ストラクチャードファイナンスや不動産金融、地域創生ファイナンスへの転職を目指すプロフェッショナルから、独自性の高い独立系ブティック型投資銀行として注目を集める「フィンテック グローバル株式会社(FGI:FinTech Global Incorporated)」。
東証スタンダード市場に上場し、特定の金融グループに属さない中立的な立ち位置から、複雑な証券化スキームの組成、不動産・航空機アセットマネジメント、事業承継M&A、さらには「メッツァ(ムーミンバレーパーク)」などの体験型エンタテインメント・地方創生事業までを手がけています。
本記事では、フィンテック グローバルの会社概要や沿革、主な事業領域、独自の強み、働く魅力、そして転職市場で求められる人物像や選考対策のポイントを詳しく解説します。
1. フィンテック グローバル株式会社の概要と沿革
フィンテック グローバル株式会社は、1994年12月にストラクチャードファイナンスに特化した金融サービスの提供を目的として設立された独立系のブティック型投資銀行です。社名の「フィンテック(FinTech)」は、近年のIT用語として一般化する以前から「Finance(金融)」と「Technology(技術・手法)」を融合させるという創業哲学に由来しています。
メガバンクや大手証券会社がカバーしきれない中堅・中小企業や地域プロジェクト、特殊アセットに対し、オーダーメイドの金融技術(ストラクチャードファイナンス)を提供して成長を遂げてきました。
基本データ
- 社名:フィンテック グローバル株式会社(FinTech Global Incorporated / 略称:FGI)
- 設立:1994年12月
- 代表者:代表取締役社長 玉井 信光
- 上場市場:東京証券取引所 スタンダード市場(証券コード:8789)
- 本社所在地:東京都品川区上大崎3-1-1 目黒セントラルスクエア15階
- 主な事業領域:
- 投資銀行事業(ストラクチャードファイナンス、アセットファイナンス、事業承継・M&Aアドバイザリー)
- 投資運用・アセットマネジメント事業(不動産AM、航空機リース・AM、オルタナティブ投資)
- 公共・地域創生コンサルティング事業(公会計支援、PFI/PPP、インフラ長寿命化)
- エンタテインメント・サービス事業(ムーミンバレーパーク・メッツァビレッジの企画・運営等)
沿革に見る事業領域の進化
- 1994年:東京都中央区銀座にて会社設立。
- 2002年:開発型証券化アレンジメント業務を開始。
- 2005年:東京証券取引所マザーズ市場に上場。
- 2013年:株式会社ムーミン物語を設立し、フィンランドの「ムーミン」のテーマパークに関する独占的ライセンス契約を締結。
- 2017年:欧州の航空機アセットマネジメント会社「SGI-Group B.V.」を連結子会社化し、グローバル航空機ファイナンス分野へ進出。
- 2018年:埼玉県飯能市に「メッツァビレッジ」を開業(2019年に「ムーミンバレーパーク」グランドオープン)。本社を目黒セントラルスクエアへ移転。
- 2022年:東京証券取引所スタンダード市場へ移行。
2. 主な事業内容とサービス領域
同社の最大の特徴は、「高度な金融スキーム構築力(ストラクチャードファイナンス)」を核としながら、不動産、航空機、地域創生、エンタテインメントといった実物アセット・事業領域へ多角的に展開している点です。
① 投資銀行事業(ストラクチャードファイナンス・M&A)
- 証券化・アセットファイナンス:不動産、太陽光・バイオマスなどの再生可能エネルギー発電所、医療・介護施設、航空機などのアセットを裏付けとした証券化スキームやノンリコースローンの組成(アレンジメント)。
- 事業承継・M&Aアドバイザリー:中堅・中小企業のオーナー経営者が直面する後継者不在問題や事業再編に対し、FA(ファイナンシャルアドバイザリー)や資本政策の助言を提供。
- プリンシパルインベストメント(自己勘定投資):中堅企業や成長企業への直接出資、メザニンファイナンスの提供。
② アセットマネジメント(AM)事業
- 不動産AM:私募ファンドや不動産特定共同事業法(不特法)スキームを活用し、国内機関投資家や海外投資家向けに収益不動産・開発型アセットの期中運用管理およびバリューアップを推進。
- 航空機アセットマネジメント:傘下のSGI Aviationなどを通じ、世界中のエアラインやリース会社向けに航空機・エンジンの技術監査、機体登録、証券化アドバイザリー、オペレーティングリース事業を展開。
③ 公共コンサルティング・地方創生事業
- 自治体向けコンサルティング:地方公会計の導入支援、公共施設等総合管理計画の策定、PPP/PFI手法を活用したインフラ更新支援。
