに投資した方がいい、というアドバイスをするなら、必ず「じゃあお金はどうする?」という話になります。提案だけして「後は知りません」というわけにはいきません。実際に一緒に銀行まで借りに行ったり、そのためにどのように説明しましょう、というところまで相談したり、領域を絞らず一緒にやっていく必要があります。

7.バックエンドを固めるプロ集団

― お話を伺っているとご自身でカバーしなければいけない領域がどんどん広がっていきそうですね。

小松原氏:

IGPIは提供しているソリューションの幅が広いので、一人のコンサルタントがカバーしなければいけない領域は広いです。ただ社内にも様々なプロフェッショナルがいるので、社内の弁護士や戦略コンサルタントに話を聞きながら、必要とあらば共に参画してもらいながら、クライアントのために私一人ではなくIGPIとして対応していくことができます。経験豊富なプロフェッショナルが控えている絶対的な安心感があるので、元々専門でない分野のことも臆することなく考えていくことができます。そういう意味では、意欲とやる気があればいくらでも成長できます。

8.好奇心旺盛な人向きのIGPI

― 公認会計士のネクストキャリアとして、経営共創基盤はいい場所だと思いますか?

小松原氏:

その人のマインドセットによると思います。公認会計士の中では会計が好きで、それを極めたいという人がいますが、そういう人には向かないかも知れません。他方、好奇心が旺盛で、様々なことに興味のあり、あとガッツのある人には向いていると思います。そういう人の中には監査業務に物足りなさを感じている人も一定数いると思うのですが、IGPIはそういう人のモヤモヤを解決できるところです。

― モヤモヤとはどういうものですか?

小松原氏:

先ほど少しお話しましたが、会計士は経験を積むと、クライアントのマネジメントとも話をするようになるのですが、彼らの相談相手になったとき、そもそもビジネスの話についていけないのです。わかったようなつもりになっていても、本質は理解できていなかったと思います。また、アドバイスができるのは基本的に会計上のことだけになります。そういう環境の中、どうしても自分の能力の幅のなさを痛感させられ、モヤモヤしてしまうのです。

9.裁量と責任を与えられ成長

― 裏を返せば、経営共創基盤の業務は負荷が高いということになると思うのですが、入社2年経って、そのような業務に対して自信はついてきましたか?

小松原氏:

監査業務はやらなければいけないことは基本的に決まっているのですが、IGPIではやることが全く決まっていません。まずは何をやるのかから決めなければならず、最初から最後まで常に考え続ける必要があります。2年経った今でも大変だと感じることはありますが、その分確実に成長していると思います。

― やりがいも大きいということですか?

小松原氏:

はい。任せられる権限が大きいのです。業務の範囲は決まっておらず、何をやってもいいし、何かに踏み込んで怒られることもありません。それがクライアントの利益になるのならいいという考えです。つまりソリューションの幅と与えられる裁量がものすごく大きいのです。当然その分責任は伴いますが、そこも含めてやりがいにつながります。

10.専門領域を広げ、バリューを高める

― 今後はどのようなキャリアパスを考えていますか?

小松原氏:

こうしていきたいという具体的な考えはまだないのですが、仮にIGPIを離れ、マーケットに出たとしても価値のある人材、特定の会社内だけでなく、場所を選ばずに戦えるビジネスパーソンでありたいと思っています。そのために今後様々な領域の知見を蓄えながら、会計に加え別の専門領域を身に付けていきたいと思っています。

― そのように自分を成長させるために経営共創基盤はいい会社ですか?

小松原氏:

はい。クライアントに価値を提供するというのがIGPIの仕事ですから、そのために自分の価値も高めざるを得なくなっていきます。そして収益改善など目に見える形で結果が出ると、大きな自信にもつながります。

11.自らにダメ出しをし、相手を巻き込む

― 結果を出すために心掛けていることはありますか?

小松原氏:

外から無責任にものを言ってさようなら、というようなアドバイザーではなく、自分の提案したことを本当にクライアントが実現できるところまで提案を落とし込むようにしています。

― 最初は苦労されたと話していましたが、今はできるようになってきましたか?

小松原氏:

徐々にできるようになってきたと思います。最近では私の提案をクライアントが「やりましょう」と言って下さっても、「本当に良いのですか?どうやってやりましょうか?すぐにできますか?人材はいますか? 」と突っ込んで、時にダメ出しもいただきながら、クライアントを巻き込みながら一緒になって考えていくようにしています。相手を巻き込むことは、その過程において相手を説得しなければならず、作業も当然増えるのですが、そこで議論が発生することによって初めて相手に腹落ちしてもらうこともできるのだと思います。完全に他人が作ったものですと、なかなか腹落ちできないですから。

― 経営共創基盤のセールスポイントであるハンズオンを行っていく場合は、文字通りクライアントと一体化してよりディープに巻き込んでいくことになると思いますが、今後もハンズオンも経験したいですか?

小松原氏:

はい。できることはなんでもやって吸収していきたいと思います。

12.意図的に外に目を向ける機会を

― 最後に自分のキャリアについて考えている若手の会計士にアドバイスはありますか?

小松原氏:

アドバイスなんて偉そうなことは言えないのですが、自分が本当に何をやりたいのかを見極めることが大切だと思います。自分のやりたいことが監査法人でも達成できるのなら、無理に転職を考える必要はないと思います。ただ監査法人の中にいると、会計士だけに囲まれているためあまり外の環境を知らないまま過ごしてしまいます。監査法人に残るにしても離れるにしても、「自分は何がしたいのか」を見つめなおす機会を意図的に作って行動するという事を意識するといいのではないかと思います。

― どうもありがとうございました(了)

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