- 地方創生・テーマパーク運営:埼玉県飯能市の「メッツァ」プロジェクトのように、地域資源とグローバルIP(ムーミン)を掛け合わせた複合観光施設を開発・運営し、地域経済の活性化と雇用創出を牽引。
3. フィンテック グローバルの強みと独自性
大手金融グループ(メガバンク・大手証券)や独立系FAS・M&A仲介会社と比較して、同社には以下の明確な強みがあります。
- 「金融グループに属さない独立系」ならではの機動性と中立性系列の銀行や証券会社の販売方針・ノルマに縛られず、完全にクライアントの利益に立ったオーダーメイドの資金調達・証券化スキームを設計できます。
- スキーム設計にとどまらない「事業プリンシパル」としての遂行力アドバイザーとして助言書を納品するだけでなく、自らリスクマネーを出資し、必要に応じて施設運営や事業経営まで主体(プリンシパル)として引き受ける胆力を持っています。金融とリアルビジネスを越境できる実行力が強みです。
- 航空機・観光・再エネなど「ニッチ×専門性」のポートフォリオ一般的なオフィスビルや上場株投資だけでなく、航空機ファイナンスやテーマパーク開発、市民参加型再エネファンドなど、大手金融機関が手掛けにくい難易度の高いアセットで独自のプレゼンスを確立しています。
4. 働く環境とキャリアにおける魅力
① ストラクチャードファイナンスの全工程を一気通貫で経験
大手投資銀行では「オリジネーション(案件獲得)」「ストラクチャリング」「シンジケーション(販売)」で分業されるケースが多いですが、同社では案件の初期相談から法務・税務検証、投資家開拓、クロージングまで一気通貫で関与できます。金融ストラクチャラーとしての総合力が飛躍的に高まります。
② 金融ノウハウを地域活性化やリアルビジネスに直結させる手応え
「地方自治体の財政再建」や「地域経済を潤す観光インフラの構築」など、自らが組成したファイナンスが地域の雇用や産業創出にダイレクトにつながる社会的インパクトを実感できます。
③ 上場企業の安定性とベンチャーマインドの共存
東証スタンダード上場企業としての強固な信用基盤とガバナンスを備えつつ、新しい金融商品や事業投資(航空機リース、地方創生等)へ果敢に挑むアグレッシブな社風があります。
5. 採用動向と求められる人物像
投資銀行業務、アセットマネジメント業務、経営企画部門などにおいて、専門性と行動力を併せ持つプロフェッショナルが中途採用のターゲットとなります。
主なターゲット層・歓迎されるバックグラウンド
- 銀行・信託銀行・証券会社出身者(ストラクチャードファイナンス、不動産融資、法人RM、M&Aアドバイザリー経験)
- 不動産ファンド・AM会社・デベロッパー出身者(アクイジション、アンダーライティング、期中運用管理経験)
- リース会社・航空機ファイナンス関連企業出身者(オペレーティングリース、資産査定実務)
- 大手FAS・監査法人出身者(公認会計士、財務DD、バリュエーション、公会計コンサル経験)
- 宅地建物取引士、不動産証券化マスター、証券アナリスト等の有資格者
求められるスキル・資質
- 財務モデリングおよびスキーム組成力キャッシュフロー予測、リスクシナリオの検証、優先劣後構造やSPC(特別目的会社)を活用したストラクチャリングを論理的に組み立てられる力。
- 法務・税務・会計を横断するインテリジェンス金融商品取引法、信託法、不特法、会社法、税制などを多角的に検証し、関係官庁や弁護士・会計士と対等に議論できる知見。
- 多様な関係者を束ねる調整力・突破力地方自治体、金融機関、事業会社、投資家など、立場の異なるステークホルダーの利害を調整し、ディールを前進させるコミュニケーション能力。
- 前例のない挑戦を楽しむアントレプレナーシップ定型的な金融商品を売るのではなく、「前例がない複雑な課題に対し、どのような仕組みを創れば解決できるか」をゼロから構想できる柔軟な発想力。
6. まとめ:フィンテック グローバルへの転職を成功させるには
フィンテック グローバル株式会社(FGI)は、「大手金融機関の枠組みを超えて、高度なストラクチャードファイナンスを極めたい」「金融の力を使って地方創生や実体経済の発展に直接コミットしたい」プロフェッショナルにとって最適な環境です。
選考では、これまでの金融・不動産実務における「案件組成の具体的な介在価値」や「財務分析力」が重視されます。さらに、「なぜ大手の系列金融機関ではなく独立系ブティックのFGIなのか」「同社の多角的なプラットフォームを活用してどんな新しいファイナンスや事業を仕掛けたいか」という主体的なキャリアビジョンを論理的かつ情熱を持って語れるように準備することが、転職成功の鍵となります。









